温かく見守っていただけると幸いです。
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20XX年 7月13日
ワシントンD.C. ホワイトハウス
ワシントンは雲一つない青空であった。
気温は上昇を続け外にいればサウナ気分が味わえるだろう。
一方空調で適切な温度管理がなされた大統領執務室の中ではこの白亜の宮殿の主たる、
合衆国大統領モーガン・オブライエンがソファに腰かけ、モーニングコーヒーを手にワシントンタイムス紙の記事に目を通していた。
モーガン・オブライエンは壮年の白人男性で適度についた筋肉とガッシリとした体躯は彼が空軍パイロットであった頃からの日々のトレーニングを欠かしていない証左であった。
オブライエンがコーヒーカップをテーブルへと置くと同時に執務室の扉が開かれ金縁眼鏡を掛けた黒人男性が執務室へと入室してくる。
「おはよう、ハリス」
「おはようございます。大統領」
ハリスと呼ばれた彼、ベニート・ハリス首席補佐官は扉を閉めながら挨拶を返す。
手にはいくつかの書類とタブレット端末を持っていた。
「コーヒーは?」
「いただきます」
オブライエンは手ずからコーヒーポットからカップへと注ぎ入れた。
ハリスは向かい側のソファに腰を掛けると書類をテーブルへと置く。
「本日のスケジュールですが、この後9時15分から国防総省と国務省から前方展開再開に関するブリーフィングを、昼食をはさんで頂きまして午後からは国立小児医療センターへの表敬訪問を予定しております」
タブレット端末を見ながらスケジュールを説明したハリスはタブレット端末を書類の上へと置き、コーヒーに口をつける。
「ようやく前任の尻拭いを終えられるな」
スケジュールを聞いたオブライエンは読んでいた新聞をテーブルの上に放ればそう言い溜息をつく。
前政権は極端な親中・親露派であった為に欧州及び極東地域から殆どの戦闘部隊を引き上げてしまったのだ。
「まったくです、彼らの誤った選択で欧州・極東地域でのプレゼンスが大幅に低下してしまいました」
そう言ったところで、ハリスは胸ポケットから携帯電話を取り出し耳に当てる。
二言三言言葉を交わせばポケットにしまい込む。
「大統領、国防長官と国務長官が到着しました」
「分かった、では行こうか――――」
ソファから腰を上げ、掛けていたジャケットを羽織り足を踏み出した瞬間、執務室を眩いばかりの純白の閃光が満たした。
同時刻
軌道上 ISS-国際宇宙ステーション-
「ヒロシ、今日の様子はどうだい?」
今年で35歳を迎えるアメリカ人宇宙飛行士である、ベネットは観測窓から地球を眺める人物に声を掛ける。
「いつ見ても飽きないよ、なにせ30年来の夢だったからね」
ヒロシと呼ばれた日本人男性はそう言いながらパック飲料のお茶を口にする。
ベネットも観測窓に寄ってくれば同じように地球を見る。
ちょうど北米大陸上空に差し掛かったところでそれは起きた。
北米大陸の丁度アメリカ合衆国がある部分がまるで発光するかの如く輝き、強烈な光が放たれる。
二人は咄嗟に顔を背けた、数秒後二人は顔を再び観測窓へと向けた。
「おお、神よ――」
「そんな――」
眼下の北米大陸からアメリカ合衆国が忽然と姿を消していたのだ。
なるべく早い投稿を心がけていきますが、長い目で見て頂けると幸いです。
用語解説みたいなのってあった方がいいですか?
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いる
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いらない
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はよ書け