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中央歴1639年 4月13日
洋上 ロナルド・レーガン
ロウリア王国海軍部隊への攻撃を命じられたロナルド・レーガンCSGはクワ・トイネ公国沖合に設定された遊弋地点から西に向け航行していた。
偵察によりロウリア艦隊は1日前に泊地を出港している事が確認されており、CSGはロウリア艦隊の針路を塞ぐ様に移動していた。
攻撃計画ではまず
ただ敵艦の総数が極めて多い為、敵艦隊が撤退を開始した時点で戦闘を停止する予定であった。
ロナルド・レーガン甲板上では第5空母航空団所属のF/A-18E/Fスーパーホーネットが兵装の搭載を開始していた。
ロウリア王国海軍の艦艇は近代的な艦艇と異なり木製の帆船であり、通常の艦艇攻撃に使用する高価で威力過多な
スーパーホーネットはこのAGR-20を7発装填するLAU-68Aを12基搭載する事が可能である。
弾薬庫では火器整備員が
飛行甲板では火器係がスーパーホーネットへの装備を順番に行っていく。
アイランドの直下に位置する
そんなCDC内の司令官席にはCSG司令官であるハワード・ホワイトヘッド准将が着座しており、4面の大型ディスプレイに映し出される大勢図を見ていた。
大勢図にはCSG及びESG、CSGから分離した駆逐隊の現在地、そしてロウリア艦隊の位置が表示されており、それぞれにまた詳細な情報が付与されていた。
既に敵艦隊はCSGから西に
「提督。攻撃隊の発艦準備が整いました。ノーマン少佐が発艦許可を求めています」
ハワードは制帽を一度整えてから答える
「随意に発進してよし、と少佐に伝えろ」
そう下命してから数分の間をおいてスーパーホーネット特有のけたたましいエンジン排気音と蒸気カタパルトの轟音がCDCを揺らす。
カタパルトに乗っていた最初の4機の攻撃機が発艦を完了するまで轟音と揺れは続いた。
暫くすれば大勢図上に発艦した攻撃隊のアイコンが表示されロウリア艦隊へと針路を取っていた。
「
「了解しました」
ノーマン少佐率いる攻撃隊はE-2Dからの誘導に従いロウリア艦隊に向け飛行を続けていた。
30分ほど飛行を続ければ海面を覆いつくしそうな程の船影が確認出来た。
『こいつぁ、大量だな』
『帆船マニアなら垂涎の光景ですね』
『まったくだ、だがアレは敵だ。とっととデイヴィ・ジョーンズ送りにしてやろう。各機ブリーフィング通り敵艦隊の北側からアプローチを開始して任意目標を攻撃しろ。』
僚機にそう通信をすればスティックを倒し機体をバンクさせる。
僚機もそれに続き敵艦隊の北側に回りこむ。
敵艦隊を左手に見ながら攻撃機隊は飛行し、十二分に距離を取ってから反転する。
『手近な奴から狙っていこう』
『了解しました』
マスターモードを
前席の
後席では
『目標捕捉、レーズ開始』
HUD上にレーザー照射された目標を示すダイヤモンドアイコンが表示される。
ノーマンはレティクルをターゲットダイヤモンドに重ねる様に機体を緩降下させながら針路を微修正する。
『確認した。…発射』
目標との距離が
選択されたステーションからそれぞれ1発ずつのAGR-20が発射される。
ロケットモータが1秒間のみ燃焼し、弾体を
1940年代に原型が生産されたハイドラ70を母体としたこのAGR-20は所謂”バカな”兵器であったハイドラを”
発射されたと同時に展開された、4つの誘導翼の中程に付けられたレーザーシーカーが、それぞれが受信するレーザー反射波が均等になる様に僅か数ドルのサーボモーターが誘導翼を操舵させる。
これによりレーザー反射波の真ん中へと向かい飛翔していく。
AGR-20は寸分違わず飛翔し、目標の帆船に命中した。
木製の船体を貫通し信管が作動するまでに
爆炎と爆圧、調整破片が船体の天井や床板そして外板を吹き飛ばす。
近くにいた船員は何が起こったかもわからないまま絶命し、離れた場所にいた船員も調整破片によりズタズタに引き裂かれた。
それぞれが爆風半径
爆炎と共に船体をまさしく”えぐり取られた”ロウリア船はそのまま真っ二つに裂けていった。
上空を飛び抜けながらノーマンとエヴァはそれを確認した。
『こちらディーバック1。1隻撃沈した。効果は十二分だ攻撃を続行する』
AGR-20の敵艦艇への効果が十二分な事を母艦及び後続へと報告すれば、エンジン出力を上げ、ロウリア艦隊上空を飛び抜けて行く。
中央歴1639年 4月13日
洋上 ロウリア艦隊
ロウリア王国海軍東方征伐艦隊を指揮するシャークン将軍は目の前の光景をただ茫然と見ている事しか出来なかった。
出港した際には4,400隻を数える大艦隊であった東方征伐艦隊。
シャークンをもってして列強国パーパルディア皇国を相手にしても負ける筈ないと豪語する大艦隊が敵艦隊を目にする事なく次々と撃沈されていく、そんな光景を目にすればたとえ誰であろうとも同じ事になっていただろう。
悪夢の始まりは1時間ほど前に飛来した4騎の鉄竜であった。
北の方角からやってきた鉄竜はワイバーンよりも遥に速く空を駆け、その両翼が煌めいたかと思えば船が大爆発を起こし沈んでいった。
はじめこそ、たかが4騎と考えていたシャークンであったがその鉄竜が8騎、12騎と増えていくと額には脂汗が浮かび手にも震えが走っていた。
そんなシャークンに追い打ちをかけるような報告がマスト上部に居る見張り員から届く。
「東の水平線上に船影!」
「なんだと!?」
船影との報告にシャークンは震える手でもって持ち上げた望遠鏡を覗き込んだ。
距離がある為詳細は分からなかったが自分達が操る帆船とは全く異なる形である事はわかった。
マストと帆ではなく巨大な構造物が船体の上にあり、更にその上にマストの様な物が見えた。
「あれが船なのか…?」
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いる
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いらない
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はよ書け