間があいてしまいすみません。
ぜ、全部コ〇ナが悪いんですorz
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中央歴1639年 4月17日
ロウリア王国 北部海岸
ワスプから出撃した水陸両用強襲車両中隊のEFV及びAAVP7は波を切り裂きながら航行し海岸まであと僅かに迫っていた。
EFVは車体上部に搭載されたMk.46砲塔は上陸目標である海岸線に主武装のMk.44ブッシュマスターⅡ 30mmチェーンガンを指向し油断なく警戒していた。
その車内後部の兵員区画では上陸前、最後の確認が行われていた。
「良いか!上陸後我々の分隊は内陸部に
「「ウーラー!!」」
『上陸まであと1分!』
海岸線が間近に迫った所でEFVは履帯を展開する。
同時にエンジン排煙装置を起動しスモークを展開する。
炊かれた真っ白なスモークは海風により広く展開され後続のEFVやAAVP7を覆い隠す。
事前に海兵偵察部隊が敵影を確認していない事は知らされているが万が一の事もあるからだ。
EFVは履帯が海底の砂地を捉え車体に前へと進む力を与えられればそのままの勢いで水から上がり砂浜に履帯の跡を刻みながら上陸する。
「Go!!Go!!」
砂浜の中程まで前進するとEFVは停車し後部ハッチが解放され海兵隊員達が次々と降車し、車両を中心に隊形を形成する。
「前進しろ!!」
海兵隊員はEFVの援護の下砂浜を駆け、遮蔽を取る為海岸沿いに所々存在する茂みや岩場を目指す。
そんな彼らの頭上をワスプから発艦したUH-1Yヴェノム輸送ヘリコプター 2機とヴェノムよりも更に巨大なCH-53Kキングスタリオン重輸送ヘリコプター 2機、護衛のAH-1Zヴァイパー攻撃ヘリコプター 2機がローター音とエンジン音を轟かせながら通過してゆく。
遮蔽を取った海兵隊員達は周辺への警戒を取った。
分隊長は無線手のバックパックに収納されたAN/PRC-160マンパック無線機のハンドセットを掴みワスプ艦上の
「ダガー1よりダガー・アクチュアル!第1波は海岸に到達した!敵の抵抗・障害は無し!海岸は確保した!」
分隊長は車両のエンジン音と上空を飛び抜けて行くヘリコプターの騒音に負けない様に声を張り上げハンドセットに叫んだ。
『ダガー・アクチュアルよりダガー1。了解した引き続き第2目標にあたれ』
「ダガー1了解した!。アウト!」
通話を終えハンドセットをバックパックに押し込めば分隊長は遮蔽から立ち上がる。
「前進だ!行くぞ!」
その号令と共にダガー1分隊とEFV 1輌は前進を開始した。
その他の分隊とEFV、AAVP7も海岸から内陸に向け移動を開始していた。
海岸には2個分隊と各2輌の水陸両用強襲車が残り、後続の上陸まで海岸の確保を行う。
第1波上陸から20分後、上陸部隊第2波となる
LCACは砂浜に到達すると船体下部のエア・スカートから圧縮空気を排出し、降車姿勢を取った。
LCACの前部ランプが展開されると海兵隊員の誘導に従い海兵隊第4戦車大隊 A中隊所属の主力戦車であるM1A1 NAPエイブラムス
M1A1 NAPは海兵隊向けM1A1戦車の最新型であり、陸軍が導入しているM1A2Cのテクノロジーを適応したものだ。
新世代のヴェトロニクスを装備し、
上陸したM1A1 NAP 1個小隊は海岸を確保していた1個分隊とEFVと共に先行するダガー1分隊を追う様に内陸に向かう。
LCACの内4隻は戦車隊を輸送してきたが、残りの2隻からは海兵隊員やL-ATVといった軽車両、そして本部大隊や兵站大隊所属の人員や機材が続々と下船してゆく。
荷下ろしが済んだLCACから順次、次の部隊を輸送すべく離岸してゆく。
中央歴1639年 4月17日
ロウリア王国 ビーズル
ロウリア王国王都ジン・ハークの南東にある工業都市ビーズルはロウリア王国に於ける軍民を問わず消費されるあらゆる物品の生産拠点である。
ロウリア王国は国策として所領での工業製品の生産は最低限しか許可しておらず、特に武具や防具に関しては全てがビーズルで生産され、その後に各所領に輸送される方式をとっていた。
そんなビーズルの外延部にある防衛騎士団の砦は普段とは異なる様相を呈していた。
普段警邏の兵が詰めている休憩室には諸侯軍の幹部や軍師といった人員であふれかえり、廊下を足早に歩く兵士もまた諸侯軍の兵であった。
そんな砦の一角、 普段は防衛騎士団長が使用する広い執務室は諸侯軍の軍議などを行う為に豪奢な円卓と椅子が設置されていた。
椅子には諸侯軍を指揮する貴族が腰を掛けており、ある者は盃になみなみと注がれた果実酒をあおり、ある者は給仕が取り分けたローストされた肉を果実酒と共に食すなど様々であった。
部屋の奥の壁際ではビーズル防衛騎士団長が指示棒を持ち、壁に貼られたビーズル周辺を描いた巨大な地図の前に立ちながら説明を行っていた。
「知ってのとおりかと思われますが、さる5日前に我がロウリアは亜人共をこのロデニウス大陸から駆逐すべくクワ・トイネへの侵攻を開始しました。しかしながら思わぬ邪魔が入った事により先遣隊 5万余が壊滅する事態となりました」
団長はそう言うと地図上に針で固定していた先遣隊を示す青い色の印を取り外し、代わりに敵を示す赤い色の印を付けた。
「そこで我々は前進を中断し、敵が王都へ向かう為の街道上にあるここビーズルにて全軍を持って迎え撃ち、撃破した後に抵抗のなくなったクワ・トイネを征服します」
団長がそう言った所で、食事をしていた貴族の1人がナプキンで口元を拭き取りながら発言する。
「相手は所詮は亜人どもであろう?先遣隊がやられたのは、あ奴らが無能であったか、亜人共が卑怯な戦法でも使ったのであろう。恐れる事などない我が領軍だけで蹴散らしてくれようぞ」
そう言い切るとグラスになみなみと注がれた果実酒を一息に呷る。
他の貴族も「我々が先陣を」「いや我が軍こそが」といった事を口々に言う。
だがそんな会話は突如として響いた轟音と砦を揺さぶる衝撃によって断たれた。
突然の出来事に貴族達は慌てふためく、それぞれの副官は状況の把握と主人を守るべく動いた。
団長はテラスへと続く扉を開け放ちテラスへと出ると、外を見やった。
視線の先、1kmほど先では黒々とした煙が空高く広がっており、その煙も根本である地面は少なく見積もっても直径百数十mが焼き払われた様に焼け焦げている様であった。
そしてそこにあった筈の諸侯軍の一部隊が丸ごと壊滅している様であった。
「い、い、一体なにが起こったのだ!!魔導攻撃か!?」
手すりを強く握り締めながら叫ぶ。
団長が敵を見つけようと見回す様に首を振った所で彼はそれに気が付いた。
中央歴1639年 4月17日
ロウリア王国 上空
クサナイ空軍基地を飛び立った、MOABを搭載したC-17は高度
そんなC-17の貨物室ではMOAB投下準備の為、カーゴマスターと火器整備員がパレットの確認と抽出用パラシュートの点検を実施していた。
点検項目をすべて終えたタイミングでロードマスターへ機長から
「5分前!!」
カーゴマスターは広げた手のひらを高くあげそう声を張り上げた。
それを確認した火器整備員も各々が同じように声を上げる。
各員が壁からハーネスに繋がる安全帯を確認したのを見たロードマスターは後部ランプ開閉用ボタンを押す。
油圧により後部ランプが開いていく。
開き切った事を確認すれば、機長に対しその旨を伝える。
「後部ハッチ解放!投下準備完了!!」
『了解した。
「了解。――あと1分!!」
通信を終え、ロードマスターは腕時計を確認しながら人差し指を立て風切り音とエンジン音に負けぬように叫ぶ。
投下まで30秒を切った所で全係員が壁際に退避する。
「10秒!!―――5、4、3、2、1、
カウントが0になった瞬間、遠隔操作によりパレット最後端部から抽出用パラシュートが引きだされた。
まず本体部分を展張する為の小型パラシュートが機外に飛び出し、その小型パラシュートの力により本体部のパラシュートが勢いよく展開された。
パラシュートによりMOAB本体とパレットを含めた
投下されると軽量なパレットはパラシュートと共にMOABから離れていく。
MOABはパレットが離れたと同時に尾部に装備された4つの格子状の誘導翼を展開する。
MOABは安定翼と誘導翼により姿勢を安定させ落下していった。
投下されたMOABは本来であればGPSを用いた誘導が可能であるが
MOABは誘導翼を時折動かしながら落下コースを修正していく。
そしてそのままビーズルから東に
MOABは
これにより着弾点の近傍にいた兵士たちは痛みを感じる間もなく爆圧と爆炎により原型を留めぬほど粉微塵になった。
そしてそれよりも外側にいた者には強烈な爆風が襲い掛かった。
凡そ64lbfの強烈な爆風に曝された者は同じように体が弾け飛び、即死を免れた者も無事では済まなかった。
多くの者が肺などの内蔵破裂や眼球破裂の重傷を負い苦しみながら息絶え、比較的軽傷な者でも鼓膜の破裂や皮下出血を引き起こしており正にこの世に現れた地獄の様相を呈していた。
そして着弾地点には爆発により生じた煙と粉塵が上昇気流により上空に舞い上がりキノコ雲が形成された。
この一連の航空攻撃によりビーズルに集結していたロウリア王国軍と諸侯軍は1万人近い死者とそれの倍近い負傷者を出した。
この攻撃を目にしたロウリア王国軍と諸侯軍はまさに恐慌状態に陥り、生き残った諸侯軍は所領へ逃げ帰り、ロウリア王国軍もまた少なくない脱走者を出す事態になり最早軍としての体裁を保てない程になった。
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用語解説みたいなのってあった方がいいですか?
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いる
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いらない
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はよ書け