テンプレ通りにアニポケ世界に転生!   作:クルル1212

7 / 8
小説からの設定を少し染め上げました!

まあ、簡単に言えばエリカ様かわいい そんなお話

もう一話完成したのであげさせていただきます!今度こそ次回からのんびりw


第7話:ジムリーダーの宿命

「モンジャラ、つるのむちですわ!!!」

「コンパン、よく見てかわすんだ!!!」

 

ここはタマムシシティにあるタマムシジム。桜の木が生え桜が舞い散るバトルフィールドで4つ目のバッチをかけたバトルを行っていた。

 

それに、タマムシジム。それだけで皆さんお分かりですね?はい!そうです!エリカ様です!エリカ様万歳!!!

 

・・・げふん。失礼しました。いや。けどね?興奮もしますよ。だってアニメ版の世界だからあの残念なエリカ様が来ると思っていたのにまさかの王道エリカ様!!!ひゃっふううううううう!!!

 

って。そうじゃねえ!今はバトルに集中だ!コンパンは得意のレーダーでつるのむちの攻撃予測をしながら右へ左へとよけていた。

 

そして、モンジャラが途中何かの痛みに負けたかのように顔を歪ませた後俺はコンパンに技を指示した。

 

「コンパン!サイケこうせんだ!」

「コンパアアアアアア!」

 

見事にコンパンのサイケこうせんがモンジャラに命中。最後のポケモンも倒して無事に4つ目のバッチを手に入れた。

 

「これが・・・レインボーバッチです。リーグ戦、がんばってくださいねッ」

 

そういいながら笑顔でレインボーバッチを渡す彼女は笑顔だったがどういうわけか俺はズキリと心が痛んでタマムシジムを後にした。

 

そして、ポケモンセンターでポケモンたちの回復を済ませると同時にハナコさんに今日もバッチを手に入れた事と伝え電話を切るとなにやらぼそぼそと話し声が聞こえたので耳を傾けてみる。

 

「エリカ様が4連敗したってまじかよ!」

「まじらしいぜ?つまりジムリーダー剥奪!なんでも先祖代々ジムの経営がうまくいかなくて借金してたって言う噂もあるらしいぜ?」

 

 

ジムリーダー剥奪?4連敗?どういうことだろうか?ポケモンセンターで泊まっている時もその事が分からず翌日にジンダイさんに連絡をして確認をしてみた。すると、アニメでは知らなかったジムリーダーに関する闇の一部分が見えてしまった。

 

なんでもジムリーダーは4連敗するとそのジムにいられなくなりジムリーダーを剥奪。仕事を探すのにも一苦労するとジンダイさんは言っていた。

 

まさかそんなアニメのジム戦でそんな設定があったなんて。そんな事を思いながらあのときのエリカさんの笑顔を思い出していた。だからあんなにつらそうにしていたのか?いや、本当にそれだけか?それに昨日の男たちが言っていた事が思い出される。

 

「借金ねえ・・・」

 

俺は前世のことを少しだけ思い出し、そんなはずはと思いながらもかばんを持つとどうしても気になりエリカさんがいたタマムシジムへと行く。するとそこはすでにも抜けの殻で中にあった桜並木が広がるフィールドだけが取り残されていた。

 

そして他を探そうと回れ右をしようとしたときである。

 

「やめてください!!!!」

 

室内からエリカさんの声と思う声が聞こえそれは悲鳴にも聞こえた。思わず近くにあった棒を手に取り窓ガラスを割るとそこから進入して室内を全部探し出す。

 

すると丁度とある一室でエリカさんに乱暴しようとしている複数の男性人がいたのでコンパンを出すとその男たちにサイケこうせんを放ちエリカさんの前へとでる。

 

「おい!なにしてんだおめえら!女性に乱暴とか恥ずかしくないのかよ!」

「あっ、あなたは・・・」

「ハンッ!誰かと思ったらエリカ嬢を4連敗に導いたボウズじゃねえかよ!ありがとな、お前のおかげでエリカ嬢を合法的に抱けるんだからよ!」

「ッッ・・・・」

 

その言葉にエリカさんは俯きはたけた浴衣を直そうとはせずに下を向いていた。何でもこの男たちはエリカさんのジム経営の運営を手伝ってきた人たちらしい。最初は仲良くやってきたといっていたがいつからかジムの経営がうまくいかずにエリカさんは経営を持たせるために男たちからお金を借りてしまい借用書まで書いたのだとか。

 

「ほら。これが今までエリカ嬢家族がジム経営で借りた借用書【3000万】だ。ジム経営時に払えなかったら【ロケット団】に身を全て捧げる。そう書いてあるよな?そしてそれにサインしたのもエリカ嬢自信だ。」

「三千!?なぜ、ロケット団なんかに・・・まさかっ!」

「そうさ!ロケット団とタマムシジムは繋がってたんだよ!カジノを運営するという理由で代々タマムシジムに投資するっていう理由でな?」

 

確かに。ゲームでもロケット団が運営するカジノがありそれを見逃してジムリーダーに少しだけ疑問に思ったことがあったが・・・マジで繋がってるとは思わなかった。

 

「そういうことだからボウズは早く家に帰ってこの事は忘れな。お前のせいじゃない。すべてはエリカ嬢家族の問題だ。」

 

そういいながら力なくたっている俺の右腕を強引に引き始める。エリカさんを見ると泣きながらこちらを見て【助けに来てくれてありがとう】と口元を動かしているように見えた。・・・くそっ!ほっとけるわけねえだろうがよ!!!!!

 

「おい。もし、俺が1週間以内に3000万準備出来たらエリカさんは解放してくれるのか?」

 

「・・・・・・ほう?正義の味方が女のために金を集めるってか?しかし、お前みたいな小僧に一週間でそんな大金がたまるとは思えんが。いいだろう。面白い。正義の味方がどのように金を集めてくるのか見ものだ。」

「ア、アニキ!!いいんですかい!?」

「ああ、別にかまわないさ。どうせエリカ嬢はここから出れない箱入り娘だ。おっと、ジュンサーに言ったらエリカ嬢も捕まるからはたして通報できるかね?ハハッ!」

 

そういいながら男は手を振りながらジムを跡にした。まるで男たちはエリカさんが逃げないのを確信しているかのような余裕振りに苛立ちを覚える。

 

未だ涙が出ているのか何も動こうとはしないエリカさんに服をかけて背中をさする。

 

さーて、これからどうするかね?と考えていたらエリカさんに泣かれながら怒られる。

 

「どうして今日会ったばかりの私を助けてくださるんですの!あなたには関係のないことなのにどうして!!!」

 

いつの間にか俺は倒されてポトポトとエリカさんの涙が俺の顔にたれ落ちる。確かに、エリカさんからしたら関係ないことだ。他人からしたら4連敗したのもエリカさんのせいだし3000万という借金もエリカさんの家族のせいだ。けどね?他人で助けたいと思う理由なんてひとつしかないのですよ。

 

「一目ぼれした・・・って理由じゃだめですかね?」

 

一目ぼれ。そうだ。俺はエリカさんが好きだった。アニメ版は除くがその容姿端麗な姿に子供ながらも引かれていつのまにか恋をしていた。そしてポケモン世界にきたら絶対に会いたいと思っていた一人だったのだ。

 

その事を伝え終わるとエリカさんは一言

 

「あなたって、本当におバカさんですのね?」

 

そう言って俺の胸の中で泣き崩れたのであった。

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

そして翌日。俺とエリカさんはジム内で朝食をとるとバトルフィールドにでてこれからどうするかを考えていた。1週間という短いスパンで3000万を稼ぐこれがどんなに大変かは前世で金を稼いでいたから良く分かる。

 

「セレビィなんて初めてみました!すごくかわいいのですね♪」

「ビビビィ♪」

 

お前もかわいいんじゃい!といえるはずもなくエリカさんはジムフィールド内を楽しそうに飛びまくっていた。そんな中エリカさんのモンジャラと俺のコンパンは友達になれたのかサクラの木の下でのんびりお昼寝をしていた。

 

ちなみにセレビィだが今までバトルでは使ったことがない。生まれたばかりというのもあるし伝説のポケモンだからね?色々とありそうで使えるに使えないのですよ。あ、コンパンにはかわらずのいしを持たせてます。進化?させねえよ!

 

「改めて本当にごめんなさい。アナタまでこんな事に巻き込んでしまい。」

「いいんですよエリカさん!好きな人の前ではかっこいいとこ見せたいもんなんですよ♪」

 

その言葉に顔を真っ赤にして俯くエリカさんめちゃかわ!(2回目)けど3000万かあ?俺の転生能力【一般人以上の金運】でどこまで稼げるのか・・・けどやるしかないよな!

 

「ビイ!」

「うおっと。セレビィあまりはしゃぐなよ?お前は卵から生まれてまもないんだから。」

 

・・・ん?卵?俺はその言葉に疑問を持つとセレビィの図鑑説明を見るために図鑑を向ける。すると図鑑説明の一部に面白い説明が書かれていた。

 

セレビィ ときわたりポケモン

時を 越え 未来から やってきた ポケモン。セレビィが 姿を 現す 限り 明るい 未来が 待っていると 考えられている。

 

これだあああああ!!!!明るい未来が待っている。つまり幸運が訪れるということか?よし!!!これならワンチャンいけるで!!!

 

俺はエリカさんにお留守番+コンパンの面倒を見てもらうのをお願いしてジムをあとにした。そして草むらに出向くとあるポケモンをゲットするために右往左往した。そのポケモンとは

 

「あら?イーブイですのね?タマムシ近辺に生息するとはきいてましたがイーブイを2匹ゲットするなんて幸運ですのね?」

「ブイ?」「ブイ!」

 

そう、俺はイーブイをゲットしたのである。本当はニャース2匹でも良かったのだがセレビィの効果が働いたのか2匹現れて幸運にもあの技を覚えていてくれた。それは・・・

 

「イーブイたちよ!そのままねこにこばんを続けるのだ!!!」

「「ぶーい!!!」」

「イーブイがかわいいからゲットするという人は聞きますがこれではまるで・・・」

 

エリカさんドン引きしないで!これはアナタのためでもあるんだから!!!けど本当にイーブイをこのような金のためだけに捕まえるなんて思ってもなかったよ!!!しかも2匹も!!!!!

 

っと。とりあえずイーブイたちが出したお金で宝くじも買っておこうか。あとロケット団スロットコーナーにも行ってセレビィのご加護でお金をたくさんゲットだぜ!!!!ふへへ、たまりませんなあ!!!けどなあ、仮にもロケット団だし金を集めただけで諦めてくれるのかね?下手したら脅してくるかも。・・・しゃーないか。

 

俺はエリカさんにばれないようにとある人たちに電話をかけ現在の状況を説明し終えると再びイーブイたちとともに猫に小判をする日々を送った。

 

そして、一週間後・・・

 

「おい小僧・・・これ、どうやって手に入れたんだ?」

「ねこにこばん と 宝くじ と あんたらのスロットで」

 

はい。きっちり耳そろえて3000万そろえてやりましたよ!!!ふふっこれにはロケット団の連中も驚いているぜ。けど途中からひそひそと声を話し始めた。そして案の定エリカさんを脅しにかかった。

 

だが残念だな!それはすでに対策済みですよ!

 

「ロケット団!ジムリーダー脅迫罪の罪で逮捕する!!」

 

はい。ジュンサーさんにおもっきり連絡してやりましたよ!ただ、説明するのもあれだったので色々とでまかせはいったけどね?

 

先祖代々エリカさんジムリーダーは脅されて無理やり借用書を書かされたってね。ロケット団はこれは合法だとかいってたけど悪の組織が合法とか言っちゃあ終わりですよ!

 

まあ、そのあと色々と取調べを受けたんだけど無事に開放された。しかし・・・

 

「申し訳ない。ジムリーダーのほうまではどうにも出来ませんでした。」

「いいのです。負けたのは私の実力不足なのですから・・・」

 

そう。ジムリーダーエリカは結局のところ4連敗したということは覆す事が出来ずに剥奪。タマムシジムは閉鎖ということになってしまったのだがどこかすがすがしい顔でその光景を見ていた。

 

「ロケット団に屈することなく今度は自分の力でジムを建て直して見せます。そのために・・・あの・・・」

 

そういいながらもじもじして顔を赤くするエリカ様かわいい(天丼)

けど、かわいいものはしょうがないんじゃい!!

 

「私を旅に一緒に連れてってくれませんか!?」

 

そういいながら瞳をウルウルさせ俺を見つめてくる。え、まじで?こんなことあっていいの?夢の旅路だよ?!断る理由がないよね!

 

「こんな俺でよかったら。エスコートさせてください。お嬢様」

 

そういい手をとって俺たちは笑いあった。その後、ハナコさんに使用することのなくなった3000万を送金したのとエリカさんのことを紹介するとめっちゃくちゃ怒られた。

 

なして?




第一のお供はエリカです!!!
かわいいからね!しょうがないよね!!!!エリカ様ということで張り切ったら5000文字近くも・・・

ねこにこばんを覚えるというだけで捕まえられたイーブイたちどんまい!

そしてエリカvsハナコというバトルが開催!!!楽しみですねえ!

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