魔法少女ぶらぼ☆マギカ   作:Ciels

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ブラボやってて思いついただけなので続くかわからないです


There's Cosmic Girl Coming From The Sky
百合の狩人


 ぶちゅり、ぶちゅりと。手にした得物が肉を裂く音が夜の街に響く。厚手の手袋をしても言葉にならない甘美な感触が伝わって来るのがわかる。

 身に纏った衣装に鮮やかな返り血がこびりつこうとも構やしない。ただ一心不乱に、いや無駄が無い動きのはずなのにその行為は無駄だが……ともかく私は、目の前の死体を挽肉にせんと得物を振り下ろす。

 仕掛け武器であるこの鉈の刃はノコギリとの混血児。手前の獣には小さく無数の牙を。手では届かない獣には伸びた鉈の獰猛な一閃を。

 

 みちち、みちり。ばきばきり。

 

 切り刻んでいた死体の肉が裂けに裂け、骨が圧されて砕けてゆく。解体、そんな風に人は言うのかもしれないけれども。私達狩人にしてみれば、この行為はそんなものではないことは確かだった。

 食事。性交。睡眠。人が生きる上で必要な三大欲求を言う。この死体を切り刻んで返り血を浴びる行為は、私にとっては三大欲求を超える行いなのだから。言うなれば、最大の欲求を満たしている最中だった。

 

 空を見上げる。否、宇宙を。

 

「ああ……赤いな……」

 

 まるで血のように赤い月。大きな大きな、吸い込まれそうなお月様。

 現実ではあり得ない。月は太陽の光を反射して輝くもの。それなのに、今浮いている月は自ら赤く輝いている。血のように、心臓のように輝く月は心を魅了する。

 ━━月に恋するとは、このことなのね。

 蒸せ返るほど、えづくほど。流れる血が鼻を通って肺に入って身体を快楽に染め上げていく。脳が震え、内なる瞳が抵抗しようと構わない、私の心は満ちているのだから。

 誰かが言った。狩人は狩りに酔うのだと。そして獣は血に酔うのだと。ならば私はどちらだろうか?狩人、あるいは獣?そのどちらでもあるのかもしれない。

 まぁ良い。それで自分という人間を保てているのであれば、それで良いでは無いか。

 

 路地が騒がしくなる。狩人が獣を狩るのであれば、狩るための獣が必要だ。それは今私が快楽のために切り刻んでいる死体の事ではない。数分前こそ獣ではあったが、今は違う。ただのタンパク質の塊だ。

 そして狩人の獲物がやって来る。こちらを見つけ、松明の火で闇を照らし、手にした武器で私を八つ裂きにするためにやって来るのだ。罵詈雑言を吐きながら、それでも精神は異常な獣たちが。

 

あぁ……匂い立つな(What′s that smell?)

 

 いつか殺した家族想いの神父の言葉を借りて、私は獣に対峙する。

 右手には鉈を、左手には銃を。瞳には宇宙を。血塗れの可愛らしいドレスを揺らして駆け出す。

 狩人は獣を狩らなければならない。でなければ、狩人たり得ない。そして私は狩人だ。

 恐れたまえよ獣ども、私は狩人なのだから。そして私も、血を恐れたまえよ。獣と人は、表裏の存在なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こくり、こくりと船を漕ぐ。夢の中で居眠りとは興味深いことこの上ないが、それは彼女が夢の住人であるからなのだろうか。

 人形。かつて最初の狩人が執着していたある女性を模して作られた生きる人形だ。彼女は我々狩人を助ける存在であり、丁寧な姿勢でいつも私に接してくれるありがたい存在だ。彼女に遍く血の遺志を渡せば私の能力を強化してくれるだろう。

 

 ここは狩人の夢。私達狩人が拠点とし、身を休めたり武器を弄り回したり、はたまた使者と呼ばれる奇天烈な愛らしい者たちから備品や武器を買ったり……獣狩りに赴く為に使用する墓石があったり。

 人形はこの夢で私の帰りをいつも待ってくれている。美しい白い肌、整えられた銀髪、そして球体関節と、まるで某人形師がアリスなんとかゲームさせそうな書物に出てきそうな見た目だ。

 まだ駆け出しの狩人であった頃こそ彼女のあまりの無機質で執事的な態度に余所余所しくしてしまったが、今では私を支えてくれる大切な人だ。娘とも思っている。恋人とさえも。

 

「スゥ……スゥ……」

 

 石段に腰掛け眠っている無垢な人形の顔を覗き込む。ああ、素晴らしい。いかに私が獣狩りの夜を幾度となく繰り返す上位者( カンスト勢)の端くれだとして……脳に瞳を宿して啓蒙に溢れた考えをするとしてもだ。

 人形は可愛い。叶うならこのまま一緒に寝てしまいたいほどに。それにほら、私の格好を見てみよ。ズボンとグローブこそ人形の素となった女性の持ち物だが、ヘッドドレスと上着は人形とお揃いだ。とても狩りには適さないのに。

 

「はっ!」

 

 と、私の熱狂した視線に気がついたのか、人形の目蓋が開けられて硝子細工の瞳が現れた。私は腰掛けていてもなお私よりも背の高い人形の頭を撫でる。

 

「起こしてしまったかな?」

 

 我ながら何ともまぁわざとらしい。しかし人形は首を横に振り、

 

「いいえ、狩人様……すみません、私はどこかに……」

 

 そう言うとすくっと立ち上がって背の低い私を見下ろした。そこに邪な感情は一切感じられない。

 

「お帰りなさいませ。御無事で何よりです」

 

 頭を下げて……一礼をする彼女に、私は抱き付く。彼女の割と平らな胸に顔を埋め、深呼吸すると脳が震えた。良い匂いだ……血とは異なる……少女の匂い……たまらぬ匂いで誘うものだ。

 世の学者は口を揃えて言うだろう。脳に瞳を与えられた者が、このように人形と低俗な愛を育んでいるなどと。

 だが私から言わせてみれば……愛こそ、人間の真理だ。特に少女が少女を愛する……瞳から啓蒙された言語によれば、百合こそが、この世で最も澄んだ事柄なのだ。

 

 唐突だが、私は百合が好きだ。

 

「狩人様……胸が、くすぐったいです」

 

「良いじゃないか、なぁ。ゲールマンだってマリアお姉様にこうしたかったのだろうし。今まさに、私が最初の狩人の遺志を継いでるのさ」

 

 名前を呼ばれた挙句あらぬ疑いをかけられた最初の狩人は工房の中で咳き込んだ。あのお爺様、寝ているようでしっかり聞いているらしい。

 老人は置いておいて、私は人形ちゃんと愛を育もう。彼女の腰に回した手に少し細工をした。エーブリエタース、と呼ばれる綺麗な瞳をした上位者の娘……その娘の触手をわずかに召喚した。通称、エーブリエタースの先触れ。

 

「か、狩人様……?」

 

 ぬめぬめした触手は彼女の腰回りから背中、尻をも撫で回す。私は緩み切った表情で、紅潮していく人形の顔と感触を堪能する。勝手にこんなことに使われているエーブリエタースには申し訳ないが、まぁえっちな気分になれるならなんでも良いでは無いか。

 

「あっ……んん」

 

「良い声だぁ人形ちゃぁん!」

 

 すけべに磨きがかかっていくと、とうとうむっつりスケベなゲールマン爺が車椅子を自力で動かして工房から覗き始めた。他人の介錯する前に自分の息子を介錯しようとしているのだろうか、汚らわしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぐったりと疲れ果てて座り込んでいる人形の目の前で、私は満足げに口笛を吹く。あぁ、少女の恥ずかしい声を聞くのは血を浴びる次にたまらない。烏羽の狩人お姉様のような経験豊富に見せ掛けて意外と初心な人もまた良いが、やっぱり若さには勝てないのか。

 

「お疲れ様人形ちゃん。おかげで次の狩りも頑張れるよ」

 

 ツヤッツヤの笑顔でそう言えば、人形ちゃんは無理やり笑って見せた。ああ、美しい少女が汚されながらも見せる笑顔は美しい……だがNTR、てめーはダメだと瞳が囁く。上位者も一筋縄ではいかないらしい。

 そうして私は新たな狩りへと赴く。繰り返す時の中で幾度と無く経験してきた……言い換えれば退屈な狩りを。そう、私はもう飽きかけている。たとえ獣を狩ってこの身を血に染めようとも得られる快楽はその一瞬だけ。人形ちゃんとのいちゃいちゃは捨てがたいが、良い加減目を覚ましたいのも事実なわけで。

 ゲールマンの介錯?されて数分で気を失ってまた一からやり直し。

 ゲールマンの遺志を継ぐ?足を刈り取られた挙句寝たら最初からになってたわ。

 幼年期の始まり?赤ん坊は眠るものだろう?言わずもがな。

 

「新しい百合は無いものか……」

 

 できれば狩り付きで……だって、百合と狩りができればそれで良いもの。

 だが現実はそううまくはいかないものだ。このヤーナムの街に百合の面影は無い。あるのはどっかいけ!この野郎!(Away!away!)叫んだりする獣と化した住民達のみ。つまらない。

 ━━ああ、だがゴース、あるいはゴスムよ。貴方がたが齎した啓蒙は無駄ではなかった。

 気がついてしまった。何も私達だけの世界で百合を目指さなくても良いじゃ無い。

 私達狩人は、他の世界から協力者を呼べる……ならばそれをどうにか利用して、百合だらけの世界へと赴けるのではなかろうか。あわよくば、その百合をこの夢へと持ち帰られたら。

 

「おおおおおお、あああああああアアー!!!!!!」

 

 おお、素晴らしい!他の世界でも百合天国とは!

 決めた、せっかく上位者なのだ。これを活かさずしてどうするか。百合の世界を見つけ、侵入しよう。

 そう決めてからは早かった。あっさりメルゴーを始末しへその緒を手に入れ、ついでに狩人の悪夢でマリア様に嫌がられながらも内臓攻撃されたりしたり。そうして変態ゲール爺を倒して月の魔物を張り倒して私は何度目か分からない幼年期を迎える。

 その後しばらく、私は眠気に抗って下準備を終える。そうしてようやく人間の姿へと変身できるようになったタイミングで、他の世界に侵入した……これこそ、幼年期の終わりなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地球に寄生した汚いノミを追う。路地裏を駆け、奴が行動する前に黒髪の美少女は使命を達成しなければならない。そうでなければ後々の計画が崩れる。

 

「待ちなさい……!」

 

 白い猫のような動物の上空を取り、9mmオートの拳銃をそいつに向けて放つ。だが銃弾は外れ、白い生物には当たらない。少女は歯がみした。

 気がつけば、猫か何かは逃げてしまっていた。数発当ててはいたが死にはしないだろう。少女は舌打ちして、猫のようなものを追う。

 猫らしきものが、とある少女を呼んでいることに気付かずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━━助けて。

 

 そんな、脳に響くような声が聞こえてから、まどかは何かに取り憑かれたように声の主を探した。

 彼女は所謂気弱で優しい少女だが、心の奥底にはただならぬ好奇心と正義感、そして狂気を秘めている……それが、この桃色の髪をツーサイドアップに結った少女、鹿目まどかだ。

 まどかは声に導かれるままに友人と別れ、助けを求める何かを探す。従業員以外は立ち入れない場所まで来ると、突然天井のダクトから何かが降ってきた。

 

「え、な、なに!?」

 

 たじろぐ彼女に、降ってきた何か……傷だらけの白い猫のような畜生は懇願する。

 

「たす……けて……」

 

 黒髪の少女なら躊躇わず死ねと言うだろうか。だがまどかは優しい、傷だらけのゴミに駆け寄ると、まずは尋ねた。

 

「え、あなたなの!?」

 

 彼女の問いには答えず、助けてとしょうもない演技をする猫もどき。

 まどかの困惑も治らぬまま、また問題は起きる。突如として、黒髪の見知った少女が猫野郎を追ってきたように現れたのだ。

 

「え!?ほ、ほむらちゃん!?」

 

 暁美ほむら。本日まどかの通う学校に転校してきたミステリアスな少女だ。彼女はピストル片手に一人と一匹に迫ると言う。

 

「そいつから離れて」

 

 そいつとは、まどかが胸に抱くゴミ、あるいは畜生だ。まどかは酷く狼狽えていたが、

 

「ダメだよ、酷い事しないで!」

 

 と強く懇願した。優しい少女は尊い。

 

「貴女には関係無い」

 

 そしてクールな少女もまた尊いのだ。

 

「だってこの子私を呼んでた!聞こえたんだもん、助けてって!」

 

「そう……」

 

 語尾に無関心と付きそうなくらい無感情で言い放つほむら。

 しばし二人は見つめ合う。まどかは混乱を滲ませ。ほむらは冷酷の下に、燃えるような感情を押し込め。

 

 突如、空気も読まずに二人の間を煙が舞った。煙の噴流は容易にほむらの姿を隠し、出所を見てみれば置いてきた青髪の友人が消火器を火炎放射器張りに噴射していた。

 

「まどか、こっち!」

 

 退路を確保した友人が叫ぶ。

 

「さやかちゃん!」

 

 まどかはすかさず友人さやかの下へと走りこむ。腕にはしっかりとクソザコ猫を抱えて。消火剤が切れれば、まるで親の仇とばかりに消火器をほむらの方へと投げ込んだ。なるほど、その容赦の無さは素質があると言えよう。

 何はともあれ、二人は逃げた。次いで、煙が謎の風圧によって晴れる。ほむらは渋い顔をすると、二人を追おうとしたが。

 

「ちっ」

 

 突如、薄暗い倉庫に謎のフィールドが展開した。まるで夢の中のような、そんな景色へと。一瞬で変貌して見せた。

 

「こんな時に……」

 

 メルヘンチックで狂気に溢れた世界へと足を踏み入れてしまった少女は、仕方なく、しかし急いで少女達を探し出す。

 

 

 

 

 

 

「何よあいつ!今度はコスプレで通り魔かよ!ていうか何それ、ぬいぐるみじゃないよね、生き物ぉ!?」

 

 さやかが悪態を吐きながら駆ける。その後ろでやや息切れ気味になるまどか。疲れるならばその動物紛いの上位者のなり損ないを捨てれば良いのに。

 

「わかんないけど、この子助けなきゃ!」

 

 少女の慈悲に浸かれる身分では無いと知れ猫の化身。

 と、ここも先ほどのメルヘン空間へと変わり果てる。非常口を探していたのにこんな空間に迷い込み、混乱するさやかとまどか。

 

「変だよここ、どんどん道が変わっていく……」

 

「ああもう、どうなってんのさ!」

 

 少女二人見ていても、態度が違うから面白い。困惑という感情が根底にあるはずなのに、さやかはより一層攻撃的になっている。

 そうして現れたのは髭を生やしたモヤのような何か。ヤーナムで言えば、そこいらの住民程度のものだろう。

 しかし忘れてはいけない。彼女達はただの少女なのだ。狩人のように武器は無いし、戦う術を知らない脆弱な存在なのだ。

 

 それらは彼女達を囲むと、何やら未知の言葉を発しながらにじり寄ってくる。恐怖で動けない彼女達を狩り殺すために。

 

 

 

 

 

 

 けれどね。少女は甘いものだ。だからこそ、守護者が必要なのさ。愚かな獣を殺すような、恐ろしい狩人がね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「だ、だれ……?」

 

 まどかは目を大きく見開いて、その女性に問いかけた。

 絶体絶命の瞬間、突如として現れて周囲の怪物を薙ぎ払い少女達の身を救った女性に。こちらに背を向け、きりりとした出で立ちで不釣り合いな武器を持ち、守ってくれた女性に。

 その女は言う。

 

「狩人。少女を護り、愛を育てる百合の狩人さ」

 

 全力で格好付け、井戸の底で拾った落葉を手に現れた百合の狩人が舞い降りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ほむらは困惑した。今日だけで少女達が何度も困惑しているが、その中でもほむらの困惑は相当に大きなものだろう。

 魔女の使い魔に襲われそうだったまどか達。それを見つけたほむらは彼女達を救出しようとしたのだが……突如として、まるで召喚されたように女が現れ、手にする刀と銃で使い魔を排除したのだ。

 その手際は鮮やかなもので、襲いかかってきた使い魔に拳銃を放って怯ませると、そのまま刀を上下に分離させて一回転。まどか達を傷つけないように斬り伏せてしまった。

 

「何なの、あいつは……」

 

 彼女は自らを百合の狩人と名乗っていた。よくわからないが、その姿と力から見てほむらと「同業」であると推測される。

 とりあえずは敵では無いらしく、少女を護ると言った手前二人に危害を加えるようには見えなかった。しかしほむらにとっては完全なイレギュラーである狩人の存在は無視できるものでは無い。

 ほむらは左手の盾からスコープ付きの狙撃銃を取り出すと、遠目からイレギュラーを観察することにした。

 

「はははッ!」

 

 そうしている間にも狩人はバッタバッタとステップを駆使しながら使い魔を斬り殺していく。そのうち使い魔が逃げ始めたが、それすらも殺す。

 最後の一体を殺し、その亡骸に刀を突き刺すと狩人は――――

 

「!?」

 

 ほむらと目が合った。そんなはずはない、ここからではほむらの姿は光の加減でほとんど見えないはずなのに。なのに、狩人はこっちを見ている。冷徹で、残忍で、理性的な瞳がこちらを見ている。

 心臓の鼓動が跳ね上がる。どういうわけか、言い知れぬ恐怖が心の底からこみ上げてくる。脳が震え、身体の中の血が突き上げてきそうな感覚に陥った。

 

(いえ、落ち着くのよ。少なくとも敵対的な反応は無い。それに有利なのはこっち。もし下手な動きをすれば狙撃すればいいだけ)

 

 そう自分に言い聞かせ、無理やり沸騰しそうな狂気を下げる。

 

「ふぅん。発狂しないのか」

 

 狩人が何か呟いた。同時に、このメルヘンな空間が元の薄暗い倉庫へと戻っていく。ほむらは移動を開始した。

 

 

 

 

 

 

「夢が醒めたか」

 

 溶けていく景色をそう形容する。そして未だ混乱から目が醒めない少女達と対面すると、ゆっくりと歩み寄った。

 

「か、狩人、さん」

 

 たどたどしくまどかが呼ぶと、狩人は二人を抱き締める。そして少しばかり二人よりも高い背丈を活かして、少女達の髪に顔を埋めた。

 

「え、ちょ、なに!?」

 

 慌てるさやかに、狩人は言う。

 

「ああ良かった、美少女二人を死なせないで済んだよ」

 

 美少女と呼ばれて一瞬歓喜した二人だが、よく見ればこの狩人こそ美少女だ。美少女とかそういうレベルを超えている。人形のようだ。

 

「あ、あの……」

 

 まどかが奇行に走る狩人に言葉を投げかけた時。

 

「先客がいたのね」

 

 新たな来客がやって来た。その豊満な胸に、煌びやかな宝石を携えて。

 

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