「大変なことになりましたね」
そう言って、鞄に勉強道具を仕舞う椎名ひよりさん。何が大変なのかそれは今日の朝まで遡る……
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「おはようございます。今日もいい天気ですね」
椎名さんのモーニングコールにより、目を覚ますと椎名さんが質問をしてきた。
「ところでポイントはどのくらい振り込まれていましたか?」
椎名さんにそう聞かれ、携帯を確認する。すると、振り込まれていたが、10万もなくあったのは49000ポイント。51000ポイントも引かれている。
「やはりそうでしたか…私も同じポイント振り込まれていました」
椎名さんはそう言って携帯を俺に見せてくる。俺と同じ、49000ポイント振り込まれていた。節約生活は正解だったな。
「確かにそうですね。今日説明してくれると良いのですけど…」
そんなことを話した後、俺は制服に着替えて椎名さんと一緒に部屋を出る。
「やっぱり、あなたが言った様に連帯責任と言うことなのでしょうか…」
その言葉に俺は頷く。だって俺も椎名さんも授業中は携帯も触らず真面目に受けていた。あの龍園君さんでさえ、真面目だと言うのだから。
「やっぱりそうなのでしょうか…」
椎名さんと会話しつつ、エレベーターを降りるすると
『あら、朝から女性を連れて登校とはなかなか贅沢なことをしているんですね』
目の前に坂柳さんがいた。隣には神室さんがいた、万引きの現場でも見られたのだろうか?
「どちら様でしょうか?」
「あら、人に名前を聞くときはまず自分から名乗る様に教わりませんでしたか?」
「それはすいません。それでは改めて、私はCクラス所属の椎名ひよりと言います。彼の友達です」
「では、此方も。私はAクラス所属の坂柳有栖と言います。私も彼の友達です」
そんな二人のやり取りに嫌な予感がしたため、その場から離れようとする。すると、
「「何処に行くんですか?」」
……椎名さんと坂柳さんには敵わない
その後、椎名さんに坂柳さんについて話し、坂柳さんに椎名さんについて話すと納得してもらえた。
「ところでAクラスの坂柳さんが彼に何の用ですか?」
椎名さんが坂柳さんを問いただす様に聞く。すると、
「いえいえ、単なる質問に答えて貰おうと思っただけですよ?」
はて、坂柳さんに質問される様なことは合っただろうか?
「そちらは今日、何ポイント振り込まれましたか?」
坂柳さんがそう聞いてくる。俺は素直に49000ポイントと答える。
「なるほど…ちなみに私は94000ポイントでした」
やっぱりクラスによって振り込まれるポイントは違うのか…
「その様ですね。それでは私はこれで」
坂柳さんはそう言って去って行く。本当に嵐の様な人だ。
「えぇ、本当ですね」
椎名さんも納得してくれている。さぁ、先生に答えを聞きに行こう。
「はい、そうしましょう」
椎名さんと一緒に学校へ向かう。そして学校に着くと綾小路君がいた。俺たちは49000ポイントDクラスはどうなのだろうか…取り合えず声をかけてみる。
「ん?あぁ、お前か」
俺は綾小路君に何ポイント振り込まれたか聞く。すると
「え、お前振り込まれてるのか?」
そう言って驚く綾小路君。それって、
「多分、0ポイント。振り込まれてるんでしょうね」
椎名さんの言葉に納得する。綾小路君にポイントは大丈夫か聞いてみる。
「あぁ、俺は節約してたからな。大丈夫だ」
こう言っているが、心配だ。もしご飯に困ったら頼って欲しい。力になれそうだから。
「そうか…その時は頼む」
あぁ、任せて欲しい。すると奥で綾小路君を呼ぶ声が聞こえる。
「すまん。呼ばれてるから行ってくる」
そう言って、行ってしまった。
「私達も行きましょうか」
椎名さんの言葉に頷き、教室へ向かう。
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そして現在に至ると、言うわけだ。
「まさかこの学校にあんなシステムが有るとは思いませんでした」
あんなシステムと言うのは、CP…『クラスポイント』だろう。1cpで100プライベートポイント。俺達のクラスは490cpだったから携帯に振り込まれたのが、49000ポイントだった訳だ。何でも授業中の私語や携帯いじり、遅刻欠席などで減っていくらしい。Aクラスは940cp、Bクラスは650cp、Dクラスは0cpと言って結果だった。ちなみにクラスポイントは生徒の実力をリアルタイムで測る物らしい。つまりCクラスは490cp程の実力を持つと言う事だ。あと、下剋上としてポイントが上のクラスを越えればクラスが変わるらしい。
「けど、驚きました。進学と就職が100%になるのはAクラスだけなんですね」
確かにその通りだ。まさに実力至上主義。キャッチコピーは、『ようこそ実力至上主義の教室へ』と言った所か。
「ふふ、なんですかそれ」
椎名さんはそう言った笑いだす。結構良いと思うだか…
「そんなことより、次の中間テストに備えないとダメですよ?」
その通りだ。この学校では赤点を取れば即退学。前回の小テストで赤点の石崎君は本番ならアウトと言う事らしい。俺も気をつけなければ
「私が教えますから大丈夫です!」
前回の小テスト一位の椎名さんが教えてくれるのなら安心だ。これは赤点の心配はないな。
「私が教えるからって赤点の心配が無いわけではないですよ?ちゃんと自分でも勉強しないといけません」
ナチュラルに心を読んでくる椎名さん。本当に敵わない。
200人突破したら結婚式の回を書きます。