あれは嘘だ。
なんて事はなく、ちゃんと書く予定です。取り合えず一区切り付いた頃にでも。
あとリクエストについてですが、すいませんが私の活動報告欄の『椎名さんと過ごす日々について』にコメントしていただくようにお願い致します。理由としましては運営様に規制のコメントとして認知されてしまうためです。お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。
「そこまでだ。ペンを置け」
そう言ってテストを回収して行く坂上先生。椎名さんに教えてもらったところはしっかりと解けたし、会長から手に入れた裏技も使ったので、大丈夫だろう。
「よし、これでテストを終わる。今日はもう解散だ」
そう言うと坂上先生は教室を出ていく。
「私達も帰りましょうか」
そうだな。折角今日はテストが終わったのだから少し豪華な夕食にしてもいいだろう。
「良くないです。まだポイントの配給日じゃないんですから、我慢してください」
今日ぐらい良いじゃないか。と思いつつも、口には出さない。
「でも、良く出来ましたね。会長の弱味を握り、裏技を教えて貰うだなんて」
なんとか交渉に成功し、方法を教えてくれると言った会長は、次の日に携帯にメールで去年の中間テストの回答を送って来たのだ。会長いわく、中間テストと前にやった小テストは毎年同じ問題をしているそうだ。
「そのデータを彼に渡して、赤点になりそうな人を救うですか…」
おかげで龍園君さんから五万ポイントも貰えたので良かったのだか…
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「いいですか?いくらポイントが入ったとはいえ、今使うのは得策ではありません。ちゃんと取っておいてくださいね?」
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なんて笑顔で言われたら、断るに断れない。結局、五万ポイントは使わずに取ってあるのだが…
「全く、あなたはどうして彼の手伝いをするのですか?私には分かりません」
別に手伝いをしている訳ではない。俺はただ、椎名さんに手伝ってもらったのに成果無しだと合わせる顔が無いと思っただけだ。
「別に気にしなくてもいいんですよ?そんなこと。私がしたくてした事なんですから」
それでもだ。俺は龍園君さんの為にやっている訳では無い。椎名さんの為にやっているのだ。
「そ、そう…ですか…早く帰りましょう!今日は特に用事も無いですからね!」
椎名さんは急いで顔を背けると帰り支度を始める。それに合わせて俺も帰り支度をする。
「本当に…困った人です…」
椎名さんが何か言っているような気がするが気のせいだろう。それよりも帰えって課題をすませなくては……そう思い、椎名さんと一緒に教室を出る。
「…今日の夕食は何が良いですか?」
椎名さんは少し顔を赤くしながら聞いてくる。そんなの、椎名さんの作るものなら何でも良い。椎名さんの料理はとても美味しいから。
「そ、そうですか…でしたら、今日はカレーにでもしましょう」
カレーなら、材料を買って帰らないといけないな。
「そうですね。いつもどうりです」
そうだな。いつもどうりスーパーに寄って帰るとしよう。
「はい。では、帰りましょうか」
そう言って二人で共に歩きだす。すると椎名さんが、
「あ、言うのを忘れてました」
そう言ってこっちを見ると、
「裏技探しお疲れ様でした。流石は私の大切な友人です!」
笑顔だけど顔を少し赤くして言ってくる椎名さんに思わず見惚れてしまう。
あぁ…やっぱり椎名さんには敵わない……