ISの二次創作の設定を作ってみた   作:ユキ (旧 rain time)

4 / 7
 タグ オリ主×セシリア


見殺しにした贖罪

 悲鳴、死体、消えゆく命。その中で少年が奮闘する。そこに死にかけの夫婦が彼を呼び・・・

 

 

 

「・・・またこの夢か」

 

 俺の名はエディ・ブラッドリー。15歳の医者だ。信じられない人が多いだろうが、11歳の時にアメリカの大学を飛び級で卒業し、医師免許を取得した正真正銘の医者だ。孤児院の近くに図書館があって、そこの本をすべて読破したらいつの間にかこうなっていた。あの時は少しだけうぬぼれていたと思う。

 

 あの事件が起こるまでは

 

 何が医者だ。助けるものも助けられずに。気にするな、お前の判断は間違っていなかった、と周りは言ってくれるがそんなの関係ない。俺は命を選んだ人殺しなのだから。膨れ上がりかけたプライドも、医師としての誇りもすべてが崩れ落ちてしまった。

 

「もうすぐ着きますよ」

「ここがIS学園ですか・・・」

 

 そして今、ISの適性検査で適性ありだった俺はIS学園・・・2度目のハイスクール生活を余儀なくされることになる

 

 

 

 

 

 

 思ったよりも気さくだった世界初の男性IS操縦者、一夏と自己紹介をしている時に一人の少女が俺たちに話しかけてくる

 

「ちょっとよろしくて?」

「何だ?」

「なんですの?そのお返事は!このわたくしに話しかけられただけでも光栄だというのに!」

 

 ・・・典型的な女尊男卑の人か。しかし俺には関係ない。誰であれ、平等の命を持っているのだから。だが・・・この子はどこかで見たような?いや、初対面のはずだ

 

「すみません、いろいろと忙しくて顔と名前がうろ覚えなのです。申し訳ありません」

「私を知らない?入試首席でイギリス代表候補生の

 

 ()()()()()()()()()()を!」

 

「!!!」

 

 俺の中で時間が止まった。

 オルコット・・・あの時の夫婦の娘、なのか?嘘だ、そんなわけない。そんなことあるはずがない!嫌だ!会いたくない!!しかし、あの時に遺言を託されたのだ。この子に伝えなければならないんだ!

 でも、彼女は絶対に俺を恨む!見殺しにした俺を、絶対!

 

「あなた、さっきから俯いてばかり。何か言ったらどうなのです!?」

「あ・・・う・・・」

 

 言葉が出ない。言わなければならない言葉が出てこない。目が泳ぐ。焦点が合わなくなって・・・

 チャイムの音で正気に戻る。彼女も怒りながら席に戻っていく。助かった・・・

 いや、問題を先延ばしにしているだけだ。言わなければ・・・彼女に両親の本当の思いを伝えなければ・・・たとえ俺が恨まれようと

 

 

 

 

 

 二限が終わった直後、エディはセシリアのところにおぼつかない足取りで歩む

 

「・・・何か用ですの?」

「今からやるのは個人の行いだ。男だからと、括らないでほしい」

 

 意を決するようにエディは言った後、両膝をついて頭を下げる

 土下座だ

 

「本当に・・・申し訳なかった!」

「おい、エディ!何して・・・」

「ふふん!あなたは身の丈がよくわかっているではありませんか!それならその行為に免じて・・・」

()()()()()()()()()()

 

 この言葉でセシリアは目を見開き、狼狽する。周りは何が起こったのかわからずざわついているだけだ

 

「な・・・何故あなたがそれを・・・?」

「・・・俺は医師として救助に向かった。そして・・・君の両親を見つけた」

 

 二人とも大量出血だった。輸血をすれば助かるかもしれないが、それがすぐに手に入るほど猶予がなかった。その周りにも重軽症の人々が多くいた

 だから・・・だから!

 

「そこで、君の両親に俺は・・・俺は・・・俺はっ・・・!

 

 

 

 

 ()()()()()()()を付けた・・・!!」

 

 

 

 少年は懺悔する。あの日助けなかった両親の子へ。

 少年は語る。あの日助けられなかった両親の遺言を子へ。

 

 そして、少女は全てを知り・・・




 主要登場人物紹介

・Eddie Bradley(エディ ブラッドリー)

 年齢は一夏たちと同い年
 銀に白のメッシュがある髪で身長は一夏と同程度。容姿は一夏と同じくらい整っているが、最初は目のハイライトがない
 孤児院育ち。親が分からないのと後述の理由でミドルネームはつけていない
 11歳で大学を卒業して医者になる超天才
 12歳の時、イギリスのある街で研究会に参加しようとした際、鉄道崩落事故が近くで起こり、派遣される。医師の数も治療器具もほとんどなかったためトリアージを行う。その際、セシリアの両親に苦渋の決断で黒のトリアージを付ける。そして他の患者の治療後、まだ息があった両親がエディに娘への伝言を伝え、生き絶えてしまう。その光景が強烈だったため、自身を「見殺しにした人殺し」だと思うようになってしまい、人殺しが幸せになってはならないと勝手に決めつけ、身を粉にして人を助け、自身を省みない行動をとるようになる。ミドルネームも自身に価値がないと思って名乗るのをやめた。
 一夏がISを動かしたことで世界中の男子に対しての適性検査が行われ、適正ありと知る。医学の天才児であったため、研究所送りにはならなかったがIS学園への強制入学することになる。
 最初のセシリアの絡みであの事故の娘と知り、狼狽。クラス代表戦を決める際の言い争いの際、一夏の「恨みっこなし」のワードが引き金となり、次の休み時間にセシリアに懺悔し、思いをぶちまける。セシリアも両親、特に父親の遺言を知って動揺するものの、彼の選択は間違いではないと代表選前に和解。
 当初、飛び級で周りが年上ばかりだったため、同年代の人と何を話したら良いか分からず、自身への卑下もあったために関わりに消極的だった。しかし、代表選後は友達を作ろうと頑張る。
 セシリアに対しては当初は申し訳ない気持ちで一杯だったが、和解後は一番の友達となりだんだんと気持ちが傾いていく



・セシリア・オルコット

 メインヒロイン。イギリス代表候補生でオルコット家の貴族。
 幼少期に会社の経営者だった母の姿と、婿養子で媚びへつらう父の姿を見て情けない男とは関わりたくないと思う。12歳の時に両親が死去し、莫大な遺産を狙う金の亡者たちが男ばかりだったため、女尊男卑の思考を持つ。
 男性IS操縦者に対しても卑下に見ていたが、エディの懺悔と両親の遺言を聞いて男性への価値観を改める。エディから両親が助からないことが明らかだったことを知って、エディに対し「貴方が気にすることではない」と言い、逆に今まで見下していたことを謝罪する。
 代表選後、これまでの悪い男性像を壊してくれたエディに好意を持つ。最初は友達から始めるが、だんだんとアプローチを強めていく。時に空回ったり料理で逆に好感度を落としたりすることも。
 エディと二人でいると絵になることで有名





 セシリアヒロインだったらどこで好感度を上げるか?代表選ではありきたりすぎるからどうしたら良いか・・・そうだ、両親の事故に医師として関わったことにしよう。でも日本では医師になるのは早くて26歳(大学で6年、研修で2年)。これでは良くて30歳でIS学園・・・ならば飛び級させよう。そのイメージがあるアメリカの男子にしよう
というふうにしてキャラメイクしました。
 結構いい出来だと思ってます
 欠点は最初がクライマックスになってしまうことですね。崩落事故の原因が後半で見つかるとかエディの両親が誰なのかとかを考えないと中だるみしそう

 最後にエディはセシリアと結婚して、「エディ・ブラッドリー・オルコット」と名乗る。エディもミドルネームつけられるようになるよ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。