ISの二次創作の設定を作ってみた   作:rain time

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 タグ オリ主×ラウラ


連鎖する救いの手

 もしもあの時の出来事が無かったら、というようなことは誰もがあると思う。君たちは人生で何回そんな出来事があるだろうか?俺はこの15年で4回ある。

 

 まずは小学校5年生の時。シングルマザーで貧しい家庭で育った俺はいじめの対象にされていた。教師は相談に乗ってくれず、親も忙しくて相談できなかった俺。どうやったらよいか小学生ながらに考えつつ、帰り道の途中にある家電量販店のテレビにふと目を落とす。そこには強面なプロレスラーがアップで映った。

 稲妻が走ったのを今でも覚えている。それからはこんな人になるように筋トレを時間がある限り取り組んだ。もともとヒョロヒョロだったのだけど筋肉が付き初め、身長もその時に伸び始めて大人顔負けの体型になった。そんな姿になったのを恐れたのか、いじめもいつの間にか無くなっていた。

 

 しかし、結局友達は誰一人できなかった。

 

 このままだったらグレたり不良になっていただろう。そんな中で中学に上がって・・・第二の転機が訪れた。

 中学は当然地元に行ったのだが、見た目が悪かったのか小学校の同級生の嫌がらせがあったのか、誰一人と話しかけてこようとしなかった。もともとイジメ対策でやったことだし、もう慣れている。そう思って寝たふりをしようとしたときに人影が目の前で止まる。何の用だろうか?

 

「初めまして!俺、織斑一夏っていうんだ!」

 

 珍しい奴だと思っていた。でもそれ以上に嬉しかったんだ。初めて対等に、仲良く話しかけてくれて。少し・・・いや、とんでもなく唐変木で嫌味と思うことは多々ある。でも、それ以上に誰にでも対等に接してくれる男なんだ。一夏とは初めての友達で、親友で、憧れの奴。

 

 第三の転機は当然これしかない

 

「なんで俺たち、ここにいるんだろうな」

「俺としては親友がいてくれて助かったけどな」

 

 ISを動かしてしまい、IS学園に入学したこと。親友がいることや鈴が転入してきたのはせめてもの救いだったな。

 

 そして、第四の転機は・・・

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

 小さい体に美しいほどの銀髪、眼帯、誰も寄せ付けない冷たい瞳。だがその奥、奥の奥に見えるその瞳に何か本心が隠れているように見える。

 

 それだけじゃない

 

 似ているんだ。幼少期、おぼろげながら記憶に残っている少女と・・・

 

 

 

 

 

 彼は孤高の軍人にかまう。本人はおせっかいと分かりながらも。一夏では溶かせない氷を溶かそうと

 

 彼は組む。少女が孤独にならないように。初恋の人とは異なると知りながらも

 

 そして

 

 

「本当は一夏の専売特許なんだが、あえて言おう。一夏を、ボーデヴィッヒを、俺が守る!!」

 

 力を蓄えるしか知らなかった少年は初めて誰かのために守る

 




 主要登場人物

・小野寺暁人 (おのでらあきと)

 二番目の男性IS操縦者。一夏とともに藍越学園の受験で迷い、ISを動かしたことで発覚。
 母子家庭で貧困層。パートやアルバイトで忙しくあまりかまってもらえなかったが、仕方ないと割り切っている。
 普通に高校出て就職して普通の暮らしを夢見る少年。ISを動かせたことで研究所に行かせられそうになるも、一夏と友人関係のためIS学園に強制入学。本人は学歴に箔が付く上に保護で支給金が貰えるため、割と受け入れている。
 片親で貧しかったことから小学校の時にイジメられるが、弱そうに見えるからだと思ったことで体を鍛えるようになる。成長期も重なって校内一強くなるが、ほかの人も寄り付かなくなってしまう。中学でも友達がいないと思った矢先に一夏が話しかけてきて親友に。一夏の持つ誰に対しても平等で優しいところに憧れる。
 ラウラに対して、幼少期の初恋の子に似ていると思うがそんなわけないと思っている。最初は彼女が一夏を敵視していることを千冬から聞き、一夏のためにラウラとの和解のために行動。VTシステム暴走時に一夏がラウラとISを切り離すもISは暴走を続ける。その中で小野寺は教師陣の救助まで一夏達を背に暴走ISの猛攻に耐え切る。その後ラウラになつかれる。
 武術も独学で学んでおり、体術に関しては超一級。生身の戦闘に対しては半分本気の千冬と互角。それをISでも応用し、近接攻撃のみなら代表候補生といい勝負ができる。半面頭は一夏よりも悪く、頭脳戦になるとめっぽう弱い。銃も碌に扱えない。


・ラウラ・ボーデヴィッヒ

 メインヒロイン。ドイツ代表候補生であり、黒ウサギ隊の隊長。
 遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)として生み出された試験管ベイビー。千冬の強さに憧れ、その名誉に汚点を残す元凶となった一夏を憎んでいた。
 当初は誰に対しても高圧的で、小野寺とは一夏と一対一の状況をできるだけ作るという条件にタッグを組む。トーナメントでVTシステムが発動し、一夏がラウラとISを分離するもISは暴走状態のままとなってしまう。助けてもらったときに意識を少しだけ取り戻し、その時見た小野寺の姿が記憶に残る。その後は小野寺のバックアップもあって一夏達と和解、性格が軟化するとともに小野寺に好意を持つ。




 本音を言います。オリ主×ラウラって難しい!
 ハーレムの中にラウラがいるのはほぼ鉄板だけど、一途にラウラに恋する作品って少なくない?それとも私が知らないだけ?本当に難産でした。
 きっかけは前回のシャル編で一夏の性格を悪化させてしまったこと。申し訳ないと思いつつ、ならば今度は一夏にあこがれを持つ設定にしようと思ったときに稲妻が。これならラウラだけ好意的な展開が作れる、と
 何気に初の脳筋キャラ

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