「オーホッホッホ!!リューマだけでなくガリューまで…手柄も手柄…大手柄よぉぉぉ!!!」
爆炎が立ち込める中、オクトパススカルの笑い声が響き渡った。
「そんな…竜司…」
「りゅーくん…」
「竜司さん…」
「竜司…」
「竜司くん…」
そこへ、駆けつけた柳生たちが現場を見て驚愕していた。
「そんじゃ、邪魔者は倒したわけだし、トンズラさせてもらいますわ。オーホッホッホ!!」
すると、オクトパススカルは再び体を変形させて壁の隙間に潜り込んで逃げていった。
「み、みなさん!!急いで竜司さんを救助しないと…」
「う、うん!!」
斑鳩の指示に飛鳥も慌てて炎へと向かおうとした。
「お、おーい…生きてるよ…」
すると、炎の中から少し服が焦げた竜司が手を振りながら出てきた。
「竜司、お前…無事だったんだな」
柳生は少しホッとした表情になって安心した。
「なんとかな、とりあえず色々話すことはあるけど…」
そう言いながら俺は誰もいない炎の中を見つめながら呟いた。
「あーびっくりした…」
ビルの上で少し服が焦げた炎佐が苛立ちながら座っていた。
「あの蛸野郎…人の決闘に水を差しやがって…」
彼はリューマとの闘いをあんなふざけた方法で邪魔されたことが許せずにいたのだ。炎佐は苛立ちながら紅い携帯電話を取り出すと仲間に連絡を入れた。
「おい春花…最近この辺で起こっている行方不明事件の情報を俺に送れ」
『別に良いけど…どうしたのよ?リューマと闘うっていって出かけたと思ったら…』
「…いいから早く送れ。大至急だ」
『…はいはい』
春花はため息を吐きながら承諾し炎佐は電話を切った。
「…あのくそ蛸野郎…俺をコケにしたんだ。覚悟しやがれ」
「ではやっぱりスカルによる犯罪でしたか…」
あの後、俺はみんなに何があったのかを報告した。
「あいつは『狩り』って言ってたけど…何れにせよ何か目的があって人攫いなんかしてるのは間違いない。なんとか目的を突き止めないと…」
「でもガリューまで出てきたけど…」
「ガリューはあのスカルとは関係は無いみたいだった。どちらかというと狙いは俺みたいだったし…」
奴もオクトパススカルに関しては想定外だったようだったし関係は無いだろう。
「どちらにせよより警戒しないとダメだな。」
「うん!!ひばりも何か手がかりがあるか探してみるよ!!」
雲雀も自身を持って答えた。たしかに雲雀の諜報の腕は俺たちの中でも高い。俺も納得しようとしたその時、
「だめだ」
柳生がそれに反対した。
「スカルの事件とわかった以上、竜司でなければ勝ち目がない。俺たちは集団で行動するようにしてなるべく一人にならないようにしたほうがいい。」
柳生の言うことも確かにわかる。スカルに忍の攻撃は決定打にかかる。だからこそ上層部はリューマの力を復元されたのだから。
「でも…」
「だめだ、ひばりの力じゃ返り討ちに遭うだけだ。」
「おい柳生、ちょっと言い過ぎじゃ…」
「…やっぱり柳生ちゃん…ひばりのこと信じてないんだね」
柳生の言葉に雲雀は体を震わせながら呟いた。その目からは涙が溢れている。
「そうじゃない、一人で行動するのが危険って言ってるだけだ。」
「嘘だよ。だって他のみんなには言わないのにひばりだけにそういう言い方するもん」
「それはひばりが一人で危ない行動しようとするから…」
「ほらそうやってひばりのことを!!」
「2人とも落ち着けって!!」
ヒートアップする2人を見て俺は慌てて2人を叱った。しかし、雲雀の怒りは収まらず
「柳生ちゃんのバカ!!ひばりもう知らない!!」
雲雀は叫んでそのまま走り去っていってしまった。
「あ、おいひばり!!」
俺は慌てて雲雀に声をかけるが雲雀はそのまま走って行ってしまった。
「竜司さん、わたくし達が雲雀さんを追いかけます。竜司さんは柳生さんを…行きますよ皆さん」
「は、はい…」
斑鳩先輩たちはそのまま雲雀を追いかけていきその場には俺と柳生だけが残った。
「…オレは…ただ…」
柳生の方を見ると柳生は俯いて涙を流していた。
町外れにある研究施設の応接室
「お待ちしてましたわメドューサ様」
ソファーに座る燕尾服を纏う女性、メドューサの前には派手な衣装を着た筋肉質に厚化粧をした男が座っていた。
「わざわざ貴方様が来るなんていったいどうしたんですか?」
「…貴様、最近行動が目立ちすぎだ。リューマのやつがここに調査に来ただろう。ここのことも今に気づかれるぞ」
この研究施設、メドューサがこの男、オクトパスに任せている研究施設であり、街で起きている誘拐事件はオクトパスがモルモット集めに行っていたものだったのだ。
「それなら安心してくださいな、そいつならさっきガリュー共々…」
「生きてるぞ」
「え!?」
「あの程度の爆発で殺せると本気で思ったのか?だとしたらファッションだけでなく頭の中までおめでたいやつだな」
睨みつけながらリューマの生存を伝えるメドューサにオクトパスは顔を強張らせた。
「ほ、ほほほ…申し訳ありませんわメドューサ様…ご、ご安心を…この研究施設の秘密は絶対…」
「勘違いするなオクトパス…」
「え?」
弁解するオクトパスにメドューサは冷酷に言い捨てた。
「この施設はあくまでスカルキーの改造、強化実験を行う数ある研究施設の末端に過ぎない…この程度の施設、代わりはいくらでもある…貴様同様な」
表情に恐怖を浮かべながらオクトパスは顔を勢いよく上げる。分かっているのだ…言外に『次に失敗したら、施設もお前も処分する』と言っているのが。
「も、申し訳ありません!!す、すぐにリューマ抹殺を行います!!だから…」
「当たり前だ…ただでさえ最近は馬鹿共の尻拭いばかりなんだ。これ以上私を苛つかせるな。」
そういうとメドューサは懐から以前ウォートホッグに使ったダガーを一本取り出すとオクトパスに投げて渡した。
「万が一はこれを使え。ここまでお膳立てしてやったんだ。確実に仕留めろ…いいな」
「は、はいいい!!」
震えながらオクトパスは慌ててポケットから赤紫のスカルキーを取り出す。
『オクトパス!!』
オクトパスキーを起動させると左掌にある鍵穴へと挿しこみ回すと鍵穴から黒い泥が吹き出し全身を包み込むと全身から蛸の足を思わせる触手を生やしたスカル、オクトパススカルへと変身しリューマ抹殺に向けて動き出した。
「屑が…」
そんなオクトパススカルを睨みつけながらメドューサは怒気を含んだ声で呟いた。
「ほい、柳生」
みんなが雲雀を追いかけて柳生と2人きりになった俺は近くの自販機で買ったお茶を柳生へと差し出した。
「…悪いな、竜司」
柳生はそれを受け取ると俯いたままお茶を飲んでいた。
「…柳生はさ、雲雀のこと本当に大切に思ってるんだな」
「え?」
「なんとなくわかるよ。雲雀のことが大切だから、つい世話を焼いちゃう。違う?」
「…あぁ、雲雀は…オレの大切な…妹同然だからな」
柳生は昔、大切な妹の望を交通事故で亡くしている。その悲しみがまだ癒えてなかった頃、そんな妹に瓜二つな雲雀と出会い、自分が表に出してなかった寂しさに気づいてくれた雲雀をそれ以来大切に思っているのだ。
「でもさ、なんだかんだで雲雀も少しずつだけど強くなってきてる。まぁたしかにちょっと危なっかしいところはかなりあるけど…」
「わかってる…でも…」
「俺さ、思うんだよ。雲雀と柳生、2人が力を合わせればどんなことだって出来るってさ」
2人の絆の力は本当に凄い。だからこそ俺は2人にはいつまでも仲良くいてほしいのだ。
「竜司…」
『ゲコゲコ!!ゲコゲコ!!』
突然ガマ吉に着信が入った。どうやら飛鳥の様だ。
「もしもし?」
『りゅーくん!!雲雀ちゃんが拐われた!!』
「何!?」
突然の事態に俺は驚きを隠せずにいた。
「ごめんりゅーくん…私たちがいたのに…」
「飛鳥、いったい何があったんだ!?」
飛鳥たちに合流すると3人は傷だらけになっていた。
「わたくしたち…雲雀さんと合流した後…突然スカルに襲われたんです。」
「アタイらも闘ったんだけど…雲雀を人質に取られて…それで…」
斑鳩先輩とかつ姉は悔しそうにことの顛末を話した。
『ゲコゲコ!!ゲコゲコ!!』
突然ガマ吉に着信が入る。雲雀の番号だった。俺がそれに出ると
『はぁ〜い、リューマちゃんさっきぶりねぇ』
その声に覚えがある。以前闘ったオクトパススカルだ。
『この電話の主のお友達を返して欲しかったら今から指定する場所に17時までに来る様に、1秒でも遅れたら…分かるわよね?』
「てめぇ…俺の仲間に手を出して…ただで済むと思うなよ」
あんな言葉で喋るオクトパススカルに俺は怒りを露わにした。
『ひっ…う、うるさいわね!!とにかく17時までに街外れの廃工場に来なさいよ!!そこで改めて決着よ!!』
そう言うとオクトパススカルは一方的に電話を切った。
「みんな、ちょっと行ってくるよ」
そう言って俺は雲雀を助けに向かおうとした。
「オレも行く」
柳生も同行すると言い出した。
「オレもひばりを助けたい…「もう間に合わない」なんて嫌なんだ!!頼む…俺も一緒に…」
「柳生…分かった…飛鳥たちは霧夜先生に連絡を入れてくれ」
「りゅーくん…柳生ちゃん…気をつけて」
こうして俺と柳生は雲雀救出へと向かった。
「ほほほ…だぁれが正々堂々闘うかっての」
港近くの建物、そこにはオクトパススカルが笑みを浮かべて座っていた。
「ねぇお嬢ちゃん、リューマが最期にどんな末路を辿るか教えてあげるわ」
「え?」
オクトパススカルの視線の先には檻のなかに閉じ込められた雲雀がいた。
「あいつに指示した廃工場にはね、大量の爆弾を仕掛けておいたのよ♪扉を開ければその瞬間ドカーン!!なす術ないままあの世行きよ」
「そ、そんな…」
衝撃の事実に雲雀は戦慄した。
「メドューサのやつに殺されるなんて冗談じゃないわよ…ましてやスカルを何体も倒してる様な奴に真っ向勝負なんて馬鹿のすることよ!!オーホッホッホ!!」
(どうしよう…なんとか…伝えないと…!!)
「柳生…もうすぐだ…気を引き締めろよ」
「あぁ、ひばり…待ってろよ」
俺と柳生は電話で指定された場所へ向かっていた。
その時、
『…じくん……竜司くん!!』
「えっ…雲雀?」
突然俺の頭の中に雲雀の声が聞こえた。
「これって…もしかして念話!?」
念話は忍びの術の中でも高等技術の類である。それをまさかあの雲雀が使えるなんて…
『竜司くん…お願い…気づいて…工場には…爆弾が…』
すると、念話は途切れ雲雀の声は聞こえなくなった。
「柳生…聞いたか?今のは…」
「あぁ…ひばり…あんなことが出来るまで成長してたんだな…」
柳生も雲雀の成長に驚きを隠せずにいる様だ。
「よし、そうと決まれば…ここにはもう用はないな」
「でもひばりはどこに…」
「あ…」
そうだ、工場が罠なら雲雀はどこに…
『ゲコゲコ!!ゲコゲコ!!』
すると、ガマ吉が俺に向かって鳴きだした。
「…変ねぇ?そろそろ爆発音がしていい頃なんだけど?」
オクトパススカルはいつまでも爆発音がしないことに疑問を感じ始めた。
その時、
「そこまでだタコ野郎!!」
扉が破られリューマに変身した竜司と忍転身した柳生が現れた。
「んなぁぁぁ!?あ、あんた達…なんでここが…!?」
「雲雀のおかげさ」
そして俺はスマホモードになったガマ吉を取り出した。
「ガマ吉の特殊機能、こいつが雲雀の念話を受信して位置を特定したのさ!!」
(って言ってもついさっき知った機能なんだけどね)
「こ、このガキィィィィ!!」
オクトパススカルは激昂して雲雀へ攻撃しようとした。
「させるか!!」
「ぐはぁっ!!」
しかし、俺は瞬時にオクトパススカルへ接近して渾身の膝蹴りをお見舞いした。
「言ったよな?俺の仲間に手を出してただで済むと思うなって?」
そのまま俺はオクトパススカルへと連続でパンチを繰り出す。
「ぐ、ぐはっ!!あぎゃっ!!」
俺の連続攻撃にオクトパススカルはなす術なく吹き飛ばされる。そのままトドメを刺そうとしたその時、
「きゃあっ!?」
「雲雀!?」
「オーホッホッホ!!形勢逆転ねぇ!!」
オクトパススカルは俺に気づかれない様に触手を忍ばせて雲雀を縛りつけ、俺の前に出して盾にした。
「このガキの命が惜しけりゃベルトを捨てろ!!」
「くっ…」
油断した、このままでは雲雀が危ない…仕方なくベルトを外そうとすると
「心配するな竜司」
柳生が止めて俺の前に立った。
「オレが合図したらひばりを助けろ。いいな?」
柳生はオクトパススカルに聞こえない様に俺に囁いた。
「わ、分かった…」
柳生には何か策がある、俺はそれを信じることにした。
「何やってんだテメェら!!さっさとしろぉ!!」
いつまでもベルトを捨てない俺たちに痺れをきらしたオクトパススカルが激昂して叫び出した。
「ひばり、オレを…信じてくれるか?」
柳生は雲雀に優しく声をかける。
「うん!!」
そんな柳生に雲雀は力強く返事する。
「このぉぉぉぉぉぉ!!」
オクトパススカルは痺れをきらして雲雀に攻撃しようとする。
その瞬間、柳生は仕込み番傘の引き金を引き、雲雀からほんの僅かみえるオクトパススカルの体へと狙撃した。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!?」
「きゃあー!!!」
その衝撃で雲雀は吹き飛ぶ。
「今だ竜司!!」
「よっしゃ!!」
しかし、俺が柳生の合図とともに飛び出して雲雀を受け止めた。
「すげえな…2人とも…」
雲雀を傷つけずにオクトパススカルを狙撃する柳生の技量、そしてそれを信じ少しも体を動かさなかった雲雀、2人の信頼があったからこそ可能にした神業である。
「な、なによこれぇ!!めちゃくちゃよぉぉぉ!!!」
人質を失ったオクトパススカルは悲鳴を上げながら逃げ出した。
「あとは俺に任せな2人とも」
「あぁ、任せた」
「竜司くん、気をつけて!!」
2人の無事を確認した俺はそのままオクトパススカルを追いかけた。
「はぁ…はぁ…こうなったら…研究所にいるモルモットを連れてこさせて人質に…」
オクトパススカルは手持ちの端末を使って部下に指示を出そうとした。
「もしもし!?アタシよ!!今すぐ指示する場所に…」
『よぉタコ野郎…さっきぶりだなぁ』
しかし、繋がった相手は部下ではなくどこかで聞き覚えのある少年の声であった。
「あ、あんた…まさか…ガリュー…!?」
『お前の研究所…割と大通りにあったんだな警備も雑兵の蟻と研究員くらいで楽に制圧出来たよ。ついでに捕まってた奴らも解放済みだ』
「あ…あぁ…」
『俺の邪魔をしてなんの報復も無いと思ったか?』
その瞬間、オクトパススカルは理解した。この瞬間、自分の運命が決まったことに
「追い詰めたぞクソ野郎」
そこへ仮面ライダーリューマが現れた。
「く…くそぉぉぉぉ!!どうせ…どうせ終わりなら…テメェだけでも殺してやるぅぅぅぅぅ!!」
すると、オクトパススカルは赤い液体が入ったダガーを取り出し自分の体に突き刺した。
「あれは…まさか!!」
「ぐ…ぐぉぉぉぉぉ!!」
瞬間、オクトパススカルの体は巨大化し、オクトパススカル巨獣態へと変身した。
「うわぁっ!?」
オクトパススカルは手足の触手を振り回してめちゃくちゃに暴れ、手がつけられない
「くそっ面倒な…いてっ」
その時、頭に何かが当たった。
「これって…キョウリュウキー!?」
よく見ると、それは前にガリューが使おうとしたプレシオサウルスのキョウリュウキーであった。
「リューマ、そいつを使いな!!」
突然声が聞こえてその方向を見るとガリューがビルの上に立っていた。
「相手がタコならそいつがベストな筈だ!!」
「お前…どうして?」
「気まぐれって奴だ、せいぜい頑張んな」
そういうとガリューはその場を立ち去っていった。
「なんか知らんけど…使わせてもらうぜ!!」
『プレシオ!!』
俺はプレシオキーを起動してカグラドライバーの鍵穴に挿しこんだ。
『ドンドロロンロンドロンドロン!!ドンドロロンロンドロンドロン!!』
ベルトから音楽が流れ出す。
「変身!!」
俺は掛け声と共にプレシオキーを回した。
『武装!!プレシオ!!』
ドライバーの音声とともに水色のプレシオサウルスの幻影が現れ俺を包み込む。すると、水色の装甲を身に纏い長槍プレシオスピアを手にした仮面ライダーリューマ・プレシオ武装へと変身した。
「仮面ライダーリューマ・プレシオ武装…いざ、舞い忍ぶぜ!!」
「グォォォォォォ!!」
オクトパススカル巨獣態は本能で危険を感じたのか海中へと逃げ出す。
「逃すかよ!!」
俺は海中へと飛び込みオクトパススカルを追いかける。プレシオ武装は水中の流れを操り自由自在に泳ぐことが出来る。その力を使えばオクトパススカル巨獣態がどれだけ速く泳いでもすぐに追いつくほどのスピードで泳げる様だ。そしてプレシオスピアでオクトパススカル巨獣態の手足を斬り裂いていく。オクトパススカル巨獣態も口から墨爆弾を連射して俺に対抗するがプレシオスピアで全てなぎ払ったため傷一つつかなかった。
「そんじゃあとどめと行きますか」
『必殺の術!!』
俺がカグラドライバーを叩くと海が渦巻きオクトパススカル巨獣態を海面上へと吹き飛ばした。そして俺も勢いよく空中へと飛び出してプレシオスピアをオクトパススカル巨獣態へと狙いすます。
「必殺忍法!!激竜荒波一本突き!!」
そしてプレシオスピアを投げつけオクトパススカル巨獣態を貫き、オクトパススカル巨獣態は爆発し、砕けたスカルキーとともに厚化粧の男が気を失った状態で浮かんでいた。
「はい陛下、部下が無能で申し訳ありません。オクトパスの研究所は破棄します。証拠も全て…はい…では」
メドューサは電話を切ると勢いよく壁を殴りつける。それにより手から血が流れるがそれに構わず彼女は激昂していた。
「どいつもこいつも…私に恥をかかせやがってぇぇぇぇ!!」
「柳生ちゃん、はいあーん♪」
「あぁ、ありがとなひばり♪」
オクトパススカルを倒した翌日、雲雀と柳生は仲良くお弁当を食べていた。
「いや〜仲直りしてくれてよかったな」
「ほんとほんと、やっぱあの2人はこうでなくちゃ」
そんな2人を見ながらかつ姉が安心して俺はそれに同意した。
「竜司もありがとな…雲雀と仲直りできたのはお前のおかげだ」
すると、柳生が俺に感謝の言葉を言ってきた。
「いやいや、俺はそんな大したことはしてないって」
「それと…あの時のお前…少しだけ…かっこよかったぞ」
すると、少し顔を紅くして柳生がそう呟いた。
「うん!!竜司くんすっごいかっこよかったよ♪ひばりもドキドキしちゃった♪」
「そ、そうか?えへへ…なんか照れるなぁ…」
2人に褒められて俺はさらに嬉しくなった。
「あちゃー竜司の奴…今度はあの2人を落としたのか…」
そんな竜司を見た葛城は恐る恐る斑鳩の方を見た。
「ぐぐぐぐぐ……竜司さん……あなたって人は…あなたって人はぁぁぁ!!」
「い、斑鳩さん落ち着いて!!」
そこでは斑鳩が飛燕を手に竜司へ斬りかかろうとしているのを飛鳥が必死で止めていた。
「炎佐、プレシオキーをリューマに渡したそうですね」
秘立蛇邪学園、ここでは現在、仮面ライダーガリューの変身者、炎佐が鎧の人物に尋問を受けていた。
「ええ、別にあなたとしてはむしろ好ましいことでしょ?」
「なに?」
「知ってますよ?あなたが何故半蔵学院にちょっかいかける様に俺たちを仕向けたのか、ねぇ鈴音先生?」
炎佐は鎧の人物を鈴音先生と呼ぶと笑みを浮かべた
「貴様…余計な詮索をするな。お前は次の襲撃の準備をするんだ。良いな?」
「安心してください。焔たちには言いませんし…それに、俺は貴方の味方です。これから先ずっと」
炎佐は先ほどとは打って変わって真剣な眼差しで鈴音先生を見つめた。
「そうか…ありがとう炎佐」
そういうと鈴音先生は静かにその場を立ち去っていった。
「頼むぞリューマ…お前にはもっと強くなってもらいたいんだからな…」
一人残った炎佐の声が静かにその場に響いた。