作者は閃乱カグラはゲーム実況とアニメしか見てないので至らないところがあるかもですがよろしくお願いします。
深夜の夜…東京の都市に並ぶビルの上を颯爽と駆け抜ける1人の忍の姿があった。少年の手には巻物が握られており、後方からは追っ手と思われるくノ一の忍達が群れをなして迫ってくる。
「なかなかしつこいな…だがっ!!」
少年は追っ手の投げる手裏剣を巧みにかわすと自身も苦無を追っ手に向けて投げつけた。投げられた苦無は追っ手ではなくその手前に突き刺さる。追っ手がふと見ると苦無には小さな球体がついており瞬間______
ドカン!!
大きな音とともに球体から煙が立ち込めた。
「よっしゃっ計算通り!!」
少年は笑みを浮かべながら大きく跳び上がった。
「はっはっはー!!捕まえられるものなら捕まえてみなー!!」
少年は得意げに空中で連続3回転しながら笑い続けた。
「はっはっはっは…は…アレ?」
しかし少年は気付く、勢いよく跳びすぎたばかりに着地予定のビルを通り過ぎてしまったことに
「うわぁぁぁぁぁお助けぇぇぇぇぇぇ!!」
少年の悲鳴虚しく大きな衝撃音と共に少年は近くのゴミ捨て場に頭から突っ込んだ。
「あイタタタ…やっちまったな…巻物は?」
少年は慌てて周りを見渡すと足元に巻物が一つ転がっていた。
「ふぅ…これ無くしたら洒落にならないもんな」
ほっとした顔で巻物を懐にしまうと少年は立ち上がって埃を払った。
「ふむ…やっぱジャンプの後に3回転は危ないな…それに距離感もちゃんと掴まないと…ん?」
ふと前を見ると先ほど追いかけてきた追っ手が自分を取り囲んでいる。
「「……………………。」」
あたりに静寂が立ち込め…
「やっちまったぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
月夜の空に悲鳴が響き渡った。
1000人以上の生徒を抱えるマンモス校という表の顔を持ち、由緒正しい家系に生まれた少年少女達を優秀な善忍に育て上げる裏の面を持つ――国立半蔵学院。
その学院の旧校舎には忍部屋と呼ばれる半蔵学園の中でも優秀な人材である選抜メンバーだけが入ることを許可された場所があった。
そこでは選抜メンバーの少年少女達が武器を手入れしたり、忍の知識を学ぶ為に古い書物を読んだりと各々の忍の道を極める為に努力していた――
「はぁぁぁ…疲れた…」
そんな忍部屋の一角で先日追っ手に追われていた忍の少年、竜司(りゅうじ)はぐったりとしながらため息を吐いた。
「お疲れ様です。この間は大変だったみたいですね」
そんな竜司に声をかけた黒髪の少女は同じ半蔵学院の三年生、斑鳩である。
「斑鳩先輩…はい、本当にマジで危なかったですよ…」
「昇進試験でふざけたりするからですよ。真面目にやっていればあなたの実力なら問題ありませんでした」
ため息を吐きながら斑鳩は竜司を叱り始めた。
「ちょいと待ってくれ斑鳩先輩。俺はふざけてなんか無いですよ」
「真面目にやってたら空中で3回転なんてしませんよ」
「うぐっ!!」
斑鳩の言葉が竜司の胸にグサリと刺さった。
「なんだなんだ竜司、お前またなんかカッコつけてヘマしたのか〜?」
そこへ現れた金髪の少女は同じく半蔵学院の三年生、葛城である。
「ヘマじゃない!!ジャンプの加減を間違えただけだ!!」
「ったく本当竜司はカッコつけるのが好きだよな〜」
葛城は竜司の言葉ににししと笑った。
「良いですが二人とも…俺が目指すのは唯の忍者じゃないんだ…『世界一カッコイイ忍者』なんだ!!」
そういうと竜司はビシッとポーズを決めて叫んだ。
「まったく…意味がわからん」
「ぐはっ!!」
竜司は突然容赦ない一言を浴びせられそちらを向くと、眼帯をつけた少女がイカを食べながらこちらを見ていた。
彼女は柳生、半蔵学院の一年生であり竜司の後輩である。
「おい柳生!!お前先輩に対してそんなこと言って良いとおもってるのか!?」
「………(プイッ)」
「ちくしょー!!」
竜司は柳生の態度に文句を言ったが完全にスルーされたショックで地面に沈んだ。
「元気出して竜司くんっ♪雲雀もその夢応援するから!」
そんな竜司に慰めの言葉をかける桃色の髪の少女が一人。彼女は雲雀、柳生と同じ半蔵学院の一年生である。
「雲雀…ありがとな…やっぱお前は良いやつだ…(グスン)」
「……ふん」
竜司は涙ぐみながら雲雀に慰められ、柳生はそれを少し面白くなさそうに並んでいた。
「ていうか飛鳥って今日から戻ってくるんだろ?まだ来てないのか?」
ふと竜司は一人教室にいないのに気づいた。今日は自分とは別の昇格試験から戻ってくる日である。一度家に戻ってから学校へ向かうと言ってたのでそろそろ来る頃のはずだ。
「先程男子生徒を撒こうとしていたのを見ましたよ」
「またか、さては校門から堂々と入っていったな」
「そろそろ来る頃かと」
斑鳩の言葉に竜司はため息を吐きながら昔と変わらない幼なじみに呆れた。
ガラッ
「ふぅ〜、間に合った〜」
すると扉からポニーテールの可愛らしい少女が慌てて入ってきた。彼女は飛鳥、半蔵学院の二年生であり、竜司の幼なじみである。
「お帰り飛鳥」
「りゅーくんただいま!!」
竜司が飛鳥に挨拶すると飛鳥も嬉しそうに返事をした。
その時、
ボンっ!!
「うぉっ!?」
突然爆発が起きて煙幕の中から一人の男性が出てきた。
「全員揃っているな?」
彼の名は霧夜、竜司たちの忍の教師である。
「霧夜先生、おはようございます。」
全員が一礼する。
「飛鳥。」
「は、はい!」
「ご苦労だった。」
「いえ、それ程でも…」
「何赤くなってんだよ。」
照れてる飛鳥に竜司はやれやれとため息をついた。
「えっと〜?」
霧夜はそのまま飛鳥の成績表は拝見する。
「巻物を奪われ掛けて袿を使用。その際に忍装束を破損。市街地での煙玉の使用。残り時間ほぼ0………ほぉ?こりゃあ凄い!」
「え?」
霧夜の驚きに飛鳥はキョトンとした。
「最低合格ラインぴったりだ!狙って出来るもんじゃないぞこれ。」
「変な関心しないで下さい!!」
「お前ってなんかある意味すごいことをやる天才だよな」
「りゅーくんも変な褒め方しないでよ!!」
「そうだぞ竜司、お前も人のこと言えんしな」
「え?」
霧夜の言葉に竜司はポカンとした。
「さっきお前の成績表が届いたがこっちもこっちでなかなか見事なものだった」
そう言うと霧夜は今度は竜司の成績表を読み上げた。
「巻物を気づかれず罠も全てすり抜けて回収したのはいいが追っ手から逃げる際に市街地で苦無と煙玉の合わせ技なんてもんをわざわざ使用。その後空中3回転なんて馬鹿やった上に着地ミスしてゴミ箱に落下。危うく追っ手に捕まりそうになってこっちも時間ギリギリ…最初の加点と後半の減点のプラマイゼロでなんと平均点ピッタリだ!こっちも狙ってできるもんじゃないぞ」
「りゅーくんだって似たようなもんじゃん」
「俺はちゃんと平均点採れてますぅー!!」
飛鳥と竜司は互いに五十歩百歩な喧嘩を始めた。
「まったく…お前はスキルは高いんだから変なミスをしないようにしろよ?実戦で変な死に方したら一生笑いもんだぞ?」
「うぅ…ハイ…」
「まぁともあれ合格は合格だ。二人とも今後精進するように」
「「はいっ!!」」
「さて、今日の修行は模擬戦だ。全員着替えて体育館に集合するように」
ボン!!
霧夜先生が告げ終えるとまた煙が発生し
次に目を開けるともう霧夜先生の姿はなかった。
「霧夜先生…やっぱあのドロンの腕がまた上がってるな…やっぱああいうこだわりって大事だよな…」
男子更衣室で着替えながら竜司は霧夜先生に関心していた。
「ふむ…それにしてもやっぱ任務をこなしかつカッコ良くキメられるようにしないとな…かと言って任務に失敗したらカッコ悪いし…」
『世界一カッコ良い忍者』…それは竜司が目指す道、誰がなんと言おうと譲らない道なのである。
「おっとそろそろ急がないと」
竜司は時間が少し経っていることに気づき、着替え終えると蚊取り線香の入った豚の置物からレバーを引っ張ると隠し扉が現れ竜司はその穴に入って行った。着いた場所は体育館で霧夜先生が竹刀を持って待っていた
「揃ったようだな。では今回の修行は体術の訓練をする。それぞれ2人づつ組手をしてもらう」
「「「「「「はい!」」」」」」
「まずは…竜司と飛鳥、お前たちだ」
「「はい!」」
竜司と飛鳥は互いに向かい合って構えをとった。
「どれくらい腕をあげたか見定めてやるよ」
「私だってりゅーくんには負けないよ」
お互い笑みを浮かべる。
「準備はいいな、では始め!!」
竜司SIDE
「ふう、疲れた疲れた。」
結局体術では俺の勝ちであった。
「りゅーくんやっぱり強いね、結局一勝もできなかったよ」
飛鳥は残念そうにため息をついていた。
俺と飛鳥は幼い頃から一緒にいる、いわゆる幼なじみというやつだ。俺は物心つく前に忍びの母は任務の最中に命を落とし、父は任務で家を開けるようになり母の師でもあった飛鳥の祖父のもと一緒に育ったのである。
「まぁ飛鳥も強いけど俺だってじいちゃんの教えを受けてんだぜ。悪いが飛鳥にだって負けてられないよ」
「うん、でも私だって負けないんだから」
飛鳥は俺の顔を見て微笑んだ。
「あたいの圧勝だったな〜」
「剣では負けませんわよ」
「にしし〜負け惜しみ〜」
「ち、違いますわ!」
「うぅ〜やっぱり柳生ちゃん強いな〜」
「大丈夫だ、雲雀も上達しているぞ」
そうしているうちに他のみんなも集まってきた。
「そういや今何時?」
俺がふと時計を見ると時間は12時になっていた。みんなでどこで食べようか話していると
「注目!出張のお土産で〜す!」
飛鳥が実家の太巻きをたくさん出してきた。
「おぉ〜太巻きじゃねぇか!!でかした飛鳥!!」
俺と飛鳥は互いに太巻きが好物である。特に寿司屋を営んだるじいちゃんの太巻きは絶品である。俺たちは飛鳥の持ってきた太巻きを平らげることにした。
その時、
ボンッ
煙玉とともに霧夜先生が現れた。
「お前たち、すまんが今日の午後は緊急任務だ。」
「緊急任務?」
俺たちは突然のことに少し驚きながらも真剣そうに話す霧夜先生の話を聞いた。
「あぁ、情報漏洩を防ぐためだとかでさっき急に伝えられてな。すまんがお前たち急いで向かってくれ」
「「「「「「はいっ!!」」」」」」
そして、俺はこの日の事を一生忘れない。一人の忍学生に過ぎなかった俺が、国の否、世界を守る闘いに巻き込まれることになったこの日の事を
すみません、仮面ライダーに変身するのは次回からになると思います…