仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

22 / 83
ハッピーニューイヤー!!今年は良い年になることを祈ります!!


其の二十一 デートと出会い!?の巻

「あーちくしょー…」

 

とあるビルの屋上でグリフォンスカルが寝っ転がりながらそう呟いた。

理由はもちろんラットスカルのロード進化が失敗したからである。

 

「だから言ったのだ。リューマを侮るなと、奴のせいで私がどれだけ辛酸を舐めさせられたか…」

 

そんなグリフォンスカルに華蛇はため息を吐きながらそう呟く。

 

「確かにな…さてどうしたものか…下手にスカルを向かわせても返り討ちにあうだけだし…」

 

 

 

「おや、2人ともこんなところにいたのですか?」

 

すると、そこへ金髪に派手な服を着た青年ドラゴンがやってきた。

 

「なんだあんたか…いやちょっと次にリューマ打倒に向かわせる奴を考えててさ…」

 

「あぁなるほど、しかし…すみませんが今は待ってもらえませんか?」

 

「なんでだ?」

 

ドラゴンの言葉に華蛇は問いただした。

 

「実は部下の1人が私の忠告を無視して好き勝手やってまして…少し面倒な奴なので探すのを手伝って欲しいのですが…」

 

「んだよ要するにお前のヘマの尻拭いじゃねーか、そんなのお前1人でやれよ」

 

「同感だな、なぜ私たちがそんなことをしなくてはいけないのだ?」

 

ドラゴンの頼みに2人は顔を顰めて拒否した。

 

「いや…そうなのですが…今陛下が街に出てまして…」

 

「は?」

 

「なんだと…!?」

 

ドラゴンの言葉に2人は顔色を変えた。

 

「万が一にも奴が陛下の手を煩わせてしまったらと思うと…」

 

ドラゴンも申し訳なさそうに2人を見つめる。

 

「…はぁ、わかった」

 

「因みに誰よ、その部下って?」

 

2人はドラゴンの頼みを引き受けて標的を聞く

 

「…スコーピオンです」

 

「げっ…」

 

「よりによってあの殺人鬼か…」

 

2人はスコーピオンという名前に再び顔を顰めた。

 

 

 

 

「ふっ!!せいっ!!はぁぁぁ!!」

 

今日は休日、鍛錬場にて斑鳩が木刀を振るう、そこまでは良いのだが…

 

「せぇぇぇいっ!!きぇぇぇぇいっ!!やぁぁぁぁぁあっ!!」

 

「い、斑鳩…?あの…その辺で休んだ方が…」

 

その形相は般若のようで葛城がその隣で怯えている。

すると、煙玉と共に霧夜先生が現れた。

 

「き、霧夜先生?ど、どうしたんですか?」

 

「お、おう…竜司に伝えたいことがあったんだが…2人はどこに?」

 

この鍛錬場に斑鳩と葛城しかいない。雲雀と柳生は2人で買い物にいった。しかし、竜司と飛鳥は…

 

 

 

 

「2人は…デートに行きました…わたくしというものがいながら…竜司さんは…竜司さんはぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「おおお落ち着け斑鳩ぁ!!別に2人は付き合ってるわけじゃないから…てかお前も竜司と付き合ってるわけじゃないだろ!?」

 

再び怒り出した斑鳩を怯えながらも葛城が止めようとしていた。

 

「竜司のやつ…いつか斑鳩に殺されないか心配だな…」

 

 

 

 

 

「うぉぉぉぉ!!見ろよ飛鳥〜ステゴサウルスだぞ!!おおっ!?あっちにはプレシオサウルスじゃねーか!!」

 

「うわぁ〜すごいねりゅーくんっ」

 

ところ変わってここは東京都内の博物館、本日ここでは恐竜博が開かれている。竜司と飛鳥は小さい頃からよく恐竜博に行っておりそれ以来毎年この博物館で開かれる恐竜博に2人で行くのがお約束になってるのだった。

 

「うほぉぉぉぉぉ!!きたきたー!!ティラノサウルスだぁぁぁ!!」

 

竜司は今年の恐竜博の目玉展示のティラノサウルスの全身骨格に目を輝かせていた。

 

 

 

 

 

「いや〜やっぱり恐竜はいいな〜何回見ても飽きないよ」

 

「りゅーくんいつも以上にはしゃいでたもんね」

 

一通り見た俺たちは休憩スペースでお茶を飲んでいた。

 

「悪いな飛鳥、なんか俺一人で盛り上がっちゃって」

 

「ううん、私も楽しんでるし大丈夫だよ」

 

飛鳥も楽しかったらしく笑顔でそう返した。

 

「あれ?りゅーくん上着は?」

 

「えっ?あれ?無い!?」

 

いつのまにか上着が無くなってる…そういえばさっきティラノサウルスの全身骨格を見てた時に暑くて脱いだような…

 

「すまん飛鳥!!俺ちょっと探してくる!!」

 

俺は慌ててティラノサウルスのフロアへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「えーと…多分この辺で脱いだと思うんだけど…」

 

俺はティラノサウルスのフロアにたどり着くと上着を探す

 

「あ、あった!!」

 

上着はすぐに見つかり安心して上着を羽織る。ふとティラノサウルスを見つめるとそのかっこよさを改めて認識してしまう。

 

「素晴らしい生き物だよね、恐竜ってさ」

 

「え?」

 

突然声をかけられて振り向くとそこには漆黒の髪に黒いスーツをきた青年がティラノサウルスの全身骨格を見つめていた。

 

「えっと…どちら様で…」

 

「ああすまない、すごい集中して恐竜を見ていたから気になってね」

 

青年はクスリと笑って再びティラノサウルスへと目をやる。

 

「本当に彼らはすごいよ、この星を億年もの間支配していたんだからね」

 

「そうですね…人類の誕生が700万年前かそこらと考えると凄まじい年月ですよ」

 

俺は青年の言葉に答えた。何故かはわからない。ただこの青年の言葉は優しく響いており、どこか不思議な感覚がした。

 

「人の歴史はまだ短い、だというのに彼らの進化は止まってしまっている。恐竜たちの歴史に比べればほんの1ページにも満たないというのに」

 

青年は悲しそうな顔をしながらそう呟く。

 

「人類は進化しなければならないんだよ。この星でこれから先も生きていくためには…」

 

「進化…ですか?」

 

青年は頷くと出口へと向かっていく。

 

「近いうちにまた会おう、その時は君が良き理解者となってくれることを願ってるよ」

 

そういうと青年は立ち去っていった。

 

「りゅーくーん」

 

ふと飛鳥の声が聞こえて飛鳥がこちらへと走ってきた。

 

「飛鳥…」

 

「どうしたの?なかなか戻ってこないから心配したよ?」

 

「ごめんごめん」

 

どうやら心配させてしまったらしい。

 

「…なんだったんだろう?」

 

 

 

 

 

「変な人?」

 

「うん…人類は進化がどうのこうのって…」

 

博物館の帰り道、俺と飛鳥は帰路についていた。

 

「でも…なんだろう?俺、あの人と会ったことある気がするんだよな…」

 

なんでかわからないのに…どこか懐かしい感じがした。

 

「あの…困ります…!」

 

「良いから来いって!!」

 

突然何やら不穏な声が聞こえた。ふとそちらを見ると同年代くらいの女の子が柄の悪い男に絡まれていた。

 

「飛鳥、ちょっとごめん」

 

「あ、りゅーくん」

 

俺はすぐさまその少女の方へと駆け寄った。

 

「おい!!」

 

「あ?なんだお前?」

 

俺が声をかけると男はこちらを睨みつけてくる。しかし、スカルや悪忍と闘う俺にとっちゃこれくらいの威圧わけない。

 

「その子嫌がってるじゃん、離してやってよ。」

 

「うるせぇ!!関係ないやつは黙ってろ!!」

 

男は俺へと殴りかかるが身をかわして一本背負いをお見舞いする。

 

「ぐあっ!!」

 

男は地面に叩きつけられると気を失った。

 

「大丈夫?」

 

「あ、はい…大丈夫です」

 

女の子は顔を赤く染めながらこちらを見つめながら答えた。

 

「あ、あの…ありがとうございます!!」

 

女の子はお礼を言うとそのまま走り去ってしまった。

 

「…まぁ大丈夫ならよかった。」

 

 

 

 

「竜司さぁぁぁん!!貴方って人はぁぁぁ!!」

 

「うわぁ斑鳩先輩ぃぃ!?突然怒ってどうしたんですか!?落ち着いて〜!!」

 

「斑鳩さんりゅーくんを殺さないで〜!!」

 

寮に戻ると斑鳩先輩は般若の形相で俺に斬りかかって来て危うく殺されるかと思った。

 

 

 

 

その日の夜、竜司が助けた少女が人気のない路地を歩いている。

 

「待てよ」

 

ふと声が聞こえて振り向くと先程自分に絡んできた男だった。少女はその場を離れようとすると彼女を取り囲むようにガラの悪い男たちが物陰から出てきた。

 

「この俺に恥をかかせた落とし前をつけさせてもらおうか」

 

「なーに安心しな、天国に連れてってやるからよ」

 

「へへへへへ」

 

男たちは下卑た顔で笑いながら彼女に近づいてくる。

 

「…馬鹿ね貴方達」

 

「あ?」

 

突然呟いた少女に男がポカンとする。

 

「大した色じゃなさそうだったから見逃してあげようと思ってたのに…」

 

その時、男は気づいた。少女の顔が恐ろしい笑みを浮かべていることに。まるで獲物を見つけた捕食者のような顔をしていることに

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

「でももう我慢できない❤︎」

 

『スコーピオン!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

「はぁ…やっぱりだめね…こいつらの色じゃ大して綺麗な『色』にならない」

 

それはわずか数分のことだった。あたり一面は先程のコンクリートの色とは打って変わって真っ赤な鮮血に染まりあちこちに男達の手足や頭部が転がっておりその表情は恐怖と断末魔に染まっていた。

 

「あの人…」

 

少女はふと彼のことを思い出す。こいつら(ゴミ)に絡まれた時に助けてくれた彼のことを

 

「素敵…素敵よ…こんなにときめいたのは生まれて初めて…あの人なら…最高の…最高の血(色)で染まってくれる!!あああああああ愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したい愛したい壊したい殺したいあははははははははははははははははは!!」

 

深夜の中、少女の狂気に満ちた笑い声が響き渡った。




久しぶりに投稿しました。
戦闘描写がないですがごめんなさい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。