仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

23 / 83
其の二十二 恐怖と殺人鬼!!の巻

「殺人鬼ねぇ…」

 

飛鳥と恐竜博に行った次の日、俺達は学校へと向かっていた。

 

「まさか俺たちがいない間にそんなことが起きてたなんて…」

 

昨日、霧夜先生が神門様から近隣の町で同一犯のものと思われる事件が相次いでるので警戒するようにと言われたので俺に報告しようとした矢先に怒ったようである。

 

「これ以上被害者が出なければいいけど…」

 

「りゅーくん…顔大丈夫?」

 

飛鳥が心配する竜司の顔には今まで無いような手のひらの跡がくっきりと残っていた。

 

「ごめん、実はまだ超痛い」

 

「竜司さん…ほんとにごめんなさい…」

 

俺の言葉にこの怪我をつけた犯人の斑鳩先輩は恥ずかしそうに謝った。

 

「ま、まぁそれよりその殺人鬼がスカルの可能性もあるらしいから油断しないようにしないとな」

 

「うん、私たちも気をつけないと」

 

「でもその殺人鬼が襲ってきたら雲雀怖いな〜」

 

雲雀は少し心配そうにそう呟く。

 

「安心しろ、雲雀は俺が守る」

 

そんな雲雀を安心させようと柳生は雲雀に微笑んだ。

 

「それじゃあ飛鳥の胸はアタイが守るかね〜」

 

かつ姉は毎度お馴染みと言わんばかりに飛鳥の胸を揉み出したようだ。

 

「ひぁあっ!?ちょっとかつ姉〜」

 

「こらこらかつ姉やめなって」

 

俺が呆れながらそちらを振り向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、女子高生くらいの少女が手に持った出刃包丁でかつ姉の首を斬り裂こうしてきた。

 

「かつ姉ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

俺はとっさにかつ姉と近くにいた飛鳥を自分側に引き寄せて包丁を避けた。

 

「なっ…!?」

 

「嘘……」

 

「皆さん!!」

 

斑鳩先輩の声で俺たちは臨戦態勢に入る。

 

「あーあ、周りのやつから殺そうと思ったのに、貴方が気づいたせいで殺せなかったじゃない」

 

少女はガッカリとした様子で俺に話しかけてくるがそんなのは耳に入らなかった。

 

(……嘘だろ、誰も気づかなかった)

 

仮にも俺たちは忍学生だ。僅かな気配も微かな音も見逃さずに敵を見つけることが出来る。そんな俺たちが視界に入るまで全く気づかなかった。もし俺が振り向かなかったらかつ姉は今頃殺されていただろう…

 

「りゅーくんあの人…」

 

飛鳥が何かに気づきよく見ると彼女に見覚えがあった。

 

「あんた…昨日不良に絡まれてた…」

 

「うふふ…覚えてくれていた…私のこと…やっぱりいいなぁ…周りの女の子達も良い血(色)を見せてくれそうだけど…やっぱり貴方は別格❤︎…その顔が血に…苦痛に染まったら…貴方はどこまで素敵になってくれるの?どこまで素敵になってくれるの?お願い…❤︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方を貴方の大切な人たちを私の手で私だけの力で美しい血で色で断末魔で染め上げさせてぇ!!大切な仲間を殺され嬲られ壊されて貴方はどんなふうに絶望してくれるの?どんなふうに壊れてくれるの?どんなふうに怒ってくれるの?教えて教えて教えて教えて!!そんな貴方を殺して貴方の肉も血も臓物も全て総てすべて私が私だけが美しくしてあげる!!最初は手からが良い?足?顔?それともお腹から?出来るだけ丁寧に痛みが長続きする様に綺麗に少しずつ斬り裂いてあげるからだからお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願い…私に貴方を殺させてぇ!!」

 

「…………………。」

 

何も言えなかった。そこにあるのは恐怖、今まで闘ってきたスカル達ですら可愛く見えてしまうほどに目の前の殺人鬼は常軌を逸していた。

 

「りゅーくん!!気を抜かないで!!」

 

飛鳥の声で俺は正気に戻る。

 

「ふふふ…さあ愛しましょう…殺し合いましょう❤︎」

 

『スコーピオン!!』

 

少女は狂気に満ちた笑みを浮かべて紅いスカルキーを取り出して起動する。すると彼女は首筋に現れた鍵穴にスカルキーを挿しこみ回すと黒い泥が彼女を包み込み全身血のように紅い蠍の様なスカル、スコーピオンスカルへと変身した。

 

「いくぞっ!!」

 

『ティラノ!!』

 

俺はカグラドライバーを腰にはめ、そしてティラノキーを鍵穴に差し込んだ。

 

『ドンドロロンロンドロンドロン!!ドンドロロンロンドロンドロン!!』

 

ベルトから音楽が流れ出す。

 

「変身!!」

 

俺は掛け声と共にティラノキーを回した。

 

『武装!!ティラノ!!』

 

ドライバーの音声と共にティラノサウルスの幻影が現れ俺を包み仮面ライダーリューマへと変身した。

 

「仮面ライダーリューマ…いざ、舞い忍ぶぜ!!」

 

「貴方…仮面ライダーだったの?ふふふ…素敵…どんどん好きになっちゃうぅぅぅぅぅぅ!!」

 

スコーピオンスカルは両手の鋭い鋏を武器に俺へと斬りかかってくる。

 

「ぐっ…」

 

俺はファングクナイで咄嗟にガードするもその一撃は重くて体が退がってしまう。

 

「りゅーくん!!」

 

「竜司さん!!」

 

「にゃろぉぉぉ!!」

 

「行くぞ雲雀!!」

 

「うん!!」

 

そこへ飛鳥達も加勢しに駆け寄る。

 

「鬱陶しいなぁ…私は彼と楽しんでるの。邪魔しないで」

 

『アーミーアント!!』

 

スコーピオンスカルは鬱陶しそうに紅いスカルキーを取り出すと鍵を起動する。すると、地面に鍵穴が現れそこへ鍵を投げると鍵は鍵穴に吸い込まれ鍵穴に刺さると鍵が回り鍵穴からどす黒い泥が吹き出してアントスカルが複数出現した。しかし、アントスカル達はこれまで見た者たちと違い全身がスコーピオンスカルと同じように真っ赤に染まっておりその手に槍を握っていた。

 

「貴方達はそいつらと遊んでてよ」

 

「ギギャア!!」

 

アーミーアントスカル達は鳴き声と共に飛鳥達へと襲いかかる。

 

「ぐっ…」

 

「こいつら強い…」

 

アーミーアントスカル達は連携の取れた攻撃で攻撃を繰り出し飛鳥達は防戦一方となってしまう。

 

「みんなぁ!!」

 

「ちょっとぉ…こっちに集中してよぉぉぉ!!!」

 

スコーピオンスカルは両手の鋭い鋏俺へと斬りつけてくる。

 

「あはっあはははははははははははは!!凄い!!やっぱり貴方さいっこぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!これだけ斬ってるのにまだ倒せない!!まだ殺せない!!凄い凄い凄い凄い凄い!!あははははははははははははははははははははは!!!」

 

「うるせぇ!!さっさと倒されろ殺人鬼!!」

 

みんながアーミーアントスカルに襲われるのを見て俺は助けに行きたいが目の前のスコーピオンスカルがそれを許さない。

 

「殺人鬼なんて下品な言い方しないで❤︎私には紅音(あかね)って名前があるんだからぁぁぁ!!」

 

スコーピオンスカルは再び鋏で俺を連続で斬りつけてくる。

 

「こっ…のぉ!!だったら…はぁぁぁっ!!」

 

俺は負けじと全身からエネルギーを放出し仮面ライダーリューマ・命駆モードへと変身した。

 

「仮面ライダーリューマ・命駆モード…いざ、舞い忍ぶぜ!!」

 

俺は高速で移動するとスコーピオンスカルをファングクナイで斬り裂いた。

 

「あはっ…凄い!!さっきより速くなった…さっきより強くなった!!貴方はどこまで素敵になれば気が済むの!?うふふ…あははははははははははははははは!!」

 

俺の攻撃をものともせずにスコーピオンスカルは反撃してくる。その攻撃は防御をほとんどせずに傷つくことを辞さない…否、傷つくたびに笑いながら攻撃を仕掛けてくる!!

 

「ぐぅ…このおっ!!」

 

俺は高速で周囲を移動してスコーピオンスカルを翻弄しようとする。

 

『必殺の術!!』

 

俺はカグラドライバーを叩いて必殺忍法を繰り出した。

 

「必殺忍法!!激竜命駆キック!!」

 

「あははは!!最高…最っ高ぉぉぉぉ!!」

 

しかし、スコーピオンスカルの両手が鋭い刃になったかと思うと両手を交叉して巨大な鋏にすると俺のキックをガードして逆に斬り裂いてしまった。

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

俺は吹き飛ばされてそのまま変身を解除してしまった。

 

「ぐっ…くそっ」

 

命駆モードは攻撃力とスピードを底上げするがその反面防御力がほぼ無くなってしまう。先程の攻撃で体はもうボロボロになってしまったのだ。

 

「ふふふ…大丈夫よ…じっくり、じぃーっくり斬り刻んであげるから❤︎」

 

スコーピオンスカルは鋭い鋏を研ぎながらゆっくりとこちらへ近づいてくる。

 

「あ…あああ…」

 

闘わなければいけないのに…逃げてはいけないはずなのに…体が動かない…怖い…

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

すると、飛鳥が現れてスコーピオンスカルに斬りつけた。どうやらアーミーアントスカルの群れを切り抜けて俺の元へと来たようだ。

 

「りゅーくん大丈夫!?」

 

「飛鳥…」

 

飛鳥は俺の無事を確認するとほっとする。

 

 

 

 

 

 

「邪魔しないでよ」

 

 

 

 

「…え?」

 

嫌な音がしたかと思うと飛鳥の首筋にスコーピオンスカルの頭部から伸びた蠍の尾の針が刺さっていた。

 

 

 

「あ…りゅー…くん」

 

首筋の針が抜けると飛鳥は力なく倒れた。

 

「もー、せっかく楽しんでたのにこの女が空気読めないことするから白けちゃったじゃない。」

 

スコーピオンスカルはガッカリとした様子で変身を解いた。

 

「今度会ったらうーんと楽しみましょ!じゃあまた♪」

 

スコーピオンスカルだった少女はアーミーアントスカル達を引っ込めるとそのまま街へと立ち去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「飛鳥!!」

 

スコーピオンスカルが立ち去った跡、俺は飛鳥の元へと駆け寄る。

 

「飛鳥!!しっかりしろ!!おい!!」

 

必死に声をかけるが飛鳥は苦しそうに呼吸をし、首筋の傷は毒々しい紫色に変色していた。

 

「くそ…なんだよ…」

 

手も足も出なかった。だがそれ以上に…俺は奴を恐れてしまった…そのせいで…飛鳥は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

俺の叫び声が空に響き渡った。

 

 




ごめんなさい…決着は次回で!!

設定まとめ更新します。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。