仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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アニメ寄りのオリジナルです!!


其の二十五 特訓と最強先輩!!の巻

「柳生ちゃん大丈夫そうでよかったね」

 

「明日には退院出来るみたいだし安心したよ」

 

蛇邪の襲撃の翌日、俺たちは襲撃で負傷した柳生の見舞い行った。

柳生は自身が遭遇した悪忍を撃破するも雲雀の援護に向かってやられてしまったそうだ。

 

「柳生ちゃん…」

 

雲雀はあれからずっと落ち込んでしまってる。柳生が負傷したことで自分を責めているようだ。

 

「元気出せって雲雀、柳生も無事だったんだし」

 

「そうだぜ、雲雀が元気じゃねーと柳生も心配だろうしよ」

 

「…うん」

 

俺やかつ姉が励ますも雲雀は落ち込んだままであった。

 

 

 

 

 

「はぁ…」

 

半蔵学院の一室で霧夜は始末書を書いていた。学院内への悪忍の侵入を許したことへと責任としてである。

 

「師よ、我総見するに、先日の一件、学院の詳細を熟知した者の手引きあり。」

 

霧夜の側へと現れた黒猫が突然喋りだす。

 

「…うちに裏切り者がいるというのか?ありえん」

 

霧夜は動じた様子もなく返答した。

 

「師も薄々気づいていよう、あの人ならば」

 

「………。」

 

「師よ、一つ頼みが…」

 

「なに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

秘立蛇邪学園

 

「…この修行、私好きではありませんわ」

 

「そうか?他の修行に比べたらかなり楽なやつだぞ」

 

炎佐たちは現在滝行をしていた。

 

「だって、2時間掛けてセットした髪が台無しですもの!」

 

「知るか」

 

詠の愚痴に焔がため息を吐きながらそう返す。

 

「あ、そういえばご存知ですか?」

 

「知らん」

 

「まだ何も言ってませんの!」

 

あまりの即答に詠はつっこんだ。

 

「お前のことだからどうせもやしがどうのこうのって話だろ?」

 

「それも是非お話したいのですが!!」

 

「やっぱり話したいんか…」

 

「やだよ!!俺この前深夜にお前のもやしトークに付き合わされて次の日寝不足になったんだから!!」

 

もやしのことを話そうとする詠を炎佐と日影が阻止しようとした。

 

「そんなに嫌がらなくてもいいですのに…」

 

「ほら他に言いたいことがあんだろ?そっちなら聞いてやるから」

 

「あ、そうでしたわ」

 

「…(ほっ)」

 

炎佐はなんとか話題を逸らしてもやしトークを回避しようとした。

 

「鈴音先生って元は善忍だったらしいのですわ」

 

「……っ!?」

 

詠の言葉に焔は驚いた。

 

「あんなんただの噂やろ」

 

日影は信じてないらしくやれやれといった感じでそう返した。

 

「まぁありえない話じゃないだろ、善忍の世界が合わない奴が悪忍になるってそれなりにあるしな」

 

「炎佐、それはどういうことだ?」

 

炎佐の言葉に焔は怒りを含んだ声で問い詰める

 

「うちにもそういう連中がいるってことよ。焔だって元々善忍の家系なんでしょ?それに私も…」

 

「黙れ!!」

 

未来の言葉に焔はさらに苛立ち叫んだ。

 

「焔、落ち着けって…未来も焔を煽るな、因みにこの前お前がヘマしたせいでリューマとの戦闘中断されたの忘れてねえからな」

 

「わかったわよ…」

 

炎佐に咎められて未来はしゅんとなった。

 

「焔も悪かったな。流石に今のは無神経だった。」

 

「…あぁ」

 

焔は俯いたまま黙り込んだ。

 

「…やれやれ」

 

「…ふふっ」

 

ため息を吐く炎佐を見つめながら春花はふと鈴音先生との会話を思い出す。

 

 

 

 

 

『仕掛け?』

 

『先生に無断で仕掛けるのは心が痛みましたが、オーナー直々のご命令、断れませんでした。』

 

『やはり、完全な真意を得てはいないと言う事か。だが何故この件を私に?あの男との密約だろ?』

 

あの男こと蛇邪学園の出資者のことを思い出しながら鈴音は春花を問い詰める。

 

『だって私、先生の生徒ですもの。それに、お人形増やす事…私は嫌じゃないですし。』

 

『相変わらず分からん娘だ。』

 

『そんな事ありませんわ。私は単純です。楽しければ良い。それだけです。』

 

『礼は言っておく。』

 

いつもの調子でそう答える春花に彼女はため息を吐きながらそう呟く。

 

『そう言えば、私が教わった連動結界、あれは先生が学生時代に作ったと聞きました。あんな凄い術、半蔵学院に渡らなくて幸いでしたわ。』

 

『っ!!』

 

春花の言葉に鈴音は強張る。

 

『では、失礼します。』

 

春花はそうすると、その場を立ち去り鈴音だけが残った。

 

 

 

 

 

 

 

『連動結界かぁ!難度が高過ぎるのが難点だが、学生が新忍法を開発するとは前代未聞だなぁ!』

 

『スーパー忍者を目指してるんだもん!このくらい当然だよ!』

 

『お前は俺の誇りだ。良くやったな。凛。』

 

それはかつての話、まだ自分が学生だった頃、新忍法を編み出した自分を師が褒めてくれた。

 

「…忘れろ、凛はもう死んだのだ……しかし……」

 

『俺さ…『世界一カッコイイ忍者』になりたいんだ。』

 

思い出すのは忍島で出会ったリューマの少年

 

「似ている、かつての私に…」

 

 

 

 

 

 

 

「さて、今日も一日頑張るかな!!」

 

俺は今日の修行に向けて気合を入れていた。すると、

 

「うぬが竜司か」

 

突然声が聞こえ、振り向くとそこには学ランに身を包んだ筋骨隆々の女性が立っていた。

 

「えっと…あなたは?」

 

突然現れた女性に俺は驚きを隠さずにいた。

 

「我は大道寺!!うぬを鍛えに来た!!」

 

「大道寺って…もしかしてあの大道寺先輩!?」

 

俺はその名前に覚えがあった。半蔵学院の忍学生で既に卒業試験に合格していながら自らの意思で留年し続けているという伝説の先輩である。

 

「そんな人が…なぜ俺のところに…?」

 

「問答無用!!」

 

大道寺先輩は俺の首根っこを掴むと勢いよく飛び跳ねて走りだした。

 

「えぇぇぇぇぇぇーーーーーーー!?」

 

 

 

 

「で…なんでこんなところに…」

 

大道寺先輩に連れられてたどり着いたのは巨大な山にある樹海であった。

 

「我がうぬをここで鍛える!!異論は認めんから覚悟しろ!!」

 

「お、押忍!!」

 

 

大道寺先輩の言葉に俺は強ばりながらも大きく返事をした。

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

どれくらい経ったのだろうか…大道寺先輩との修行…と言えば聞こえはいいが…実際はほとんどシゴキである。ドライバーは没収され問答無用で組み手をされて…もう何度ボコボコにされたかわからない…

 

「ぬるい!!」

 

大道寺先輩は吹き飛んだ俺を見ながら叫ぶ。

 

「この程度でガリューやスカルに勝利出来ると思っているのか馬鹿者!!」

 

「す…すみません…」

 

返す言葉もない…現に俺はこれまでガリュー相手に一度も勝ててない、このままで良いはずがない

 

「ふん、今日はここまでだ。明日に備えて休んでおけ」

 

「お…押忍…」

 

 

 

 

「痛…絶対これ顔腫れてる…」

 

休んでおけって言われてるがシゴキのダメージで体がほとんど動かない…今はとにかく休まないと…

 

「食え」

 

突然木の実が飛んできてキャッチする。飛んできた方向を見ると大道寺先輩が立っていた。

 

「明日はより徹底的にしごく。少しでも体力を取り戻せ」

 

「お、押忍!!ありがとうございます!!」

 

俺はお礼を言って木の実を齧る。

 

「…忍とは、いつ死ぬか分からぬ運命(さだめ)…故に、常に任務に命を懸けその中で散ることこそ忍の誇りとされる…」

 

俺をじっと見ながら突然大道寺先輩は喋り出す。

 

「だがうぬはまだ死ぬわけにはいかぬ。うぬの死によってこの国がスカルの脅威に苛まれる事になるのだからな…だからこそうぬは強くならねばならぬ」

 

「押忍!!」

 

俺は大道寺先輩の言葉に頷いた。そうだ、自分はここでは終わらない。人々をスカルから守る為に…自分の目指す「世界一カッコイイ忍者」になる為に…

 

「そういえば大道寺先輩って…なんでずっと留年してるんですか?」

 

どうしてこれほどの強さを持つ人がいまだに卒業しないのか、俺はどうしても知りたい。

 

「…そうだな、うぬになら話しても良いかもしれん」

 

大道寺先輩は俺をじっと見つめると話し出した。

 

「…我にも先輩がいた。あの人は天才だった。我の目指す目標でもあり…憧れだった…」

 

どこか懐かしそうに大道寺先輩は話し続ける。

 

「我は強者を求む…故に我はあの人と闘い…勝利したかった。だが…あの人はある日の任務で…殉職した…とされている。」

 

「されている?」

 

「我は信じているのだ、あの人は生きている。そして、我はあの人と闘い勝利する…それまでは学院を去るわけにはいかぬ」

 

「…きっと、生きてますよ。俺もなんとなくそう思います」

 

見てみたい、それほどの人とこの人が闘うところを…

 

「…少し話しすぎたな、もう寝ろ」

 

「押忍、師匠!!」

 

思わず師匠と呼んでしまった。でも、なんかそう呼びたいそれほどにこの人は…かっこいい

 

「…おかしな奴だ」

 

師匠はクスリと笑うと立ち去っていく

 

「…あの人の生存を、信じてくれて感謝する」

 

そう俺にお礼を言って…

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

「ふんっ!!」

 

翌日、俺は命駆状態になって師匠と組み手をしていた。俺の渾身の蹴りを師匠は素手で難なくガードし足を掴むと俺を地面に叩きつけた。

 

「攻撃を繰り出したらそこで止まるな!!少しでも止まれば隙になり相手のカウンターを喰らうぞ!!」

 

「押忍、師匠!!」

 

俺は起き上がり拳を繰り出す。

 

「甘い!!」

 

「ぐへぇっ!!」

 

しかし難なく躱されて渾身の一撃を食らって吹き飛んでしまった。

 

「いいか、命駆とは覚悟の力!!己の身を削ってでも必ず勝利するという誓いの証だ!!」

 

「押忍!!」

 

「そして、うぬの場合は生き抜く為に魂を燃やせ!!生きて多くの人々をスカルの脅威から守る為に!!闘い抜くのだ!!」

 

「押忍っ!!」

 

全身がダメージで痛い、しかし闘っていくうちにだんだん体が師匠の動きについてこれるようになっていく。  

 

(俺は…もっと強くなる!!忍として、大切な人たちを守る為に…何より、自分の目指す…「世界一カッコイイ忍者」になる為に!!)

 

「魂を……燃やせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

俺は全パワーを以って師匠へと渾身の蹴りを繰り出した!!

 

「ぐっ!!」

 

師匠はガードするが蹴りの勢いで体が退がった。

 

「はぁ…はぁ…やった…」

 

ようやくまともな攻撃を放てた…そう思うと力が抜けてその場に倒れてしまった。

 

「…ふっ、今のは良い一撃であったぞ」

 

師匠は笑みを浮かべると俺をおぶった。

 

「修行はこれで終わりだ。よくここまで頑張ったな…」

 

「押忍…師匠……」

 

師匠に褒められたのが嬉しかった。師匠との修行は無駄ではなかった、気づくと目からは涙が出てくる。そして俺の意識は徐々に途切れていった…

 

 

 

 

「眠ったか…」

 

随分と体を酷使していたからな、無理もない

 

「今は休め、それが今のうぬのやるべきことだ」

 

我は彼をおぶりながら半蔵学院へと歩く

 

「しかし師匠か…あなたを思い出させる夢を持つものが我の弟子になるとはな…凛さん」

 

 

 

 

 

「ってことがあったんだ!!」

 

師匠との修行から帰還した俺は飛鳥達に修行の時の話をした。

 

「そんなことがあったんだ…」

 

「大道寺先輩…我が校の伝説の先輩がそのようなことを…」

 

「そうなんだよ!!でもなぁ…あの人、マジかっこよかったな〜」

 

強いしかっこいいし、厳しいけど俺を強くしてくれたし…

 

「憧れちゃうな〜///」

 

心の底から尊敬しちゃうそんな偉大な先輩であった。

 

 

 

 

 

 

「りゅーくんって…年上が好きなのかな…」

 

ここんとこずっと大道寺先輩の話ばかりの竜司を飛鳥達は見つめてそう考える。

 

「大丈夫…わたくしも年上…しかし…相手は強敵…ぐぐぐ…」

 

中でも斑鳩はどこか焦った様子でぶつぶつと呟いていた。

 

 

 

 

 

蛇邪学園

 

「ご苦労だったな炎佐くん、君が送ってくれたブラキオキーのデータはとても研究に役立ってるそうだよ」

 

炎佐は目の前の椅子に座ってる片目の男、道元に呼ばれていた。

 

「はい、それとこちらは新しく纏めたガリューの戦闘データです。では、失礼します。」

 

炎佐はそう言って資料を渡し立ち去ろうとした。

 

「あぁそうそう、そういえば最近個人で動いているそうだね」

 

「っ!!」

 

道元に呼び止められ炎佐は立ち止まる。

 

「あまり余計なことはしないことだ。この世界で長生きしたいのならね」

 

「…わかっております。では、」

 

炎佐はそういうと扉を開けて部屋を出た。

 

「…せいぜい威張ってろよ。テメェの首は俺が獲る…必ず…必ずだ…!!」

 

誰もいない廊下を炎佐は1人呟きながら歩いて行った。

 

 

 

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