pixivでスペラティア先生が本作に登場予定の月閃と新蛇邪の仮面ライダーと変身者を描いてくださいました。もし良ければぜひ見てください!!
「この辺りのはず…」
学院を離れた雲雀は春花に渡されたメモに書かれた場所にたどり着いていた。そこには巨大な城とそれに連なる城下町があった。
「ここが…秘立蛇邪学園…」
「はぁ…しょっちゅう撒き菱ばら撒いちゃうし、手裏剣投げたら変な方向飛んで炎佐さんの頭に刺さっちゃうし…やっぱり炎佐さんみたいにはいかないな…」
炎佐の舎弟の理吉はため息を吐きながら学園周囲の警備をしていた。
「ん?」
すると、崖の上に学園を伺うピンク色の髪の少女を見つける。
「あれは…」
「どちら様ですか?」
「ふえ?」
突然声が聞こえて雲雀が振り返ると黒髪の一部に紅いメッシュの入った同学年の少年が立っていた。
「あ、あの…ひ、雲雀は怪しいものじゃなくって…」
「よくみたらその制服うちのじゃない…ってことはもしかして…」
「ひっ…」
少年は雲雀を見つめ、雲雀は固まってしまう
「お客様ですか!!」
「ふえ?」
まったく見当違いの言葉に雲雀はキョトンとした。
「そ!そうなの!!春花さんにどうしても会いたくて…」
「春花さんに?わかりました案内しますよ」
こうして少年に連れられて雲雀は蛇邪学園へと入っていった。
「いや〜ここまで来るの大変でしたでしょう?侵入者対策に険しくしてるから…」
「う、うん…」
「あ、そうだ春花さんに連絡入れないと…」
「何やってんだお前?」
すると、突然聞き覚えのある声が聞こえて振り向くと…
「あ、炎佐さん!!」
「貴方は…」
雲雀の前にいたのは仮面ライダーガリュー、炎佐であった。
「お客様が春花さんに会いたいそうだったので案内してたんですよ」
「お客様?」
少年の答えに炎佐はこっちを向く
「「……………………。」」
炎佐と雲雀が見つめ合う。
「おい理吉」
「はい?」
「お客様ってこいつか?」
「はい、春花さんの知り合いみたいで…」
「ふんっ!!」
「いってぇぇぇぇぇぇ!!」
瞬間、理吉の頭部に渾身の拳骨が炸裂した。
「な、何するんですか炎佐さん!?」
「お前馬鹿か!?前から思ってたがやっぱり馬鹿なのか!?こいつは半蔵学院の忍だぞ!!」
「えぇぇぇぇぇぇ!?この人お客様じゃないんですか〜!!」
「違うわ!!てか何も疑いもせず学園に入れやがって…何のための警備だ!!」
「ごめんなさぁぁぁい!!」
炎佐は怒りながら理吉に何度も拳骨をお見舞いした。
「まったく…春花には俺が連絡入れるからお前は持ち場に戻ってろ…」
「うぅぅぅ…す、すいません…」
理吉は殴られた頭を押さえながら持ち場へと戻っていった。
「さて…」
炎佐は春花に連絡を入れる。
「春花…お前に用があるって例のやつが」
『そ、意外と早かったわね』
「お前の部屋に連れてくれば良いんだな?」
『ええ、お願いね』
「こっちだ」
炎佐は電話を切ると春花を連れて歩き出した。
「春花、入るぞ」
『ええ、どうぞ』
扉の向こうから声が聞こえて炎佐は中へと入る。
「うおぉぉぉぉぉっ!?」
炎佐が慌てて目を手で隠す。なぜなら…
「あら、失礼しちゃう」
春花はタオルを巻いただけの姿だったのだから
「服を着ろー!!」
「しょうがないでしょ?こっちはお風呂に入ってたんだから」
「だったら最初からそう言えっ!!ったく…」
炎佐はそのまま部屋を出ていった。
「ふふっ相変わらず面白いリアクションね♪」
「あ、あの…」
「ふふ、彼ってからかいがいがあるからつい苛めたくなるのよ」
春花は面白そうに笑いながら雲雀を見る。
「それで、ここに来たってことは…私の誘いに乗ってくれるってことで良いのかしら?」
「うん、雲雀は春花さん達の仲間になる…雲雀はもう、半蔵学院には戻れないから…」
「そう、わかってくれて嬉しいわ」
春花はそういうと雲雀を抱きしめる。
「大丈夫、悪いようにはしないわ。貴方は安心して私に身を委ねなさい」
「は…はい」
(あの男の命令なんてどうでもよかった…私はこの子さえ手に入ればそれでよかったのよ…)
(待っててみんな…必ず雲雀が忍法書を取り返すから!!)
「春花の野郎…ふざけやがって」
訓練所では炎佐が春花にからかわれたことにイライラしていた。
「ふん、春花様の胸なんかに取り乱すなんてまだまだなんだから」
そんな炎佐を未来は馬鹿にする。
「安心しろ、少なくともお前だったら毛ほども動じないから」
「毛ほどもってどういうことよ馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
炎佐の返答に未来は傷つき号泣する。
「み、未来さん落ち着いて…」
「うっさいわよ理吉ぃ!!下っ端のくせにあたしを哀れむんじゃないわよぉぉぉ!!!」
警備を交代して訓練に戻った理吉に慰められるもの未来は号泣し続けた。
「なんだ、また炎佐が未来を虐めてるのか?」
すると、焔達が炎佐のところへとやってきた。
「虐めてねーよ」
「うえぇぇぇぇん詠お姉ちゃぁぁぁん!!炎佐が…炎佐があたしの胸じゃ毛ほども動じないってぇぇぇぇぇぇ!!」
「あっ、てめぇ!!」
「まぁ!!」
「炎佐さんそんな酷いこといったん?」
「炎佐……お前……」
未来の言葉に詠、日影、焔が炎佐を白い目で見つめる
「いや、だから俺が言いたいのは…」
「あ、春花さん」
炎佐が慌てて弁明知ろうとすると理吉がこちらへ向かってくる春花と雲雀を見つけた。
「あら、みんなお揃いね」
「あ、その…」
「あら、その娘ってたしか半蔵学院の忍ではないでしたっけ?」
すると、詠が春花の後ろにいる雲雀に気づく
「理吉さん、貴方たしか今日は警備担当ではありませんでしたっけ?」
「侵入者許しとったら懲罰もんやで」
「あ…いや、その…」
「ふふふ、安心なさいこの娘は今日から私たち蛇邪のメンバーよ」
「なに?」
「ほ、本当ですか!?」
春花の言ったその言葉に春花を除く選抜メンバーと理吉は驚く
すると焔が雲雀に近づく
「本気なのか?」
「はっ、はい…もう半蔵には戻れませんから」
少々怯えた表情で焔の問いに雲雀は答えた
「そうか、ではお前は今日から私たちの仲間だな」
「え?」
えらくあっさりと認めたことに雲雀は驚く
「簡単に信じるのが信じられないって顔だな」
そんな雲雀に炎佐が話しかける
「う、うん…」
「悪忍の世界は『来るものは拒まず』って言ってな。善忍の世界より寛大なんだ。だから歓迎する、ようこそ蛇邪学園へ」
そう言って炎佐は雲雀に手を差し出す
「よ、よろしくお願いします」
雲雀も炎佐の手を握った。
「春花、お前が連れてきたんだから教育係はお前に任せて良いな?」
「ええ、むしろそうして欲しいわ」
「じゃあ任せた」
「ええ。さ、ついてきて」
「う、うん…」
その後、炎佐達と別れた雲雀と春花はとある部屋に招かれた
「お待たせ雲雀、鈴音先生よ。私たちの教官様」
「半蔵学院から寝返ったというのはお前か?」
「はっ、はい…」
「…にわかには信じ難いな」
鈴音のその言葉に雲雀は胸を痛める
「全例がないわけではありませんでしょ?寝返ったことでより優秀な忍となる可能性だってありますわ…ねぇ鈴音先生?」
「…確かに、ではその者の件はお前に任せる」
「御意のままに」
春花とつられて雲雀も頭をさげる。すると、鈴音は部屋を出ていった。
「雲雀、あの鈴音先生はね元善忍なのよ」
「えっ?」
「あなたのようにそう言う人もいるってことよ。でも他言はしないでね、これトップシークレットだから」
「…あの人も雲雀と同じ」
春花から聴かされたそのことを深く考える雲雀だった
「部屋に待機って言われたけど…落ち着かないな…」
俺は屋根の上に登って月を眺めていた。
「っ!?」
何者かの気配を察した佐介はその方へ目を向けるすると屋根の上から自分を見下ろす女性らしき人影が、それは…
「あんたは…あの時の…」
忍島でメドゥーサにやられた俺を助けてくれた悪忍の女性が立っていた。
「なんでここに?」
「仮面ライダーリューマ、手合わせ願おう」
そういうと女性は両手の巨大手裏剣で攻撃してきた。
「おもしれぇ!!変身!!」
『武装!!ティラノ!!』
俺はリューマに変身してファングクナイで手裏剣をガードする。
「…あの頃よりさらに強くなってるようだな」
「師匠がいいからな!!」
俺はファングクナイで連撃を繰り出す。すると、彼女もその攻撃を軽々と防いでしまう。
「やっぱり強いな…」
再び身構えるが彼女はそれ以上攻撃してこない
「なんだよ?もう来ないのか?」
「続きがしたいならここへ来い」
そういうと彼女はクナイを投げる。それを受け止めると一枚の紙がついていてそこに何かが書いてある。
「これって…」
「凛!!」
そこへやってきたのは動揺した顔の霧夜先生だった。
「…やっぱりお前だったんだな」
「…お久しぶりです、霧夜先生」
「答えろ!!なぜお前が悪忍に…」
「それが知りたいのならそこに来てください…では」
竜司に渡した紙に視線を送り凛さんは立ち去っていった。
「なんでダメなんですか!!」
半蔵学院に戻った俺は霧夜先生に食ってかかっていた…そのわけは…
「だから待てと言ってるだろう。今回の話はそんな簡単じゃないんだ。このままでは善忍と悪忍の全面抗争にも発展しかねん。」
凛さんの渡した紙に書いてあったのは蛇邪学園の地図だった。場所がわかったのでいざ向かおうとしたら霧夜先生に止められたのだ。
もし下手に攻め入ればそれを善忍側からの宣戦布告とみなされさらなる争いに発展してしまう。霧夜先生の言うこともわからなくはない。しかし、
「でもこうしてる間にも雲雀は敵地に一人でいるんですよ!?霧夜先生いつも言ってるじゃないですか!!仲間を守れって!!俺は仲間を見捨てる気はない!!」
「それは俺だって同じだ。俺も雲雀を助けたい…だが俺たちが下手に動けば忍の世界の秩序を乱したとして本部が黙ってない。下手すればお前らが粛正されて…」
「なら、上からの指示が有れば良いのですね?」
突然声が聞こえてそちらを向くと
「神門様!?」
神門様が護衛を連れてやってきた。
「竜司さん、貴方に緊急の任務があります」
「緊急の任務?」
「実をいうと、我々はある1人の男について調査していました。」
神門様はそういうと一枚の写真を見せる。そこには片目に傷のある悪人面の男がいた。
「この男は道元、表向きは実業家ですが…実際は悪忍側の人間で秘立蛇邪学園の出資者であります。しかし…この男、それだけに飽き足らずスカル達とも通じて奴らの研究施設に多額の出資をしていると調査によって判明しました。」
「スカルと!?」
「はい、スカルは全ての忍にとっての敵、故に私たちはこの男を見過ごすわけにはいきません…そこで」
神門様は俺の方を見る。
「竜司さん、並びに半蔵学院忍学生に緊急任務、道元の潜伏先である秘立蛇邪学園に潜入しスカルとの関与の証拠を発見次第これを即討伐せよ!!その際、蛇邪学園生徒との戦闘もやむなしとする!!」
「神門様…はいっ!!」
俺は神門様に感じしながら全力で返事した。
「これで良いですね?霧夜殿?」
「神門様…感謝します」
霧夜先生も嬉しそうに神門様にお礼を言った。
「仲間を救えずして何のための忍かって奴ですよ、そうですよね?半蔵様」
「うむ」
するとそこへ半蔵も現れる。
「じいちゃん!?」
「じっちゃん!!」
「今回の件、全ての責任はこの半蔵と神門様がとる、誰にも文句を言わせん」
「伝説の忍と善忍の最高幹部のお墨付き…全力で暴れてやるぜ!!」
「はぁ…貴方はどうしてそう楽観的なんですか…」
「良いじゃないですか、それがかつ姉なんだから」
「じゃあ行こう!!蛇邪学園に!!」
「もちろんだ…そして雲雀を必ず助ける」
俺たちは覚悟を決めて出撃の準備をする。
「あ、竜司さん。忘れてました…これを」
そういうと神門様は一枚のカードキーを渡す。
「新しいシノビークル用のアイテムです。きっとお役に立つと思います。」
「へへっ…ありがとうございます!!」
俺はお礼を言って準備に向かった。
「いいか、任務は蛇邪学園の調査!!並びに超秘伝忍法書の奪還!!そして雲雀の救出だ!!」
霧夜先生は準備を終えた俺たちに命じる
「ただし、一番の任務は…必ず雲雀を連れて帰り、生きて帰って来い」
「「「「「はい!」」」」」
「よし、全員出撃!!」
「変身!!」
「武装!!ティラノ!!」
その合図とともに全員が忍転身して俺は仮面ライダーリューマに変身、一人ずつ順に抜け穴に入っていく、それと同時に滝の中から出撃のためのゲートができ、最新機器を搭載した専用のカイトに乗り込み空へと飛び立つ。そして俺は
『シノビークル!!』
シノビークル・大地を展開して神門様からもらったカードキーを挿し込む
『カイトモード!!』
すると、シノビークル・大地が変形してカイトのような姿になって俺と合体する。
「おぉ〜かっこいい〜!!」
俺はハイテンションで空へと飛び出した。
「よっしゃ行くぜ!!蛇邪学園!!」
善忍と悪忍、半蔵学院と蛇邪学園、両者の信念の闘いが今始まる!!