仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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其の三十二 2人の仮面ライダー!!の巻

 

「仮面ライダーリューマ…お前たちには感謝しているぞ、お前たちの闘いで超秘伝忍法書が覚醒しわたしの完璧な計画が現実のものとなる!!」

 

道元は宙に浮いた二つの超秘伝忍法書を見ながらそう俺へと告げる。

 

「完璧な計画だと?」

 

「そうだ!!この計画が成功すれば…私は最強の力を手に入れこの国はおろか世界すらも手にすることができるのだ!!」

 

「ふざけるな…そんなこと…俺がさせると思ってるのかよ…」

 

ふと声が聞こえると炎佐が立ち上がりながらそう言った。

 

「炎佐か…今となってはもう貴様を生かす理由もない。父親と同じ場所へと連れて行ってやろう。」

 

道元は炎佐を見て笑みを浮かべる。

 

「やっぱり…お前が父上を…」

 

「ああそうさ、私がお前の父を殺した。奴は私のことをずっと探っていてね、私の計画の邪魔になるようだったから始末させてもらったよ」

 

道元は得意げに炎佐へと話し始めた。

 

「馬鹿な男だったよ。悪忍のくせに『人々を守るために闘う』なんて、挙句勝ち目がなくなっても一歩も引かず犬死して行ったよ…はははははは!!」

 

「てめぇぇぇぇぇぇ!!」

 

『武装!!スピノ!!』

 

父の死を嘲笑う道元に炎佐は怒りながらガリューへと変身しスピノアクスで斬りつけようとした。

 

しかし

 

「なに……!?」

 

スピノアクスの一撃は道元の手に持つ禍々しい装飾のスカルキーから生み出された障壁によって防がれてしまった。

 

「なぜ今行動を起こしたと思っている?貴様ら全員を相手取っても勝つことができるからなのだよ」

 

そういうと道元は超秘伝忍法書に力を注ぎ始める。

 

「さあ準備は整った!!今こそ私の完璧な計画が始まる…目覚めよ!!この地に眠りし巨大妖魔…怨楼血(おろち)よ!!」

 

すると、超秘伝忍法書から禍々しい光が放たれる。その時、

 

「…っ!?なんだ…?」

 

突然地鳴りのような轟音が響き天守閣が崩れ出していく。

 

「しまった…足場が…」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

突然足場が崩れたことで俺たちはそのまま落ちて行ってしまった。

 

 

 

 

「痛た…一体何が…」

 

瓦礫に巻き込まれた俺はなんとか瓦礫から抜け出すと周りを見渡した。

 

「なっ…あれは…!!」

 

 

 

 

そこには巨大な怪物がいた。まるで瓦礫を繋ぎ止めたような醜悪な竜に似たおぞましい姿の巨大な怪物が

 

 

 

 

「あれは…妖魔だと!?しかもあれほどの大型妖魔は見たことがないぞ!!」

 

少し離れた場所で様子を見ていた霧夜は現れた怨楼血に驚愕した。

 

妖魔…それは忍同士の戦いから生まれた膿のような存在。忍結界内で忍が流した「血」を糧に現世に誕生するとされる存在である。古来より忍はこれを討伐しているがその危険性から忍学園を卒業して一人前の忍と認めれたものが対処する存在とされている。

 

「道元め…まさかあれを復活させるとは…」

 

「凛!!もうこれはあいつらにどうこうできる範囲の問題じゃない!!俺たちも…」

 

「待つのじゃ霧夜」

 

慌てて竜司達の元へと向かおうとする霧夜を半蔵が止めた

 

「これはあやつらの闘い、儂らの出る幕じゃない」

 

「半蔵様!?しかし…」

 

「なーに心配はいらんよ、あやつらを信じるんじゃ」

 

半蔵は確信を持ってそう霧夜に言った。

 

 

「あれだけの力を注いでも完全な復活とはいかなかったか…」

 

怨楼血を見ながら道元は少し残念そうにそう呟く

 

「まあいい…時間が経てば完全復活も可能…厄介だったリューマとガリューに対抗する武器もここにある…私の計画は揺るがないさ…くくく…くはははは!!」

 

 

 

 

『弱いな…こんなのが今の蛇邪の選抜メンバー筆頭かよ。』

 

選抜メンバーになるために俺は当時の選抜メンバーの筆頭を倒した。そいつは元を辿れば道元の子飼いでありその地位と腕っ節をいいことに学園内で好き勝手している奴だった。腕があると言っても俺には遥かに劣る奴だったので叩き潰してやった。ついでに他のメンバーも奴の取り巻きに過ぎなかったので全員選抜メンバーから外してやった。

 

『今日からは俺が選抜メンバー筆頭だ』

 

 

 

 

 

『弟子にしてください!!』

 

『……またかよ』

 

あれからしばらくしたらこんなのが何人も俺も前に現れる…

 

『炎佐さんの強さに惚れました!!』

 

『俺も炎佐さんみたいになりたいです!!』

 

『どうか弟子に!!』

  

『…はぁ、勝手にしろ』

 

『『『よっしゃあぁぁぁ!!!』』』』

 

あまりに鬱陶しいので稽古くらいはつけてやることにした。

 

 

 

 

 

 

 

『炎佐さん!!お疲れ様です!!』×たくさん

 

なんかめっちゃふえた…

 

あれから2年…最初は片手で数えられるほどしかいなかった舎弟は学園の男子生徒の過半数にまで増えた。他の教師たちからも『面倒見てやってくれ』って丸投げされちゃったし…焔達からは面白がられるし…どうしてこうなった…

 

『はぁ…まあとりあえず訓練やるぞ』

 

『はいっ!!』

 

 

 

『炎佐さんがガリューの鎧の資格者に選ばれたぞ!!』

 

『炎佐さんならなれると信じてました!!』

 

『流石です!!』

 

念願だったガリューの力を手に入れた。この力があれば道元と結託しているスカル達にも対抗できる。これで俺の復讐も…

 

『炎佐組の伝説はここから始まるんだー!!』

 

『おお〜!!』

 

『おいちょっと待て!!なんだ炎佐組って!?恥ずかしいから絶対やめろ!!』

 

『えぇ〜良いじゃないですか炎佐組』

 

『やっぱ炎佐さんの名前を後世に残さないと…』

 

『お前らなあ…』

 

まったく…こいつらは…

 

 

 

 

 

 

しょうがねえなぁ

 

 

 

 

 

「ここは…」

 

目が覚めると天井の裂け目から空が見えていた

 

「俺は…一体…」

 

「あ、目が覚めた」

 

ふと声が聞こえてそちらを向くと竜司が包帯を手にして俺の横にいた。

 

「お前…なにやってんだ?」

 

「なにって…治療だよ治療、あの後倒れているお前を拾ってさ、そしたらこいつが医療キット持ってきてくれたからそれを使ったんだよ」

 

「こいつ?」

 

ふと竜司の指差す方向の先を見ると見知った顔がいた

 

「…理吉」

 

 

 

 

『えっと…どうしよう』

 

倒れていた炎佐を担いだ俺はなんとか医務室を見つけようとあちこち歩き回っていたが迷路のように入り組んだ道に迷ってしまい最初の場所に辿り着いてしまっていた。

 

『あっ!!』

 

『え?』

 

ふと声が聞こえると自分より年下の黒髪に赤いメッシュのある少年がこちらを見ていた。

 

『お、おまえ!!炎佐さんをどうするつもりだ!?』

 

俺に担がれてる炎佐を見た少年こと理吉は慌てて身構える。

 

『あ、ちょうどよかった。ねえ、医務室ってどこ?』

 

『はい?』

 

俺が医務室を聞くと理吉はポカンとする

 

『こいつを治療したいんだけどここ迷路みたいで…』

 

『な…なんで?』

 

『なんでって…こいつを助けるために決まってるだろ?』

 

『あんた善忍だろ!?どうして…』

 

『助けたいから』

 

『…………。』

 

そういうと、理吉は驚きながらも意を決したように頷く

 

『…医務室はここからかなり離れてる。ちょっと待って』

 

すると、理吉は制服のポケットから何やら小瓶を取り出した。

 

『…なにこれ?』

 

『これは蛇邪生徒が訓練の疲労で動けなくなった時に飲ませてさらに扱くために春花様によって作られた栄養ドリンク、その名も【幻鬼怒輪虎(げんきどりんこ)】です』

 

『ドクロマーク書いてあるけど大丈夫なの?』

 

理吉が取り出した小瓶に書かれたドクロマークに俺は警戒せざるをえなかった。

 

『これを飲めばあら不思議』

 

理吉はそういうとそれを炎佐へ飲ませる。

 

『あばばばばばばばばばば』

 

炎佐は変な声を出し始めた。

 

『おいなんか顔がすごい青くなってるぞ!!』

 

『大丈夫です』

 

『あばばばばばばばばばば』

 

『おい今度は顔が黄緑色になったぞ!!』

 

『薬が効いてる証拠です』

 

『あばばっあばっあばばば』

 

『顔がピンク色になって痙攣しだしたぞ!!』

 

『うわぁぁぁぁぁ!!これよく見たら水で割るタイプだった!!』

 

『あほー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とまあなんだかんだでお前は助かったってわけ」

 

「あぁ…【幻鬼怒輪虎】原液で飲まされたのか…よく生きてたな俺…ってこんなことやってる場合じゃねぇ!!」

 

炎佐は起き上がり崩れた壁の隙間から外を見る。そこには禍々しい姿の怨楼血が雄叫びをあげていた。

 

「道元の野郎…本当に妖魔を復活させやがった…」

 

「なぁ炎佐、道元は何をやろうとしてるんだ?」

 

炎佐が何か知ってるようなので俺は聞いてみる。

 

「道元は…2つの超秘伝忍法書の力を使ってあの妖魔…怨楼血を復活させてその力と奴に引き寄せられた妖魔、そしてスカルキーを兵器として各国の軍や組織に売り捌くつもりだ」

 

「はぁっ!?」

 

俺は炎佐から聞いた道元の目的に驚愕した。

 

「そんなことになったらたくさんの被害が世界中で起きるじゃないか!!そんなことが…」

 

「そうだ、そんなことになったら世界の秩序が崩壊する。絶対に阻止しなくちゃなんねぇ…だから」

 

「炎佐さん!!」

 

すると、突然理吉が炎佐へと話しかける

 

「俺…今何が起こっているとかさっぱりわかりません…炎佐さんが何をしようとしてるのか…なぜその善忍が炎佐さんを助けるのかも…でも、これだけはわかります」

 

そういうと理吉は自分の髪の赤いメッシュを指差す

 

「俺が蛇邪学園に入ったのは…炎佐さんに憧れたからだってことです!!」

 

「理吉……」

 

「だから…炎佐さんは炎佐さんのやりたいようにしてください!!俺はそれを…全力で応援しますから!!」

 

まっすぐと自分を見つめそう叫ぶ理吉に炎佐はふっと笑みを浮かべる。

 

「まったく…しょうがねえなぁ」

 

そういうと炎佐は怨楼血の方へと歩き出した。俺はそれについていく

 

「…どうやら俺たちの敵は共通してるみたいだな」

 

「そうだな」

 

「俺たちは今まで結構戦ってきたけど…もし俺たちが手を組んだらどうなるんだろうな」

 

「きっと…凄いことになるぜ」

 

「違いねえ!!」

 

そういうと俺たちは走り出した。守るべきものを守るために

 

 

 

 

「道元!!」

 

天守閣へ戻るとそこには巨大な怨楼血を引き連れた道元がいた。

 

「ふっ、自ら死にに来るとはご苦労なことだな」

 

俺たちに気づいた道元は呆れたように俺たちを笑った。

 

「死にに来たんじゃない」

 

「俺たちは」

 

 

 

「「お前を倒しに来たんだ!!」」

 

『ティラノ!!』

 

『スピノ!!』

 

俺たちはカグラドライバーを腰に巻きキョウリュウキーを挿し込む

 

『『ドンドロロンロンドロンドロン!!ドンドロロンロンドロンドロン!!』』

 

「「変身!!」」

 

『武装!!ティラノ!!』

 

『武装!!スピノ!!』

 

鍵を回すとドライバーから現れた2匹の恐竜が俺たちを包み込み2人の仮面ライダー、仮面ライダーリューマと仮面ライダーガリューへと変身した。

 

「この世界を…お前なんかの好きにはさせない!!」

 

「あいつらの生きるこの世界は…俺たちが守る!!」

 

 

 

 

 

善の世界の仮面ライダーと悪の世界の仮面ライダー

 

本来敵であるこの2人

 

しかし道は違えど貫くものは同じ

 

 

 

 

さぁさぁいざ御覧じろ!!仮面ライダーの真の力を!!

 

 

 

 

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