仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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劇場短編クライマックスです!!
それと章タイトル少し変えました


後編

辺りを見渡すと、そこは地獄だった。

草木は枯れ、大地は砕け、巨大な無数の竜巻が全てを破壊していた。

 

『ギャオォォォォォォォォォォ!!』

 

そこにいるのは巨大な恐竜、紺色の体に鋭い牙を持つ破壊竜は巨大な雄叫びを天に轟かせていた。

 

 

『メガロサウルス……もう終わらせましょう…』

 

そこへ1人の白髪の巫女が現れる。巫女は破壊竜…メガロサウルスの前に立つと懐から一つの鍵を取り出す。

 

『ごめんなさい…』

 

巫女はただそう一言言うと鍵に力を注ぎ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「り……く……りゅ…くん…りゅーくん!!」

 

突然俺を呼ぶ声が聞こえて目を覚ますと目の前に飛鳥な顔が見えた。

 

「飛鳥……?」

 

「良かった〜!!りゅーくんが目を覚ましてくれて…」

 

俺が目を覚ました事に飛鳥はホッとした顔で俺に微笑んだ。

 

「俺は一体…うぐっ!!」

 

起きあがろうとすると体に激痛が走る。

周りを見ると臨時の治療部屋らしく周りには怪我をした他の忍達が治療を受けていた。

 

「無理しちゃダメだよりゅーくん、まだ傷が癒えてないんだから…」

 

飛鳥の言葉で思い出した。そうだ…俺はあのデスドラって言う仮面ライダーに負けて…

 

「飛鳥!!風花さんは!?」

 

「っ…それは……」

 

俺は飛鳥に風花さんのことを聞くと気まずそうに目を逸らす

 

「攫われた…スカル達にな」

 

飛鳥の代わりに答えたのは霧夜先生だった。

 

「そんな……っ!!どこですか!?風花さんはどこに連れて行かれたんですか!?」

 

「落ち着け竜司、順を追って説明する」

 

問い詰める俺を宥めながら霧夜先生は話し出す。

 

「封印の巫女である風花様を手に入れたなら奴らが次に向かうところはもう分かってる…破壊竜が封印された封印の石碑がある禁足地だ」

 

 

 

 

 

 

風神村に存在する樹海の奥地にある禁足地…ここには伝説の破壊竜が封印されている。風神村の民は封印の巫女と封印の祠、この2つを300年もの間守り続けていた。現在その場所では…

 

「う……ああ……」

 

鎖に繋がれた風花にデスドラが手を翳しており彼女の胸元から紺色の光が輝いている。その光が輝くほどに彼女は苦痛の声をあげていた。

 

「くくく…ようやくだ…ようやく破壊竜の力がこの俺の手に…!!」

 

そして輝きが最高潮に達したその時、

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

彼女の悲鳴とともに体の中から鍵が出てきた。鍵を抜き取られた風花は力無く倒れ込む

 

「おぉ…これが封印の鍵…」

 

「こいつで破壊竜が復活するんだな!!」

 

デスドラの手にした鍵を見てビートルスカルとスタッグスカルは歓喜しながら鍵を凝視する。

 

「そうだこの鍵の力を持ってすれば…破壊竜を縛り続けていた封印は解ける!!さあ目覚めろ!!最強最悪の破壊竜……メガロサウルスよ!!」

 

デスドラが叫びながら石碑に鍵を挿し込み回すと石碑が揺れだし紋様が光り輝く…そして、

 

 

 

「ギャオォォォォォォォォォォ!!」

 

 

 

凄まじい雄叫びと共に石碑が爆ぜて地中から紺色の巨大な恐竜が現れた。

瞬間、天は黒い雲が覆い風が渦巻いて巨大な竜巻が幾つも現れた。竜巻は周りのもの全てを飲み込み破壊しながらどんどん大きくなっていく

 

「はは、すげえぞこれ…これが破壊竜と呼ばれた恐竜の力か…この力があれば俺は全てを破壊出来る…この国も!!そして世界も!!全てを破壊尽くせるぜ!!」

 

「な、なぁデスドラ様…これ制御出来んのかよ…」

 

「いくら力があっても巻き添えにやられちまったら…」

 

メガロサウルスの凄まじい力にビートルスカルとスタッグスカルは動揺してデスドラを問い詰める。

 

「安心しろ、その為にコイツがいるんだ」

 

するとデスドラは風花と封印の鍵を掴むとメガロサウルスの方へと投げる。その瞬間、風花はメガロサウルスに吸い込まれてメガロサウルスの全身を鎖が覆い暴れるメガロサウルスを抑え込んだ。

 

「破壊竜の力を長年封じてきた封印の巫女と鍵の力はこんなふうにも使えるんだよ。こいつがいれば破壊竜は俺達の言いなりってわけだ」

 

そう言うとデスドラはメガロサウルスの背中に乗って鎖を手綱の様に掴んだ。

 

「さあ始まるぞ!!破壊と殺戮による地獄がな!!」

 

「ギャオォォォォォォォォォォ!!」

 

メガロサウルスの雄叫びがまるで終焉の鐘の様に空に響き渡った。

 

 

 

 

 

「な…なんだ!?」

 

「これは…まさか!!」

 

突然の轟音に辺りはざわめく…俺達が外に出ると空が暗く染まり巨大な竜巻が幾つも発生していた。

 

「遂に復活してしまった…破壊竜が…!!」

 

村長は事態に気付き絶望的な表情で崩れ落ちる。

 

「儂等一族が300年間守り続けた封印が解けてしまった……破壊竜が復活しまってはもう儂等だけではどうにも出来ん…」

 

周りから暗い空気が立ち込める。ここにいる人々が破壊竜の復活に心が折れかけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ1人を除いて

 

「まだ終わっていない」

 

竜司は起き上がると服を着ながらそう呟く

 

「竜司…」

 

「俺は風花さんと約束したんだ…また面白い話を聞かせるって…その約束は絶対に果たす!!」

 

あんな奴に…あんな残虐非道な奴の欲望を満たす為なんかに…風花さんを好きにはさせない!!自分が…彼女の為に何をするべきか…やっとその答えが出た

 

「この国も…風花さんも…両方救う!!」

 

国と風花さん…どちらか1つを選ぼうとするのがそもそも間違いだった。両方守りたいなら…どちらとも選ばなくてどうする?それが出来なくて…どうやって世界一カッコイイ忍者になれるんだ!!

 

「必ず助ける!!」

 

俺はシノビークル・大地に跨ると全速力で竜巻が発生してる方へと走り出した。

 

 

 

 

「奴が来るな」

 

メガロサウルスの上でデスドラは気配を感じてその方向を見る。おそらく先程倒した仮面ライダーだろう。まだ動けたとは思ってなかった。

 

「おい、邪魔しにこっちに来る奴を返り討ちにしてこい」

 

デスドラはビートルスカルとスタッグスカルの2人に命じた。

 

 

 

「見えた…あれが…」

 

走り続けてると遠くに紺色の巨大な恐竜が見えてきた。遠くからでもわかる凄まじい力、周囲に渦巻く竜巻がその正体を確信させる。

 

「あれが…破壊竜…」

 

その時、そちらから大量のアントスカルやアーミーアントスカルの群れを連れてビートルスカルとスタッグスカルが待ち構えていた。

 

「こっから先には行かせねえよ」

 

「今度こそテメェを仕留めてやるぜ」

 

「ギギィッ!!」

 

2人が命じるとアントスカルの群れが俺へと一斉に押しかけてくる。

俺がカグラドライバーを手に迎え打とうとしたその時、

 

「はあっ!!」

 

「やぁぁぁっ!!」

 

飛鳥達が現れてアントスカル達を斬り裂く

 

「りゅーくんは先に行って!!」

 

「こいつらはわたくし達が相手します!!」

 

「皆…ありがとう!!」

 

俺は皆に礼をするとアントスカルの群れを通り抜けてメガロサウルスの元へと走り出した。

 

 

 

「ったくあの馬鹿ども…足止めもろくに出来ないのかよ。まぁまたお前と遊べるし良いけどさ」

 

破壊竜の元へ辿り着いた俺の目の前には仮面ライダーデスドラがキラーファングを手に持ちながらそう呟いていた。

 

「あれが…メガロサウルス…」

 

『ギャオォォォォォォォォォォ!!』

 

目の前には鎖を身に纏った紺色の恐竜が叫んでいた。

 

「あいつ……」

 

その時、俺はメガロサウルスの声に一瞬何か違和感を感じた。

 

「風花さんを返してもらうぞ!!」

 

俺はカグラドライバーを腰にはめてデスドラへとそう叫ぶ。

 

「そう言うわけには行かねえな…あの女にはこれからもこいつの制御装置として働いてもらうんだからよ」

 

その言葉に…風花さんのことを装置なんて言ったデスドラに俺は怒りで震える。

 

「お前なんかに…風花さんをこれ以上弄ばれてたまるか!!」

 

『ティラノ!!』

 

俺はティラノキーを起動してカグラドライバーの鍵穴に挿し込む

 

『ドンドロロンロンドロンドロン!!ドンドロロンロンドロンドロン!!』

 

ベルトから音声が響き渡る

 

「変身!!」

 

『武装!!ティラノ!!』

 

俺はティラノキーを回すと、全身をティラノサウルスのオーラが包み込み仮面ライダーリューマへと変身した。

 

「ははっ良いねぇ!!今度は手加減なしにぶっ殺してやるよ…やれぇっメガロサウルス!!」

 

「ギャオォォォォォォォォォォ!!」

 

デスドラが手綱を引っ張って命じるとメガロサウルスは雄叫びと共に俺に襲いかかってきた。

 

「いくぞ!!はあっ!!」

 

俺はファングクナイを手にするとメガロサウルスの噛みつき攻撃を躱しながらデスドラに斬りつける

 

「甘えよ!!」

 

しかしデスドラはキラーファングてガードしてそのまま押し返した。

 

「ぐ…」

 

しかし俺はすぐに体制を立て直してデスドラに飛び蹴りを繰り出す。

 

「グォォォォォ!!」

 

「なっ!?」

 

瞬間、メガロサウルスが巨大な尻尾で俺を叩き落とそうとしてきた。俺はすぐにその尻尾を躱すがその瞬間デスドラが俺に斬りかかってきた。

 

「くそっなめんな!!」

 

ファングクナイで弾き返すがデスドラから繰り出される連続斬りに徐々に体を斬られていった

 

「く…くそ」

 

「ははっしぶといなお前…今の間に5回は殺せたと思ったのにまだ生きてんだからよ」 

 

デスドラは俺を見ながら面白そうに笑いながらそう言う

 

「やっぱり理解出来ねえな…それだけ強くて何故俺みたいに闘いを楽しめねえんだ?」

 

「なんだと?」

 

突然デスドラが俺にそう聞いてきた。

 

「思う存分闘いを楽しめよ!!お前だって本当は強い奴を叩き潰したくてしょうがねえんだろ!?そんだけ強い力を手に入れたんだから楽しまなきゃ損じゃねえか!!」

 

「ふざけんな!!俺はお前みたいにはならねえ!!」

 

デスドラの言葉に俺は怒りが込み上げてくる。

 

「俺が力を使うのは…誰かを守る為だ!!」

 

『ステゴ!!』

 

俺はステゴキーをカグラドライバーに挿しこんで回す。

 

「変身」

 

『武装!!ステゴ!!』

 

「はぁぁぁ!!」

 

「ぐ……これは……!!」

 

仮面ライダーリューマ・ステゴ武装に変身した俺はステゴスライサーを投げつけデスドラに再度攻撃を繰り出す。デスドラも変幻自在な手裏剣の攻撃に困惑する。

 

『必殺の術!!』

 

「必殺忍法!!激竜斬撃乱舞!!」

 

俺の放ったステゴスライサーはさらに巨大化してデスドラを連続で斬りつける。

 

「ちぃっ…舐めやがって…」

 

『武装!!パキケファ!!』

 

さらに俺は仮面ライダーリューマ・パキケファ武装に変身するとパッキーナックルで動きが止まったところに渾身のパンチを炸裂させる。

 

「なにぃっ!?」

 

「おらおらおらぁっ!!」

 

更に連続でパンチを繰り出しデスドラは負けじとキラーファングでガードするがパキケファのパワーに押される

 

『必殺の術!!』

 

「必殺忍法!!激竜空烈拳!!」

 

「くそがぁ!!」

 

俺が必殺忍法を放つとデスドラもキラーファングに力を込めて相殺する。

 

「まだまだぁっ!!」

 

『武装!!プレシオ!!』

 

更にプレシオ武装に変身して操った水でデスドラを拘束する。

 

「おりゃぁ!!」

 

「ちぃっ…」

 

そのまま地面へ全力で叩きつけるがデスドラも受け身をとって持ち堪える

 

「必殺忍法!!激竜荒波一本突き!!」

 

しかし俺は更に必殺忍法をデスドラへ放つ

 

「小賢しいわぁ!!」

 

デスドラはキラーファングでガードをして勢いを殺しながら回避する。

 

「があっ!?」

 

しかし、俺はすぐに命駆モードになるとデスドラへと追撃をした。

 

「俺はお前なんかに負けない…守るための力って奴を…お前に叩き込んでやる!!」

 

 

 

 

「くそっ…この俺を…なめんなぁ!!」

 

その時、突然デスドラの力が急激に上昇して俺を吹き飛ばした。

 

「ぐ…これは…」

 

「どうだ…これが復活した破壊竜メガロサウルスの真の力だ!!」

 

デスドラの言葉を聞きよく見るとメガロサウルスの力がどんどんデスドラへと流れ込んでいる。

 

「こいつはまだ俺にもうまく使いこなせてないからな…ここでも使うつもりはなかったが仕方ねえ…テメェはここでぶち殺させてもらうぞ!!」

 

デスドラはそう叫んで俺へと飛びかかった。

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

「このままでは……」

 

その頃、スカル達の足止めをしていた飛鳥達だったがビートルスカルとスタッグスカル、そして無数のアントスカルの群れに苦戦を強いられていた。

 

「ははっ…ただの忍が俺達スカルに勝てるわけねえのに」

 

「よくまぁ無駄な足掻きを続けるもんだ」

 

そんな飛鳥達をビートルスカルとスタッグスカルは面白そうに嘲笑った。

 

「私達を…馬鹿にしないで!!」

 

「たとえ倒すことが出来なくても…竜司さんが破壊竜を止めるまでの間…時間を稼ぐことは出来ます!!」

 

「アタイら忍の意志を舐めんじゃねえ!!」

 

「あいつが…竜司が諦めない限り…」

 

「雲雀達も…諦めない!!」

 

しかし、飛鳥達は決して折れない…竜司が、仮面ライダーリューマが今もなお戦っているのだから!!

 

「へっ…だったら…」

 

「とっととくたばれクソガキ共がぁっ!!」

 

痺れを切らしたビートルスカルとスタッグスカルはそれぞれの武器で飛鳥達に斬りかかる。

 

 

 

 

「やれやれしょうがねえなあ」

 

瞬間、何かがビートルスカルの腕に絡みついて拘束する

 

「な、なんだこりゃ…釣り糸!?」

 

「誰だテメェ!!」

 

釣り糸の先を見ると紅髪の少年が釣り竿を手にこちらへと歩いてきた。

 

「あれって…」

 

「炎佐さん!?」

 

突然現れた炎佐に飛鳥達は驚く

 

「あいつらの今日の晩御飯を手に入れる為に川へ魚釣りをしに来たら…いきなり空が黒い雲で覆われるんだもんな…いざ来てみたら…なかなかやばいことになってるじゃねえか」

 

炎佐はそう呟きながらカグラドライバーを腰に装着する。

 

『スピノ!!』

 

炎佐はスピノキーを起動してカグラドライバーに挿しこむ

 

「ドンドロロンロンドロンドロン!!ドンドロロンロンドロンドロン!!」

 

ベルトから音声が響き渡る

 

「変身」

 

「武装!!スピノ!!」

 

炎佐がスピノキーを回すとスピノサウルスのオーラが彼を包み込み仮面ライダーガリューへと変身した。

 

「お前らには借りがあるからな…ここで返しといてやる」

 

炎佐はそれだけ言ってビートルスカルとスタッグスカルへと斬りつける

 

「くそっ!!ガリューまで来るなんて聞いてねえぞ!!」

 

ビートルスカルがガリューのスピノアクスを大剣で防ぐとスタッグスカルが双剣を手にガリューへ襲いかかる。

 

「ふっ!!」

 

「なあっ!?」

 

しかし、ガリューは双剣の内の一振りを片手で受け止めると片足でスタッグスカルを蹴り飛ばす。

 

「テメェ!!」

 

ビートルスカルは怒りながら大剣に力を入れるがガリューはスピノアクスを両手で握り逆に押し返す。

 

「おりゃぁ!!」

 

「ぐわぁぁぁぁ!!」

 

そして一瞬の隙をついて一気に力を込めビートルスカルを斬りつけた。

 

「死ねやぁっ!!」

 

激昂しながらスタッグスカルが双剣を手にガリューへ飛び掛かる

 

「無駄だ」

 

「げふっ!!」

 

しかしガリューはスピノアクスを置くとそれを足場に飛び上がりスタッグスカルをビートルスカルの方へと蹴り飛ばす

 

『必殺の術!!』

 

そしてスピノアクスの鍵穴にスピノキーを挿しこんで回すとスピノアクスが紅く光り輝く

 

「必殺忍法!!煉獄一閃!!」

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ちくしょぉぉぉぉ!!」

 

ガリューの必殺忍法が炸裂した2人は爆発した。

 

「凄い……」

 

「以前より更に強くなってる…」

 

飛鳥達はガリューの強さに驚きを隠せずにいた。

 

「逃げたか、まぁいい…それよりもあっちだな」

 

ガリューはつまらなそうに呟くとメガロサウルスが暴れている方角を見つめる

 

 

 

 

 

 

「く…くそ…」

 

「ははっ…なかなか粘るじゃねえか…」

 

メガロサウルスの力を手にしたデスドラは満身創痍の俺を見ながら楽しそうに笑った。

 

「なぁリューマ…お前、俺の仲間になれよ」

 

「はあっ!?」

 

突然の勧誘に俺は驚いた。

 

「俺と一緒に世界を破壊するんだよ!!世界中を引っ掻き回して思う存分戦いを…殺しを愉しむんだ!!お前も守る為とかいい子ちゃんしてねえで自分を解放してみろよ!!」

 

「断る!!」

 

「あ?」

 

俺はデスドラの勧誘を断るとデスドラは不満そうな声を出す

 

「何度も言わせるな…俺は誰かを守る為にこの力を使う…お前の仲間になんか死んでもなるか!!」

 

「…そうかよ、じゃあもういい」

 

デスドラはそう言って手を挙げるとメガロサウルスが俺へと近づく

 

「テメェはここで潰れて死にやがれ!!」

 

「グォォォォォ!!」

 

メガロサウルスは雄叫びと共に足を振り上げてリューマを踏み潰そうとした。

 

「く…こんなところで…!!」

 

俺は回避する為になんとか足に力を入れようとする。

 

 

 

 

 

しかし、あと少しで踏みつけようとした時、突然メガロサウルスの動きが止まった。

 

「え……?」

 

突然メガロサウルスが止まったことに俺は動揺する。

  

「おいどうしたメガロサウルス?さっさとそいつを踏み潰せ!!」

 

デスドラにも想定外の事だったらしくメガロサウルスに怒鳴りつける

 

「一体何が…」

 

『竜司…』

 

「風花さん!?」

 

突然メガロサウルスから風花さんの声が聞こえてきた。

 

『大丈夫…私に任せて』

 

突然メガロサウルスの全身の鎖が突然メガロサウルスの体を縛りつけた。

 

「な…なんだ!?」

 

これにはデスドラも想定外だったらしく動揺していた。

 

「まさかあの女…自分ごと破壊竜を封印するつもりなのか!?」

 

「なにぃっ!?」

 

そんなことをすれば彼女は…

 

「ふざけるな!!そんな事させると思っているのか!!」

 

デスドラは叫びながらメガロサウルスの方へと走り出す。

 

「それはこっちの台詞だ!!」

 

俺はデスドラを蹴りとばしメガロサウルスの口の中へと飛び込んだ。

 

「絶対に……させるかぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

竜司…私ね、本当は辛かったの…

 

私に愛情を注いでくれた父さんと母さんが死んで、巫女になって…暗いところで閉じ込められて…ずっと辛かった

 

そんな時に私を支えてくれたのは…両親との楽しい思い出だった

 

辛い時、寂しい時…そうやって気を紛らわせていた

 

そんな時、竜司…貴方に出会った

 

貴方の話してくれた話はどれも面白くて…ドキドキした。世界って広いんだって心の底から思えた。

 

だから、貴方の話してくれた話のおかげで…これからの長く辛い生活を生きていける

 

だから、私が守る

 

貴方が生きる世界を、驚きや楽しいことがあるこの世界を…私が守る

 

それが私の…封印の巫女である私の使命だから

 

 

 

 

 

 

 

 

「絶対に…させるかぁぁぁぁぁ!!」

 

突然、風花の耳に声が聞こえる。ふと顔を見上げると変身を解いた竜司が私の方へと飛び込んできた。

 

「竜司…!!」

 

突然現れたリューマに風花は驚愕する

 

 

 

「な…何やってるの!!ここにいたら貴方も…!!」

 

「決まってるだろ…風花さんを助けに来た」

 

俺はまっすぐと風花さんを見ながらそう言う

 

「これが…これが私の使命なの!!封印の巫女として…破壊竜からこの国を守る!!私は…竜司が教えてくれたこの世界が!!竜司が死んじゃうのが嫌なの!!だから…」

 

「だから自分が死んで世界を守るってか?ふざけんな!!」

 

風花さんの言葉に俺は叫んだ。

 

「俺さぁ…昔から『破壊竜伝説』が嫌いだった…なんでかわかるか!?」

 

 

『俺……この話嫌い』

 

『どうしてじゃ竜司?』

 

『だって……』

 

 

「なんで巫女が死んじゃったのに…『めでたしめでたし』なんて言うんだよ!?」

 

あの巫女だって…本当は死にたくなかった筈だ…生きて…幸せになりたかったはずだなのに…彼女が死んで『めでたしめでたし』なんて間違ってる!!

 

「俺は絶対に風花さんを死なせない!!この世界も救う!!だから風花さんも自分の命を粗末にするな!!風花さんが…本当にやりたい事を言ってみろ!!」

 

俺がそう叫ぶと風花さんの目から涙が溢れる

 

「私は…もっと世界のことを知りたい」

 

一度口にしたらもう止まらない

 

「もっと色んなものを見てみたい…体験したい…」

 

そして

 

「もっと生きたい…死にたくない…助けてぇ!!」

 

「任せろ!!必ず助ける!!」

 

俺は風花に微笑みながら頭を撫でる

そしてもう1人、助けないといけない奴がいる

 

「もちろんお前もな、メガロサウルス!!」

 

俺は破壊竜…いや、メガロサウルスへとそう叫ぶ

 

「お前の中に飛び込んだ時、お前の心の声が聞こえた…『助けて』、『こんなことしたくない』…お前は、本当は何も壊したくないんだな。ただ、自分の力をうまく使えないだけなんだ」

 

俺はメガロサウルスへと手を伸ばす

 

「大丈夫!!俺がお前を受け止めてみせる!!」

 

 

 

 

メガロサウルスはかつての記憶を思い出す

 

『ごめんなさいメガロサウルス…貴方を封じることしかできない私を…』

 

それは自分を封じた巫女の悲しい顔

 

『でも、いつの日か…貴方を受け止めることができる人が必ず現れる…この世界で…一人ぼっちなんて事は絶対無いんだから…!!』

 

彼女は託したんだ、いつの日か…自分を受け止めてくれる人が、共に戦える仲間が現れる未来に…!!

メガロサウルスの目から涙が流れて風花の持つ封印の鍵に流れ落ちた時、奇跡が起こった。

 

 

 

「え…?」

 

「これって…」

 

封印の鍵は光り輝くと風車を模した紺色のキョウリュウキーへと変わった

 

「竜司…これって…!」

 

「あぁ…使えって事だ!!」

 

風花は俺に鍵を渡し、俺は頷いた。

 

「一緒に戦おう…メガロサウルス!!」

 

『メガロ!!サイクロン!!』

 

俺はサイクロンメガロキーを起動するとカグラドライバーに挿し込む

 

『ドンドロロンロンドロンドロン!!ドンドロロンロンドロンドロン!!』

 

「変身!!」

 

『サイクロン武装!!メガロ!!』

 

鍵を回した瞬間、メガロサウルスが俺の中へと入ってくる…そして、両肩に風車型の装甲と首にマフラーをした紺色の装甲、仮面ライダーリューマ・サイクロンへと変身した。

 

「仮面ライダーリューマ・サイクロン…いざ、舞い忍ぶぜ!!」

 

 

 

「なんだその姿は…まさか、破壊竜の力を手に入れたと言うのか!?」

 

風花を抱き抱えながら現れた仮面ライダーリューマ・サイクロンの姿を見てデスドラは驚愕する。

 

「違うよ…この力は、破壊の為のものじゃない」

 

「ほざけぇ!!」

 

デスドラは叫びながら俺へと飛びかかってくる。

 

「風花さん、退がってて」

 

「う、うん」

 

俺は風花さんを下ろすと後ろに退がらせる。

 

「ふっ」

 

「な…馬鹿なぁっ!?」

 

俺はデスドラが放った一撃を片手で掴んだ。

 

「はあっ!!」

 

「ぐわぁぁぁぁ!?」

 

そしてデスドラのボディーへパンチを放ちデスドラを吹き飛ばす。

 

「小癪なぁぁぁぁぁ!!」

 

激昂したデスドラは再度俺へと斬りつけるが俺は腕に風を纏ってその一撃を防ぎ、連続パンチの後、アッパーで空中へと飛ばす。

 

「ぐっ…」

 

「おりゃぁ!!」

 

そして足に竜巻を纏って空中へ飛ぶと踵落としでデスドラを地面に叩きつけた。

 

「くそっ…何故だ!!同じ破壊竜の力なのに…何故俺が負けてるんだ!?」

 

「同じじゃない」

 

デスドラの言葉を俺は否定する

 

「お前が手にしたのはメガロサウルスの破壊の力だけだ…でも俺は違う、俺は…メガロサウルスの全てを受け止めた!!メガロサウルスの一面しか見ていないお前なんかに負けるわけがねえんだよ!!」

 

「黙れぇ!!」

 

『絶殺の術!!』

 

デスドラがデスカグラドライバーを叩きキラーファングを上に掲げるとその先に凄まじいエネルギーを内包した球体が出来た。

 

「絶殺忍法!!ジェノサイドデストロイ!!」

 

デスドラがキラーファングを振り下ろすと球体が俺達へと放たれる。

 

「これで終わりだ」

 

『必殺の術!!サイクロン!!』

 

俺はカグラドライバーを叩いて全身に竜巻を纏って空中へ飛んだ

 

「必殺忍法!!激竜マキシマムサイクロン!!」

 

俺の放ったキックはデスドラの絶殺忍法を突き破りながらデスドラへと炸裂した。

 

「そんな…こんなところで…俺がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

デスカグラドライバーが壊れ、デスドラは吹き飛ばれて空中で爆発した。

 

 

 

 

「りゅーくん…勝ったんだね」

 

「竜司さん…流石です」

 

デスドラに勝利した竜司を飛鳥達がほっとした顔で遠くから見ていた。

 

「…どうやら俺は要らなかったみたいだな、まぁ当然か」

 

変身を解いたガリューは嬉しそうに笑いながら人知れずその場を立ち去った

 

 

 

 

 

「本当に貰っていいの?」

 

デスドラとの戦いが終わった後、風花さんは俺にサイクロンメガロキーを渡した。

 

「うん、村長からも許しが出た。もうその力は…破壊竜じゃ無いからって」

 

風花さんが微笑みながらそう言うと俺も嬉しくなって微笑み返した。

 

「これからどうするの?」

 

「とりあえず村の復興を手伝うわ、なんだかんだ言って…ここは私の故郷だから…」

 

それは一族の使命だからじゃ無い、たしかに風花さん自身で決めた事だった。

 

「それが終わったら…色んなところを見て回ろうと思う。貴方が教えてくれた事、その他のこと…やりたい事が沢山あるから」

 

「そっか、いっぱい見てくるといいよ!!本当に沢山あるから!!」

 

俺がそう言うと、風花さんは少し顔を赤く染めて

 

「それとね…もう1つ」

 

「ん?」

 

 

 

 

 

 

瞬間、風花さんが俺の唇に自分の唇を重ねた。

 

「…………………え?」

 

「これはお礼、ありがとう竜司」

 

風花さんは照れ臭そうに微笑む

 

「じゃ、あっちで復興の手伝いしなくちゃいけないから…じゃあね!」

 

それだけ言って風花さんはそのまま走って行ってしまった

 

「……………………………………。」

 

唇に、まだ彼女の唇の感触が残ってる

顔も熱い。心臓がバクバクなってる

 

「りゅ〜う〜じ〜さ〜ん」

 

瞬間、背後に突然斑鳩先輩が現れた。

 

「見てましたよ!!竜司さんが!!あの人に!!何を!!されてたのかを!!」

 

怒り狂うその顔はまるで般若のようだった。

 

「え…えと…あれは…その…」

 

思い出すと恥ずかしさで上手く喋れない

 

「竜司さんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

突然斑鳩先輩が飛燕を抜いて斬りかかってくる

 

「せ、せせせ先輩待って!!そんなので斬られたら死んじゃうから!!」

 

「竜司さんを殺してわたくしも死ぬぅぅぅぅぅぅ!!」

 

「助けてぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「落ち着け斑鳩ぁぁぁぁぁ!!」

 

逃げる俺、襲いかかる斑鳩先輩、それを追いかけるかつ姉を見ながら霧夜先生は呟く

 

「よく生きてるなあいつ」

 

 

 

 

 

「いや〜沢山釣れたな。あいつら喜ぶぞ〜」

 

その頃、川では炎佐がクーラーボックスいっぱいの魚を釣って上機嫌で帰路についていた。

 

「次会うときは、俺が勝つからな」

 

自分のライバル、竜司との再戦を待ち焦がれながら

 

 

 

 

「竜司…」

 

空を見上げる風花は自分を救った仮面の忍を思い出す

 

「ありがとう」

 

頬を赤く染め、胸に両手を当てながら

 

 

 

その後この村では『破壊竜伝説』の続きが語られることになる

 

 

はかいのりゅうがふういんされてすうひゃくねんご、じゃあくなそんざいがはかいのりゅうのちからをもとめてやってきました

 

そのじだいのみこは、はかいのりゅうからくにをまもるためにいのちをかけてはかいのりゅうをふういんしようとします

 

しかし、そこへりゅうとともにたたかうかめんのゆうしゃがあらわれてみこをたすけました

 

ゆうしゃははかいのりゅうまでもをすくいじゃあくなそんざいからみんなをまもりました

 

はかいのりゅうとよばれたそんざいはこころやさしいりゅうになりゆうしゃのなかまになりました

 

そしてさだめからかいほうされたみこはそのごしあわせにくらしましたとさ

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでこそめでたしめでたし」

 

俺は満足しながら本を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそっデスドラの野郎負けやがって!!」

 

暗い路地をビートルスカルとスタッグスカルが走る

 

「デスドラの奴について行けば思う存分破壊を愉しめると思ったのに!!」

 

「どうすんだよ!!このままじゃメドューサの奴が黙ってねえぞ!!」

 

弥勒を裏切った時点でもう自分達は粛清対象…デスドラがいない今、いつ奴が処刑に来てもおかしくない

 

「手負いのリューマをなんとか仕留めて弥勒へと手土産にするしかねぇ!!やらなきゃ俺達が殺される!!」

 

 

 

 

「面白い事話してるな」

 

その時、目の前に誰かが現れる。その姿は銀色のトリケラトプスの様な姿に剣と盾を持った姿をしていた。

 

「て、テメェは…」

 

「俺か?そうだなぁ…仮面ライダー…オルグだ」

 

オルグの言葉を待たずにビートルスカルとスタッグスカルは斬りつけるが、オルグは盾で2人の攻撃をガードすると剣で斬り裂いた。

 

「「ぐわぁぁぁぁ!?」」

 

あまりの一撃に2人はなす術もなく吹き飛ばされる

 

『必殺の術!!』

 

オルグが剣を盾に納めながら剣の柄のボタンを押す

 

「必殺忍法!!クリスタルブレイク!!」

 

そして剣を抜きながらビートルスカルを斬り裂くとビートルスカルは爆発した。

 

「く…くそぉぉぉぉ!!」

 

スタッグスカルはオルグに怯えながら逃げようとする

 

「ぐわぁぁぁぁ!?」

 

突然光の矢が飛んできてスタッグスカルを倒した。

 

「なんだぁ?」

 

オルグが矢が飛んできた方を向くと、紫色のプテラノドンの様な装甲を纏った仮面ライダーが弓を構えていた

 

「ふうん、面白くなってきたじゃん」

 

 

 

 

 

新たに現れた仮面ライダー

 

彼らは敵か、味方か

 

新たな戦いが今、幕を開けようとしていた

 




劇場短編完結です!!

少し長くなってしまいましたがどうにか書けました!!

そして次回から新章スタート

乞うご期待!!
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