仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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早速二号ライダー登場です


其の三 襲撃で敵ライダー!!の巻

暗く長い廊下を一人の女性が歩いていた。その女性はバイソンスカルをカグラドライバー破壊に向かわせた燕尾服の女性である。彼女は顔を強張らせ唇を噛みしめながら廊下を歩いていた。

 

「お久しぶりですね『メデューサ』」

 

ふと声が聞こえて『メデューサ』と呼ばれた彼女が声のした方を向くと華びやかな服を身に纏った金髪の男が立っていた。  

 

「『ドラゴン』…なんの様だ…」

 

「随分な挨拶ですね。それにその顔、せっかくの美人が台無しですよ?」

 

鬱陶しそうにする『メデューサ』に『ドラゴン』はやれやれとため息を吐いた。

 

「『陛下』から聞きましたよ?『リューマの鎧』の使い手が現れたんですってね?」

 

「…………っ!!」

 

『ドラゴン』の言葉に『メデューサ』はさらなる怒りに歯軋りをした。

 

「まぁいいじゃないですか?『陛下』だって「気にするな」っておっしゃったのでしょ?」

 

「……『陛下』が許しても……私自身が許せないのだ……『陛下』の脅威になりかねない存在の誕生を許してしまったことがな……」

 

その言葉で『ドラゴン』はクスリと微笑んだ。『メデューサ』ほどに『陛下』を慕い、忠誠を誓っているものはそういないことを改めて実感したからである。

 

 

 

 

 

 

「これはこれは、我らの幹部が二人もいらっしゃるとは驚きですねぇ、んふふふふ」

 

突如下卑た笑い声が聞こえ、そちらを向いたがそこには誰の姿もない。ただしかし、飲みかけのブランデーのボトルが宙を浮いており、たしかに何者かが存在していた。

 

「お前か『カメレオン』」

 

「聞きましたヨォ、『バイソン』の馬鹿がヘマしたんですってねぇ。あんな力任せの脳筋なんかに任せるからですよぉ〜」

 

すると、何も無かった場所から毒々しい緑色をいたカメレオンの姿をしたスカル、カメレオンスカルが現れ『メデューサ』を明らかに見下しながら下卑た笑い声を響かせた。

 

「なんの様だ?さっさと言って失せろ」

 

「簡単な事ですよ。例のリューマとかいう奴、俺に始末させてくださいませんか?」  

 

「……なにが狙いだ?」

 

「俺はねぇ、早くあんた達みたいな『選ばれし十二体の獣』の一体になりたいんですよ。そのためにももっと経験値を集めてレベルアップしないと」

 

『選ばれし十二体の獣』……その言葉に『メデューサ』はため息を吐きながら呆れた。しかし、『ドラゴン』は面白そうに微笑んだ。

 

「良いでしょう、『陛下』には私の方から伝えておきます。期待していますよ。」

 

『ドラゴン』の言葉にカメレオンスカルは嬉しそうに笑い姿を消した。

 

「いいのか?あの馬鹿に勝手にやらせて」

 

「良いじゃないですか。せっかくあの男もやる気なんですから。それに、彼が我らと同じ『選ばれし十二体の獣』へと進化すれば『陛下』の計画も進展するでしょうし」

 

『ドラゴン』は静かに笑いながらカメレオンスカルのいた方を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

「これが300年前にこの国をスカルから救った力…………」

 

今俺は神門様に与えられたカグラドライバーを見つめている。

俺が変身してバイソンスカルを倒してから数日後、他のみんなも大した怪我は無く無事退院した。あの時は勢いで変身してしまったが一つ問題があった。それは……

 

「まさか俺しか使えないなんてな……」

 

あの後神門様たちが試した結果、他の人間にカグラドライバーを使わせてもなんの反応も示さなくなってしまったらしい。どうやら最初に使った適合者の人間にしか使えなくなってしまうそうだ。当時は俺以外にも神門様や上層部が選んだ候補者が数名いたらしいが俺が使ってしまったが故にそれも意味をなさなくなってしまった。当時は上層部でも「たかが忍学生に代々守り続けていた力を継承させるとは何事か」「我らで選んだ優秀な忍に使わせるべきだった」などといった神門様を糾弾する声もあったらしいがあの場で使わなければその力も失われていた可能性もあった事と俺が実際にスカルを倒した事もあって特に責任問題には発展しなかった。

そのかわり、俺にある任務が与えられた。

 

『スカルの犯罪、発見があり次第その原因のスカルの討伐並びに事件の解決』

 

つまりスカルによる犯罪と思われる事件などが発生した場合俺が解決する様にといったものだった。

 

「今回の件は緊急事態だったからな、特にお咎めとかはない様だ。だがこいつを使えるのがお前しかいない以上スカルにはお前が対処するしかないそうだ。」

 

霧夜先生はため息を吐きながら俺にそう伝えた。霧夜先生も今回の件で俺が危険な任務を受けることになったことを心配してくれている様だ。

 

「大丈夫ですよ霧夜先生、この力を手にした以上全力でやってみせます!!」

 

「竜司……すまない、一忍学生にすぎないお前にこんな使命を任せてしまって……」

 

霧夜先生は再び俺に頭を下げたが俺は平気だ。それどころか俺は実のところワクワクしている。この使命が俺の目指す『世界一カッコイイ忍者』ヘの道に繋がる気がしてならないからだ。

 

「では他の5人は竜司のサポートをしてもらう。頼んだぞ」

 

「「「「「はいっ!!」」」」」

 

霧夜先生の言葉に飛鳥たちも答えた。彼女たちが俺の力になってくれるならなお心強い

 

「では早速お前たちに任務を与える!!」

 

早速俺たちに任務が与えられた。面白い、どんなスカルが相手でも全力でこなしてやるぜ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか……商店街の不良退治って……」

 

覚悟を決めたら思った以上にしょぼい任務で俺はゲンナリしてしまった。

 

「商店街に不良が屯していて手を焼いてるんだって」

 

ゲンナリする俺に飛鳥が話しかけた。

 

「あ〜あ、この前の任務みたいにVIPを極秘裏に護衛とか大使館に潜入して機密情報の入手とか思ったのに。」

 

かつ姉は俺同様に不満らしく愚痴っていた。

 

「そう言う国家的任務は、学院を卒業し、立派な忍になられた諸先輩方の仕事ですわ。」

 

そんなかつ姉を斑鳩先輩はやれやれと叱る

 

「でも、逆に難しいよね。一般相手にあくまで忍として人知れず退治するなんて」

 

「だからこそ、修業なのです」

 

「あ~はいはい」

 

斑鳩先輩がもっともな事を言うとかつ姉がめんどくさそうな態度で言った

 

「あの~、それで不良さんはどこにいるの?」

 

雲雀がみんなに訪ねてきた

 

「…ただ闇雲に探しても時間の無駄ですね」

 

「じゃあここは手分けして探すことにするか」

 

「そうですね、ではそうしましょう」

 

みんなも俺の提案にのってみんなで手分けして探すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

「さーて、どこにいるかな不良ども」

 

俺は路地を歩きながら不良を探していた。

 

「さっさと解決して商店街の治安を取り戻さないとな」

 

さっきは凹んだがこういった街の平和一つ守れない様じゃ『世界一カッコイイ忍者』になれるはずがない。

 

「……ん?」

 

今ふと誰かに見れた気がして振り返るがそこには誰もいなかった。

 

「気のせいか……」

 

俺は再び捜索を開始した。

 

 

 

 

 

 

「危ない危ない、なかなか勘のいいガキじゃないか」

 

再び歩き出す竜司を遠巻きに見つめながらカメレオンスカルは姿を現した。

 

「さて、今日はこの辺で良いかな。別に今やらなくたって良いわけだし。それに……」

 

カメレオンスカルは竜司の向かった方を睨みつけた。

 

「まさか『アイツ』が出てくるなんてな。流石に『アイツ』とリューマを二人まとめて相手するほど俺は馬鹿じゃねえ」

 

そういうとカメレオンスカルは再び姿を消して立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

「不良〜出てこーい!!」

 

俺は路地裏を一人歩いて不良を捜索していた。

 

「駄目だ、全然見つからない…一体どこにいるんだ?」

 

俺が再び歩き出したその時、

 

「っ!!あれは…!!」

 

遠くの空に『集』という文字が浮かび上がった。

 

「忍狼煙…あっちにいたのか!!」

 

忍狼煙…訓練された忍のみが探知出来る特殊な狼煙である。その効果は周囲1キロ程度にも及ぶ。

 

「おっしゃあ!!待ってろ不良め!!」

 

俺が忍狼煙の方向へと走り出そうとしたその時______突然空間が歪んだ。

 

「っ!?これは…忍結界!?」

 

忍結界とは、忍同士の戦闘に用いる時空を超えた特殊な戦闘空間である。これが現れたということは…

 

「敵の忍がいる…?」

 

「待て」

 

突然声が聞こえてそちらを向くと、紅いスピノサウルスの様な装甲を纏った仮面の忍が現れた。その腰には俺のものとは多少異なるデザインだがカグラドライバーが装着されていた。

 

(なんだこいつ…まさか…)

 

「お前も…仮面ライダーか?」

 

「仮面…ライダー?あぁ、お前この鎧のことをそんなふうに呼んでるんだな。くくく、仮面ライダーか…悪くない呼び方だな」

 

俺の質問に一瞬ポカンとしたが忍はすぐに理解して笑い出した。

 

「そうだな…じゃあ俺はお前風に名乗るなら…仮面ライダーガリュー…とでも名乗らせてもらおうか」

 

紅い仮面の忍______仮面ライダーガリューは名乗りを終えると左手に紅い片手斧を握り、

 

「とりあえず…お前の強さ、試させてもらうぞ!!」

 

俺に向かって斬りかかってきた。

 

「んなっ!?」

 

俺はとっさにその攻撃を躱すと慌ててカグラドライバーを取り出した。

 

「やるしかないか…」 

 

俺はそのまま覚悟を決めてカグラドライバーを腰にはめる。

 

『ティラノ!!』

 

そしてティラノキーを鍵穴に差し込んだ。

 

『ドンドロロンロンドロンドロン!!ドンドロロンロンドロンドロン!!』

 

ベルトから音楽が流れ出す。

 

「変身!!」

 

俺は掛け声と共にティラノキーを回した。

 

『武装!!ティラノ!!』

 

ドライバーの音声と共にティラノサウルスの幻影が現れ俺を包み仮面ライダーリューマへと変身した。

 

「仮面ライダーリューマ…いざ、舞い忍ぶぜ!!」

 

俺は変身するとガリューへと殴りかかった。

しかし、ガリューはその攻撃を軽々と躱すと片手斧で斬りかかってきた。

 

「うおっ!?」

 

俺は慌ててそれを躱したがバランスを崩して転がってしまう。

そしてガリューはさらに攻撃を畳み掛けてきた。俺もすぐに起き上がって躱していくが徐々に追い詰められ片手斧の斬撃を受けてしまった。

 

「うわぁっ!!」

 

斬撃を喰らった俺は壁に吹き飛ばされたがリューマの装甲は硬くダメージはかなり抑えられていた様でなんとか立ち上がった。

 

「おいおい、こんなもんでやられないでくれよ?こっちは結構期待してたんだからよ」

 

ガリューは俺を見て静かに笑い片手斧をこちらに向けていた。

 

「くそっ…舐めやがって…だったら…」

 

俺はカグラドライバーの恐竜を叩いた。

 

『必殺の術!!』

 

音声と共に足にエネルギーが込められていく。俺は飛び上がるとティラノサウルスのオーラを全身に纏い渾身のキックが繰り出した。

 

「面白い…なら俺も」

 

するとガリューはカグラドライバーから鍵を抜き取ると手に握った片手斧についた鍵穴に鍵を差し込み回した。

 

『必殺の術!!』

 

すると、音声とともに片手斧にエネルギーが込められて巨大な紅い斬撃が放たれた。

 

「必殺忍法!!激竜無双キック!!」

 

「必殺忍法!!煉獄一閃!!」

 

オレンジ色のオーラを纏った俺のキックとガリューの巨大な紅い斬撃が衝突し辺りに爆発が生じた。

 

俺は爆発で吹き飛ばされるもなんとか起き上がった。

 

「これなら…あいつも」

 

「今のは…良い攻撃だった…」

 

煙が晴れるとそこにはピンピンしているガリューが立っていた。

 

「マジかよ…」

 

俺は再び身構えるがガリューは先ほど忍狼煙の見えた方を向くと

 

「そろそろ合流の時間か」

 

そう言って別方向へと歩き出した。

 

「次はもっとちゃんと闘おうな」

 

そう言うとガリューはそのまま立ち去っていった。

 

「はぁ…はぁ…なんだったんだあいつ…」

 

闘いが終わり俺は変身を解除した。

 

「急いであいつらのところに行かないと…」

 

俺は慌てて忍狼煙のあった方へと走った。

 

 

 

 

 

時間が過ぎて夕方になった。

斑鳩先輩たちと合流すると彼女たちは不良たちと遭遇したがその不良たちが人形であり突然襲いかかってきた様だ。明らかに狙いは彼女たちだった様である。

 

その時、

 

「わ~~!!」

 

雲雀が途中、道端に落ちてた缶で足を滑らせてしまった

 

「大丈夫?」

 

「あっはい」

 

倒れる雲雀をくるくる髪に頭に大きなリボンをつけた女の人が助けてくれた

 

「やっぱりかわいい♪」

 

「へっ?」

 

「うふっ、じゃあね!」

 

「綺麗な人~♪」

 

雲雀ちゃんは自分を助けてくれた女性に見惚れていた

 

なんかぼそりとつぶやいていたような気がする

 

 

「みんな~」

 

 

前から声が聞こえ振り向くと飛鳥がはしってきたた。

なぜかびしょ濡れで

 

「お前…なんつー格好してんだ」

 

「えっと。これにはちょっとした事情が…あれ、不良は?」

 

「呑気な奴だな…こっちは不良どころの話じゃなかったのに」

 

全く…相変わらずなんだから…こっちはもう一人の仮面ライダーと闘ってたのに

 

「とりあえず飛鳥は霧夜先生のお説教だな。坐禅で済めば良いけど」

 

「そんな~」

 

飛鳥の悲鳴が夕焼けの中に溶けていった。

 

 

 

 

 

 

 

夕日が照りつけるビルの上に仮面ライダーガリューが現れカグラドライバーから鍵を抜き取る。すると、紅い髪の学ランを纏った少年があらわれた。

 

「随分と楽しんできたみたいね炎佐(えんざ)」

 

突然頭上から声が聞こえ、炎佐と呼ばれた少年がそちらを向くと先ほど雲雀とぶつかった女性がこちらをみていた。

 

「まぁな、途中スカルが一匹こっちを伺っていたが小物だったからな、スルーしてきた。そっちはどうだ春花?」

 

「ええ、なかなか楽しめたわ。どの子も私のお人形さんとして楽しめそうね」

 

春花と呼ばれた少女はご機嫌な様子で答えた。

 

「焔さんの方はたしか半蔵の孫と会ったのですわよね?そちらはどうでした?」

 

長い髪で白と黄緑を主体にしたドレスの少女、詠が褐色肌の少女、焔に尋ねる。

 

「相当な使い手だと期待したのだが…」

 

「ようするに半蔵学院恐れるに足らずってことやろ?」

 

緑のショートヘアで黄色に黒い渕が入った服を着て下はジーパンの女性、日影は少々期待はずれと言いたげな顔で聞いた。

 

「ふん、今はまだ泳がせておけばいいのよ。いずれ思い知るだろうし」

 

さらに別の声が聞こえ、声するほうをむけると傘をさした左目を眼帯で閉じてゴスロリのような服を着た少女、未来がいた。

 

「そうだな、いつかあいつらも思い知るだろうな」

 

炎佐はビルの上から街を眺めてつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真の忍とは俺たちのことを言うってな」

 




悪忍サイドの仮面ライダーも登場させました。
今後彼が竜司とどのように接するのか楽しみにしていてください
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