仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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其の三

「あの子達…見つからないね」

 

「………………。」

 

俺たちは霧夜先生から命じられた忍務の為、かぐらと奈楽を探していた。そう、彼女を殺すために

 

「あの傷じゃそう遠くには行けないはずです。みんなで手分けして探しましょう」

 

「………………。」

 

「りゅーくん?」

 

「みんなはさ…本当にかぐらを殺さなきゃダメだと思う?」

 

俺はこの忍務を前にとても胸が苦しくなった。

 

 

 

 

 

 

「霧夜先生、納得いきません!!どうしてかぐらを殺さなきゃ行けないんですか!?納得のいく理由を教えてください!!」

 

俺は忍務に納得できず霧夜先生を問い詰めた。彼女たちが何者なのかも知らないのに…いきなり殺せだなんて納得いかない

 

「竜司、これは最高幹部からの第一級厳令だ。上層部の命令は絶対だ。善忍として生きたければあの2人を殺せ。それ以外に道はない…」

 

「う……わかりました……」

 

しかし霧夜先生は俺を戒める様に静かに俺にそう言った。それに俺はそれ以上聞くことができなかった。

 

 

 

 

「竜司さん、忍の世界において上層部からの命令に背くことは御法度です。例えどんな嫌な命令であろうとそれを遂行しなくてはいけません。それが忍の…善忍の使命なのです」

 

「でも………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、遠くから禍々しい妖魔の気配を感じた。

 

「これって…」

 

「みんな行こう!!」

 

俺たちはみんなで気配の方へと走り出した。

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

奈楽とかぐらは壁を背に無数の妖魔に追い詰められていた。こいつらは妖魔衆ではなくこの京都には発生した妖魔たちである。異形の妖魔たちに追い詰められ戦いの中で応急処置した傷が開き追い詰められていた。

 

「負けるわけにはいかない…かぐら様を守ることが…自分の使命だから…」

 

 

 

「はぁぁぁ!!」

 

俺はすぐさま飛び出してリューマに変身して奈楽とかぐらに襲いかかる妖魔を倒した。  

 

「大丈夫2人とも!?」

 

俺が後ろを見て奈楽とかぐらを見ると2人は無事だったので俺はほっとした。

 

「お前は…っ!!後ろだ!!」

 

奈楽の声で後ろを振り向くと新たな妖魔が俺へと襲いかかる。俺は咄嗟に躱してファングクナイでその妖魔を斬り裂いた。

 

『必殺の術!!』

 

「必殺忍法!!激竜忍斬り!!」

 

俺はファングクナイにティラノキーを挿し込み回して必殺忍法で妖魔たちを一掃した。

 

「大丈夫?怪我は…」

 

「近寄るな!!」

 

2人に近づこうとすると奈楽が叫んで俺を制する。

 

「おおかた自分たちを始末する命が降ったのだろうがそうはいかない…かぐら様には、指一本近づけさせない」

 

臨戦態勢をとる奈楽に飛鳥たちは身構える。

 

「りゅーくん…」

 

「竜司さん…やるしかありません」

 

「……わかった」

 

飛鳥と斑鳩先輩に促され俺もファングクナイを手に2人へとゆっくり近づく。そんな俺を見て奈楽は身構えかぐらは心配そうに見ていた。

 

俺たちは善忍、上層部の命令は絶対

たとえどんな命令であっても遂行しなければならない

だからこの選択は間違っていない

 

 

 

なのに

 

 

 

 

どうして

 

 

 

モヤモヤが…晴れない

 

 

 

 

 

 

 

「俺は、『世界一カッコイイ忍』になるんだ!!」

 

 

 

 

 

「……あっ」

 

 

 

瞬間

 

 

 

 

 

俺の中の何かが吹っ切れた

 

   

 

 

 

「りゅーくん?」

 

突然止まった俺を飛鳥が心配そうに見つめる。

 

「飛鳥…みんな…ごめん」

 

ああもう無理だ

 

色々悩んだけど

 

間違ってるのはわかってるけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ無理だ」

 

瞬間、俺は煙玉を取り出して地面に思いっきり叩きつけた

 

「えっ!?ちょ、りゅーくん!?」

 

「いったい何を…」

 

「おい竜司!?」

 

「お前…まさか!!」

 

「竜司くん待って!!」

 

突然の俺の行動にみんなは慌てる。そんなみんなを無視して俺は奈楽とかぐらを両脇に抱えた。

 

「おい、何を…」

 

「舌噛むから喋らずじっとしてて!!」

 

俺はそのまま思いっきりジャンプして屋根伝いに走り出した。

 

 

 

「りゅーくん…そんな」

 

突然の行動に飛鳥は呆然としてしまった。

 

「おい!!いったい何があった!?」

 

騒ぎを聞きつけ霧夜先生が慌てて駆け寄ってきた。

 

「霧夜先生…!!その、りゅーくんが…!!」

 

 

 

 

 

 

「なんだとぉ!?竜司がにげたぁ!?」

 

会議室では霧夜からの報告に驚愕する鉄心の声が響き渡っていた。

 

「竜司殿が…まさかかぐらを連れて逃亡するなんて…!!」

 

話を聞いた神門も驚きのあまりに口を押さえて青ざめていた。

 

「まさかリューマの小僧が討伐対象を殺すどころか守って逃げるなど…前代未聞のことじゃな」

 

「もしこれでかぐらの覚醒が止められなければ…とてつもない被害が京都を襲います。そうなれば善忍の歴史上最悪の不祥事にもなりかねません」

 

富嶽は呆れたようにため息を吐き朧は頭を抱えて顔を顰めた。

 

「こうなればたとえスカル討伐の功労者だとしても容赦できませんね、そうでしょうお二方?」

 

「う、うむ…」

 

「はい……」

 

朧の問い詰めに鉄心と神門は頷く他なかった。

 

「ではやることは決まったの」

 

富嶽は周囲を見渡し立ち上がり宣言した。

 

「半蔵学院忍学生に緊急指令!!かぐら討伐と同時進行で、逃亡者竜司を捕縛せよ!!抵抗するならかぐら諸共討伐もやむなしとする!!」

 

 

 

 

 

 

「…そんな、りゅーくんを捕えるなんて…」

 

最高幹部からの新たな忍務を聞いた飛鳥たちは戦慄した。

 

「竜司の行動は明らかな命令違反…いや、反逆行為と言っても過言ではない…抵抗するなら…お前たちの手で倒せとのことだ…」

 

「ですが…」

 

「霧夜先生!!本当に竜司くんも…あのかぐらって子のことも倒さなきゃダメなんですか!?そもそも理由もわからないのに倒せって言われても…せめて理由を教えてください!!」

 

雲雀は霧夜になんとかかぐらを倒さなければならない理由を聞こうとした。だが…

 

「理由を聞けばやりやすくなるのか?甘えるな!!忍の忍務をなんだと思っている!!」

 

霧夜は厳しい顔で雲雀に怒鳴った。

 

「忍の忍務は心に重荷を背負うもの。影の仕事という点では善忍も悪忍も変わらない…綺麗事ではやっていけない。自らの手を汚すこともある。お前たちが目指す忍とは…そういう世界なんだ」

 

霧夜の叱責に飛鳥たちは重い表情を浮かべる。そんな彼女たちを見ながら霧夜は窓から空を見上げた

 

 

「竜司…何をやってるんだ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、逃亡者竜司は

 

「ふぅ…ここまで来れば…」

 

山の中の樹海に身を潜めていた。気配を探るが周囲にそれらしい気配は見当たらない、どうやらうまく巻いたようだ

 

「おい…お前…」

 

すると、抱えていた奈楽が怒気を含んだ声を上げる

 

「あ、ごめんね…緊急だったから…」

 

「そうか…じゃあさっきから自分の胸を鷲掴みしてるのも緊急だからか?」

 

「え?」

 

下をを見てみると俺に胸を鷲掴みにされている奈楽が震えながら顔を真っ赤にしていた。

 

「あっ…!!」

 

俺は慌てて2人を下ろすが奈楽は胸を押さえながらこっちを睨みつけてる

 

「えっと…ごめん」

 

瞬間、パァンと甲高い音が響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんっっっとすいません」

 

「ふんっ」

 

「もう奈楽ちゃん!!助けてもらったのにそんなことしちゃダメだよ!!」

 

頬に真っ赤な手形をつけた俺は奈楽に土下座していた。しかし奈楽はそんな俺からそっぽ向いておりそれにかぐらはおこった。

 

「ごめんね、奈楽ちゃんが酷いことしちゃって…」

 

「ううん、悪いのは俺だから」

 

謝るかぐらに俺は優しくそう言った。

 

「私はかぐら、よろしくね!!こっちが奈楽ちゃん!!私を守ってくれてるの!!」

 

「俺は竜司、よろしく」

 

改めて俺とかぐらは互いに自己紹介をした。

 

 

 

 

 

「いったいなんのつもりだ?善忍の癖に忍務を放棄して自分たちを助けるなど…いったい何が狙いだ?」

 

少し落ち着いたのか奈楽は俺を睨みながら問い詰める

 

「狙いって?」

 

「上層部を裏切ったお前はもはや善忍として生きることはできない。いったいそんなリスクを冒してまでお前にどんなメリットがあるんだ?」

 

奈楽の問いに俺は空を仰ぐ

 

「誰かが言った」

 

「ん?」

 

「『やらずに後悔するなら、やって後悔しろ』と」   

 

「………何を言ってる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!やっちまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

俺は頭を抱えて絶叫した

 

「そうだよ俺善忍裏切っちゃったよ命令無視しちゃったよやらかしちゃったよどうしよぉぉぉぉぉ!!」

 

「おまっ、まさか考え無しに自分とかぐら様を助けたのか!?」

 

奈楽はこれには流石に驚愕して俺を問い詰める

 

「だってあのままじゃお前ら殺されてたんだよ!!そんなの俺納得いかないし!!気付いたら体が勝手に動いてたんだよ!!」

 

俺の答えに奈楽は唖然とした。

 

「わかってるんだよ。善忍として上層部の命令は絶対…忍としてやってくならどんな忍務でもやり通していかなきゃダメだってことくらい…でもこんなことしたら俺のなりたい忍に一生なれなくなっちゃう気がして…」

 

「なりたい忍?」

 

「うん、『世界一カッコイイ忍』。誰にも譲れない俺の夢」

 

「お前…忍にカッコイイも悪いもあると思ってるのか?」

 

「ははっ、よく言われる」

 

俺の夢を聞き呆れる奈楽に俺は笑って返した。

 

「お前たちがなんで狙われてるのか知らないけど…あそこでお前たちを殺したら俺は一生『世界一カッコイイ忍』を目指せなくなっちゃう…そう思ったら動いてたんだよ」

 

「お前……」

 

奈楽は俺の話を静かに聞いてくれた。

 

「あっ、そうだ…かぐら様これを」

 

ふと、奈楽は何かを思い出し懐から赤い珠を取り出しかぐらに差し出した

 

「あ!!奈楽ちゃん赤珠取ってきてくれたの?」

 

「赤珠?何それ」

 

「あーん。もぐもぐ」

 

するとかぐらは赤珠を口に入れるとそれを食べ出した。

 

「ちょっ!!そんな変なの食べちゃダメ!!ぺっ!!ちゃんとぺっしなさい!!」

 

「黙って見ていろ…これで覚醒の儀がはじまる」

 

「うん、はじまりだーー!!」

 

止めようとする俺を制し奈楽はかぐらを見つめる。すると、突如かぐらに変化が起きた。背が急に成長し、髪も伸びていく。気づけば俺たちと変わらないほどの年齢の少女になっていた。

 

「ええええええっ!?なに?どうして!?」

 

驚愕の変化に俺は驚愕した。

 

「奈楽、ありがとう。無事に覚醒できたのは貴方のおかげです。」

 

「とんでもないです。自分は務めを全うしただけのこと」

 

先ほどとは異なる落ち着いた口調で礼を言うかぐらに奈楽は頭を下げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で…なんでこんなことに?かぐらって何者なの?」

 

落ち着いた俺は改めて奈楽と成長したかぐらに聞いてみた。

 

「私は妖魔を滅するもの…例え全てを犠牲にしても全ての妖魔を滅する。そのために私は生まれました。」

 

「全ての妖魔を滅する?」

 

「はい」

 

頷くかぐらを改めて見てみる。確かに最初の幼女だった頃より成長しているが…はっきり言って戦えるようにはお世辞にも見えない

 

「かぐら様はまだ完全な覚醒ではない。妖魔から赤珠を取り込んでいけばいずれ完全覚醒して全ての妖魔を滅する力を手にすることができる。」

 

「なっ…」

 

奈楽の言葉に俺は驚いた。忍でも精鋭たちでなきゃ倒せない妖魔を滅するほどの存在…今まで出会ったことのない存在に俺は声が出なかった。

 

「私は、戦乱を鎮める神の使い。己の宿命に従って戦います。神楽の名の下に…」

 

その言葉は先ほどの天真爛漫な様子ではなくどこか人形のように静かな口調だった。

 

「うっ…」

 

「ちょ…大丈夫?」

 

その時、神楽がよろめき俺が慌てて支える

 

「大丈夫だ、覚醒直後で体力を消耗しただけだ」

 

「すみません奈楽…少し休みます」

 

「はい、自分がそばにおりますので安心してお休みください」

 

 

 

 

 

「すぅ…すぅ…」

 

ぐっすりと眠っているかぐらを見て俺はほっとした。こうしてみると普通の女の子にしか見えない。

 

「ねえ、かぐらもそうだけど…奈楽って何者なの?どうしてかぐらのことを守ってるの?」

 

俺は奈楽にさりげなく聞いてみた。

でも奈楽は俺に結構厳しいから教えてくれないかも…

 

 

 

 

 

 

 

「護神の民……それが自分の一族だ」

 

しかし奈楽は意外にも教えてくれた。

 

「自分は護神の民としての掟に従いかぐら様を守っている…かぐら様が完全に覚醒するまで」

 

「完全に覚醒?」

 

俺が首を傾げると奈楽は静かに話を続ける

 

「転生の珠から生まれたかぐら様はまだ弱い。だが妖魔の中から取れる赤珠、それを取り込むことで覚醒へと進んでいく」

 

「あれか…」

 

先ほどかぐらが食べてた珠を俺も思い出す。

 

「自分にら与えられた命は3つ…1つ目はかぐら様が生まれるまで転生の珠を守ること、2つ目は転生してきたかぐら様を覚醒まで導くこと、3つ目は…全てが終わった時、転生の珠を回収すること…」

 

「転生の珠に戻る?」

 

「かぐら様は100年周期で転生の珠から復活する。そして完全覚醒し一定数の妖魔を滅することで再び転生の珠に戻るんだ。」

 

「そんなことが…」

 

そんな不死鳥みたいな存在が…俺は想像を遥かに超える真実に驚きを隠せなかった。

 

「転生の珠に戻ったかぐら様はまた100年の眠りにつく…自分はその転生の珠を速やかに回収して次の覚醒の儀を受け持つ護り人に託す…それが自分に与えられた使命だ…」

 

奈楽の話に俺はすこしモヤモヤした。

 

「その話の通りだとかぐらは…妖魔を倒すために復活して…倒すたびに100年も眠らなきゃいけないの?」

 

ただ妖魔を倒すためだけに生まれて…役目を終えたらまた眠らなきゃいけない…それがどうしても気に入らなかった

 

「それがかぐら様の使命であり…それを導くことが自分に与えられた使命だ…」

 

「でも…!!」

 

俺が言葉を続けようとするが奈楽の一瞬見せた辛そうな顔に何も言えなかった。

 

「話はこれで終わりだ。自分はこのまま敵がいないか見張っている。お前はどこへなりとも行け」

 

そう言って奈楽は俺から離れて歩き出してしまった。

 

「俺は…どうしよう…」

 

眠っているかぐらを見守りながら俺はこれからのことを考えた。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…」

 

周囲を見渡しながら奈楽はため息を吐く。本当なら関わるつもりはなかった。少し話をしたらとっとと追い払うはずだったのに、余計なことまでペラペラしゃべってしまう。だがもうあいつもどこかへ消えるだろう。もう関わることはない

 

「自分の使命はただ一つ、かぐら様を守る事だ」

 

明日からは使命に忠実になろう。何も問題はない、本来の自分の役目に戻るだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「超絶必殺忍法!!煉獄ダイナソーキャノン!!」

 

『ガォォォォォン!!』

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 

夜の京都の街中でガリュー超絶の砲撃が妖魔を一掃していた。 

 

「くそっ!!いったいどうなってるんだこれは、もうこれで13体目だぞ!?」

 

「あちこちに妖魔がいてキリがないな」

 

「間違いなく何かよからぬことが起こっていますわ」

 

「せやな、どう考えてもこれはおかしいで」

 

「もう!!これじゃ京都観光どころじゃないじゃない!!」

 

「まさか京都まで来て妖魔退治するなんてね」

 

ガリューが愚痴ると焔たちも同様に頷く。

 

「そう言えば昼間飛鳥たちの気配もあったな、あいつらも来ているのか?」

 

「だとしたら竜司たちも妖魔の相手をしている頃だろうな…」

 

ガリューは屋根に登り眉間に皺を寄せながら京都の街並みを見つめる。

 

「なんだか妙な胸騒ぎがするな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだ、まだここにいたのか?」

 

「決めたよ、俺のこれからについて」

 

奈楽見張りから戻ってくるとかぐらの側にいる俺を見て少し驚いた顔をする。そんな奈楽に俺は自分の決断を言う 

 

「しばらく奈楽たちと一緒にいるよ。どのみち京都を妖魔から守らないといけないし、それに…一緒に過ごしていけば何か問題を解決する答えが見つかるかもしれないし」

 

そうすればかぐらの討伐もやめさせることが出来るかもしれない。

 

「はぁ…勝手にしろ。ただし、一緒にいる以上妖魔退治を手伝ってもらうからな。自分が怪我で戦いが儘ならない以上こき使わせてもらうから覚悟しておけ」

 

「わかった!!よろしく奈楽!!」

 

俺の返事を聞くと奈楽は呆れたようにため息を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

「……ありがとう」

 

「え?」

 

「…今のは忘れろ」

 

突然の礼に俺が驚くと奈楽は恥ずかしそうに顔を背けた。

 

「…必ず見つけて見せる、2人を守る方法を」

 

俺は空を見上げて決意を固めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな竜司たちを黒いカエルが見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「かぐらが覚醒段階に入りました。」

 

「くくく、いよいよか」

 

零座の報告を聞き影は笑みを浮かべる

 

「お前たち妖魔衆はかぐらが妖魔退治に来たところを再び狙え、邪魔な忍学生共が来たらそいつらも倒すのだ」

 

「はっ!!」

 

影は零座にそう指示をし零座が立ち去ると邪悪な笑みを浮かべる。

 

「くくく…もうすぐだ…もうすぐ神楽の力が我が手に…そうすれば私は完璧な存在になるのだ。くくく…くはははは!!」

 

邪悪な陰謀が再び迫ろうとしていた。

 

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