仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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其の六

「まさかあんたがこっちに来ていたとは思わなかったよ」

 

京都の街から離れた林に炎佐が黒い影に話しかける。

竜司と霧夜の戦いの最中、気配に気づいた炎佐は話をするために2人きりになれる場所へと向かったのだ。

 

「それで、いったい何の用だよ?凛さん」

 

姿を見せたのは炎佐紅蓮隊の元教師にして霧夜の元教え子、鈴音先生こと凛であった。

 

「お前たちに用があってきた。それにしても…まさか竜司が抜忍になるとはな…」

 

「それに関しては俺も驚いたよ…そうだ、もしあいつが行く宛なくて困ってたら蛇邪で受け入れてやってくれよ。あいつなら蛇邪でも上手くやるだろ。理吉とも仲良いみたいだし」

 

「…そうたな、考えておこう。個人的にあいつを育ててみたいと思っていたしな」

 

炎佐の提案を聞き、凛は少し満更でもない様子で微笑んだ。

 

「ってそんな話をするために来たんじゃない、緊急事態だ!!奴が生きていた!!」

 

「奴…まさか!!」

 

用事を思い出した凛は慌てて話し出し、事情を察した炎佐は驚愕した。

 

 

 

 

 

 

一方その頃、東映太秦映画村では

 

 

「遅いな…2人ともどうしたんだろ?」

 

着替え室の前で侍の格好をした俺は2人を待っていた。

 

「おーい、2人とも〜準備できた〜?」

 

「ごめんなさい竜司。ほら奈楽、早く行きましょう」

 

「お、お待ちくださいかぐら様…!!やっぱり自分にはこんな格好は…!!」

 

扉の向こうでは恥ずかしそうに出ようとしない奈楽をかぐらが連れて行こうとしていた。

 

「や、やっぱりこれ脱いで…」

 

「似合ってますよお客様、さあほら」

 

「奈楽、行きますよ」

 

「え…えと、ああもう!!わかりました!!出ます!!自分で出ますからぁ!!///」

 

店員にも促され2人が出てくる。そこにはお姫様の格好をしたかぐらと奈楽がいた。

 

「どうですか竜司?」

 

「うぅ〜!!/////」

 

照れながら感想を聞いてくるかぐらと顔を真っ赤にしている奈楽の格好はとても似合っていた

 

「すごい似合ってる!!2人とも可愛いよ!!」 

 

「ふふ、ありがとうございます」

 

「か、可愛っ/////」

 

俺が素直な感想を言うとかぐらは嬉しそうに笑い奈楽はさらに顔を赤くした。どうやら奈楽は褒められるのに慣れてないようだ。それをみると何だかさらに意地悪したくなる。

 

「すごい似合ってるよ奈楽」

 

「わ、わかったから…」

 

「可愛いよ奈楽」

 

「や、やめ…」

 

「綺麗だよ奈楽」

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「痛ぇぇぇぇぇぇ!!」

 

瞬間、顔を真っ赤にした奈楽の渾身のビンタが俺に炸裂して吹っ飛んだ。

 

 

 

 

 

 

「ご、ごめんごめん…反応が面白くてつい…」

 

「ほ、褒められるのは慣れてないんだ…///たのむからやめてくれ…!!それにこの服動きにくいし…」

 

「ふふ、でも似合ってますよ奈楽」

 

侍とお姫様の格好をした俺たちはオープンセットのエリアで仲良く歩いていた。あたりは時代劇などで観る街並みが広がりまるでその時代にタイムスリップした気分になった。

 

「ここは…」

 

すると、かぐらが少し懐かしそうな表情を浮かべた。

 

「すみません、すこし懐かしい気持ちになって…」

 

そう言えばかぐらは100年ごとに復活すると言っていた。当然いろんな時代を体験してきたのだろう。記憶は消えてしまうと言っていたがそれでも残っているものもあるのかもしれない。

 

「行きましょう2人とも」

 

「うん!!」

 

かぐら嬉しそうに笑い、歩き出す。

その後も体験コーナーや展示エリアなどを回り俺たちも一緒に楽しんだ。

 

 

「はい、チーズ」

 

カメラマンの合図とともに俺たちはポーズをするとシャッター音とともに写真が撮られる。写真には俺たちの笑顔の写真が写っていた。

 

「お、結構上手く撮れてるな。はい2人も」

 

「これは…」

 

「ありがとう竜司…」

 

俺は撮ってもらった写真を3枚現像してもらい2人にも渡す。

受け取った2人は嬉しそうにその写真を見つめた。

 

 

 

 

 

「ちょっとちょっと彼女たち、何してんの?」

 

するとそこへチャラチャラした2人の不良が近づいてくる。

 

「やっべ2人ともマジ可愛いじゃん!!」

 

「こんな冴えない男なんかほっといて俺らと遊ぼうぜ」  

 

そう言って不良たちは奈楽たちへと近づこうとする。

 

「ちょっと、2人にかまわないでくれる?」

 

俺は2人を守ろうと不良の前に立つ

 

「あ?カッコつけてんじゃねえよ」

 

「お前はもうどっか行けよ」

 

「やだね、2人には指一本触れさせない」

 

俺の言葉に不良たちはイライラしていく

 

「調子乗ってんじゃねえ!!」

 

不良の1人が腕を振りかぶって俺に殴りかかる。

俺はその腕を躱すとすかさず不良の足を払って転ばす。

 

「てめえ!!」

 

それにもう1人が掴み掛かろうとしたのでその腕を掴んで投げ飛ばした。

 

「え?うわぁぁぁぁぁ!!」

 

「ぐへぇ!!」

 

投げられた不良は投げた先に倒れていた仲間と激突して目を回す。

 

「いいぞ〜!!」

 

「お侍様が2人のお姫様を守っだぞ!!

 

「かっこいい〜!!」

 

「オ〜、ジャパニーズジュードー!!」

 

それをいつのまにか見ていたギャラリーたちは俺にめがけて拍手を送る。それに俺は少し恥ずかしくなってしまう

 

「何をしてる!!早く逃げるぞ!!」

 

「あ、そうだった!!失礼しました〜!!」

 

慌てた奈楽の声を聞いて俺は奈楽とかぐらの手を握って走り出した。

拍手に見送られながら俺たちはその場を離れることになった。

 

 

 

 

「まったく、あんなはっきりと目立って…自分たちが追われてる立場だとわかってるのか?」

 

「ごめん…つい…」

 

何とか逃げ延び衣装を返して映画村を後にした俺たちは、京都の喫茶店に入っていた。この喫茶店はかき氷が美味しいことで有名らしく周りにもそれ目当てのお客さんがいた。

 

「お待たせしました、いちご、いちごミルク、桃のかき氷です。」

 

「お、きたきた」

 

すると、そこへ俺たちの注文したかき氷がやってきた。

そこには雪のようにきめ細やかなかき氷に特製のフルーツソースがかかった美しいかき氷があった。

 

「あれ?奈楽はいちごミルクにしなかったの?」

 

俺は奈楽が頼んだいちごのかき氷を見て気付いた。俺はいちごミルクを頼んだが奈楽はシンプルないちごソースだった。

 

「もともと甘いいちごにわざわざミルクをかける意味がわからない」

 

「結構美味しいよ、ほら」

 

俺はスプーンにとったいちごミルクを奈楽の口元に近づける。

 

「む…あむ」

 

奈楽は少し悩んだがスプーンの中のいちごミルクを口に含む。

 

「美味しい…!!」

 

「でしょ?」

 

笑顔で見る俺に奈楽は少しむっとなる。

 

「だ、だがシンプルないちごソースも美味いぞ!!ほら!!」

 

奈楽は悔しかったのか俺に自分のかき氷をスプーンで差し出す。俺は差し出されたかき氷を口に含んだ。俺のいちごミルクとは異なりいちごの甘酸っぱさか広がりよりいちごの美味しさが伝わる。

 

「なるほど、確かに美味い」

 

「ふ、当然だ」

 

俺の感想が気に入ったのか奈楽は得意げになった。

 

 

しかし、お互いふと気づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間接キスだと

 

「「……………………////////」」

 

自分たちの行為が恥ずかしくなりお互いに顔が真っ赤になった。

 

「…ぷっ!!ふふふふふ…!!」

 

そんな俺たちを見てかぐらは思わず笑い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………。」

 

「……………………。」

 

店を出た後も俺と奈楽は恥ずかしくてお互い顔を見れずにいた。

 

『ヤバイ…なんか気まずい…!!』

 

いざ思い出してみると奈楽に対して結構恥ずかしいことをしていた。

かぐらはなぜか俺たち2人を見ておもしろそうにしてるけどこっちとしてはこの空気はたまったもんじゃない、なんとか切り替えないと…

 

「あっ!!サッカーのお兄ちゃんだー!!」

 

するとそこへサッカーボールを持った子どもたちがやってくる。京都駅で出会ったサッカー少年たちだ。

 

「お、君たちか。どうしたの?」

 

「今から河川敷でサッカーしにいくんだ〜!!お兄ちゃんも一緒にいこうよ!!」

 

「ねえねえ!!またあのリフティング見せて見せて!!もっかいみせて〜!!」

 

子供達は目を輝かせて俺の服を引っ張ってくる。

俺のリフティングをそんなに気に入ってくれたのかと思うと嬉しくなった。

 

「えっと…2人はいい?」

 

「あ…ああ、いいぞ」

 

「私もかまいません」

 

俺が2人に聞くと承諾してくれた。

 

「うん…それじゃあ行こうかな」

 

「やったー!!」

 

「こっちこっち!!早く行こ!!」

 

俺が頷くと子供達は大喜びして俺の手を引っ張った。

 

 

 

 

 

 

 

京都のとある河川敷

 

「よーしいっくぞー!!」

 

「わーい!!」

 

「いけいけ〜!!」

 

俺が勢いよくボールを蹴ると子どもたちが笑顔でボールを追いかける。

河川敷では俺を連れてきた子どもたちの他にもたくさんの子どもたちがサッカーをしていた。

 

 

「みんな…楽しそうに笑ってますね…」

 

「はい、その通りですね。かぐら様…」

 

それを見ながらかぐらは子供達を慈しむように見つめていた。

そしてかぐらはふと子どもたちの1人に話しかける。

 

「サッカーが好きなんですか?」

 

「うん!!大好き!!だってみんなと出来るもん!!」

 

かぐらの言葉に少年は元気よく答える。

それを聞いて俺も賛同した。

 

 

 

 

「そうそう、なんたってサッカーは…友達といっしょにいるから、絆があるからできるスポーツだもんな!!」

 

「………っ!!」

 

竜司の言葉に奈楽は目を見開いた。

なぜならそれは…

 

 

 

 

 

 

 

『サッカーはね、1人じゃできないの!!友達といっしょにいるから、絆があるからできるの!!』

 

あの日出会った彼が言っていた言葉だったのだから

 

 

 

  

 

「ふっ!!」

 

「え?」

 

突如、奈楽が走り出して俺のボールを足で奪う。

あまりにも軽やかな動きに反応できなかった。

 

「どうした竜司、その程度か?」

 

「…まさか」

 

得意げに笑う奈楽に俺はスイッチが入る。

 

「そっちがその気なら!!」

 

そこからは俺と奈楽の一騎打ちだった。奈楽は思った以上に上手く、気を抜けばすぐに負けてしまう。一瞬の隙間ない激闘が続いた。

子供達も繰り広げられる俺たちの激闘に目を輝かせていた。

 

 

だけどそれ以上に

 

 

俺たちは

 

 

「…ふふっ!!」

 

「ははっ!!」

 

心が高鳴り気づけば子供のような笑顔でサッカーに熱中していた。

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…やるな…」

 

「そっち…こそ…」

 

激闘虚しく勝負はつかずお互い地面に仰向けになった。

 

奈楽が思いの外上手くて手強かった。

本人の戦闘スタイルもあるのだがそれを踏まえてもとても上手い。

それに…なんだろう、

 

なぜかとても懐かしい

 

 

 

 

 

『ほらほら奈楽!!はやくはやく!!』

 

『ま、まってよ〜!!』

 

 

 

 

 

「え…?」

 

今のは、俺の幼少期…新幹線の中で見た夢で見た少女といた。

そしてその少女は

 

 

 

奈楽と瓜二つだった。

 

 

 

「そうだ…」

 

思い出した、なんで今まで忘れていたんだろう

 

あの日交わした約束を

 

 

 

 

 

「ねえ奈楽…俺たちって…昔会ったことが…」

 

「………………っ!!」

 

俺の問いに奈楽が目を大きく開く。そして嬉しそうな笑顔を俺に見せ

 

「やっと…思い出したのか…!!竜司…!!」

 

目から涙を滲ませ嬉しそうに微笑んだ。

 

 

 

 

「そのボール…ずっと持ってたんだ…」

 

「当たり前だ。竜司との約束の証だからな」

 

河川敷に腰掛けた俺は隣に座る奈楽と話をした。

彼女の手には昔俺が預けた子供用のサッカーボールを持っていた。

 

「ごめん奈楽…俺…お前との約束を…」

 

「まったくだ、自分が…どれだけ竜司のことを待ったか分かってるのか?」

 

「うっ…!!」

 

奈楽に図星を突かれて胸が痛くなる。

なのになんで今まで忘れていたのかわからない…あの約束の後何があったのか…

 

「ふっ…まあいい、なにか深い事情があるんだろう?それに…」

 

奈楽は俺のすぐ側に寄り俺の方に寄りかかる。

 

「またこうして会えた。それで…充分だ」

 

「奈楽……」

 

奈楽があの後、どんな日々を送ったのか…久しぶりに会ったあの時の使命に没頭する姿から見ても、とても過酷なものだったのだろう…そう思うと今日この時まで忘れてしまっていた自分が情けなくなった。

 

「竜司…」

 

するとそこへかぐらが俺たちに声を掛ける。

 

「かぐら…お前もだ。あの日俺は奈楽だけじゃない…かぐらとも約束したんだ…」

 

本当はかぐらに選択肢を与えるだけのつもりだったが…記憶が戻ってしまったら自分の気持ちを抑えずにはいられない

 

「かぐら…やっぱりお前には死んでほしくない。完全覚醒しないでくれ!!」

 

あの時俺は奈楽だけじゃない…かぐらとも一緒の時を過ごした。

俺はそんなかぐらが…友達が死ぬなんて耐えられない!!

 

「私は…」

 

そんな俺の訴えを聞きかぐらは静かに目を閉じる。

 

「この京都でいろんなものを見ました…ここにいる人々…いろんな文化…私が完全覚醒してしまったら、それらを破壊してしまう…そんなのは嫌です」

 

「かぐら…」

 

「私もこの京都を滅ぼしたくない、もっとみんなと…奈楽や竜司といろんなものを見たい…!!もっと生きたい…一緒に遊びたい!!」

 

「うん…!!うん!!」

 

かぐらはまっすぐと俺にそう言う。

ただ使命を全うすることしか知らなかった少女に俺の想いが通じた瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「困るなぁそれは、実に困るよ」

 

その時、悪意に満ちた声が聞こえる。

その声がする方を向くと零座と共に黒いローブを纏った男が現れる。

 

「まさかかぐらが覚醒を拒むなんて想定外だ。やはり君は極めつけのイレギュラーだよ竜司くん」

 

「誰だお前は…」

 

突如現れた謎の存在に俺は警戒する。

何者かわからないが明らかにヤバイやつだと言うことはわかる。

 

「このままかぐらが完全覚醒してくれるならと思ったが仕方ない。ここからは私の力でやるとしよう。零座」

 

「はっ」

 

影の命令に従い零座が合図をすると妖魔衆たちが一体に取り囲む

 

「妖魔衆!?まさか…こいつが妖魔衆を操ってたのか!!」

 

「くくく…竜司、貴様を倒してかぐらは我がものとする!!そして…私は完璧な存在へと進化するのだぁ!!」

 

男は邪悪な笑い声をあげてローブを脱ぎ捨てた。

するとその男の正体はスーツに身を包んだ隻眼の男、かつて蛇邪学園の出資者でスカルたちと結託していた男、道元だった。

 

「道元…!!生きていたのか!!」

 

まさか俺とガリューによって倒したと思っていた道元が生きていたとは思わなかった。しかもこいつが今度はかぐらのことを狙っていたなんて…

 

「くくく…こいつら妖魔衆はお前たちの血から私が作り出した忠実な手駒たち…貴様1人で勝てる相手ではない!!」

 

「お前が妖魔衆を…!!」

 

まさか妖魔衆を道元が作っていたなんて…でもたしかにあの日、蛇邪で俺たちと戦った道元なら俺たちの血を回収することが出来ても不思議じゃない

 

「さあやれ妖魔衆!!かぐらを私の元へ連れて来い!!」

 

「はっ!!」

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 

「キェァァァァァ!!」

 

道元の命令と同時に零座と他の妖魔衆が襲いかかる。

 

「くそ!!変身!!」

 

『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』

 

俺はカグラドライバーを装着して仮面ライダーリューマ超絶へと変身した。

 

「奈楽はかぐらを守って!!」

 

「わ、分かった!!」

 

俺の指示とに奈楽は頷きかぐらを守るように退がる。

そこへ零座が俺へと斬りかかり俺はとっさにワイルドブラスターバスターモードでガードした。そこへ壱座、弐座、参座、四座が襲いかかってくる

 

「ぐっ…こいつら…強い!!」

 

零座はもちろんだが他の4体も強く少しも気が抜けない

 

「くくく…その5体は妖魔衆の中でも特に秀でた力を有している。さらに零座に至っては最高傑作だ。高い知性とリューマとガリュー、両者の能力を手に入れることに成功した私の才能の集大成…貴様に勝機は無い!!」

 

得意げに話す道元に俺は憤りを覚えた。蛇邪で戦った時もそうだったがこいつほどムカつく奴はそういない。こんな奴にかぐらを…俺の友達を奪われてたまるか!!

 

「舐めるなよ道元…お前の好きには…絶対にさせない!!」

 

俺はワイルドギアの力でティラノの力を更に引き出しワイルドブラスターバスターモードの刀身に纏わせ巨大な斬撃を繰り出し妖魔衆を退けようとする。俺の斬撃の衝撃によって壱座、弐座、参座、四座は吹き飛び零座もガードしたが後ろに退がった。

 

「よしっこのまま…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「残念時間切れだ」

 

「ぐっ!?これは…」

 

俺が更に追撃しようとした瞬間、突如体に痺れが走り動けなくなってしまう。周囲を見渡すと先ほどから見えなかった五座から十座の妖魔衆が俺を取り囲むように結界を張っていた。

 

「貴様の厄介さは知っているからな、こいつらに対リューマ、ガリューように改良した特殊な結界術を教えておいたのだよ」

 

「そ、そんな…!!」

 

想定外の事態に俺は必死で動こうとするが指先一つ動けない

 

 

 

「竜司!!」

 

「そんな…!!」

 

結界に囚われた俺に奈楽とかぐらが叫ぶ。

 

「俺のことはいいから…2人は逃げ…!!」

 

「おっとそうだった」

 

道元はニヤリと笑うとゆっくりとかぐらと奈楽に近づく。

2人は慌てて離れようとするがいつの間にか背後に近づいてた妖魔衆が奈楽を突き飛ばしかぐらを拘束する。

 

「奈楽!!」

 

かぐらは突き飛ばされて倒れる奈楽に近づこうとするが妖魔衆に捕らえられ動けない。そして拘束している妖魔衆により意識を奪われる

 

「か…かぐら…今助けに…!!」

 

俺は結界からなんとか脱出しようと力を振り絞る

 

「さて、邪魔な貴様らにはここで消えてもらおう」

 

道元は妖魔衆に合図をすると全ての妖魔衆が一斉に俺と奈楽にそれぞれの秘伝忍法を放ち大きな爆発が起きた。

 

  

 

 

「くくく…ついにかぐらを手に入れたぞ!!この力を我が身に取り込み…私こそが完璧な存在になるのだァ!!」

 

気を失っているかぐらを見ながら道元は甲高い笑い声をあげ、それを傅きながら零座が見つめていた、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい…!!おい竜司!!しっかりしろ!!おい!!」

 

道元が立ち去ったあと、俺たちの倒れている場所へ炎佐がやってきて俺の体を揺さぶった。

 

「炎佐…なんでここに…っ!!炎佐、道元は!?あいつがやってきてかぐらが…!!」

 

「落ち着け!!事情はわかってる!!」

 

 

 

 

 

 

 

「まさか道元が生きてたなんて…」

 

「俺も凛さんから聞いた時はまさかと思ったが…厄介なことになったな…」

 

俺は奈楽に介抱されながら炎佐に詳しい話を聞いた。

 

「それにしても竜司、お前もよくあの爆発で生きてたな」

 

「うん…一か八かだったけど…」

 

あの時、俺は力を振り絞ってなんとかカグラドライバーを連続で叩きティラノのフルパワーで妖魔衆の攻撃から奈楽の身を守ったのだ。

 

「とにかく、道元はかぐらの力を取り込んで恐ろしい野望を企ててることは確かだ」

 

「そんなこと許さねえ!!かぐらは絶対に助ける!!」

 

あんな奴にかぐらを…俺の友達を好きにはさせない!!必ず助ける!!

 

「ふっ、考えは決まってるみたいだな」

 

「自分も…いや、私も行かせてくれ」

 

するとそこへ奈楽も名乗り出る。

 

「奈楽…」

 

「私もかぐら様を助けたい!!竜司、連れてってくれ!!」

 

まっすぐと俺を見てそう叫ぶ奈楽を見て、彼女の覚悟を察した俺は奈楽に頷く

 

「助けよう!!俺たちの友達を!!」

 

「竜司…ああ!!」

 

道元の好きにはさせない…かぐらは必ず助ける…そしてその上でこの京都も守ってみせる!!

たとえ善忍としていられなくなったとしても…俺は俺の信念を貫く!!

 

 

 

 

 

「待ってろよ…かぐら!!必ず助ける!!」

 

こうして俺たちは動き出す。

 

かぐらを…俺たちの大切な友達を助けるために




今年最後の投稿出来ましたー!!
来年も「仮面ライダーリューマ」をよろしくお願いします!!
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