「くくく…ついにかぐらを手に入れたぞ!!あとはこいつを覚醒させれば…私は完璧な存在となる…くくく…くはははは!!」
かぐらを手に入れた動画はアジトの中で嬉しそうに笑いながら零座に捉えられてるかぐらを見つめていた。
「リューマを始末した今、ガリューも他の仮面ライダーどもも恐れることはない!!さらには…貴様を動けない今、誰も私を止めることはできない。なぁ、半蔵よ」
「くっ…!!」
道元が振り向くとそこには全身を鎖で拘束された半蔵が睨みつけていた。
「くくく…老いたな半蔵、いかに貴様とてこうなってしまえばもう何もできん…ここで私の野望が果たされるのを待っているんだな!!ははははは!!」
道元は高笑いしながら立ち去ろうとするがその前に零座へと小さな声で話しかける
「半蔵の近くにに妖魔を数体見張り用に放っておけ、いざとなったら奴を人質に使える」
「はっ、全ては道元様のおっしゃる通りに」
零座は道元の命に静かに頷きそれをみながら道元は静かに去っていった。
「そして…必ず、完璧な存在に」
その後ろ姿を零座はじっと見つめていた。
「やれやれ、油断してしまったのう…」
鎖に拘束された半蔵は静かにため息を吐いた。
自ら先陣を切って敵の親玉を倒し『これぞ刀と盾じゃ』と言ってモテモテになろうと計画していたが…まさかこんな連中まで用意してあったとは…
「じゃが心配ない、儂がいなくても…まだこの京都には竜司たちがおる」
竜司、飛鳥、そして半蔵学院の生徒たちがいれば道元の野望を止められるはずだ
「しかし…まさか竜司がのう…」
霧夜から話を聞いた時はまさかと思ったが…かぐらを連れて逃げて追われるとはな
「…懐かしいのう」
儂の初めての弟子たちも学生の時は4人で事あるごとに面倒ごとに首を突っ込み上層部からも睨まれていた。
「血は争えんというわけか…」
4人の中でも1番の問題児だった竜舌のことを思い出しながら半蔵は静かに笑う
「あとは…頼んだぞ」
「はぁ…」
霧夜は1人廊下を歩きながら物思いに耽っていた。
「どうしたものか…」
日本各地の妖魔は最上忍たちの活躍で沈静化されつつある。
だが上層部は京都にいるかぐらをいつ倒すのかと催促している。その上生徒たちにはその理由は話すことを禁じている。
理由を聞いて命令に躊躇し失敗することを恐れているのだ。
現に竜司は命令無視しかぐらを連れて逃亡した。
だけどアイツは自分の間違いを理解しながらも現状を良しとせずに行動している。
「ん?」
すると、ふと自分の携帯から電話の着信が入る。
霧夜がそれに出ると
『俺だ、霧夜』
「鉄心…」
最高幹部である親友からの着信に驚く
おそらくかぐら討伐の進行についてだろうと霧夜は考える。
「生徒たちはかぐら追跡をしっかりやってる。竜司についても…」
『覚えてるか?半蔵様のもとで修行をしていた頃を』
鉄心の言葉に霧夜は思い出す。
かつて仲間たちとしたあらゆる無茶の数々を
『あの頃に比べて、お互い頭が硬くなったもんだ』
「…そうだな」
『ここから俺が言うのはただの独り言だ』
「あぁ」
霧夜が頷くと鉄心は静かに独り言をはじめる
『最高幹部なんてもんになってからいろんな権限を得たが…あの頃ほど自由なことはなかった。無茶なことだばかりだったが…あの時の方がクリアに物事を考えることができた。』
「鉄心…」
『古い掟よりも…これからの時代を作る若い忍にすべてを賭けたい』
鉄心の言葉に霧夜は嬉しくなり笑顔になる。
「ありがとう鉄心、おかげで答えが決まった」
『だから独り言だと言ったろ』
鉄心はそう言って電話を切った。
「ふっ、アイツらしいな。さて…」
霧夜は静かに笑いながら歩き出した。新時代を作る教え子たちに真実を伝えるために
「これでいいな」
「おう、ありがとな」
鉄心の部屋では椅子に座る鉄心に竜舌が笑顔で礼を言う
「相変わらずヘラヘラしおって…お前の息子が反逆者となってるんだぞ」
「心配ねえよ。アイツなら必ずかぐらを、そして京都も救ってみせる。なんたって…」
ポケットから刀と盾が一つになったお守りを手に取り見つめながら
「俺の息子だ」
嬉しそうに笑った。
「よし、それじゃあいくぞ」
俺は炎佐と奈楽と一緒にかぐら救出の準備をしていた。
「道元の狙いは、かぐらに赤珠を取り込ませて完全覚醒し、その力を自分のものにすることだ。完全覚醒したら…いずれ転生の珠に戻って京都が火の海になんてしまう」
「そんなことは絶対させない!!」
俺が叫ぶと2人も強く頷いた。
「どうやらお前らはやる気十分みたいだな」
突如声が聞こえて振り向くと満月と蒼良が並んで立っていた。
「お前ら…なんでここに…!!」
「蛇邪と月閃の方にも妖魔が出てきてそっちの対処で忙しかったんだけど…ようやく落ち着いてきたから僕だけ鈴音先生と一緒にこっちに来たんだ」
「俺も鉄心様の命令で京都に1人たどり着いたんだけどこいつとさっき合流してさ、お前らを探してたんだよ」
「そうだったのか…とにかく2人が力になってくれるなら心強いよ」
オルグとガルーダが仲間になってくれるのは嬉しい、飛鳥たちとも敵対していて戦力が足りない今、彼らの協力は嬉しい
「よし、とにかく急ごう」
「急ぐって…かぐらの場所はわかるの?」
「ああ、それなら…ん?」
炎佐がふと気配に気づき視線を変えるとそちらから大量のアントスカルがこちらへ近づいてきていた。
「どうやら、道元が俺たちを始末するために用意したみたいだな」
「ここは僕たちに任せて先に行ってくれ」
大量のアントスカルを見ながら満月と蒼良が俺たちの前に立った。
「そんな!!いくらなんでもあの数を2人でなんて…」
「竜司、お前のおかげで、俺たちは自分の過ちを止めることができた…借りは返させてもらうぜ」
「それに、竜司くんとそこの女の子には友達を助けるって大事な役目があるだろ?炎佐、2人を頼んだよ」
「まかせろ、行くぞお前ら」
「炎佐…」
心配そうに見つめる俺に炎佐は笑う
「心配すんな、アイツらの強さは知ってるだろ」
「…そうだな。2人とも、あとは任せた!!」
炎佐の言葉で俺も2人を信じることにし、シノビークルの後ろに奈楽を乗せて走り出した。
「まったく、相変わらずのお人よしだな」
「あはは、ほんとだね」
シノビークルに乗って走り去っていく2人を見ながら満月と蒼良は互いに笑う
「そんじゃいくか」
「しっかりついてきてくれよ」
『トリケラ!!』
『プテラ!!』
2人は自身のキョウリュウキーを起動して転身剣トプスパーダと転身弓プテラアローの鍵穴へと挿し込む、すると転身剣トプスパーダからは三味線の音色が、転身弓プテラアローからはエレキギターの音色が聞こえる。
「「変身!!」」
『竜装!!トリケラ!!』
『竜装!!プテラ!!』
2人の体を鎧が包み満月は仮面ライダーオルグ、蒼良は仮面ライダーガルーダへと変身した。
「仮面ライダーオルグ…月の正義を、舞い称える!!」
「仮面ライダーガルーダ…悪の誇りを、舞い掲よう…」
「ギギィッ!!」
2人の変身に反応してアントスカルたちは鋭い牙を見せながら襲いかかってきた。
「いくぞ!!」
「おおっ!!」
迫り来るアントスカル達に2人はそれぞれ武器を構えて突撃した。
京都にあるとある城の天守
「くくく…ついにかぐらが我が手に…!!この力で私は遂に完璧な存在となるのだ!!」
「その通りでございます道元様」
鎖に繋がれたかぐらを見ながら高笑いする道元に零座は跪きながら頷いた。
「零座、あとはお前達妖魔衆が『使命』を果たすだけだ。しっかり頼むぞ」
「お任せください。必ずや、使命を遂行してみせます」
「う…奈楽…竜司…」
「ん?あぁ、意識が戻ったのか」
意識の戻ったかぐらを道元がニヤリと笑いながら見つめる。
「今お前を完全覚醒させる準備が全て整った。これで貴様は全ての妖魔を滅する最強の存在となる」
「い…いや…!!私は…完全覚醒なんてしたくない…!!」
邪悪な笑みを浮かべる道元にかぐらは恐怖に怯えた。
「やれやれ…本来の役目を放棄して人間のようになるとは…あの小僧は本当にいらんことをしてくれたな。」
そんなかぐらを見て道元は舌打ちしながらゆっくり近づく
「まぁ良い、お前に拒否権はない。お前は完全覚醒しその力を我が身に取り込み私は完璧な存在となるのだ!!くくく…くはははは!!」
「いや…だれか…助けて…!!」
手を伸ばしてくる道元にかぐらは大声で叫ぶ
「誰が助けてぇぇぇぇぇぇ!!」
「かぐらぁぁぁぁぁぁ!!」
突然あたりに響く叫びにかぐらは顔を上げた。そこには炎佐のカラクリヘビ(携帯モード)を手に持ってバイクを走らせる竜司とその後ろにしがみつく奈楽、隣を走る炎佐がいた。
炎佐のカラクリヘビは索敵能力を持っている。それでかぐらの気配を探り見つけ出したのだ!!
「奈楽…竜司…!!」
「ちっ…!!やはり生きていたか…!!しぶといやつめ…!!」
竜司たちの姿を見て道元は舌打ちをする。
「妖魔衆!!今すぐあの目障りな邪魔者共を始末しろ!!」
「はっ!!」
道元の命令を受け零座を始めとした妖魔衆は一斉に竜司たちへと襲いかかってきた。
「炎佐!!」
「おう!!」
『武装!!ティラノ!!』
『武装!!スピノ!!』
襲いかかってくる妖魔衆を迎え撃つために俺たちはカグラドライバーを装着して仮面ライダーリューマと仮面ライダーガリューへと変身した。
「かぐらを…返しやがれ!!」
俺はファングクナイで妖魔衆に斬りかかるが壱座がそれをガードしすかさず参座が俺に襲いかかる。
「リューマ!!」
リューマに気を取られたガリューに弐座の六刀流が迫り来る。ガリューはファングクナイで凌ぎながら反撃する。しかしそこへ四座と六座が迫り来る。
数の多い妖魔衆に俺たちは攻めきれずにいた。
「くそっ…かぐらまであと少しなのに…!!」
何よりあの結界まで使われたらまた動きを封じられてしまう。
こうなったらますますかぐら救出に間に合わなくなる。
「もっと味方がいれば…!!」
「はぁぁぁぁぁ!!」
その時、何者かが妖魔衆へと斬りかかった。
「え…?」
「りゅーくん!!助けに来たよ!!」
「わたくしたちも加勢します!!」
「待たせたな!!」
「妖魔衆は…」
「ひばりたちに任せて!!」
そこには飛鳥たち半蔵学院のメンバーだった。
「みんな…どうしてここに…?」
俺は加勢に来たみんなに驚きを隠せずにいた。
「霧夜先生から全部聞いたの…かぐらちゃんがなんで命を狙われるのか…そしてりゅーくんの信念も…」
「霧夜先生が…!!」
まさか霧夜先生がそんなことを…
「だからわたくしたちも考えました。傀儡ではない…忍として…」
飛鳥たちはまっすぐとこちらを見ながら俺に本心を伝える。
「私たちもかぐらちゃんを助けたい!!りゅーくんと同じように…最後まで諦めたくない!!」
「わたくしたちは…忍として使命を全うすることばかり気にかけて…自分たちのあり方を見失ってました」
「それに比べたら、お前の方がアタイたちよりよっぽどすごいぜ」
「俺たちもまだまだ未熟だな」
「うん!!」
「みんな…!!」
みんなが力を貸してくれる。それが俺は嬉しかった。
間違ってるのは俺なのに…
「みんなは妖魔衆を止めてくれ。俺たちでかぐらを助けに行く。」
「任せて!!」
俺の言葉に飛鳥たちは強く頷いた。
「なんだ来たのか、見直したぞ飛鳥」
するとそこへ新たな集団が現れた。
焔たち炎佐紅蓮隊のメンバーだ
「お、やっと来たか。待ちわびたぞ」
焔たちを見てガリューは笑みを浮かべる。
「妖魔衆はお前らに任せて良いか?道元は俺がぶっ飛ばす」
「ああ、その代わり道元の奴に私たちの分の怒りもぶち込んでやれ!!」
「私たち蛇邪を欺いた無法者に思い知らせてやってください!!」
「儂ら忍の力を…」
「道元の奴に…」
「思い知らせてやりましょう!!」
焔たちの言葉にガリューは頷く。
半蔵学院と炎佐紅蓮隊、善忍と悪忍、相反する2つの存在が道元の野望を阻止するために想いを一つにした瞬間であった。
「竜司、奈楽、お前らは周りを気にせずかぐらを助けに行ってこい。道元のやつが邪魔するなら俺が食い止める。」
「妖魔衆も私たちと焔ちゃんたちで食い止めるから!!」
「助けましょう!!かぐらを!!」
「…あぁ!!行こうみんな!!」
俺たちは一斉にかぐらへと向かって走り出す。
妖魔衆たちは俺たちへと襲いかかるがそれを飛鳥たちが阻止する。
「行ってりゅーくん!!」
飛鳥の言葉に頷き俺と奈楽はかぐらめがけてシノビークルで突き進む。
「ぐっ…させるか…!!」
「それはこっちのセリフだ」
道元が俺たちを止めようとするがその前にガリューが立ちはだかった。
「道元…もうこれ以上お前の好きにはさせねえ…お前の野望は俺たちが止める!!」
「ほざけ!!貴様らにやられる私ではない!!貴様1人私の力で倒してくれる!!変身!!」
『ギャァァァァァァ!!』
道元がスカルキーを起動させると断末魔のような声が聞こえ、道元はスカルドライバーにスカルキーを挿して回す。そうするとスカルドライバーの口からどす黒い泥が吹き出して道元を包み道元怪人態へと変身した。
「くくく…あの時はリューマと2人がかりでようやく私に勝ったというのに…身の程をわきまえろ炎佐ぁぁぁ!!」
「あの時とは…違うんだよ!!今更お前なんかに負ける俺じゃねえ!!」
「その減らず口…これを見ても言えるかな!?はぁぁぁ!!」
瞬間、道元怪人態の肉体が肥大化しより巨大な姿となった。
「どうだ!!傀儡の術はこんな使い方も出来るんだ!!自分自身に傀儡の術をかけることで肉体の限界を解放することができる!!こうなった私はもう止められないぞ!!」
「負けないさ、俺だってあの頃とは違うんだからな」
『超絶スピノ!!』
ガリューはカグラドライバーを装着してワイルドギアと超絶スピノキーを起動してカグラドライバーに取り付ける。
『ガルルルルルグオーン!!ライドオン!!ガルルルルルグオーン!!ライドオン!!』
「変身!!」
『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』
超絶スピノキーを回すとスピノがガリューに飛び込み仮面ライダーガリュー超絶へと変身した。
「みせてやると道元、お前に…忍の力ってやつをな!!」
「ほざけぇぇぇぇぇぇ!!」
自身に襲いかかる道元怪人態にガリュー超絶はワイルドブラスターキャノンモードを手に身構えた。
「もうすぐだ…待ってろかぐら…!!」
鎖に繋がれたかぐらが見えてきて俺はシノビークルのスピードを更に上げて全速力で走る。
「そうはさせん」
しかしそれを嘲笑うかのように零座が俺たちの前に立ちはだかる。
「かぐらは我らの物。貴様らには絶対に渡さん」
「ふざけるな!!かぐらは物なんかじゃねえ!!俺たちの大切な友達だ!!」
『超絶ティラノ!!』
俺はワイルドギアをドライバーに装着し超絶ティラノキーを起動して鍵穴に挿し込む。
『ガルルルルルグオーン!!ライドオン!!ガルルルルルグオーン!!ライドオン!!ガルルルルルグオーン!!ライドオン!!』
ベルトから音声が流れ鎖から解き放たれたティラノが俺の隣に並び雄叫びを上げる。
「変身!!」
『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』
「俺の友達は…絶対に守る!!」
「生意気な…変身」
俺がリューマ超絶に変身すると零座は自身も怪人態へと変身して両手の苦無と片手斧で斬りかかる。
「奈楽!!ここは俺に任せてかぐらを助け出すんだ!!」
「分かった!!」
俺の言葉に奈楽は頷きかぐらの方へと走り出した。
「させるか!!」
「そうはさせない!!」
奈楽を追いかけようとする零座を俺は即座に止める。
「面倒な…!!まずは貴様からだオリジナル!!」
零座の苦無と片手斧の斬撃が次々と繰り出され俺に迫り来る。対して俺はワイルドブラスターバスターモードでそれを受け続ける。両者一歩も退かぬ攻防戦となった。
「なぜ貴様はかぐらをそこまで守ろうとする!?死と復活を繰り返し…ただ妖魔を滅するだけの、ましてや人ですらない怪物をなぜ友などと呼ぶ!?」
「お前には分からねえだろうがな…友達ってのは…絆ってのはそんな余計な壁なんか関係ねえんだよ!!」
「ぐわぁっ!!」
俺の一撃がついに零座へと炸裂した。
「俺の友達を怪物呼ばわりしやがって…絶対許さねえ!!」
「ぐ…うぉぉぉぉぉぉ!!」
道元怪人態のがむしゃらな連撃をガリュー超絶はあっさりと防ぎきり反撃にワイルドブラスターキャノンモードの砲撃を連続でお見舞いする。それに吹き飛ばされた道元は悶えながら地面へと転がり込む
「な…なぜだ…なぜ肉体の限界を解放した私が…こんなあっさりと…!!」
「あのなぁ道元、はっきり言わせて貰うけど…お前のやってる肉体の限界の解放なんてな、わざわざ傀儡の術なんか使わなくても一流の忍はみんなやってる『出来て当たり前』のことなんだよ」
「なっ!?」
ガリュー超絶の言葉に道元は驚愕する
「要するにお前がやってるのは自転車に補助輪つけてるような取るに足らない技術ってことだ!!」
「ぐぅぅぅぅ!!」
道元は怒りに震えながら叫ぶ
「まだだ!!まだ終わりではない!!半蔵の見張りに使ってる妖魔どももこっちに呼び寄せれば…!!」
「ギ…ギギィ…」
その頃、半蔵の目の前には血のように紅い槍で貫かれた複数の妖魔がいた。
「やれやれ、道元のやつに遅れをとるなんて…腕が鈍りすぎですよ先生」
そう言いながら近づいてきたのは目の前の妖魔を一蹴したヴァンパイアスカルであった。
「お主…なぜ儂を助けた…!!」
そう問いかける半蔵をチラリを見るとヴァンパイアスカルは目の前に黒いゲートを作り出す。
「貴方は仮にも僕の師匠でしたからね、そんな貴方が道元なんかの良いようにされるのが嫌だっただけですよ」
それだけ言うとヴァンパイアスカルはそのままゲートを使って去っていった。
「なぜだ!!なぜ一向に来ない!!奴らもやられたと言うのか!?」
「これでお前は終わりだ!!」
『必殺の術!!超絶!!』
ガリュー超絶はワイルドブラスターに超絶キーを挿しこみ回すと砲身を道元へと向ける。
「超絶必殺忍法!!煉獄ダイナソーキャノン!!」
『ガォォォォォン!!』
ガリュー超絶の必殺忍法が道元怪人態へと炸裂した。
「ぐわぁぁぁぁ!!」
道元怪人態はその痛みに悶えながら壁へと吹き飛ばされる。まだ動けるようだ。
「ったく…しぶといやつだな」
ガリュー超絶が道元に近づきながらふと辺りを見ると妖魔衆たちが倒されている。どうやら向こうも決着がついたようだ。
「かぐら様!!もう大丈夫です!!」
「奈楽…」
鎖を取り外されたかぐらはほっとした顔で奈楽を見つめる。それを見て俺も安心した。
「ぐっ…」
ふと音がする方を見ると、零座がふらつきながら立ち上がった。
「もうお前の仲間もみんなが倒した!!お前たちの野望もここまでだ!!」
「終わり?いいや、ここからだ!!」
そういうと突如零座が印を結び出す
「な、なに!?」
飛鳥たちが異変に気付きそちらを見ると倒した妖魔衆から赤珠が抜け出して飛び出していく。辺りを見ると他の妖魔衆からも赤珠が抜け出して一箇所に集まり出した。
「まさか…かぐら逃げろぉ!!」
「え…うっ!?」
俺は嫌な予感がしてかぐらに叫ぶが赤珠はそれよりも早くかぐらの中へと吸い込まれていく
「くはははは!!零座の奴が上手くやってくれたようだ!!」
その様子を見て道元怪人態は倒れながらも高笑いする。
「テメェ!!いったい何をしたんだ!?」
ガリュー超絶は道元怪人態の胸ぐらを掴みながら問い詰める。
「妖魔衆はかぐら完全覚醒のための生贄だったのだよ!!忍の力を与えた妖魔衆は通常の妖魔より強力な赤珠ができる!!それを一気に与えることでかぐらは完全覚醒するのだよ!!」
「くそっ!!この戦闘は完全覚醒に繋がるための囮だったのか!!」
「さあ今こそ完全覚醒の時だ!!全ての妖魔を滅する最強の存在…神楽よ!!」
「あ…あああああ!!」
かぐらは叫びと共に紅い光に包み込まれていく。
そして光が収まるとそこには黒い髪を長く伸ばし紅いマントを羽織り黒い服の胸部に鎧を纏った妖艶な女性がそこにいた。
「私は…神楽…全ての妖魔を滅するもの…」
対峙するだけでもわかるその圧倒的な覇気に俺たちは動けずにいた
お待たせしました!!今年初めての投稿です!!