「学園長、まもなく到着します」
「…ええ、わかったわ」
とある車の中でスーツを着た妙齢の女性が運転手の言葉に頷いた。彼女の手には一枚の写真が握られており、そこには幼い少年と今より若い頃の彼女が一緒に笑顔で写っていた。
「待ってなさい竜司…」
彼女はその写真を大切そうに胸ポケットに入れるとそう呟く
「必ずあなたをそこから連れ出してあげるから」
その目には強い信念が込められていた。
半蔵学院教室
「りゅーくん、若獅子称号授与おめでと〜!!」
今日は飛鳥たちが俺が若獅子の称号を授与されたお祝いにパーティを開いてくれた。テーブルにはジュースやお菓子が並んでおり、俺はみんなからの祝福が嬉しくてしょうがなかった。
「ありがとうみんな、こんなに祝ってくれるなんて…」
「当たり前です。なんたって竜司さんのこれまでの実績が本部に認められたのですから、これくらいしなければいけません。」
「ほんと大したやつだなお前は、先輩としてアタイも鼻が高いぜ」
「俺たちも負けれられないな」
「うん!!雲雀たちも竜司くんみたいに頑張るよ!!」
「みんな…」
斑鳩先輩たちの言葉に俺はさらに嬉しくなってしまう。実際、若獅子の称号とはなんなのか、それをを授与されたことがどう言ったことなのか、改めて知り、実感して俺はますます頑張っていこうという気持ちになることができた。
「りゅーくん、そういえば授与式の後にスカルたちが襲ってきたって聞いたけど…大丈夫だった?」
「ん?ああ、突然の事だったけど…なんとか会場のみんなや神威のおかげで解決したよ。その後の任務でも神威はめちゃくちゃ頼りになったし…さすが若手最強って言われるだけのことあるよ」
あれからお見舞いにも行けておらず心配だけど…もし彼とまた任務をすることができるなら今度こそ改めてお礼を言いたい。
「若手最強の忍…わたくし達も是非会ってみたいですね」
「元リューマの候補者だったみたいだし…手合わせもしてみたいな♪」
「竜司、楽しんでるとこ悪いがちょっといいか?」
俺たちが話で盛り上がっていると、扉が開き霧夜先生が現れた。
「なんですか?霧夜先生」
「報告にあった新たな仮面ライダーについてお前の知ってることを教えてくれないか?」
霧夜先生の言葉に俺は頷き、ケルベロススカルとの戦闘中に現れた謎の仮面ライダーについて話すことにした。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
薄暗い路地を朱音はふらつきながら歩いていた。仮面ライダードライグとの戦闘で敗北した彼女は戦闘のダメージによる痛みに堪えながらふらふらと当てもなく虚ろな目をしながら歩き回っていた。
「やっと見つけたぞケルベロス」
ふと前方から声が聞こえて顔を上げると、険しい目をした華蛇がゆっくりと近づいてきていた。
「陛下の警告を何度も無視した貴様はもはや我々にとって邪魔な存在でしかない。陛下の命により貴様を処刑する」
『メドゥーサ!!』
メドューサは腰にスカルドライバーを装着してメドューサスカルキーを起動し、スカルドライバーの口の中にある鍵穴に挿しこみ回すとメドゥーサスカルへと変身した。
「ぐっ…!!」
朱音は慌てて身構えるが、仮面ライダードライグとの戦闘によりスカルドライバーを破壊されてしまっているため、ケルベロススカルへと変身出来ず逃亡を計った。
「逃げられると思ったか?」
「ぎゃあっ!!」
しかしメドゥーサスカルの蛇腹剣が狭い路地を掻い潜り朱音の背中を斬りつけた。斬られた朱音は背中に鮮血が舞い地面を転げ回った。
「ちくしょぉ…舐めやがって…!!」
朱音はふらつきながらも腕に力を入れて立ちあがろうとするがメドゥーサスカルはその暇を与えず蛇腹剣で腕を斬りつけ倒れる朱音を何度も傷つけていく
「貴様のようないかれた獣に私が…陛下がどれだけ手を焼かされたと思っている?貴様のような殺人鬼風情が陛下の道を汚すなどあってはならないのだ!!」
「ぐっ…がぁぁっ!!」
これまで彼女に振り回された鬱憤を晴らすかのようにメドゥーサスカルから繰り出される斬撃により朱音の体はどんどん傷ついていった。
「さて…憂さ晴らしはこの辺にして…そろそろ仕事をするとしよう。」
一通り気が済んだメドゥーサスカルは動けなくなってる朱音にトドメを刺そうと蛇腹剣を向けながらゆっくりと近づいていく。
「…いつ……い…も」
「なに?」
その時、何かをボソリと呟いた朱音に気づいたメドゥーサスカルは一瞬動きが止まる。その瞬間、
「どいつもこいつもぉぉぉ!!」
『ケルベロス!!』
怒りを爆発させた朱音がケルベロススカルキーを起動した。
「っ!!こいつまさか…!!」
狙いに気づいたメドゥーサスカルは慌てて駆け寄ろうとするが、朱音は鍵穴の浮かび上がった自分の首筋にケルベロススカルキーを挿しこみ回した。
「ぐっ…!!ガァァァァァァァァァァァ!!」
瞬間、鍵穴からの禍々しい黒い泥が朱音を包み込むと全身から凄まじいエネルギーを放出して周囲を吹き飛ばしてしまった。
「ぐっ…この力…まさかロードスカルキーを直接使うなんて…!!」
吹き飛ばされた衝撃で変身が解除された華蛇はふらつきながら立ち上がると周囲に朱音の姿はいなくなっていた。
「厄介なことになってしまった…」
「すっかり盛り上がっちゃったね」
「お菓子がもうなくなっちゃうなんてな、なるべく多く買っておくか」
報告が終わった後、再びパーティを始めたがお菓子が無くなってしまったので飛鳥と斑鳩先輩と一緒に買い出しに出かけた。
「もう、竜司さんは主賓なんですから買い出しくらいわたくし達に任せて良いんですよ」
「いいよいいよ、2人だけに行かせるわけにはいかないって。それに…」
俺は道ゆく人たちを見ながら呟いた
「こういう景色を見るのって好きなんだ」
「どうして?」
「ええっと…」
飛鳥に聞かれると少し恥ずかしくなる。しかしこの2人ならと口に出そうとした瞬間、
「ん?」
突如黒塗りの高級そうな車が目の前に停まった。一体なんだろうと思っていると車の扉が開き、そこから黒服の男を引き連れてスーツを完璧に着こなした妙齢の美しい女性が出てくる。
「久しぶりね竜司」
「…えっ!?」
一瞬誰かと思ったが、出てきた女性の顔を見た瞬間に俺は驚きを隠せなかった。
「お……叔母さん…!?」
「叔母さん!?」
「ってことは…竜司さんの…」
俺の言葉を聞いて2人も驚きの声を上げる。
「う、うん…親父の妹の蘭叔母さん、俺がじいちゃんに引き取られてからずっと会ってなかったけど…」
「初めまして、竜司の叔母の蘭と言います。甥の竜司がお世話になっています」
叔母さんは飛鳥と斑鳩先輩の方を見ると丁寧に挨拶をする。
俺は叔母さんの登場に驚きのあまりポカンとしてしまった。
「どうしたの叔母さん、こっち来るなら言ってくれれば…」
「あなたを迎えに来たのよ」
「へ?」
「竜司様、こちらへお乗りください」
叔母さんがそう言うと黒服の男の人が俺に近づくと俺を車の中へと連れていく
「え?え?叔母さん?これってどういう…」
「大丈夫よ、訳は後で話すわ。はやく車を出して」
「はっ」
叔母さんは慌てる俺に優しい顔でそういうと黒服の男の人に指示を出して車に乗る
「ちょっと待ってください!!一体何を…」
「りゅーくんをどこに連れていくの!?」
「貴方たちはクソ兄貴にこれを渡してちょうだい」
慌てて止めようとする2人に叔母さんは何やら紙を渡すと車は動き出し勢いよく走り出した
「何がどうなってんのーーーーーーーーー!?」
走り去る車から竜司の叫びが響き渡った。
「結論を言うと、竜司さんの報告にあった仮面ライダーは私たちが作った仮面ライダーではありません」
「…やはりそうでしたか」
一方その頃、霧夜が竜司から聞いた仮面ライダードライグの情報を神門と鉄心、さらに竜舌へと報告していた。
「報告を聞いた時はまさかと思ったが…」
「竜司が言うには、キーもキョウリュウキーとは違う機械のような作りのもので明らかに最近作られたものらしいです」
「生憎だが俺たちが開発しているライダーシステムとは異なるもののようだな」
正体不明の仮面ライダーの存在に皆、沈黙していた。
「…誰が糸を引いてるかはわかるだろ?」
すると、今まで黙っていた竜舌が静かに喋り出した。
「竜舌…」
「富嶽だ、あいつしかいねえ」
竜舌の仮説を聞き、他の3人は静かに黙り込む。彼らも竜舌の言葉を否定できなかったのだ。
「確かに…あの方ならやりかねん。だが竜舌、証拠がない以上おいそれと軽はずみに口にして良い事ではない。わかったな?」
「…わりぃ、少し熱くなった」
鉄心に釘を刺され、竜舌は静かに謝った。
その様子を見て、神門は恐る恐る声をかける。
「ですが竜舌さんのいうこともわかります。私も、あの男が何を考えてるのかはわかりませんが…しかし、私が最高幹部を襲名するより以前から強い野心を持っていることはわかっています。警戒するに越したことはないでしょう」
「そうしてくれ」
神門の言葉に竜舌も感謝の言葉を述べた瞬間、霧夜の携帯が鳴り出す。霧夜は何事かと思いながら出てみると、それは飛鳥からだった。
「飛鳥か、一体どうしたんだ?」
『霧夜先生!!大変なの!!りゅーくんが攫われちゃった!!』
「なんだとぉっ!?」
「そうか…蘭さんが…」
「くそっ…!!あいつとうとう…」
「まさか本当に…」
「話には聞いてましたが…」
半蔵学院に駆けつけた霧夜、竜舌、鉄心は飛鳥たちからの話を聞き、頭を抱えた。同様に駆けつけた神門も険しい顔をする。
「あとこれ…竜舌さんに渡してくれって…」
斑鳩は蘭に渡された紙を竜舌に渡すと、たちまち竜舌は青ざめる。
「あいつ……本気だ……」
「なんて書いてあるんですか?」
飛鳥が聞くと竜舌は青ざめながら衝撃の言葉を口にする。
「竜司に……忍を辞めさせるつもりだ……!!」
「こ……ここは……」
叔母さんに半ば強引に車に乗せられた俺が車を降りて最初に見たのは、半蔵学院よりもさらに巨大な学校であった。校庭や校内ではまだ生徒たちが大勢おり皆それぞれの時間を過ごしていた。
「私立白亜学園、私が学園長を勤めている小中高一貫の学校よ、今日は貴方をここに連れてきたかったの」
「俺を?」
「さ、ついてきて。絶対に貴方も気にいるから」
「う、うん…」
叔母さんに連れられて俺は学園へと入っていった。
「おお〜すげぇ〜!!」
最初に案内されたのは学習室、ここでは生徒たちが自分たちで自主的に勉強会を開いておりそのどれもが興味深い議題だった
「ここでは生徒一人一人が興味を持った議題をそれぞれ学んで毎週のように勉強会を開いているの、うちの学習内容は下手な大学なんかよりずっと高い基準だと自負しているわ」
「うわぁ〜!!これはすごい!!」
次に案内されたのは部活エリア、ここでは様々な部活動が行われており、そのどれもが高いレベルのもので感心してしまった。
「ここでの部活動の数は全部で100種類以上、運動部から文化部、さらにeスポーツなどと全ての分野で素晴らしい功績を残しているわ、中でもサッカー部は全国に何度も出場し数々の実績を挙げている超名門よ」
「そして極め付けはここ!!」
そして叔母さんは最後にとある棟へと案内した。そこには
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!/////」
そこには数々の恐竜の化石が並んでおり、生徒たちが資料を見ながら真剣な顔で研究を続けていた。
「うちでは最近恐竜の研究に力を入れているの太古の地球を支配していた恐竜を研究することでこの地球について学ぶ、そのためここには…」
「うおぉぉぉぉぉお!!これは日本に生息していた恐竜の生態や大陸の恐竜との違いに関する最新論文!!こっちは恐竜時代のゴビ砂漠の環境について書かれた最新論文!!うほぉぉぉぉぉっ!!これはティラノサウルスの進化について書かれたアメリカの最新論文!!世界中の最高レベルの論文が全部揃ってるなんてぇぇぇぇぇぇ!!」
信じられないほどの論文の数々に俺は感動で自分を抑えられずにいた。
「…読んでいいの?」
「どれでも好きなだけ読んでいいのよ。ここの資料は全て貸し出し自由だから」
「いよっしゃァァァァァァァァ!!」
「さいっっっっっっこう……!!」
俺は論文を手当たり次第読み終わった俺はこれ以上ないくらい幸せな気持ちになっていた。
「どう竜司、この学校のこと気に入ってくれた?」
「もう最高だよ!!毎日だっていたいくらいだよ」
夢のような時間に俺は歓喜のあまり叔母さんにそう言った。
「それは良かった、なら決まりね」
「え?」
叔母さんの突然の言葉に俺がポカンとすると叔母さんか信じられないことを口にした
「竜司、これから貴方はここの学校に通うことになるわ」
「蘭は…若くして超名門の私立白亜学園の学園長に任命されて、『未来の日本を担う若者を育成する』を掲げて数々の功績を残している…俺の妹だ」
一方その頃、半蔵学院では蘭について竜舌が飛鳥たちに説明していた。
「でもどうしてそんな人が竜司さんを…」
「…この手紙を見てくれ」
そう言うと竜舌はみんなに手に持った手紙を見せる。そこには
『貴方のようなろくでなしに竜司は任せられません。これからは私があの子の面倒を見ます。詳しい話は後日半蔵様と一緒にしっかりと話し合いましょう』
とキツい言葉で書かれていた。
「もともと俺が忍務で竜司を預ける時…あいつが竜司を引き取るはずだったんだが…俺が裏で根回しして半蔵様に引き取られるようにしたんだ」
「どうしてそんなことに…」
「あいつが引き取れば、絶対竜司の忍としての道を奪うのが目に見えてたからだよ、あいつは自他共に認める大の忍嫌いだからな」
「ちょ…ちょっと待ってよ叔母さん!!ここに通うって…俺は半蔵学院に…」
「当然転校させるわ、必要な手続きはこっちでやるから…」
「いや無理だって!!俺には『世界一カッコイイ忍』になるって夢が…」
想定外の言葉に俺は焦るが叔母さんは真剣な顔で話し出した
「竜司、悪いことは言わない…忍なんてやめなさい。あんなもの貴方がするような事じゃない」
「叔母さん…」
「忍は政府の命令に従うだけの存在、上の命令を機械のようにこなすことを命じられて…使えなくなれば簡単に捨てられる。碌なものじゃないわ…あなたにはそんなものになって欲しくないの」
俺を諭すように話す叔母さんの表情はとても真剣で、俺のことを案じて言っ照のがすぐに分かった。でも…
「でも叔母さん…俺は…っ!!」
ふと、俺は近くに禍々しい殺気を感じた。その殺気は俺に心当たりのあるものであった
「叔母さんごめん!!話は後だ!!」
「え?ちょっと竜司!?」
俺は叔母さんの声を振り切って殺気のした方へと駆け出した。そこへ駆け寄ると、見覚えのある姿があった
「朱音…なんでここに…!!」
しかし朱音の目は正気を失っており明らかに正気ではなかった。
「あはっ❤︎ようやく殺せる…!!この力で…今度こそあんたを殺してやる❤︎殺して刻んで…私を取り戻してやる…あは❤︎あはは❤︎」
『ケルベロス!!』
朱音はケルベロススカルキーを起動すると首筋に現れた鍵穴に挿しこみ回した。その瞬間、鍵穴から禍々しい泥が吹き出し全身に纏わりつき、悍ましいオーラを纏ったケルベロススカルへと変身した。
「なんだこの禍々しさ…!!以前よりも遥かに強い!!」
俺は瞬時にケルベロススカルのやばさを感じ取りカグラドライバーを装着した。
「変身!!」
『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』
俺は超絶ティラノキーを起動して仮面ライダーリューマ超絶へと変身した。
その瞬間、
「あはは❤︎死ねぇ!!」
ケルベロススカルが一気に間合いを詰めて鋭い爪で斬りかかってくる。俺は咄嗟に体を捩って回避するがあまりの速さに回避が間に合わず装甲に傷がついた。
「この…!!舐めるな!!」
俺はワイルドブラスターを取り出して斬りかかるがケルベロススカルは信じられないほどのスピードでそれを回避して背後から俺に斬りつけてきた。
「ぐっ…このスピード…以前と比べ物にならない!!」
「あはは!!凄い!!こんなに強くなった!!殺す!!この力で斬り刻む!!殺して刻んで血(色)で染めて!!あんたに死ぬほど後悔させてやる!!」
残虐な笑みを浮かべながら凄まじい殺意を込めて襲いかかるケルベロススカルの戦闘力は凄まじく、俺は防戦一方になってしまった。
「このままじゃやられる…仕方ない!!」
『必殺の術!!超絶!!』
俺はカグラドライバーを叩き、足にエネルギーを込めると力一杯跳び上がる。
「超絶必殺忍法!!超絶ダイナソー無双キック!!」
「死ねぇ!!」
するとケルベロススカルも両手の爪から凄まじいエネルギーを込めた斬撃を放ち、空中で衝突する。衝突した瞬間、途轍もない爆発が起こり俺は吹き飛ばされて変身を解除してしまった。
「くそっ…リューマ超絶の必殺忍法を相殺するなんて…!!」
変身が解けたダメージで立ち上がれずにいると煙の中から血だらけの朱音が現れる。倒せなかったが彼女も相当なダメージがあるようだ
「まだだ…まだ足りない…これじゃああいつを…みんなを殺すことができない…!!力が…!!もっと力が欲しいぃ…!!」
朱音は俺を睨みながら怨嗟の言葉を呟きながらふらふらと立ち去っていった。
「竜司!!」
「りゅーくん!!」
「竜司さん!!大丈夫ですか!?」
すると声が聞こえてそちらを向くと親父と飛鳥、斑鳩先輩に他のみんなが駆け寄ってきた、
「お前が蘭さんに攫われたと聞いて来てみれば…ここで一体何があったんだ」
「えっと…それは…」
霧夜先生に問い詰められて俺が説明しようとしたその時、
「竜司!!」
呼ばれた方を向くと険しい顔をした叔母さんがこちらに近づいてきていた。
「お、叔母さん…えっと…これはその…」
「これはどういうこと!?今の怪物…それに貴方がさっき変身していた姿…知ってることを全部説明しなさい!!」
必死に問い詰める叔母さんの顔を見て、俺は思うように口を開かなかった。