仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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其の六十三 炎佐と委員長!!の巻

彼の第一印象は「ちょっと怖そう」だった。

 

ヤンキーが多い樹羅中の中でも、彼の纏う雰囲気は他のヤンキーとは違うものがあった。

 

なのになぜか彼のことが気になって見つめてしまう。そんな日々が続いた。

 

そして、彼を観察する内に、気づいたのだ。

 

彼は…

 

 

 

 

 

「お前……委員長?」

 

目の前の少女を見て炎佐は驚愕する。

よく手入れされた長い黒髪、整った容姿、バランスの良い魅力的なプロポーション、誰が見ても美少女と認めるその少女も炎佐に驚きながらも詰め寄る。

 

「炎佐くん……!!今までどこ言ってたの!?中学卒業してから全然連絡つかなくなっちゃうし…炎佐くんのお母さんに聞いても曖昧な答えしかしてくれないし…本当に心配したんだよ!?」

 

「すいません人違いです。行くぞお前ら」

 

詰め寄る委員長さんに対して炎佐は後ろを向いてその場を立ち去ろうとする。しかし委員長さんは諦めずに炎佐にしがみついた。

 

「ちょっと待ってよ人違いじゃないよね!?私のこと委員長って呼ぶの炎佐くんくらいしかいないもん!!ってかちゃんと私には香澄(かすみ)って名前あるんだから名前で呼んでっていつも言ってるじゃん!!」

 

「違います人違いです。さっきの委員長っていうのは俺の出身地の方言で『鈍臭い奴』って意味です。それじゃあ。」

 

「そんな方言聞いたこと無いよ!?ってか初対面だったとしてもすごい失礼な言葉だよそれ!?ねぇなんでそんな知らんぷりするの!?久しぶりにあったんだから色々話そうよー!!」

 

「あーもうしつけえー!!中学の頃と変わってねえぞお前!!」

 

「ほらやっぱり炎佐くんじゃん!!意地悪しないでよー!!」

 

立ち去ろうとする炎佐を委員長こと香澄さんは必死に止めようとし、炎佐もそれに対して必死に抵抗していた。

 

「はぁ…はぁ…て言うか今思い出したんだけどさっきの鎧姿はなに?」

 

「…お前には関係ねえよ」

 

炎佐の服の裾を掴みながら香澄さんは炎佐に聞いてくるが炎佐は顔を背けてしらを切った。

 

「関係なくないよ!!教えてくれたって…」

 

「ダメですよ委員長さん!!炎佐さんが仮面ライダーだってことは忍の世界の機密事項!!一般の人には口が裂けても言えないんですから!!」

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「おい」

 

「理吉…」

 

「あ」

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダー…都市伝説て語られるヤツだよね?本当にいるなんて…」

 

「理吉テメェ……!!ほんっとにお前の口の軽さは忍としてなんなんだ?なに自分からペラペラ喋ってんだ…」

 

「ず…ずびばぜん…」

 

香澄さんに何もかも喋ってしまった理吉をフルボッコにした炎佐は頭を抱えながら壁に寄りかかる。

 

「とにかく!!俺らと関わってるとまたあの化け物達に襲われるぞ。わかったらさっさと家に帰れ」

 

「あっ…えっと…でも…」

 

「実際にお前襲われたじゃねえか、危険だから帰れって…」

 

「さっきのが…初めてじゃないの…」

 

「え?」

 

「炎佐くんに会う前にもあの恐竜…何度も私の前に現れてて…ねえ炎佐くん」

 

炎佐に近づくと、香澄は恥ずかしそうに話しかける

 

「もしよかったら…もう少しそばにいてくれる?」

 

 

 

 

 

 

「まさか炎佐にあんな知り合いがいたなんてや…」

 

一度2人と別れた俺と理吉は、2人で町を歩く炎佐と香澄さんを離れた場所から観察していた。

 

「俺も驚きました…蛇邪の女子から『顔は良いけど彼氏にはしたくない』、『いかにも不良のボスって感じでヤダ』って言われてる炎佐さんにあんな綺麗な女性の友達がいるなんて…」

 

「あいつそんなこと言われてんの?それにしてもあの恐竜…あのヒレに巨大な頭…おそらくモササウルスだな」

 

俺はふと先ほど遭遇した恐竜のことを思い出した。

 

「モササウルス?」

 

「体長12〜17m。白亜紀の海に存在していた巨大な海竜、『海トカゲ』と呼ばれている海の頂点捕食者。凄まじい咬合力で硬いアンモナイトの殼にも穴を開けてしまう程であり、海のティラノサウルスと称される程で…」

 

「竜司さん!?なんだか目がすごく怖いですよ!?」

 

 

 

 

 

「それで?いつからあの恐竜に付き纏われてんだ?」

 

「一週間くらい前からかな…あの恐竜が現れるといろんなトラブルが起きるの、トラックが突っ込んできたり看板が外れて落ちてきたり…こんなこと他の人に話しても信じてもらえないと思ってたから、炎佐くんがわかってくれて安心したよ。」

 

香澄と一緒に歩く炎佐は彼女から恐竜について色々聞いていた。

 

「まぁいい、お前が襲われてるってなら話は別だ。とにかくあまり派手に動かないで…」

 

「炎佐くん、まずはあのお店入ろ!!」

 

「おい!!」

 

 

 

 

 

 

「おいし〜♡この限定クレープ人気でなかなか買えないんだよ〜♪炎佐くんにも食べさせたかったんだ」

 

「むぐむぐ…確かに美味え…」

 

クレープ屋さんに入った炎佐と香澄さんはその店限定のクレープを食べ始める。香澄さんはクレープを頬張りながら嬉しそうに微笑んでいた。炎佐もそのクレープの味が気に入ったのか夢中になって食べていた、

 

「って違う!!あまり派手に動くなって…」

 

「次行こ炎佐くん!!炎佐くんを連れて行きたいところがあったの!!」

 

「人の話を聞け!!」

 

 

 

 

 

「おぉ…これは…!!」

 

「炎佐くん釣り好きだったよね?このお店色んな釣り道具が安く買えるので有名なんだって、だから炎佐くんを連れて行きたくて…」

 

「お、このブランド…最新モデルが出たのか…この前の報酬を使えば買えるか…!?いや、でもそうしたら今週の生活費が…」

 

次に連れてこられた釣具店では炎佐が気に入った釣竿を見て少年のように目を輝かせる。

 

「この釣竿なかなか良い…!!これだったらなんとか予算内で…」

 

「あ、これなんかも良いんじゃない?」

 

香澄が一つの釣竿を取ろうとすると、はずみで顔が炎佐のすぐ近くに来た

 

「あ……ごめん炎佐くん!!////」

 

「ん?なんだ急に?」

 

「な、なんでもないよ!!あはは…////」

 

「……変な奴だな?」

 

香澄は顔を真っ赤にすると慌てて距離を取り炎佐は首を傾げた。

 

 

 

 

 

「あの2人結構仲良いんだな、あんな風にする炎佐初めて見た」

 

「ってかあの人…絶対そうですよね」

 

「そうって?」

 

「いやどう見てもわかりますよね!?めちゃくちゃアタックしまくってるじゃないですか!!」

 

「アタック?何を言ってるんだ?」

 

「なんで分からないんですかー!!」

 

2人の様子を見ていた俺は理吉のツッコミに首を傾げた。

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず今日は何もなかったけど…しばらくはあんまり1人で行動したりすんなよ?学校に行くのも友達と一緒に行くんだぞ。見張りはしばらく続けてやるから」

 

「う、うん…今日はありがとう」

 

日が沈み辺りが暗くなった頃、炎佐は香澄を彼女の家に送っていた。家の玄関前に辿り着くと炎佐は帰ろうと背を向けた。

 

「じゃ、俺はもう戻るから」

 

「ま、まって!!」

 

すると香澄は慌てて炎佐を呼び止める。

 

「炎佐くん…うちでご飯食べて行かない?今日一緒にいてくれたお礼がしたいの」

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

「炎佐さん…気づいてください…めちゃくちゃ好意持たれてますよ…」

 

「理吉〜食べ物買ってきたぞ」

 

「ん?ありがとうございます竜司さん」

 

2人の様子をビルの屋上から理吉が心配そうに双眼鏡で覗いていた。そこへ買い出しを終えた竜司が帰ってくる。

 

「どう?あの2人」

 

「手料理イベントがスタートしました。」

 

「なんか今日の理吉言ってることがよくわからん」

 

「竜司さん…もうツッコミませんよ…」

 

しかし炎佐と香澄の間に起きているイベントに気が付かない竜司に理吉は呆れてため息を吐きながら受け取ったチーズかまぼこを口にした。

 

「そうだ、スカルがきた時のために…」

 

ふと竜司は何かを思いつくとどこかへと連絡をした。

 

 

 

 

 

 

「ふんふんふ〜ん♪」

 

香澄はキッチンに入るとエプロンを着けて料理を作り始める。料理を作りながら笑顔で鼻歌を歌う彼女はとても上機嫌なのが目に見えた。聞けば香澄の両親は今日どうしても外せない仕事があり留守にしているとのことらしい。

 

「はぁ…つい誘いに乗ってしまった…」

 

必要以上に接しない筈だったのに食事まで御馳走になってしまったことに頭を抱えながら炎佐はため息を吐く。そしてふとご機嫌で料理を作る彼女をちらりと見る。

 

「やっぱりあいつ、家事の手際いいな…」

 

中学時代も不良も多く存在する樹羅中のクラスを3年間まとめ上げていた彼女は何故か俺にも恐れることなく話しかけてきた。そんな誰にでも普通に接する性格と美少女と呼ぶに相応しい美貌を持つ彼女は中学ではみんなから慕われていた。

 

「よし、出来た!!」

 

そんなことを考えてると美味しそうな見た目のハンバーグをお盆に乗せて運んできた。

 

「おお…!!」

 

ほかほかと湯気が立ち込めるハンバーグに炎佐は目を輝かせる。抜忍生活では滅多に口にできないハンバーグに加え、空腹も相まってお腹から音がなってしまう

 

「い…いただきます…」

 

「うん、どうぞ召し上がれ」

 

美味しそうな匂いに負けて炎佐はハンバーグを口にした。

 

「……美味え」

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ俺はもう行くよ、お前も早く寝て疲れをとっとけよ」

 

「う…うん…」

 

食事が終わり、家を出ようとする炎佐に香澄は寂しそうな顔をする。

 

「心配すんな、家の周りはちゃんと敵が来れば分かるようにしてるし俺もあのビルの屋上で見張ってるから何かあったらすぐに駆けつける。」

 

「あ…うん!!また明日ね!!」

 

炎佐の言葉に安心したのか香澄は嬉しそうに笑顔になった。元気になった彼女を見て炎佐も安心すると背を向けて竜司たちが見張を続けているビルの屋上へと向かった。

 

「そうだ!!良いこと思いついた」

 

 

 

 

「お、炎佐お疲れ」

 

「香澄さんは大丈夫ですか?」

 

「ああ、周囲に怪しい気配もないし念の為あいつの家の周りをヘビ丸に見張らせている。それで?そっちの様子はどうだ?」

 

屋上にやってきた炎佐が声をかけると竜司と理吉、スティラコが2人と1匹で人生ゲームをやっていた。

 

「今の所…竜司さん、スティラコ、俺の順番で稼いでますね」

 

「そっちじゃねーよ。てか恐竜にも負けてるのかお前」

 

「痛ぁ!!」

 

的外れな答えをする理吉に炎佐渾身のゲンコツが炸裂した。

 

「今のところはスカルもモササウルスも現れてないよ。俺もガマ吉に辺りを探してもらってるけど気配も無いみたい」

 

ゲンコツに悶える理吉の代わりに竜司が答えた。

 

「そうか…あのサメのスカル、恐竜の様子なら何かに気づいていたみたいだった。下手に手を打たれる前に対策できれば良いんだけどな…」

 

竜司の答えに炎佐は頭を抱えて悩んだ。

 

「それはそうと…炎佐さん」

 

「なんだよ?」

 

いつのまにか間合いを詰めていた理吉に炎佐はポカンとする。

 

「香澄さんとはどこまでいったんですか?」

 

「はぁっ!?」

 

突然の質問に炎佐は驚き冷や汗をかく

 

「な、何言い出すんだお前は!?何もねえよ!!」

 

「だってぇ!!あんな綺麗な人とクレープ食べて!!買い物して!!家で手料理まで食べたんですよ!!そんなイベント目白押しの状態で何も無いわけないじゃないですか〜!!」

 

「別にみんなでクレープ食べたり買い物したりなんて友達でも…」

 

「竜司さんは少し黙ってて!!」

 

竜司の発言に対し理吉は目を光らせて遮った。

 

「美人でスタイルも良くて、家事も出来て性格と完璧!!あんな素敵な人世界中探してもなかなか居ませんよ!!炎佐さんなら1000%…」

 

「馬鹿かお前は、どんなことがあっても俺とあいつじゃそうはならないしなる気もない」

 

テンションMAXで話す理吉に対して炎佐は静かにそう告げた。

 

「なんでですか!?あんなに良い人のどこが不満なんですか!!」

 

「良い奴だよ、あんなお人好しな奴はそう居ない。だからこそ、悪忍の俺とは無縁の存在なんだ。」

 

炎佐の静かな一言に理吉は黙り込んでしまう

 

「俺は悪忍、アイツは平和な世界で生きる一般人、本来こんな関わることすら許されねえ。アイツと俺が接することは…間違ってることなんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

その時、何かの気配がして3人が振り向くと、香澄がそこに立っていた。

 

「委員長…なんでここに…」

 

炎佐が視線を下げると香澄は弁当箱を3つ手に持っていた。おそらく彼らへと差し入れとして持ってきたのだろう。しかし、その時炎佐の話していた言葉を聞いてしまったのだ。

 

「あ…あはは…ごめんね…炎佐の事情も考えないで…ズカズカと踏み込んじゃったね…」

 

「香澄さん違うんです…今のは…!!」

 

「こ、これ!!監視やってると疲れると思って作ったの…明日の朝にでも…お腹空いた時に食べて!!」

 

香澄は弁当箱を置くとそのまま階段を走って降りてしまった。

 

「炎佐さん!!」

 

「これでいい」

 

理吉が慌てて炎佐に声をかけるが、炎佐は静かに呟く

 

「本来在るべき関係になっただけだ。」

 

「炎佐…だけど…」

 

「明日からは離れた場所から監視を続けるぞ。お前らもさっさと片付けて休んでろ」

 

俺たちの声を遮るように炎佐は背を向ける。

 

「……あの馬鹿」

 

そして炎佐は、ふと弁当箱へと視線を向けて呟いた。

 

 

 

 

「はぁ…」

 

部屋に戻った香澄はベットに倒れ込むと悲しそうに人形を抱きしめる。

 

「事情があるのは分かるよ…?でも、3年ぶりなんだもん」

 

1年生の時、最初は怖いイメージだった。でも、一緒にいるうちに彼が本当は優しい人だって分かった。目つきは悪く、クラスでも友達を作ろうとはしなかったけど、時折見せる優しさが…彼のまっすぐな心が…私に伝わってきたから…だから私は…

 

「炎佐くんの……馬鹿……!!」

 

 

 

 

 

「なに、この娘が?」

 

とある廃工場ではメガロドンスカルがモノクルの男、天に写真に映る香澄を見せていた。

 

「ああ間違いないね、そいつを利用すれば間違いなくあの恐竜を捕まえることができる。」

 

「策はお有りなのですか?」

 

「アタシを誰だと思ってるんだい?」

 

メガロドンスカルはそう言うと黒い卵を取り出して握り潰す。するとそこからカメレオンスカルとオクトパススカルが現れた。

 

「狩りはアタシの得意分野さ、アンタは黙って見ていな」

 

 

 

 

「はぁ……」

 

次の日、香澄が学校へ行くために家から出てくる。しかし、その足取りは重く、寂しそうな顔で俯いていた。

 

「……………。」

 

そんな彼女を炎佐は木の上からひっそりと覗いていた。

 

(そうだ、これでいい…俺は悪忍、闇の世界で生きる俺の存在はあいつにとっても良くない。あいつは俺なんかと関わらないで…もっと平和な世界で生きてれば良いんだ)

 

 

 

「炎佐さん…」

 

「あいつ…ん?」

 

そんな炎佐を俺と理吉が見ていると、突如背後から殺気を感じた。

 

「みんな避けろ!!」

 

「シャァァァァァァァァッ!!」

 

俺が叫び、みんなが飛び上がるとそこへモササウルスが勢いよく噛みついてきた。

 

「出やがったか!!気をつけろお前ら!!こいつ強いぞ!!」

 

「わかった!!理吉は退がってろ!!」

 

「は、はい!!」

 

理吉を退がらせると俺と炎佐はカグラドライバーを取り出して装着した。

 

「「変身!!」」

 

『『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』』

 

「シャァァァァァァァッ!!」

 

リューマ超絶とガリュー超絶へと変身した俺達にモササウルスは水の鏃を生み出して一斉に放ってきた。

 

「お前…いったいどうして委員長に…何が狙いだ!?」

 

「シャァッ!!」

 

ガリューが問い詰めるもモササウルスは聞き耳持たず、口を大きく開き勢いよく襲いかかる。

 

「くそっ…話を聞かない奴だ…!!」

 

「シャァァァァッ!!」

 

「スティラコ、いくぞ!!」

 

「グォン!!」

 

『スティラコ!!』

 

俺はスティラコキーを起動して腕に取り付けたダイノコネクターの鍵穴に挿し込んだ。

 

『ユナイト!!スティラコ!!』

 

スティラコが俺の腕に吸い寄せられてガントレットへと変形し、仮面ライダーリューマ超絶スティラコユナイトへと変わる。

 

「おりゃぁ!!」

 

『グォォォォォ!!』

 

俺はスティラコの雷の力を解放してモササウルスへと放つが、モササウルスも水を操り盾にして雷撃を防いだ。

 

「やっぱ強いな…!!海のティラノサウルスの異名は伊達じゃない!!」

 

モササウルスの凄まじいパワーに俺は冷や汗をかく。

 

その時、

 

「竜司さん、炎佐さん!!香澄さんがいない!!」

 

「なにっ!?」

 

理吉の言葉に炎佐が振り返ると、香澄の気配がどこにも感じられない。

炎佐は青ざめてしまった。

 

 

 

 

「委員長……!!くそっ、俺としたことが…!!」

 

「シャァァァァァァッ!!」

 

その時、モササウルスが雄叫びをあげると突如踵を返してどこかへと勢いよく空中を泳いで行ってしまった。

 

「あいつ…もしかして…!!」

 

慌てた様子で突如引き上げたモササウルスを見て、俺はあることに気がついた。

 

「委員長…!!っ!!」

 

ガリューがモササウルスを追いかけようとしたその時、オクトパススカルが壁の隙間から現れて俺とガリューを触手で拘束した。

 

「くそっ!!また復活スカルかよ!?」

 

俺とガリューなんとか脱出しようとするが、オクトパススカルは力一杯俺を締め付けてなかなか脱出することが出来ない。

 

「離せこの!!こんなことしてる場合じゃ…!!」

 

「おりゃあ!!」

 

その時、理吉が飛び出してオクトパススカルを思いっきり殴る。オクトパススカルは不意に殴られたのに驚き、一瞬触手が緩んでその隙に俺とガリューは脱出した。

 

「炎佐さん!!はやく香澄さんを追いかけてください!!」

 

「理吉…」

 

「今彼女を助けられるのは炎佐さんだけです!!いや違う、炎佐さんが助けなきゃ意味がないんです!!分かったら行ってください…はやく!!」

 

「…すまん!!」

 

理吉の言葉に頷くと炎佐はモササウルスの向かった方向へと走り出した。

 

すると、オクトパススカルと共に無数のアントスカルやアーミーアントスカルの大群があちこちから現れた。

 

「理吉、これ持っとけ」

 

俺はティラノキーを取り出すと理吉へと投げ渡す。

 

「さっきの言葉、聞いててスカッとした。やっぱりお前って凄いやつだよな」

 

「…ありがとうございます!!」

 

『ティラノ!!』

 

理吉はティラノキーを起動すると拳を構えてアントスカルの大群とオクトパススカルへと身構えた。

 

「それじゃあとっととこいつら倒してガリューを追いかけるか」

 

「はい!!」

 

 

 

 

 

 

「う……ここは……?」

 

突然何者かに意識を奪われた香澄が目を覚ますと、どこかの廃工場て縛られていた。辺りを見渡していると、背後にカメレオンスカルがおり、自分を見張っている。

 

「ひっ…!?」

 

「おや、お目覚めかい?眠り姫ちゃん」

 

すると、黒ずくめの服装で顔にサメのタトゥーがある女がこちらをニヤリと笑いながら見つめていた。

 

「な、なんですか貴方は…!?」

 

「は、威勢がいいお嬢ちゃんだね。伊達に仮面ライダーのお友達じゃないってか?」

 

女は香澄に近づくと胸元から銀色のスカルキーを取り出した。

 

『メガロドン!!』

 

女がスカルキーを起動すると舌に現れた鍵穴に挿しこみ回す。すると全身を禍々しい泥が包み込み、メガロドンスカルへと変身し、ライフルを香澄に突きつける。

 

「アタシはね、アンタみたいなガキは大好きだよ。良い悲鳴を聞かせてくれそうだ」

 

嗜虐的な笑みで銃口を突きつけるメガロドンスカルに香澄は恐怖で動けなくなってしまう

 

「え…炎佐…くん…!!」

 

 

 

 

 

 

「シャァァァァァァァッ!!」

 

「え?」

 

その時、廃工場の窓をぶち破ってモササウルスが突撃し、カメレオンスカルを一撃で葬った。

 

「シャアッ!!」

 

「あはっ!!おいでなすった!!」

 

大きく口を開いて突撃するモササウルスの噛みつきを回避しながらメガロドンスカルは笑みを浮かべた。攻撃を躱すメガロドンスカルを逃すまいとモササウルスはさらに追撃しようとする。

 

「これならどうだい?」

 

「シャウッ!?」

 

するとメガロドンスカルはモササウルスではなく香澄へと銃口を向けて発砲した。それに対してモササウルスは高速で泳ぐように移動すると香澄へと覆い被さった。

 

「シャ…アッ…!!」

 

メガロドンスカルの銃弾はモササウルスへと当たりモササウルスは苦痛の表情を浮かべる。

 

「やっぱりねぇ!!そうすると思ったよ!!」

 

それを好機と言わんばかりにメガロドンスカルは影を操るとサメの大群をモササウルスに噛みつかせていく。圧倒的数の暴力にモササウルスは抵抗虚しく力尽きて鍵へと戻ってしまった。

 

「あははっ!!やってやったよ!!あとはこいつを…!!」

 

メガロドンスカルはモササウルスキーを拾い上げると、口を開いて飲み込んでしまう。すると、メガロドンスカルの全身から溢れんばかりのエネルギーが放出した。

 

「力が漲ってくる…この力なら仮面ライダー共なんて敵じゃない!!アハハハハ!!」

 

強大な力を手に入れたメガロドンスカルは歓喜のあまり高笑いする。そして香澄に目をやるとライフルを香澄の眉間へと突きつける。

 

「もうこうなったらアンタに用はない、とっとと殺してやるよ」

 

「あ…ああ…!!」

 

銃口を突きつけられ香澄は恐怖で動かない。そんな彼女を嘲笑うかのようにメガロドンスカルは引き金を引こうとした。

 

「炎佐くん…………助けて…………!!」

 

 

 

 

銃声が工場内で響き渡る

 

目を瞑る香澄だが、何も起こらない

 

彼女が目を開くと

 

巨大な片手斧で銃弾を防ぐ炎佐が自分の前にいた

 

 

 

 

 

 

「炎佐くん……」

 

「…だから関わって欲しくなかったんだよ。こんなことに巻き込まれて欲しくなかったから」

 

炎佐は拳を握りしめて呟いた。

 

「俺に関われば…お前はこんな目に会い続けちまう。お前はこんな世界知る必要なんかねえんだよ。普通の仕事をして、普通の友達作って、普通の彼氏作って、幸せな家庭を築いていれば良いんだよ。」    

 

「炎佐くん…」

 

「なのに、こっちの気も知らないで…昔っから世話焼いて…」

 

拳を握りながらも炎佐は香澄をほっとした顔で見つめる。

 

「でも、それがお前なんだよな」

 

「炎佐くん…」

 

「安心しろ、お前の平和な世界に、こんな奴らは一歩も近づけさせねえから」

 

炎佐らそう言ってカグラドライバーを装着した。

 

「だから…お前はこんな世界忘れて、平和に生きろ」

 

『超絶スピノ!!』

 

炎佐はワイルドギアを取り付けて超絶キーを起動して鍵穴に挿し込む

 

『ガルルルルルグオーン!!ライドオン!!ガルルルルルグオーン!!ライドオン!!ガルルルルルグオーン!!ライドオン!!』

 

「変身!!」

 

『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』

 

炎佐は超絶キーを回して全身に忍甲冑を纏い、仮面ライダーガリュー超絶へと変身してワイルドブラスター・キャノンモードを手に身構えた。

 

「少し遅かってねぇ…!!アンタなんか今のアタシの敵じゃないよ!!」

 

メガロドンスカルはワイルドブラスターを放つガリューにライフルを放って迎え撃つ。互いの射撃が空中でぶつかり合い、お互いなかなか攻撃を当てることができなかった。

 

「はっ!!だったら見せてやるよ!!アタシが手に入れた恐竜の力をね!!」

 

すると、メガロドンスカルは力を解放して影のサメを次々と召喚する。サメは以前戦った時よりも大きく、口から高圧の水流を放ちガリューの体へと傷をつけていく。

 

「くそっ!!これは…」

 

「アハハ、どうだい!?これがアタシが新たに手にした恐竜の力さ!!この力でアンタを殺して、アンタの持ってる恐竜の力も根こそぎいただくよ!!」

 

メガロドンスカルの笑い声と共にサメの群れは口から高圧水流をガリューへと放つ。ガリューは高圧水流を躱しながらメガロドンスカルへとワイルドブラスターの砲弾を放つが、メガロドンスカルは影の中へと逃げ込み攻撃は当たらなかった。

 

「しぶといねぇ…!!だけど、アンタの性格もお見通しだよ!!」

 

「なっ…!!」

 

その時、メガロドンスカルは手に持ったライフルを香澄に向けて発砲しようとした。ガリューは慌てて香澄の前に立ち、彼女を守ろうと身構えた。

 

「…え?」

 

しかし、なぜかメガロドンスカルは2人に発砲せず、なぜか体を動かせなくなっていた。

 

「な…なんで…動けない…!?」

 

「シャアァァァ…シャァァァァァ……!!」

 

メガロドンスカルも想定外のことらしく、動けない体に動揺を隠せなかった。そしてメガロドンスカルの体からモササウルスが無理やり飛び出そうともがいていた。

 

「モササウルス…お前…もしかして委員長を守ろうとしたのか?」

 

ガリューはふと香澄との会話を思い出す。こいつが現れる時、トラックが突っ込んできたり、看板が落ちてきたりと彼女に危険なことが起こっていた。自分と再会した時も、落ちてきた室外機が彼女に当たるところだった。こいつは…彼女を襲おうとしたのではなく、守ろうとしていたのか…

 

「もしかして…あなた…!!」

 

その時、香澄はモササウルスを見て思い出した。彼との出会いを…

 

 

 

 

 

 

『シャウ……』

 

モササウルスが目覚めた時、彼は死にかけていた。

 

彼は水を取り込み、それを自在な形にして操る能力を持つが、その能力故に、水を失うと一気に弱体化してしまうのだ。

 

彼が目覚めた場所は水が全くなく、その日も快晴、長年眠っていて水が体内に残ってない彼には過酷な状況だった。このままでは死を待つだけ…そう思っていたその時、

 

『この子…亀?イモリ?水が必要なのかな?』

 

彼女は動けない自分を心配そうに拾い上げると水辺へと運んでくれた。そして優しく水の中に入れると泳ぎ始めた自分を優しく見つめ微笑んだ。

 

『元気になってよかった、もう水辺から出てきちゃダメだからね?』

 

『シャウ……』

 

優しくそう言う彼女にモササウルスが抱いたのは…溢れんばかりの感謝だった。

 

だから彼は誓った。

 

彼女に目一杯恩返しをしようと、あらゆる脅威から彼女を守ろうと

 

 

 

 

 

 

「このっ…!!大人しくしなトカゲ畜生が!!アンタは黙ってアタシに従ってりゃ良いんだよ!!」

 

「シャァァァァァァァァァッ!!」

 

モササウルスはメガロドンスカルの支配を逃れようと必死に抵抗を続けていた。そんなモササウルスを見てガリューは笑みを浮かべる。

 

「お前…義理堅い奴なんだな…わかった!!」

 

ガリューは駆け出すと必死にメガロドンスカルの体内から抜け出そうとするモササウルスの体を掴んだ。

 

「ガッ!?何を…」

 

「一緒に戦うぞモササウルス!!そんでこんな奴とっととぶちのめすぞ!!」

 

「シャァァァァァッ!!」

 

ガリューの言葉にモササウルスが頷くと雄叫びをあげてメガロドンスカルの体から抜け出した。

 

「がっ…ああ…テメェ…やってくれたねぇ!!」

 

モササウルスを抜き取られて苦しむメガロドンスカルはガリューを殺意剥き出しの目で睨みつけた。

 

「それはこっちのセリフだ、覚悟しな」

 

「ガリュー!!」

 

その時、竜司の声が聞こえて何かが投げられる。ガリューがそれを受け取ると、それは竜司が使ったのと同じダイノコネクターだった。

 

「神門様から量産したのを貰ってきた!!それを使え!!」

 

「行ってください炎佐さん!!」

 

竜司に続くように全身ボロボロの理吉も叫んだ。

 

「はっ…ありがとよ!!」

 

『ダイノコネクター!!』

 

2人の言葉に、ガリューは頷きダイノコネクターを取り付ける。そしてモササウルスも鍵の姿になるとガリューの手の中に収まった。

 

「いくぞモササウルス!!」

 

『モササウルス!!』

 

ガリューはモササウルスキーを起動してダイノコネクターの鍵穴に挿しこみ回した。

 

『ユナイト!!モササウルス!!』

 

モササウルスはガリューの右肩にひきよせ引き寄せられるとモササウルスの頭部の装甲の付いた右腕全体を覆うマントの付いた形態、仮面ライダーガリュー超絶モササウルスユナイトへと変身した。

 

「ちっ…!!せっかく手に入れた力を…大人しくアタシに返しな!!」

 

ガリューの姿を見たメガロドンスカルは怒りながらライフルを撃ちながらサメの大群をガリューへとけしかけた。しかしガリューは、足に水流を発生させて銃弾を躱しながら、ワイルドブラスターから水の弾丸を連射して次々とサメの群れを撃ち落としていく。

 

「ちっ…姿が変わっても…アンタらの弱点は変わらないだろ!?」

 

攻撃が当たらず苛立ったメガロドンスカルは、香澄めがけて銃弾を放った。

 

「させるか!!」

 

「シャァァァァッ!!」

 

しかしガリューが水を操ると、巨大なモササウルスが現れて香澄を銃弾から守った。

 

「なっ!?」

 

「無駄だ…もうこれ以上…あいつには傷一つつけさせない!!」

 

メガロドンスカルは影の中を移動してガリューを撹乱しようとするが、ガリューが操る水はメガロドンがどこに移動しても即座に水の弾丸をすぐ近くに生み出して撃ち込み、メガロドンスカルはどんどん追い詰めていく。仮面ライダーガリューは決して逃さない、自分の悪忍の誇りを貫くために、平和な世界で生きる彼女を守る為に、

 

「トドメだ!!」

 

『必殺の術!!超絶!!』

 

ガリューはモササウルスキーをワイルドブラスターに挿しこみ回す。すると銃口に巨大な水の砲弾が生み出され、ガリューの周囲にも水の弾丸が現れる。

 

「超絶必殺忍法!!煉獄オーシャンフルバースト!!」

 

『ガォォォォォン!!』

 

「くそぉぉぉぉ!!」

 

ガリューが引き金を引くと水の弾丸が一斉にメガロドンスカルへと襲いかかる。メガロドンスカルも負けじとサメの群れを一斉にガリューへと向かわせるが、水の弾丸の雨はサメの群れを一掃してメガロドンスカルへと炸裂し爆発した。

 

「そんな…アタシが…狩られるなんて…!!」

 

煙が晴れると、人間の姿に戻ってメガロドンスカル、猟がふらつきながら倒れ、粉々に砕けたメガロドンキーが地面に落ちた。

 

「炎佐くん!!」

 

するとそこへ香澄が炎佐を心配して近づいてくる。

 

「近づくな!!」

 

しかし炎佐はそんな彼女を近づけまいと叫んだ。

 

「これで分かったろ?これが俺の生きてる世界だ。このまま俺に関わっていけば…お前はさらに危険な目にあっちまうんだ。」

 

変身を解いた炎佐はモササウルスキーをしまうと香澄から背を向けて歩き出す。

 

「わかったらもう俺のことは一切忘れろ。今まで通り、平和な世界で安心して生きろ」

 

そう言って炎佐は彼女を一切見ずにその場を立ち去る

 

「あ…炎佐さーん、待ってくださいよ〜!!」

 

立ち去る炎佐と理吉を、香澄はずっと見つめ続けていた。ふと気づくと、綺麗に完食された弁当箱が綺麗に洗ってある状態で置いてあった。

 

「…炎佐くん」

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁ!?報酬無しってどう言うことだよ!?」

 

次の日、いつもの斡旋所に戻った炎佐が依頼の報告をするが、報酬ゼロという答えに仲介人を激しく問い詰めた。

 

「当たり前だろ?町であれだけドンパチやって、挙句一般人に正体バレて、俺がどんだけ事後処理に尽力してやったと思ってるんだ?負担肩代わりしてやっただけありがたいと思いな」

 

「うぐぐ…!!」

 

「ま、俺も鬼じゃねえ。今回手に入れたその鍵はお前にやるからそれで我慢しろ」

 

ニヤニヤ笑いながらそう言う仲介人に炎佐はがくりと項垂れた。

 

 

 

「くそっ…あのジジイ足元見やがって…」

 

報酬をもらえず落ち込みながらも炎佐はアジトへと歩いて向かった。

しかし、ふと香澄を思い出す。久しぶりに会えた自分に対して彼女は本当に嬉しそうだった。

 

「いや、これでいいんだ。あいつもそのうち忘れるだろう」

 

そう首を振ると炎佐はアジトの洞窟にたどり着いた。

 

「おう、帰ったぞお前ら」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、おかえり炎佐くん」

 

「むぐむぐ…おかわり!!」

 

「わたくしもですわ!!」

 

「わしもおかわりや」

 

「あたしは大盛りで!!」

 

「私にもちょうだい香澄ちゃん」

 

そこにはエプロンつけてご飯を作ってる香澄がいた。さらに焔たちも香澄の作ったご飯を美味そうに食べている。

 

「なんでいるんだよ!?」

 

「炎佐くんがここに住んでるって知って…だから私も炎佐紅蓮隊に入るために来たんだ」

 

「はぁぁぁぁ!?」

 

得意げにそう言う香澄に炎佐はあんぐりと口を開けて驚いた。

  

「私は戦うことなんて出来ないし…炎佐くんの足を引っ張っちゃうかも知らない…でも、炎佐くんが私たちの平和を守ってくれてるなら…力になりたいの!!」

 

頬を赤く染めながら香澄はまっすぐと炎佐を見つめてそう言った。

 

「毎日は学校もあるから来れないけど…毎週だったらご飯とか洗濯とかしに来るし…私を炎佐紅蓮隊に入れてください!!」

 

「もちろんだ!!歓迎するぞ!!」

 

「こんなにまともな食事を毎週出来るなら嬉しいですわ〜!!」

 

「わしも大歓迎やで」

 

「よろしくね香澄お姉ちゃん!!」

 

「これからも一緒にやっていきましょ!!」

 

「ふざけんな!!ダメに決まってるだろ!!」

 

飯に釣られて乗り気にみんなを見て炎佐は慌てて止めようとする。

 

しかし、

 

「でも焔ちゃんも言ってたよ?悪忍は『来るもの拒まず』が信条だって、だから良いでしょ?」

 

「ゔっ…!!」

 

嬉しそうにそう言う彼女に炎佐は思わず黙ってしまう

 

「それじゃあよろしくね炎佐くん!!」

 

「ち…ちくしょー!!絶対許さないからなぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

     

 

 

樹羅高校3年 香澄

 

炎佐紅蓮隊加入決定

 

 

 

 

 

 

「だから認めねえぞ俺は!!」

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