仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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お待たせしました!!
前回に続いて炎佐と委員長回です!!


其の六十四 通い妻と潜入調査!?の巻

市立樹羅高校の校舎裏

 

「えっと…気持ちは嬉しいんですが…ごめんなさい」

 

彼女の名前は香澄、この樹羅高校の3年生である。黒髪ロングの恵まれた美貌に加えてスタイル抜群、さらに頭も良く誰とも分け隔てなく接する人望の厚さと性格の良さから多くの男性を魅了している。そして今日も目の前の爽やかそうな少年から告白されていた。

 

「あ…そう…ですか…はは…」

 

振られてしまった少年は笑いながらも残念そうに頭を掻く

 

「えっと…好きな人が…いるからですか?」

 

「………………(コクン)//////」

 

「………びぇぇぇぇぇぇん!!」

 

少年の言葉に香澄が頷くと、少年は泣きじゃくりながら全力疾走して去った。

 

 

 

 

「うわぁ…またフラれたぜ…」

 

「これで連続99人玉砕だな」

 

「かわいそうに…」

 

そんな様子を野次馬の男子たちがフラれた少年に同情しながら眺めていた。

 

「今のやつは陸上部のエース、この前は現役モデル、そのまた前はイケメン生徒会長、全員ダメだったか…」

 

「でもやっぱり可愛いよな香澄さん」

 

「ほんと、うちの学校で1番の美女なんじゃないか?」

 

「くそ〜やっぱり俺もダメ元で告ろうかな…」

 

 

 

 

「あれ?香澄その荷物はどうしたの?」

 

授業が終わりみんなが帰路に着く中、香澄が荷物をまとめていると中学時代からの友達が話しかけてきた。

 

「うん!!今日からちょっと週末に通うところが出来たんだ。」

 

香澄は頬を少し赤く染めながら友達に嬉しそうにそう返事した。

 

「…もしかして炎佐関係?」

 

「ふぇっ!?な、なんでわかったの!?」

 

「あんた炎佐のことになるとめちゃくちゃわかりやすいのよ」

 

友達に図星を突かれた香澄は顔を真っ赤にして驚いた。

 

「そっか、あいつこっち戻ってきてたんだ。にしても中学時代は奥手すぎて全然進展しなかったあんたが通い妻か…その勢いで既成事実くらい作っちゃいなさいよ」

 

「もうからかわないでよ!!と、とにかく行くから!!」

 

香澄は慌てて荷物を纏めると急いで教室を後にした。

 

「…どうりで最近めちゃくちゃ機嫌いいと思った。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「帰れ」

 

「なんで〜!?」

 

荷物と途中で買った食材を手にアジトの洞窟にたどり着いた香澄だったが、炎佐に門前払いをされた。

 

「私も炎佐紅蓮隊なんだから入ってもいいじゃん!!せっかく今日のご飯の材料も買ってきたのに…」

 

「だから俺は認めてねぇって言ってるだろ!!飯なら俺たちで作れるから早く帰…」

 

「「「「「香澄(ちゃん/お姉ちゃん)いらっしゃぁぁい!!」」」」」

 

「シャウシャウシャウ〜!!」

 

「ぐえっ!!」

 

帰そうとする炎佐を押し除けて焔たちとモササウルスが香澄を盛大に出迎えた。

 

 

 

「くそっ…あいつら飯で簡単に釣られやがって…!!」

 

「炎佐くん、ご飯できたよ」

 

焔たちに押し除けられて出来たたんこぶをさすりながら呟いてると香澄がご飯を手に近寄ってきた。

 

「委員長お前…本気でウチに入るつもりかよ…」

 

「うん!!私も炎佐くんの力になりたいの!!」

 

差し出されたご飯を食べながら尋ねる炎佐に迷いなく答える香澄。炎佐はため息を吐いた。

 

「前にも言ったろ?忍の世界ってのは危険が山ほどあるんだ。まして俺なんかはあんな怪物と戦う日々だ。だからお前には巻き込まれて欲しくないんだよ…」

 

「でも…」

 

「なんだ炎佐!!ここまで香澄が言ってるのに…むぐむぐ…まだ認めて…むぐ…いないのか!?」

 

「香澄さんの覚悟を…むぐむぐ…理解してあげても良いのではないですの!?」

 

「シャウ〜!!」

 

「お前らは飯に釣られただけだろうが!!モササウルス!!お前も猫みたいに甘えてんじゃねぇ!!」

 

「やれやれ…炎佐も仕方ないわね」

 

ご飯を頬張りながら香澄の味方をする焔と詠と香澄に撫でられて嬉しそうなモササウルスに炎佐は叫ぶ。そんなやりとりを見ながら春花はため息を吐いた。

   

 

 

 

 

 

 

 

「手を出すなってどういうことだよ!!」

 

とある廃工場、親衛隊のエラスモテリウムスカルは目の前のリーダーである天に詰め寄っていた。

 

「ティタノボアに続いてメガロドン、親衛隊はすでに2人仮面ライダーにやられています。これ以上闇雲に動かして戦力を削ればロードスカル達の二の舞になりますからね。綿密に策を練る必要が出てきました。」

 

「ざっけんな!!俺をあの雑魚2人と一緒にするんじゃねぇ!!」

 

天の言葉にエラスモテリウムスカルは怒りながら天へと掴み掛かろうとした。

 

『アルゲンタヴィス!!』

 

その瞬間、天は銀色のスカルキーを起動すると額の鍵穴に挿しこみ回し、背中に大きな翼を生やし、頭に巨大な嘴を持つ鳥の頭骨を被ったスカル、アルゲンタヴィススカルへと変身しエラスモテリウムスカルの腕を掴んだ。

 

「ぐっ…」

 

「奴らを侮ってはいけません…奴らを倒すためにも慎重に動く必要があります…良いですね?」

 

「…ちっ!!」

 

アルゲンタヴィススカルの言葉にエラスモテリウムスカルら苛立つと背を向けてどこかへと去っていった。

 

「サーベルタイガー、貴方も頼みましたよ」

 

「…我が剣を振う時はいずれ来る。我はただそれを待つのみだ」

 

対してサーベルタイガースカルは静かにそれだけ呟くとゆっくりと立ち去っていった。

 

「やれやれ、確かにあの2人なら簡単にはやられないでしょうけど…念には念を入れないといけませんからね」

 

そういうとアルゲンタヴィススカルは手に握られた銅色のスカルキーを見つめた。

 

 

 

 

 

 

 

『おはよう炎佐くん』

 

思えばあいつは気づいた頃には当たり前のように俺に挨拶するようになっていた。忍の家系じゃない母上に入れられたこの学校では必要以上に誰かと接するつもりは無かった。

 

『炎佐くん、今度の野外授業のグループ決まってないなら一緒に組まない?』

 

『炎佐くんって釣り好きだったよね?私も覚えたいんだけど…教えてくれない?』

 

『ありがとう炎佐くん!!』

 

でも…それでもあいつは諦めずに俺に話しかけて来たっけ…

 

 

 

 

 

「…らしくねえ夢」

 

目を覚ました俺は寝袋から抜け出しながら呟いた。

 

「あ、おはよう炎佐くん。朝ごはん出来てるよ」

 

「…おう」

 

炎佐が出てくると香澄が作る朝ごはんをみんなが食べていた。焚き火を使って作った味噌汁とご飯と焼き魚をよそいながら香澄がエプロン姿で優しく出迎える。席に座った炎佐は、香澄に差し出された味噌汁を飲んだ。

 

「……美味ぇ」

 

 

 

 

 

 

 

「とにかく、戦う力のないお前がここにいたって危険なんだよ。だから悪いこと言わないからカタギの世界で平和に暮らせって」

 

「だって…」

 

朝食を食べ終えた炎佐は香澄を諭すように伝えるが香澄も諦められないようで寂しそうに炎佐を見つめる。

 

「うっ…///」

 

香澄に真っ直ぐと見つめられ炎佐もたじろいでしまう。

 

「ま、まあ良い…それより俺はこれから仕事だから、お前も遅くならないうちに家に帰れよ」

 

「あっ…」

 

炎佐は目を逸らすと勢いよく飛び上がり木の枝を利用して走り去っていった。

 

「私も…役に立ちたいのに…ん?」

 

ふと足元を見ると一枚の紙が落ちていた。それを拾い上げると…

 

「依頼書?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそっ…つまんねえったらありゃしねえ…!!」

 

片手に酒瓶を手にエラスモテリウムスカルの人間態の姿である撃がつまらなそうに呟いた。

 

「こっちから手を出すなって…俺様が負けるわけねえのによぉ…ん?」

 

ふと撃が一枚の張り紙に目を向ける。

 

「確かこれって…あ、そうだ」

 

張り紙に書かれた内容を見て撃は何かを思いついた。

 

「要はこっちから手を出さなきゃ良いんだろ?ははっ、良いこと思いついたぜ」

 

 

 

 

 

「お〜い、そっちの機材を持って来てくれ〜」

 

「は〜い!!」

 

とあるドーム会場、そこではスタッフTシャツを着た炎佐が先輩の指示に従ってステージの設営を手伝っていた。

 

「さて…あとは本当に敵が現れれば…」

 

炎佐が今回ここにいるのは、いつもの仲介人からの依頼である。最近あちこちで女性が何者かに襲われてミイラのように痩せ細った状態で発見される事件が多発していた。その女性達の共通点が今回ここでライブを行う人気アイドルのステージに来ていたということらしいのだ。被害者の状況からスカルの可能性が高く、俺に白羽の矢が立った。

 

「お、炎佐も来てたんだ」

 

「ん?」

 

ふと声をかけられ振り返ると竜司と満月、さらには蒼良までもが自分と同じスタッフTシャツを着ていた。

 

「もしかして…お前らも例の事件の捜査か?」

 

「まあね、そしたらこいつらも同じ事件の捜査に来ていて…だから一緒に行動することにしたんだよ」

 

「女の子達が何人も襲われてるみたいだし、男として許せない奴だからね。なんとしても倒したいんだ」

 

「被害者も多いみたいだし、竜司くん達が協力してくれるなら願ってもないから協力することになったんだよ」

 

「…確かにな、お前らと敵対しても今はメリットはねえ。よし、共同戦線といこうか」

 

炎佐は竜司達の話を聞き、手を組むことを決心した。

 

「お前達!!こっちを手伝ってくれ!!」

 

「「「「はぁーい!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「まもなくツバキさんがステージ入りしまーす!!」

 

ステージ設営が終わり、それぞれが命じられた持ち場についていると険しい顔のメガネ女性に連れられて派手な衣装に身を包んだ美少年がスタジオに入って来た。

 

「あれが例のアイドルか…」

 

「きゃーツバキく〜ん♡」

 

「素敵〜♡」

 

現れたアイドルに密かに待ち構えていたファンの女の子たちが黄色い歓声を上げる。

 

「ツバキ君こっち向いて〜」

 

「待ちなさい!彼は忙しいのよ!!ちゃんとルールを守って…」

 

「良いじゃないですか葉蛾さん、ファンを大切にしないと」

 

慌てて止めようとするマネージャーを遮りながらツバキは爽やかなスマイルでファンの女の子に手を振りながら控え室へと入っていった。

 

「アイツが例の事件に関係しているのはほぼ間違いない…あとは決定的な証拠を見つけないと…」

 

「あ、炎佐くんいた」

 

ツバキの様子を見ながら炎佐は入ってくる来場者達の誘導をしているとか来場者の中に香澄がおり、炎佐を見つけて嬉しそうに駆け寄った。

 

「……え?」

 

香澄がここにいるとは思ってなかった炎佐は驚きのあまり空いた口が塞がらない。

 

「炎佐くん?いったいどうし…」

 

「うおぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

「ふぇっ!?////炎佐くん!?」

 

炎佐は驚きの悲鳴をあげながら香澄の手を握ると全力で走りだす。炎佐に手を握られた香澄は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にした。

 

「……………。」

 

走り去ってく香澄を何者かが静かに見つめていた。

 

 

 

 

「なんでここにいるんだよ委員長!?」

 

舞台裏まで走った炎佐は香澄を問い詰めた。

 

「えっと…炎佐くんが落とした依頼書を拾って…炎佐くんがここにいるってわかったから…」

 

「なんでここにくるんだよ委員長!?」

 

「貴方の力になりたいって香澄ちゃんがいったから連れて来たのよ」

 

すると、私服姿の春花が現れた。どうやら彼女もグルだったらしい

 

「ご、ごめんね炎佐くん…邪魔になるかも?とは思ったんだけど…やっぱり私も何か力になりたくて…」

 

「何かあったら私もサポートするし、ここまで来たんだから少しくらいは許してあげなさい」

 

「…なあ春花、その前に一ついいか?」

 

しかし炎佐はそれよりも聞きたいことがあった。

 

 

 

 

 

「お前バイトはどうした?」

 

「ゔっ…!!」

 

炎佐の言葉で春花は固まった。

 

「今日はバイトのはずだよな?炎佐紅蓮隊はクソジジイの仕事だけじゃ生計が成り立たないからメンバー全員でバイトしてるはずだよな?実際今日は焔も詠も日影も未来もバイトに行ってるはずだよな?お前はなんで言ってないんだ?俺が選んだバイトがあったよなぁ?」

 

「……………っ!!」

 

静かに問い詰める炎佐に春花は冷や汗を大量に流しながら目を逸らしている。

 

「そうか…そうかそうか…お前のその反応でよくわかったよ…」

 

 

 

 

 

 

「お・ま・えぇぇぇぇぇぇ!!またクビになりやがったなぁぁぁぁ!!」

 

「ごめんなさぁぁぁぁい!!」

 

怒る炎佐にほっぺをつねられながら謝る春花の叫びが辺りに響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…」

 

その後、炎佐から『邪魔だからどこか行ってろ』と言われ渋々出口に向かって歩いていた。春花も炎佐に正座させられて長いお説教を受けていた。

 

「せっかく来たのに…炎佐くんの馬鹿…」

 

 

 

 

 

 

「ヒヒヒ…やっぱり我慢できねぇ」

 

「え?」

 

その時、真上からいきなり声が聞こえ見上げると、毒々しい色の羽を背中から生やした蝶の様なスカル、バタフライスカルが香澄を見上げていた。

 

「ひっ…これってこの前の…スカル!!」

 

「会場にいた時からずっと見ていた…こんな美しい『花』は滅多にお目にかかれねぇ…!!ライブ前だけどいただかせてもらおうか!!」

 

バタフライスカルは口先の口吻を伸ばして香澄へと襲いかかる。動けない香澄に逃れる術が無かった。

 

 

 

 

 

 

「シャアァァァ!!」

 

しかしそこへモササウルスが現れてバタフライスカルへと噛みついた。

 

「いってぇっ!?なんだテメェは!!」

 

「モサちゃん!!」

 

モササウルスに噛み付かれたバタフライスカルは痛みからモササウルスを引き剥がそうとするがモササウルスの歯がしっかりと食い込んでなかなか離れない

 

「このっ…いい加減にしろぉっ!!」

 

「シャウッ!?」

 

バタフライスカルが突如羽を羽ばたかせる。すると、モササウルスが突然苦しみ出し、羽ばたきによる風で吹き飛ばされてしまった。

 

「ああっ!!」

 

「ったく…邪魔が入ったが、今度こそいただくとするか…」

 

モササウルスを振り解いたバタフライスカルはジリジリと香澄へと近づき手を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

「何やってんだごらぁっ!!」

 

「ぐおっ!?」

 

その時、炎佐がバタフライスカルに背後から渾身の飛び蹴りを繰り出し、バタフライスカルは吹き飛んだ。

 

「炎佐くん!!私を庇ってモサちゃんが…!!」

 

「わかった…春花!!お前は委員長とモササウルスを安全なところに!!」

 

「ええ!!」

 

状況を理解した炎佐は一緒に来た春花に指示を出し、春花は香澄と弱ってるモササウルスを連れてその場を離れた。

 

「ちっ…せっかくの『花』を…頭にくるなぁ!!」

 

香澄を取り逃したバタフライスカルは激昂しながら羽を羽ばたかせて炎佐へと襲いかかる。

 

「こっちも仕事でな、さっさと片付けさせてもらうぜ。変身!!」

 

『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』

 

炎佐は超絶キーを回して全身に忍甲冑を纏い、仮面ライダーガリュー超絶へと変身してワイルドブラスター・キャノンモードを手に身構えた。

 

「くそっ!!テメェ…噂の仮面ライダーか!!」

 

ガリュー超絶によってワイルドブラスターから放たれる銃弾は次々とバタフライスカルへと向かっていき、バタフライスカルは羽を羽ばたかせて回避するが躱しきれず羽にダメージが与えられていく。

 

「ガリュー!!そいつが事件の犯人か!!」

 

『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』

 

『竜装!!トリケラ!!』

 

『竜装!!プテラ!!』

 

そこへ竜司と満月、蒼良も加わり仮面ライダーリューマ超絶、仮面ライダーオルグ、仮面ライダーガルーダへと変身し、バタフライスカルはどんどん追い詰められていく

 

「くそっ…流石にまずい…」

 

「一気に決めるぞ!!」

 

勝負を決めるべくリューマは勢いよく接近する。

 

 

 

 

「見つけたぞおらぁっ!!」

 

「うわぁっ!?」

 

その時、巨大な金棒が襲い掛かりリューマたちを吹き飛ばした。

 

「な…なにが…!?」

 

リューマが起き上がると全身筋骨隆々の体に毛皮を纏い、巨大な角を生やしたエラスモテリウムスカルが手に持った金棒を振り回していた。

 

「おお!?あんたは!!」

 

突然の助太刀にバタフライスカルは驚きながらも喜びを露わにした。

 

「最近この辺で好き勝手してるお前を見張ってれば仮面ライダーが現れると思ってたからな、俺様が助けてやるぜ!!」

 

エラスモテリウムスカルは巨大な金棒を振り回してバタフライスカルと共にリューマたちへと襲いかかった。

 

 

 

 

 

「やれやれ…何か企むと思ったら…」

 

バタフライスカルと共に仮面ライダーと戦うエラスモテリウムスカルを見て天はため息を吐いた。

 

「ですが奴らが仮面ライダーを倒してくれれば奴らのキーを纏めて手に入るのも事実…どれ、少し加勢してやりますか。」

 

『ディノポネラ!!』

 

すると天は懐から銅色のスカルキーを取り出して起動した。

 

 

 

 

 

「おらぁっ!!」

 

「くっ!!」

 

エラスモテリウムスカルの叩きつける金棒の一撃は凄まじく、リューマは思わず吹き飛ばされてしまった。

 

「リューマ!!このおっ!!」

 

「ふっ!!」

 

吹き飛ばされたリューマを見てオルグは大剣モードになったトプスパーダで勢いよく斬りかかる。しかしエラスモテリウムスカルは剣先を掴むとそのパワーでオルグを止めてしまった。

 

「僕も忘れるな!!」

 

そこにガルーダが死角からプテラアローでエラスモテリウムスカルへと矢を連射する。

 

「いってぇ!?ヒャハッ!!やるじゃねえか!!」

 

矢が直撃したエラスモテリウムスカルはダメージをものともせずに笑みを浮かべて金棒を振り回し続ける。その時、

 

「ふっ!!」

 

「はあっ!!」

 

「なにっ!?」

 

「ぐわあっ!!」

 

突如二つの影がオルグとガルーダへと襲い掛かり巨大な鎌で斬りかかった。

 

「なんだこいつは!?」

 

2人に襲い掛かったのは黒いローブを纏い手に巨大な鎌を手にした赤色のアントスカルと青色のアントスカル、ディノポネラスカルであった。

 

「仮面ライダー…確認」

 

「標的…抹殺」

 

赤色のディノポネラスカルは男のような低い声で、青色のディノポネラスカルは女性のような妖艶な声で静かに呟くと素早い動きで2人に襲いかかる。

 

「オルグ!!ガルーダ!!」

 

「こいつらは俺たちに任せろ!!」

 

「リューマはそのスカルを頼む!!」

 

慌てて駆け寄ろうとするリューマを制止しオルグとガルーダはディノポネラスカルを迎え撃った。

 

「まあいいや…それじゃあリューマァ…一対一で楽しもうじゃねえかぁ!!」

 

「くそっ!!」

 

エラスモテリウムスカルはリューマに標的を絞ると金棒を力一杯振り下ろし、リューマもワイルドブラスターで防ぐ攻防戦となった。エラスモテリウムスカルのパワーは凄まじくさらに体も頑丈でなかなか決定打を与えられない。シンプルな強さならティタノボアを遥かに凌駕していた。

 

「みんなも助けに行かないといけないのに…!!」

 

 

 

 

 

「大丈夫モサちゃん?」

 

「シャウ…」

 

安全な場所に避難した香澄と春花は弱っているモササウルスに水を飲ませて介抱していた。介抱しながらも香澄はスカルの能力の危険性に気づいていた。

 

「あのスカルの能力…炎佐くんに教えないと…春花ちゃん、ここお願い!!」

 

「ちょっと香澄ちゃん!?」

 

そう言って元の場所へと走っていく香澄に春花は出遅れてしまい慌てて追いかけた。

 

 

 

 

 

「はぁっ!!」

 

「ちいっ!!やるなぁっ!!」

 

一方ガリューはワイルドブラスターで空中を羽ばたくバタフライスカルを撃ち続け、バタフライスカルは持ち前の飛行能力で躱し続けなかなか勝負がつかなかった。

 

「お前…これまでもこうやってライブに来ていた女の子たちを襲ってたのか!?」

 

「ライブに来る『花』たちは美容に妥協しねえ奴らが多いからな!!そいつらの生命力を食ってもっともっと美しくなるんだ!!ひゃはははは!!」

 

「ふざけやがって…このクズ野郎!!」

 

「男の生命力には用はねえんだ。お前はとっとと死んどけやぁ!!」

 

身勝手な主張をするバタフライスカルに怒りながらガリューはワイルドブラスターを構えてさらに追撃しようとした。しかしその瞬間、バタフライスカルが羽を目一杯羽ばたかせる。

 

「ぐっ…これは…!?」

 

その瞬間、ガリューは身体中が痺れて思うように動けなくなってしまう。

 

「ひゃはっ、この能力の前では仮面ライダーなんか敵じゃねえ!!多勢に無勢じゃなけりゃ負けねえんだよ!!」

 

 

 

 

「炎佐くん!!」

 

その時、息を切らしながら香澄が現れた。

 

「なっ…!?委員長…!!」

 

「…ひゃはっ♪」

 

香澄を見つけたバタフライスカルは笑みを浮かべると香澄に突き刺そうと口吻を伸ばして襲いかかる。素早く向かってくる口吻に香澄は避けることも出来ずにいた。

 

 

 

 

 

 

「委員長ぉぉぉぉぉぉ!!」

 

瞬間、赤い鮮血が舞い上がった。

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