仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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其の六十六 辻斬りと最強の親衛隊!!の巻

「ひひ…ひひひ…」   

 

薄暗い夜道を黒い影がフラフラと歩いている。その目は正気を失っており、口には邪悪な笑みを浮かべていた。

 

「いたぞ!!取り囲め!!」

 

その時、影の周囲に数名の忍が現れて武器を構えた。

 

「ようやく追い詰めたぞ!!最近この辺りを騒がせている辻斬りは貴様だな!?」

 

忍たちは武器を向けてジリジリと影へと近づいたいく。しかし影は悍ましい笑みを浮かべるとスカルキーを取り出す。

 

「お前は俺の敵か?俺を殺しにきたのか?ひひ、ひひひひひ」

 

「かかれぇ!!」

 

不気味に笑いだす影に忍たちは一斉に飛びかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここに来るのも久しぶりだな」

 

この日、俺は忍の本部へと呼び出されていた。ここに呼ばれるということはリューマの力でなければ解決できない任務があるということだ。最近は親衛隊など強力なスカルも多くなっている。忍として全力で取り組まなければと俺は気を引き締めた。

 

「お、竜司も呼ばれてきたのか」

 

「ん?あ、神威!!」

 

するとそこへ、黒のコートを纏い太刀を手に持った神威が現れた。

 

「神威も任務で呼ばれたのか…じゃあもしかしたら一緒の任務かもな。もしそうだとしたらすごい心強いよ!!」

 

「それは俺のセリフだよ。またさらに強くなったみたいだね、頼りにしているよ」

 

「いや〜それほどじゃないよ、この前もスカルに逃げられちゃったし…」

 

神威に褒められて俺は少し恥ずかしくなった。リューマの力あって若獅子なんて呼ばれる様になった俺からしたら、純粋な実力で若手最強とまで呼ばれている神威は眩しい存在だったからだ。

 

「竜司自身が強くなってるのは事実だよ、もっと胸を張って良い」

 

「…へへっ」

 

真っ直ぐと偽りなく神威に褒められて俺は恥ずかしくなった。

 

 

 

 

 

 

「竜司、神威、ただいま参りました」

 

「うむ、ごくろう。よく来てくれた」

 

俺と神威がたどり着くと、険しい顔の富嶽が待ち構えていた。

 

「早速だがお前たちに任務を頼みたい。現在この近くで辻斬りが現れ人々に被害をもたらしている。お前たちにはその討伐を頼みたい」

 

「辻斬りですか?」

 

「うむ、すでに討伐隊を向かわせたが、返り討ちにあっている。無事だったものの話では鍵を用いて異形へと変身したそうだ。おそらく…」

 

「スカル…」

 

スカルである以上、通常の忍では対処が難しい。そこで仮面ライダーであふ俺に白羽の矢がたったようだ。  

 

「竜司、其方には即刻この辻斬りと思われるスカルの討伐を命じる。なお補佐として神威を同行させる。それから…入れ」

 

「はっ」

 

すると扉が開き、長い髪を後ろで束ねた青年が入ってきた。

 

「初めまして、自分は武丸(たけまる)ともうします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ武丸も神威と同じで元リューマの候補者だったんだ」

 

「いえ…自分は候補者の中では末席でした…若手最強と呼ばれた神威殿や若獅子の竜司殿に比べれば大したことはございません」

 

任務を命じられた俺と神威は、富嶽に命じられて同行することとなった武丸と共に辻斬りが現れた現場に来ていた。

 

「グォン!!」

 

「ん?なんだリンゴが欲しいのか?しょうがないなぁ…」

 

すると懐からスティラコサウルスが出てきてリンゴを催促しだした。俺はやれやれと思いながら鞄からリンゴを取り出して食べさせる。

 

「その恐竜が竜司殿の相棒なのですね、初めて見ました」

 

「まあね、わがままな奴だけどいつも助けてくれるいい子だよ」

 

武丸はリンゴを食べているスティラコサウルスに近づくと頭を撫でようと手を近づける。

 

「グォン!!」

 

「おっと!?」

 

しかしそれに気づいたスティラコサウルスは電気を放ち武丸に威嚇をする。

 

「グルルルル…」

 

「こら!!どうしたんだよ急に…」

 

俺は慌ててスティラコサウルスを引き寄せて嗜めるが、スティラコサウルスは唸り声をあげて武丸を睨みつける。

 

「ごめん武丸、なんかこいつ急に…」

 

「いえ、どうかお気になさらず…」

 

俺に抱き抱えられながらもスティラコサウルスは唸り声をあげて武丸を睨みつけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やれやれ、あれほど勝手に動くなと言ったのに…しばらくはそこで反省してください」

 

「くそっ、つまんねえなぁ…!!」

 

親衛隊の1人のエラスモテリウムスカルの撃は竜司達との戦いの後、命令違反の処分として天によって独房へと閉じ込められていた。

 

「そんな事よりよぉ、(やいば)の奴はどこ言ったんだよ?」

 

撃の問いかけを聞いた天はその瞬間、ため息を吐いた。

 

「貴方と同じ独断行動ですよ」

 

 

 

 

「この辺りか…」

 

人のいない薄暗い森の中、着流しを着た鋭い目の男が歩いていた。

 

「グルルルル…」

 

すると、森の奥から黒い影が唸り声と共に現れた。

 

「現れたか…面白い」

 

『サーベルタイガー!!』

 

すると着流しの男…刃は銀色のスカルキーを起動して右腕に現れた鍵穴へと挿し込み回す。そして両手が鋭い刃になり、全身からも鋭い牙が生えたサーベルタイガースカルへと変身した。 

 

「さて…手合わせ願おうか!!」

 

 

 

 

 

 

「この辺りで忍の討伐隊がやられたんだよな…」

 

辻斬りの現れた現場にたどり着いた俺たちは、辺りを探り手がかりを見つけようとしていた。

 

「ひどい切り傷だな…相当な力で斬りつけたんだろうな」

 

俺はあちこちにある壁や床の切り傷を見ながらそう呟いた。

 

「竜司、まだ現場に何かあるかもしれない、手分けして探すとしよう」

 

「うん、俺と武丸はこっちを探すから神威はあっちの方を頼むよ」

 

「わかった、そっちは2人に頼むよ」

 

「はい、お任せください」

 

 

 

 

 

 

「うーん…何も見当たらないなぁ…」

 

俺は武丸と現場を探し続けるがなかなか手掛かりになりそうなものは見当たらない

 

「それにしても…」

 

先ほどはスティラコサウルスはやたら武丸に警戒していた。こいつはわがままでいじっぱりな奴だけど、警戒心に関しては人一倍ある。そんなあいつが、ただのわがままであそこまで露骨に警戒することがあるのか?

 

「まさか…ね?」

 

俺がまさかと思いながら振り返ったその瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひゃはあっ!!」

 

武丸が恐ろしい形相で斬りつけてきた。

 

「ちょっ…マジか!?」

 

突然の奇襲に驚きながらも、俺は武丸の攻撃を紙一重で回避する。武丸は邪悪な笑みを浮かべながらジリジリと近寄ってくる。

 

「何すんだ武丸!!一体何が…」

 

「お前は敵だ…私の前に立ちはだかる敵…俺の道を阻む奴はみんな殺してやるぅ!!」

 

『サラマンダー!!』

 

武丸は突然懐から青いスカルキーを取り出すと首筋に現れた鍵穴に挿し込み回し、全身が毒々しい青色の肌をしたサンショウウオの様なスカル、サラマンダースカルへと変身していた。

 

「ひひひ…殺す…殺す…俺の敵はみんな殺してやる…ひゃはははは!!」

 

「まさかスカルだったなんて…仕方ない!!」

 

『超絶ティラノ!!』

 

「変身!!」

 

『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』

 

俺は超絶キーを取り出してカグラドライバーに挿し込み回し、仮面ライダーリューマ超絶へと変身した。

 

「仮面ライダーリューマ超絶…いざ、舞い忍ぶぜ!!」

 

「ひゃははは!!敵は殺す!!殺す!!殺してやるぅ!!」

 

対するサラマンダースカルは自分の体に手を突き刺すと体から禍々しい剣を取り出して俺に襲いかかった。

 

「舐めるな!!」

 

俺もワイルドブラスターで剣を防ぎ鍔迫り合いとなる。やがて俺が力で勝り押し返した。

 

「竜司!!一体何があった!?」

 

するとそこへ、騒ぎを聞きつけた神威が駆け寄ってくる。

 

「神威!!武丸がスカルに変身して襲いかかってきた!!おそらく辻斬りの正体は奴だ!!」

 

「なんだと!?くそっ!!わかった加勢する!!」

 

俺の言葉に神威も状況を理解して太刀を抜いてサラマンダースカルへと斬りかかった。

 

「ひゃはは!!ひゃは!!死ね死ね死ねぇ!!」

 

対するサラマンダースカルは狂ったように笑いながら俺たちの剣を防ぎつつ剣を振り回して襲いかかった。しかしその剣は大振りで躱しやすく、俺たちは的確に回避していく。

 

「神威!!一気に決めるぞ!!」

 

「ああ!!」

 

『必殺の術!!超絶!!』

 

俺はワイルドブラスターに鍵を挿しこみ回し、神威も刀身にエネルギーを込める。

 

「超絶必殺忍法!!激竜ダイナソーバスター!!」

 

「秘伝忍法!!倶利伽羅!!」

 

「っ!!ぐわぁぁぁぁ!!」

 

俺たちの斬撃は一つに合わさり巨大な斬撃へと変わるとサラマンダースカルへと直撃し相手を吹き飛ばした。

 

「やったか!?」

 

「ちょ、神威…!!それ言っちゃうと大抵やれてないフラグに…」

 

俺が慌ててそう言うがそれよりも早く煙が晴れてサラマンダースカルが姿を現す。

 

「痛ぇ…痛ぇよぉ…俺を…俺を傷つけやがってぇ…!!」

 

その体は半分近くが斬撃の威力で吹き飛んでいるが、サラマンダースカルは平然とした様子で恨みの言葉を呟いている。

 

「敵…許さない…許さない許さない許さなぁぁぁい!!」

 

サラマンダースカルが叫んだ次の瞬間、その傷口が動き出すとどんどん肉体を形成していき完全に再生した。

 

「やっぱり敵は殺さないと…俺の道を阻む敵は…みんな…この手で…1人残らず殺す!!」

 

「そんな…俺の必殺忍法と神威の秘伝忍法を同時にくらったのに…!!」

 

「こいつ…不死身か!?」

 

信じられないほどの再生スピードに俺たちは驚き、再び武器を構える。そんな俺たちにサラマンダースカルはさらに狂ったような笑みを浮かべてゆっくり近づいてきた。

 

「どうやら僕たち…本部に厄介ごとを押し付けられたみたいだね」

 

「え?」

 

「おかしいと思わない?ここまでスカルの力に飲み込まれていた武丸が、本部に気づかれていないはずがない」

 

言われてみればその通りだ、狂ったような笑みを浮かべて問答無用で襲いかかるまで暴走している武丸に気づかないほど本部は、最高幹部の方達は馬鹿じゃない

 

「じゃあ今回の任務って…」

 

「『スカルに魅入られた不出来な忍を討伐しろ』って事だろうね」

 

「そう言うことか…!!」

 

元リューマ候補者だった優秀な忍の不祥事…その後始末を押し付けられたと言う事か…

 

「まぁでもこいつがスカルとして多くの人々を襲っている事実は変わらない、なんとしてもこいつを倒すぞ!!」

 

「もちろんだ!!」

 

俺は再びワイルドブラスターを手に持ってサラマンダースカルへと接近する。

 

「ひゃはっ殺す殺す殺すぅ!!」

 

対するサラマンダースカルは再び笑いながら剣を振り回して俺たちを迎え撃とうとした。

 

しかしその瞬間、

 

「ぬうっ!!」

 

「グルァァァァァ!!」

 

近くの壁が砕けたと思うと両腕が鋭い刃になったサーベルタイガーを思わせるスカルのサーベルタイガースカルと全身が銀色に輝き、ナイフのように鋭い牙を持つ巨大な肉食恐竜が現れた…その恐竜は…

 

「ぬおぉぉぉぉぉ!?ギガノトサウルス!!なんでこんなところにぃ!?」

 

「竜司!!気をつけろ!!」

 

「え?うわあっ!!」

 

突如現れたギガノトサウルスとスカルに驚いていると瓦礫が崩れて俺と神威は分断されてしまった。

 

「神威!!」

 

「心配するな!!俺は無事だからお前は自分のことを気にかけろ!!」

 

「神威…わかった!!お前も気をつけろ!!」

 

俺は神威の言葉を信じて目の前にいるサーベルタイガースカルとサラマンダースカル、そしてギガノトサウルスへと身構えた。

 

 

 

 

 

「…うまいこと分断できて良かった。」

 

瓦礫の影に隠れた神威はホッとした様子で笑みを浮かべた。

 

「こんなところで恐竜に遭遇するなんて想定外だったけど…ちょうどいい!!」

 

『ドライグドライバー!!』

 

神威はドライグドライバーを取り出すと腰に装着した。

 

『ドライグ ACTIVATION!!』

 

神威がドライグドライバーの側面のレバーを下ろすと音声と共に反対側が開き鍵穴が現れた。

 

『龍王!!』

 

そして今度は東洋龍を模った機械の鍵、龍王キーを起動させて、それを天に掲げた。すると、空から東洋龍が現れて神威の頭上を飛び回る。

 

「変身」

 

『ドラゴニックライズ!!Desire!!Destiny!!Dynamic!!KAMEN RIDER・DRAIG!!』

 

神威が龍王キーを挿しこみ回すと、龍は雄叫びと共に各パーツごとに分裂し神威の体に装着されていき、龍を思わせる機械の鎧を纏った仮面ライダー、仮面ライダードライグへと変身した。

 

「仮面ライダードライグ…いざ、舞い忍ぶ…!!」

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダーリューマか…まさかこんなところでお目に掛かろうか…!!」

 

「グルルルル…!!」

 

「ひゃは…敵がこんなに…殺す…みんな殺す…殺してやる…!!」

 

ワイルドブラスターで身構える俺に対しサーベルタイガースカルとギガノトサウルスは臨戦態勢となり、サラマンダースカルも剣を向けて今にも飛びかかろうとしている。

 

「ギガノトサウルスがこちらに敵意を向けてることも考えると…3対1か…かなり不利な状況だな…」

 

「グルァァァァァ!!」

 

「うぉっ!?」

 

その時、ギガノトサウルスが大きく口を開いて勢いよく駆け出して飛びかかってきた。そのスピードは凄まじく、同等の体格を誇るティラノのスピードを遥かに凌駕していた。

 

「あっぶね…なんでスピードだよ…」

 

「もらった!!」

 

「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」

 

咄嗟に回避した俺だったが、その隙にサーベルタイガースカルとサラマンダースカルが勢いよく接近し攻撃を仕掛けてくる。ただでさえ厄介な能力のスカルだけでなく恐竜と親衛隊のスカルが加わったことで俺は明らかに劣勢となっていた。

 

「まずい…このままじゃ…」

 

「ぬ!?」

 

劣勢の状況に冷や汗をかいたその時、どこからか斬撃が放たれた。

 

「なんだ?」

 

俺が斬撃が放たれた方向を振り向くと、ディノカリバーを手に持った仮面ライダードライグがこちらへと歩いてきていた。

 

「仮面ライダードライグか…こいつもなかなかの手だれのようだ…」

 

「グルゥ…」

 

現れた仮面ライダードライグにサーベルタイガースカルは両手の刃を向けて臨戦対戦となり、ギガノトサウルスも唸り声を上げた。

 

「また敵が増えた…殺す…みんな殺してやる!!」

 

すると抑えの効かなくなったサラマンダースカルが剣を振り回すと仮面ライダードライグへと飛びかかって斬りつけてきた。

 

「ふっ!!」

 

対するドライグはサラマンダースカルの剣を躱すと、すれ違いざまに機龍剣ディノカリバーでサラマンダースカルを斬りつける。しかしそれも見越していたのだろう。サラマンダースカルは即座に傷を再生し背後から再び襲いかかる。

 

「死ね死ね死ねぇ!!」

 

「くっ…!!」

 

全身斬られながらも即座に再生して反撃してくるサラマンダースカルに流石のドライグも冷や汗をかいていた。

 

「まずい…ドライグでもあの再生能力は危険だ!!はやく加勢に…」

 

「させん!!」

 

慌ててドライグの元に行こうとした俺だったが、サーベルタイガースカルが割り込んできて両手の刃で襲いかかり、俺はドライグへ近づくことが出来ない。サーベルタイガースカルの両手の刃の斬れ味は凄まじく、掠めるだけでリューマ超絶の装甲に大きな傷が出来ていく

 

「仕方ない…!!とにかく今はこいつらを…!!」

 

俺はやむなくサーベルタイガースカルへと身構えた。

 

 

 

 

 

「厄介な再生能力だな…こいつを使うか…」

 

『スティラコ!!』

 

一方サラマンダースカルの再生能力に手を焼くドライグは腰のドライバーに取り付けられたデジスティラコキーを起動させてダイノコネクターの鍵穴に挿し込んだ。

 

『アームズ!!スティラコ!!』

 

デジスティラコキーを回すとドライグの手に持つディノカリバーが激しい電撃を纏いだした。

 

「無駄だ!!そんなこけおどしで俺を殺すなんてなぁ!!」

 

サラマンダースカルは笑いながらドライグへと襲いかかり、カウンターで放たれたドライグの斬撃が炸裂する。対するサラマンダースカルは先ほどと同じように傷口を再生しようとするが、

 

「ぐ…ぐおぉぉぉぉ!?傷が…治らない!?」

 

高熱の電流を纏った斬撃はサラマンダースカルの体を焼き切り傷口は修復出来なくなっていた。 

 

「思ったとおりだな、この手の攻撃が効くのか…」

 

「おのれぇ!!よくもよくもぉ!!敵…許さない…殺してやる!!」

 

焼き爛れた傷口を押さえながらサラマンダースカルはさらに怒り狂い出す。対するドライグはディノカリバーを握りしめて身構える。

 

「…参る」

 

 

 

 

 

「ドライグの奴…スティラコの能力まで…やっぱりあいつ強い…!!」

 

「ふん!!」

 

「くそっ!!」

 

俺がドライグに気を取られた瞬間、サーベルタイガースカルが腕の刃を地面に突き刺すと地面から鋭い刃がいくつも突き出して俺へと襲いかかる。俺が慌てて回避するとそれを追いかけるように地面から次々と突き出してきた。

 

「逃さん!!」

 

するとサーベルタイガースカルが飛びかかり、背中の刃が伸びて俺へと襲いかかる。俺はワイルドブラスターを振り回して刃を払いのけるが凌ぎきれず体に傷ができた。

 

「こいつ…戦闘力はこの前の奴と互角だ…」

 

以前のエラスモテリウムスカルも恐るべきパワーと耐久力でかなり追い込まれた。こいつも少しでも油断すれば刃による攻撃で斬り刻まれてしまうだろう。

 

「ギャオォォォォォン!!」

 

しかしそこへ痺れを切らしたギガノトサウルスが大きく口を開いて襲いかかる。

 

「くそっ!!こいつもいるんだよな!!」

 

「グオッ!?」

 

俺は慌てて噛みつきを躱してワイルドブラスターで顔を斬りつける。その痛みにギガノトサウルスは苦悶の表情を浮かべた。

 

「グルルルル…」

 

顔を傷つけられたギガノトサウルスは怒りに震えて唸り声を辺りに響かせる。

 

「グルァァァァァ!!」

 

ギガノトサウルスが雄叫びを上げた次の瞬間、ギガノトサウルスの背中の棘が光り、剣山のように伸びた。

 

「なんだあれは…!?」

 

「ギャオォォォォォン!!」

 

「っ!!まずい!!」

 

嫌な予感がして咄嗟に回避すると、ギガノトサウルスの振り回した尾から巨大な斬撃が放たれて後ろの大木が真っ二つに斬り裂かれた。

 

「…マジか」

 

ギガノトサウルスの斬撃のあまりの破壊力に俺は戦慄する。もしあんな一撃が直撃すれば…考えただけで冷や汗が止まらない

 

「グルァァァァァ!!」

 

力を解放したギガノトサウルスは周囲の俺たちに己の力を見せつけるかのように天高く雄叫びを上げた。

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