「くそ……あのスカル…いきなり強くなりやがった…!!」
変身が解除された俺はなんとか起き上がるがマンティススカルの攻撃をモロに受けてしまい足が覚束なかった。
「すげぇ…この俺に…こんな力があったなんて…!!」
マンティススカルもこれは想定していなかった様で自分の力に驚きを隠せずにいた。
「いける…今の俺なら…こんな奴らにも負けない…!!飛燕を…取り戻せる……」
「お兄様!!もうおやめください!!」
そこへ忍転身した斑鳩がマンティスの前に立ちはだかった。
「その力は危険な力です!!今すぐに使うのをおやめください!!」
「だまれっ!!これは俺の力だ!!お前から飛燕を取り戻すために手に入れた…俺だけの力ダァァァァ!!!」
斑鳩の説得も虚しくマンティススカルは両手の鎌で斑鳩に斬りかかった。
「くっ……」
斑鳩はとっさに飛燕でガードするもその力に押されていた。
「その刀を…よそ者のお前が使うんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
マンティススカルは鎌にエネルギーを溜め込み斬撃として放出した。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
マンティススカルの斬撃によって斑鳩は吹き飛ばされ、その衝撃で飛燕を手放してしまった。マンティススカルはその飛燕を拾い上げると
「やっと…やっと手に入れたぞ…これは…俺のものだ…」
嬉しそうに笑いながら握りしめていた。
「斑鳩先輩っ!!」
俺はフラフラになりながらも斑鳩先輩の元へいった。
「斑鳩先輩、このスカルは危険です!!一度撤退して体制を立て直しましょう!!」
(敵前逃亡がカッコ悪いなんて言ってる場合じゃない…ここは退かないと本当に全滅してしまう。)
そう考えて俺は斑鳩先輩を連れて逃げようとした。
「ダメです!!あの刀を…取り戻さなくては…!!」
しかし、斑鳩先輩は俺の手を払い除けて再びマンティススカルの方へと行ってしまった。
「お兄様!!お願いです…もうおやめください!!私が気に入らないと言うならそれでも構いません…だからその刀を…飛燕を返してください!!」
斑鳩は必死にマンティススカルとなった村雨を説得しようとしていた。しかし、
「だまれぇぇぇぇぇぇ!!この刀は俺のものダァァァァ!!」
マンティススカルは叫びながら斑鳩へと巨大な斬撃を放った。その斬撃が斑鳩へと向かっていき、
「斑鳩先輩ぃぃぃぃぃ!!」
瞬間、俺は力を振り絞って斑鳩先輩に覆いかぶさった。そのはずみでなんとか斬撃を躱すことができた俺はとっさに煙玉を使ってその場から離脱した。
「はぁ…はぁ…なんとか逃げ切れたか…」
俺は斑鳩先輩を連れて少し離れた路地にいた。
「竜司さん…すみません…しかし…飛燕が…」
「ごめんなさい、でも…あのままじゃちょっと勝ち目が無さそうだったから…痛っ…」
「竜司さん…?」
斑鳩がふと見ると竜司の肩に大きな傷が出来ておりそこから大量の血が流れていた。
「はは…ちょっと…躱しきれなかったか…」
竜司は力ない笑みを浮かべそのまま意識を失ってしまった。
「竜司さんっ…!!しっかり…しっかりしてください!!竜司さんっ!!」
斑鳩は慌てて救難信号を出し、駆けつけた葛城と飛鳥によって竜司は学院の医務室にに運び込まれた。
「馬鹿野郎っ!!」
学院に戻った斑鳩を待っていたのは霧夜先生の怒声だった。
「感情に任せて敵の前に立ったばかりか…そのせいで竜司に重傷を負わせて…場合によっては竜司を死なせるところだったんだぞ!!」
「…はい、申し訳ございません」
斑鳩は力なく霧夜先生に謝罪した。
「いいか!!忍の世界において仲間を危険に合わせる奴は最低のクズだ!!自分の命を預け、共に歩む大切な存在なんだぞ!!覚えておけ!!」
「はい……」
斑鳩は顔をあげなかったが床は濡れており涙を流しているのがわかった。
「待ってください霧夜先生…俺は大丈夫ですから…」
「竜司……」
すると、肩を包帯でぐるぐる巻きにした竜司が少しフラフラしながら歩いてきた。
「……竜司はしばらくは傷の完治にあたるように…斑鳩、お前はしばらく謹慎だ…頭を冷やしておけ」
「あ…はい」
「わかりました…」
竜司を見て少し落ち着いたのか霧夜先生は静かな声で二人に指示を出してそのまま立ち去った。
「はぁ…」
霧夜先生は一人廊下を歩いていた。
「言い過ぎてしまったな…」
いくら危険だったとはいえあそこまで言う事は無かったかもしれない…しかし…
「もう二度と…教え子の死はごめんだからな…」
自分の軽はずみな行動で死んでしまった…初めての教え子のことを思い出しながら呟いた。
「それにしても…今回のスカル…かなり厄介な相手のようだな」
何より今のリューマでは相性が悪い…
「となれば…」
霧夜先生は電話を取り出してとある場所へと連絡を入れた。
「わかりました、ちょうどいいタイミングでしたね」
霧夜先生からの電話を受け取ったのは忍の最高幹部の一人、神門であった。
『いいタイミング?』
「はい、我々の所持している他のキョウリュウキーのひとつがちょうど復元し終わったところで…そちらに届ける手続きをしていたところだったのです…すぐにお送りしましょう。」
『ありがとうございます。ではよろしくお願いします。』
「ではまた」
神門は電話を切り、手元にある緑色のステゴサウルスが描かれたキョウリュウキーを手に取った。
「頼みましたよ…竜司さん…」
「痛っ…」
「あっ…すみません竜司さん…」
俺は再び医務室に戻ってベッドの上で斑鳩先輩に包帯を巻き直してもらっていた。傷は深いが致命傷というわけではなく、さらにじいちゃん秘伝の傷薬を塗っているのでしばらく安静にしていれば問題なく動くまで完治するようである。
「…すみません私のせいで…」
「大丈夫ですよ、あれは霧夜先生もちょっと言い過ぎだったし…」
「いえ…私のせいで…竜司さんは…」
再び寂しそうに斑鳩先輩は呟いた。
「…お兄さんと…仲悪いんですか?」
「…っ!!」
俺の突然の質問に斑鳩先輩は目を見開いてこっちを見た。
「すいません、前から斑鳩先輩…家族の話になると少し寂しそうだったから気になっていて…」
じいちゃんが来た時も、俺が斑鳩先輩のことを「大財閥の娘」と言った時も、少し暗くなっていたので前から気になっていたのだ。
「……実は」
「?」
さっきまで黙っていた斑鳩先輩が口を開きだした
「私はお兄さまの…いえ、お父様とお母様の本当の娘ではなく、養子として引き取られた女なのです」
「へっ?」
「くそっ…やっぱりダメか…」
港近くの廃工場、そこで村雨は飛燕を抜こうとするが抜ける様子はなく悔しそうに呟いた。
「よほどその刀に執着しているようだな」
「っ!?」
突然聞こえた声に村雨は驚きそちらを向くと燕尾服を着た無表情の女性メドューサが立っていた。
「あんたは…なぜここに!?」
「安心しろ、なかなか面白い成長をしているようだったからな見に来ただけだ。」
メドューサは無表情な顔を微笑ませながら村雨に近づいた。
「そんな貴様に良い話を聞かせてやる。このままいけば貴様はさらなる力を手に入れることができるぞ」
「なにっ!?」
メドューサの言葉に村雨は驚きを隠せずにいた。
「そんな…俺は…さらに強くなれるっていうのか!?」
「ふっ…「強くなる」…なんて軽い言葉で言わないで欲しいものだ…「進化」と言ってくれ」
「進化…?」
「そうだ、選ばれたもののみが辿り着ける境地…そこにいけば貴様はさらに巨大な力を手に入れ…自由になれる。その刀を使うことなど容易いくらいにはな…」
「…俺に…そんな力が…」
メドューサの言葉に村雨は嬉しそうに笑った。
「私の家は表向きは大財閥ですが代々忍を輩出する一族です…そして、飛燕は一族に受け継がれてきた家宝なのです。」
斑鳩先輩は自分の過去を俺に語り出した。
「本来であれば…一族の跡取りであるお兄様が飛燕を受け継ぐはずでした…しかし…お兄様は飛燕を使うことができませんでした…」
「じゃあ斑鳩先輩は…」
「ええ、お父様は飛燕を使うことができる私を養子に迎えました。」
なるほど…じゃあ斑鳩先輩のお兄さんが斑鳩先輩を恨むのって…
「お兄様にとって私は…自分が受け継ぐはずだった家宝を奪った盗人同然なのです…」
「…………。」
「私が恨ませるのは当然です…許されることはないのも分かっています…家族を名乗るのだって……」
「…なんだよそれ…ふざけんな」
「え?」
「なんで血が繋がってないってだけであそこまで憎まれなきゃいけないんだ!!」
竜司の叫び声に斑鳩は驚いた。
「血が繋がってなきゃ家族になっちゃいけないのかよ!?血が繋がってないと家宝を受け継いじゃ駄目なのかよ!?血が繋がってなきゃ…恨まれなくちゃいけないのか!?」
「りゅ、竜司さん…」
「俺…母さんは任務で死んじゃって…親父は俺を置いてどこかへ行っちゃって…それからはずっとじいちゃんや飛鳥の両親が親同然に育ててくれたんですよ…俺は…じいちゃんも…飛鳥の両親も…大好きで…飛鳥だって大事な兄妹同然に育ったんですよ…血が繋がってなくたって…家族ってそういうもんじゃ無いんですか…?なんで斑鳩先輩が兄にそんなに恨まれなくちゃいけないんですか!?」
竜司はいつのまにか怒りながら涙を流していた。
「斑鳩先輩…俺、決めました…!!絶対にお兄さんを懲らしめる…ぶん殴ってでも目を覚まさせる!!そして…いつか斑鳩先輩に「ごめんなさい」って謝らせてやる!!」
涙を拭うと竜司は斑鳩にそう叫んだ。
「竜司さん…ありがとうございます…私の為に…そんなに怒ってくれて…」
俺が一通り叫ぶと斑鳩先輩は少し恥ずかしそうにお礼を言ってきた。
「いえ…こちらこそ…なんか勝手に言いたい放題言って…すみませんでした。」
自分でもなんか恥ずかしくなってしまった。
「とりあえず…今は傷を少しでも早く治して斑鳩先輩のお兄さんから飛燕を取り戻さないと…でもな…」
あの斬撃をどうにかしないとこのままでは勝てない…
「なんとかあの斬撃に勝つ為には…あれよりも強力な斬撃を放つか…もしくは斬撃を防ぐ何かがあれば良いんだけど…」
考えども考えどもなかなか良いアイデアが浮かばない。
「あまり、考えすぎるのも体に悪いですよ」
斑鳩先輩はそう言うと俺に湯飲みを渡していた。
「これは…?」
「薬湯です。痛み止めの効果がありますのでどうぞ」
「ありがとうございます、では」
お礼を言って俺は渡された薬湯を飲む
「うえっ…苦…」
「良薬は口に苦し…効いている証拠です」
「あはは…ありがとうございます…」
俺は文字通り苦笑いを浮かべてお礼を言った。
「でもな…あの斬撃はとても厄介だし…なにか…手…立てが…あれ…ば…良…いん…だ…けど…」
突然、俺に睡魔が襲いかかり…
「すぅ…すぅ…」
斑鳩の目の前にはすやすやと眠る竜司がいた。
「よかった…効いたみたいですね」
先程竜司が飲んだ薬湯、その中に斑鳩は眠り薬を入れておいたのである。
「竜司さん…ありがとうございました…私の為に…でも、これは私の家の問題…やはりあなたを巻き込むわけには参りません…」
斑鳩は服を整えると普段飛燕をメンテナンスに出しているときに使っている予備の刀を持って一人歩いていく
「あとは私一人でなんとかします…たとえ…この命が尽きようと…」
港近くの廃工場…そこで斑鳩は一人歩いていた。
「よくここが分かったな…」
すると、虚な目をした村雨が立っていた。
「これでも私は忍…このくらいの捜索なら造作もありません」
斑鳩は忍転身し刀を抜いた。
「お兄様…刀を…飛燕を返してください」
「だまれっ!!これは俺の刀だ!!」
「いいえっ!!それは私がお父様から託された…大切な刀です!!」
斑鳩は刀を構えて叫んだ。
「ああそうさ!!俺は確かに飛燕を使うことが出来なかった!!だがこの刀は…俺の一族が代々受け継いできた…大切な家宝なんだ!!お前みたいな血の繋がっていないよそ者が手にしていいものじゃないんだ!!」
村雨はうらめしそうに斑鳩を睨みつけた。
「でもあの方は言ってくれた…俺には人間を超越した存在に進化する才能があると…そこに到れば…飛燕はきっと俺を認めるとな…その力で俺を見限った親父たちを…俺から飛燕を奪ったお前に復讐するんだ!!」
『マンティス!!』
村雨は懐から骨の装飾がある枯れ葉色の鍵を取り出して腕に現れた鍵穴に挿して回した。どす黒い泥が体を包み込むと両手は鋭い鎌になり、枯葉色の体の蟷螂の様なスカル、マンティススカルへと変身した。
「ぐぉぉぉぉぉぉぉ!!」
すると、マンティススカルは全身からエネルギーが吹き出し全身の至る所から鋭い鎌が生えてきた。
「見ろ…これが俺の力だ…俺は…人間を超えたんだぁぁぁぁぁ!!」
「お兄様…貴方を止めて…飛燕を返してもらいます!!」
斑鳩は刀を構えて斬りかかった。
「そうだ…良いぞマンティス…それで良い…」
ビルの上からメドューサは静かに微笑んだ。
「順調に進化している…この調子で行けば…ふふふ…ふははははは!!」
メドューサの笑い声が空に響いていた。
『ゲコゲコ!!ゲコゲコ!!』
「むにゃ…何だ?」
『ゲコゲコ!!ゲコ!!』
「痛ぇ!!」
突然頭に痛みが走り目が覚めるとカラクリガマが体当たりをしていた。
「そうだ…俺、急に眠くなって…斑鳩先輩!?」
斑鳩先輩の気配がしないことに気づいて周囲を見渡すが、斑鳩先輩の姿は見えない
「まさか…くそぉ!!」
俺は慌てて走り出した。
「はぁぁぁっ!!」
斑鳩の剣撃がマンティススカルへと繰り出される。
「効かねぇんだよぉ!!」
しかし、マンティススカルは斑鳩の剣撃を軽々と防いでしまった。
「それなら…秘伝忍法!鳳火炎閃!」
斑鳩は炎の鳳凰とともに斬撃を繰り出した。しかし、
「無駄だって…言ってんだろうがぁ!!」
マンティススカルは全身の鎌から無数の斬撃を放って斑鳩の斬撃を弾き飛ばしてしまった。
「はぁ…はぁ…まだ…です…」
しかし、斑鳩はふらつきながらも刀を構えてマンティススカルへと立ちはだかった。
「ちくしょうがぁ…鬱陶しいんだよテメェ…良い加減くたばれっていってんだよぉ!!」
マンティススカルの全身から膨大なエネルギーがあふれて巨大な斬撃が放たれた。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
斑鳩は吹き飛ばされとうとう倒れてしまった。
「ふぅ…やっとくたばったか…ったく…しつこいんだよ…しかし…どんどん強い力を出せるようになっていく…俺に…こんな力があったんだなぁ…くくく…くはははは!!」
マンティススカルは自身の力に悦びを隠さずにいた。
「さてと…こいつにとどめを刺したら…家に行って親父たちを皆殺しにするか…くくく…」
「なっ…!!」
その言葉に斑鳩は戦慄した。
「そんな…どうしてお父様たちを…!!」
「あ?当たり前だろうが…俺から飛燕を奪ったお前も…俺を見限ってお前に飛燕を渡しやがった親父も同罪だ!!」
マンティススカルはそのまま斑鳩に鋭い鎌を振りかざした。
「あの世で仲良く家族ごっこでもしてやがれくそがぁ!!」
鋭い鎌が斑鳩へと振り落とされる。
(そんな…私が…やらなくてはいけないのに…私の…力で…)
斑鳩の目から涙が溢れる
「おりゃぁぁぁぁぁ!!」
瞬間竜司の飛び蹴りがマンティススカルへと炸裂した。
「はぁ…はぁ…なんとか…間に合った…」
俺は街中を探し回ってどうにか斑鳩先輩を見つけることができた。
「竜司さん…どうして…」
「斑鳩先輩…まさかあの薬湯に眠り薬を入れるなんて…そんなに俺が信用なかったとは思いませんでしたよ…」
挙句謹慎中なのに一人でスカルと戦おうとするなんて…
「これは…私の家の問題なんです…私は…貴方を巻き込みたくなかった!!だから薬を使ってまで貴方を遠ざけたのに…」
「だからそれがおかしいんだよ!!」
俺の叫びに斑鳩先輩はビクリと体を震わせた。
「なんで仲間を巻き込んじゃダメなんだよ!?俺たち仲間だろ!?同じ忍の道を志す…大切な仲間じゃないかよ!!」
「竜司さん…」
「だから巻き込めよ俺をよぉ!!なんでも一人でやらなくたって良いんだよ!!頼ったって良いんだよ!!」
誰にも頼らないのはかっこいい事じゃない…それよりも…自分にできないことを「できない」って言える方がよっぽど良い!!
「だからさ、少しくらい弱音吐いてくださいよ…じゃないと…寂しいですって」
すると、斑鳩先輩の目からポロポロと涙が溢れてきた。
「竜司…さん…」
それはまるで…ずっと抑えてきたものが一気に弾けたようだった。
「お願い………助けて…」
「その言葉が聞きたかった。必ず助ける」
俺は覚悟を決めた。自分に助けを求める先輩を助ける為に…そして、そんな先輩を見ようともしない目の前の敵を懲らしめる為に
『ティラノ!!』
そしてカグラドライバーを装着しティラノキーを起動すると鍵から音声が鳴り響いた。そして俺はティラノキーをカグラドライバーの巻物の右側にある鍵穴に差し込んだ。
『ドンドロロンロンドロンドロン!!ドンドロロンロンドロンドロン!!』
ベルトから音楽が流れ出す。
「変身!!」
俺は掛け声と共にティラノキーを回した。
『武装!!ティラノ!!』
ドライバーの音声と共にティラノサウルスの幻影が現れ俺を包み込んだ。
「仮面ライダーリューマ…いざ、舞い忍ぶぜ!!」
「うるせぇ!!テメェから殺してやる!!」
マンティススカルは俺に斬りかかってきた。
「おりゃあ!!」
俺はファングクナイを具現化し鎌を防ぐと腹へ膝蹴りを放った。
「ぐっ…」
俺の膝蹴りが少しは効いたのかマンティススカルは少しさがる。
「これで…どうだ!!」
その隙を逃さず俺はファングクナイで続け様に斬り裂いた。
「ぐぅぅぅ…なめるなぁ!!」
しかし、マンティススカルは負けじと全身から無数の斬撃を放ってきた。
「うわっと…これはまずい!!」
俺はファングクナイで斬撃をはらって回避した。
「ハハハハハ…良いぞ…力が溢れて止まらねぇ!!今ならなんでも斬り裂けるぜぇ!!」
「くっそ…このままじゃこの前の二の舞だ…なんとかしないと…」
『ゲコゲコ!!ゲコゲコ!!』
すると、足元に聞き覚えのある鳴き声が聞こえ、そちらを向くとカラクリガマが現れ俺に緑色の鍵を渡すとスマホモードに変形した。よく見ると着信がある。
「もしもし…」
『竜司!!お前と言うやつは…勝手に抜け出すとは何事だ!!』
電話の相手は霧夜先生であった。
「すいません!!お叱りなら後でいくらでも受けますから…」
『まあ良い!!それよりその鍵をつかえ!!それは神門様からお前に送られたキョウリュウキーだ!!それをつかえば他の恐竜の力も使える!!』
よく見るとその鍵にはステゴサウルスが描かれている。
「ステゴサウルス…ありがとうございます!!まさに求めていた恐竜です!!」
俺は霧夜先生にお礼を言ってそのまま電話を切った。
「よっしゃ、早速使わせてもらうぜ!!」
『ステゴ!!』
俺はステゴキーを起動してカグラドライバーの鍵穴に挿しこんだ。
『ドンドロロンロンドロンドロン!!ドンドロロンロンドロンドロン!!』
ベルトから音楽が流れ出す。
「変身!!」
俺は掛け声と共にステゴキーを回した。
『武装!!ステゴ!!』
ドライバーの音声と共にステゴの幻影が現れ俺を包み緑色の装甲を纏い背中に複数のプレート、右手にはステゴサウルスの尾のトゲを彷彿させる巨大手裏剣ステゴスライサーを手にした仮面ライダーリューマ・ステゴ武装へと変身した。
「仮面ライダーリューマ・ステゴ武装!!いざ、舞い忍ぶぜ!!」
俺はそのままステゴスライサーでマンティススカルへと斬りかかった。
「うるせぇ!!そんなこけおどしが通じると思ったか!!」
マンティススカルは負けじと斬撃を放つ
「おりゃぁ!!」
しかし、俺はステゴスライサーでマンティススカルの斬撃を容易く斬り裂いた。
「なにぃ!?」
流石にこれは予想外だったようでマンティススカルは驚愕した。
「くそがぁ…だったらこれでどうだぁ!!」
今度は全身の鎌きら無数の斬撃を俺の全方向へと放った。
「それなら…こうだ!!」
しかし、俺は動じずステゴスライサーを投げ全ての斬撃を斬り裂いた。
「そ…そんな…ありえねぇ!!俺の斬撃が…そんなふざけた力にぃ!!」
「生憎だったなぁ…今の俺は…負けるわけにはいかねぇんだよ!!」
そう、俺は負けられない、自分に助けを求めた先輩のためにも!!
「今度こそとどめだ!!」
俺はカグラドライバーの恐竜を叩いた。
『必殺の術!!』
するとステゴスライサーは俺の頭上を舞い回転を続け巨大な手裏剣状のエネルギーを纏った。
「必殺忍法!!激竜斬撃乱舞!!」
俺が手を振りおろすとステゴスライサーは放たれ巨大な斬撃がマンティススカルへと炸裂した。
「そんな…この俺が…最強の力を手にした…この俺がぁぁぁぁぁ!!」
マンティススカルは叫び声とともに海へと吹き飛ばされ爆発した。
「竜司さん…」
ふらつきながらも斑鳩先輩が俺の方へと歩いていく。
「斑鳩先輩、今度からさ、なんか手伝って欲しいことがあったら遠慮なく言ってよ。出来ることなら手伝うからさ」
「…はい、ありがとうございます!」
斑鳩の笑顔に俺は少しドキリとしてしまった。
「って竜司さん!!お兄様が…」
「え…あぁ〜!!」
そうだ…斑鳩先輩のお兄さん…海に吹っ飛んでった…
「うわぁぁぁぁぁ早く探さないと…斑鳩先輩手伝って!!」
「は、はい!!」
「くそっ…まだだ…まだ…俺は…」
とある波止場…村雨がふらつきながらも海から這い出てきた。手を伸ばした先にはマンティスのスカルキーがひび割れた状態で落ちていた。
「この力があれば…俺は…」
「何も変わらんよ」
すると、どこからか焼き鳥の串が飛んできてスカルキーを破壊した。
「そ、そんな…誰だ!!」
村雨が顔を上げると半蔵が焼き鳥を頬張りながら立っていた。
「お前さんの所業は学院に来た時から見ておったぞ。話はお前さんの親父から聞いておる、今帰れば全てを不問にするとのことだ。」
「勝手なことを言うな!!俺は…やっと認めてもらったんだ…この力で…俺は…」
「それは違う」
「何…!?」
半蔵の言葉に村雨は顔を上げた。
「お前の親父は言っておったぞ。「息子を忍にすることは叶わなかった…だがあいつには商いの才がある…そしてその腕はすでに自分を超えている」とな…お前の親父はとっくにお前を認めておったのじゃ」
「…っ!!父さんが…」
父がそんなことを言っていたとは思ってもいなかったのか村雨は驚きを隠さずにいた。
「お前さんが忍の道に憧れておったのはよくわかった。じゃがな、忍になることだけが道ではない。人の数だけ、道はあるのじゃ」
優しくそう言うと半蔵は立ち去っていった。
「あ…貴方は!?」
「知らん方が身の為じゃ。ただの通りすがりのジジイ。そう思おてくれて構わん。はっはっはっは。」
立ち去る半蔵を静かに村雨は見ていた。
「…ちくしょう…なんだよ俺…めちゃくちゃかっこ悪いじゃねえか…」
村雨の一人寂しそうな声が夜の中に響いていた。
数日後
「秘伝忍法!二刀両断!!」
飛鳥は緑色の刃を放ち、前方にある無数の竹を斬り裂いた。停止して脇差を鞘に仕舞うと同時に竹が一気に倒れた。
「おお〜すげ〜!!」
斑鳩先輩の特訓もあって飛鳥はついに秘伝忍法を習得した。
「やったよりゅーくん!!」
飛鳥は嬉しそうに俺に駆け寄ってきた。
「よくやったな飛鳥、斑鳩先輩もありがとう」
「いえ、クラス委員として当然のことをしたまでです。」
「それでも助かりましたよ感謝します。」
「ふふ、どういたしまして。ところで竜司さん、お願いがあるんですが…少し手伝って欲しいことがあるんですが…良いですか?」
「お、いいですよ。何をすればいいですか?」
「まずですね…」
そんな俺たちを見て他のみんなはポカンとしていた。
「竜司お前…いつから斑鳩とそんなに仲良くなったんだ…?」
「え…そうかな?普通だと思うけど…」
「ふふ、そうですね。強いて言うなら…少しは誰かに頼ろうと思っただけです♪」
かつ姉の質問に斑鳩先輩は少し嬉しそうに答えた。
あの後、霧夜先生のお叱りをたっぷりと受け、二人仲良く坐禅の刑を受けることになった。なお、斑鳩先輩のお兄さんもあの後保護されて今は自宅で謹慎されているようだ。幸い今回の事件では特に犠牲者等は出ていないのでお咎めなしで済むようだ。
「竜司さん」
「ん?」
「私、竜司さんから大切なことを教わってしまいました。血の繋がりだけが家族じゃない…私、今度実家に帰ったらお兄様ともっと話をしてみようと思います!!いつの日か…しっかりと兄妹として向き合える日が来るように…!!」
「斑鳩先輩…」
「ただ…その…やっぱり最初から一人では心配なのでもしよかったら…竜司さんもついてきてもらえますか?」
「ん?それは良いですけど…」
「ありがとうございます!!約束ですよ!!」
別に付き添いくらいは構わないが…なぜか斑鳩先輩の頬が紅く染まっていた。
「なんだなんだ竜司ぃ〜お前も隅に置けないな〜」
突然かつ姉が膝で俺をつついてきた。
「うわっ!?ちょっとかつ姉何を…」
突然のことにびっくりして俺のバランスが崩れる。
「きゃあっ!?」
そのはずみで斑鳩先輩の方へと倒れてしまった。
「痛た…かつ姉何すんだよ…(むにゅん)…え?」
突然左手に感じる柔らかい感触…あれ?こんな展開前にも…
「あ…」
顔を上げると斑鳩先輩の豊満な胸を鷲掴みしていた。
「いやぁぁぁぁぁ!!竜司さんの馬鹿ぁぁぁぁぁ!!」
「痛ぇぇぇぇぇぇ!!」
斑鳩先輩のビンタが俺の顔に炸裂し吹っ飛んだ。
つい勢いで長々と書いてしまった。反省はしていない!!