仮面ライダーリューマ   作:クロバット一世

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其の六十七 竜司と神威!!の巻

「グルァァァァァ!!」

 

「なんて斬れ味だ…!!」

 

力を解放したギガノトサウルスの雄叫びが辺りに響き渡る。俺が斬り裂かれた大木に目をやるとその凄まじい斬れ味に驚愕する。俺のステゴ武装のステゴスライサーやワイルドブラスターの斬撃でもこれほどの威力にはならない。

 

(まさかこんなところで恐竜に遭遇するとはな…まず先にこいつから倒す!!)

 

離れた場所から見ていたドライグ(神威)はスティラコの電気を纏ったディノカリバーを握りしめると勢いよく接近してギガノトサウルスへと斬りかかった。

 

「ギャオ!!」

 

攻撃を仕掛けたドライグに気づいたギガノトサウルスは尾を刃に変えると勢いよく振り回してドライグのディノカリバーを防ぐ。其の瞬間、ディノカリバーの刀身に纏わせた電撃がギガノトサウルスへと流れて全身を痺れさせた。

 

「グルゥッ!?」

 

突然の全身の痛みにギガノトサウルスは苦悶の表情を浮かべた。

 

(効いてる!!このままいけるか…!?)

 

「グゥゥゥゥ…グルァァァァァ!!」

 

「なっ…ぐわぁっ!?」

 

しかしギガノトサウルスは雄叫びを上げると痺れる体に力を込めて暴れ出し油断したドライグを吹き飛ばした。

 

(こいつ…まだこんな力を…!!)

 

「ギャオォォォォォン!!」

 

ギガノトサウルスはさらに前足を振り上げると鋭い爪から巨大な斬撃を放ち、ドライグへと襲いかかる。吹き飛ばされて壁に激突したドライグにはその攻撃を回避する術はない

 

「しまった…!!」

 

回避できないことを悟ったドライグは思わず目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

「危ない!!」

 

しかしその瞬間、リューマは超絶命駆モードへと変身すると高速でドライグの前に移動してワイルドブラスターで斬撃を防いだ。しかし、ギガノトサウルスの斬撃の斬れ味によってワイルドブラスターの刀身は真っ二つになり、リューマの体に大きな傷が出来た。

 

「…………っ!!」

 

「はぁ…はぁ…大丈夫か?ぐっ…!!」

 

「ギャオォォォォォン!!」

 

リューマが傷を押さえながら崩れ落ち意識を失うと、ギガノトサウルスは雄叫びを上げてどこかへと走り去っていった。

 

「敵…敵を殺す…ぐっ!?」

 

倒れるリューマへ追撃をしようとサラマンダースカルか接近しようとすると黒い鎖が突如サラマンダースカルを拘束し黒いゲートへと引き摺り込んだ。

 

「…興醒めだな」

 

さらにサーベルタイガースカルも変身を解除するとどこかへと去っていった。

 

 

 

 

 

 

「竜司!!おいしっかりしろ…竜司!!」

 

「う…うう…神威…?」

 

竜司が目を覚ますと自分の体に包帯が巻かれ、神威に介抱させられていた。

 

「そうか…俺…ギガノトサウルスの攻撃で…」

 

「すまない…俺が遅れたばっかりに…」

 

「大丈夫だよ、神威が無事でよかった。」

 

俺は痛みを堪えながらなんとか起き上がる。傷は深いが神威が塗ってくれた薬が効いているのだろう、血も止まっていた。

 

「まだ安静にしてるんだ!!傷は完治してないんだぞ!!」

 

動こうとする俺に慌てた神威は少し強めな声で俺に叫んだ。

 

「でも…スカルやギガノトサウルスをほっとくわけには…」

 

「だからこそだ、ある程度は体力を回復させて少しでも万全な状態にするんだ。良いな?」

 

「…わかった」

 

心配そうに言う神威に根負けした俺は、頷きながら再び体を横にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グゥゥゥゥ…敵…殺す…みんな…殺す…!!」

 

薄暗い森の中、鎖に縛られたサラマンダースカルを見ながらヨハネが笑みを浮かべていた。

 

「サーベルタイガーを探していたら…貴様は何を企んでいる?」

 

自分に呼びかけた声に振り向くとアルゲンタヴィススカルが木々をかき分けながら歩いてきた。

 

「最近暇だったらので…そしたら面白そうな能力を持つこいつを見かけたのでつい…」

 

「ふん、まあ良い…せっかく来たんだ。あの恐竜を捕獲するためにも協力してもらおうか」

 

「ええ、もちろん」

 

ヨハネは頷きながら黒い卵を取り出すとサラマンダースカルへと近づき体内へと押し込んだ。

 

「ぐっ…ぐわぁぁぁぁ!?」

 

その瞬間、サラマンダースカルが苦しみだし突然エネルギーが溢れ出した。

 

「さて…どうなることやら…」

 

 

 

 

 

 

 

「よしっ、そろそろ行くか」

 

「ああ…」

 

手当が終わりある程度休んだ俺は起き上がり再びサラマンダースカルの捜索に乗り出した。しかし意気込む俺に対し神威はどこか心ここに在らずな状態だった。

 

「神威…どうしたの?何か元気ないけど…」

 

「やっぱり竜司には敵わないなぁ…」

 

俺の問いかけに神威は力のない顔で苦笑いした、

 

「俺は…全く竜司の力になれてない…俺が不甲斐ないばかりに竜司にこんな傷を…」

 

「そんなことないよ、廃工場でケルベロスと戦った時だって神威に助けられている。むしろ俺がしっかりしてなかったから…」

 

「…やっぱり君は優しいな」

 

俺の言葉に神威はどこか悲しそうに微笑んだ。

 

「僕は、君が思っているような立派な忍じゃないよ…」

 

「神威?」

 

「なんでもない、行こう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いました…奴らです」

 

「ああ、確認した」

 

歩いてくる竜司と神威をヨハネとアルゲンタヴィススカルが遠くのビルから確認した。

 

「さて…早速強化したこいつを放つとしますか…」

 

「敵…殺す…殺す…みんな…殺す」

 

ヨハネが視線を向けた先には虚な目で鎖に縛られている武丸がいた。

 

「サラマンダー、貴方の道を阻む敵はあそこにいます。奴らはあなたを殺すためにこちらへ向かってきてますよ」

 

「敵…くる…?」

 

「その通り、そして奴らを倒すことで貴方は選ばれた存在となるのです。貴方を認めようとしなかった愚か者たちを消すことができる…最強の存在へと…」

 

「ひゃは…ひゃはは…なら…殺す…敵は…殺す!!」

 

『サラマンダー!!』

 

武丸は懐から青いスカルキーを取り出すと首筋に現れた鍵穴に挿し込み、サラマンダースカルへと変身した。すると体が突然膨れ上がり背中の肉片が弾け飛ぶとそれは鋭い牙を持つ悍ましいサンショウウオの大群となって辺りに飛び散った。

 

「力が…力が溢れてくる…!!この力で…俺の敵はみんな殺してやる!!」

 

「…………くだらん」

 

その様子を物陰から眺めていたサーベルタイガースカルはつまらなそうにため息をつくとその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ん?」

 

「竜司!!あれは…!!」

 

ふと気配がして振り返った俺たちが目にしたのは夥しい数のサンショウウオの大群がこちらに向かってくる光景であった。サンショウウオたちは鋭い牙の生えた口を大きく開いて一斉に飛びかかってくる。

 

「竜司、構えろ!!」

 

「わかった!!」

 

襲いかかるサンショウウオの大群に身構えると俺はカグラドライバーを装着する。

 

「変身!!」

 

『武装!!ワイルド!!一心一体最強バディ!!超絶!!超絶!!超絶にスゲー!!ダ・イ・ナ・ソー忍・者!!ワイルド!!』

 

俺は超絶キーを起動して仮面ライダーリューマ超絶へと変身する。

 

「キシャァァァァ!!」

 

「これでも喰らえ!!」

 

俺は破壊されたワイルドブラスターの代わりにファングクナイで襲いかかってくる大量のサンショウウオたちをどんどん斬り伏せていく。数は多いがそこまで丈夫ではないらしく簡単に斬れる。しかしその瞬間、斬られたサンショウウオの肉片が蠢いたと思うと再びサンショウウオの形になり襲いかかってきた。

 

「くそっ…キリがないな」

 

「はあっ!!」

 

神威は俺の背後から襲いかかってきたサンショウウオを太刀を振るって斬っていくがサンショウウオたちはさらに数を増やしていく

 

「竜司!!こいつらはあくまでスカルの分身体だ!!本体を倒せばこいつらも消えるはずだ!!」

 

「わかった!!」

 

俺は神威の言葉に頷くと勢いよくジャンプして上空からサラマンダースカルを探した。

 

「っ!!見つけた!!」

 

俺は少し離れたところからゆっくり近づいてくるサラマンダースカルを見つけた。

 

「ここは俺に任せろ!!竜司はスカルを頼む!!」

 

「わかった…死ぬなよ神威!!」

 

俺は神威を信じ、サラマンダースカルの方へと全力で走り出した。

 

 

 

 

「…さて、俺もやるか」

 

1人になった神威はドライグドライバーを腰に装着する。

 

「変身」

 

『ドラゴニックライズ!!Desire!!Destiny!!Dynamic!!KAMEN RIDER・DRAIG!!』

 

神威が龍王キーを起動して挿しこみ回すと、現れた機械の龍が雄叫びと共に各パーツごとに分裂し神威の体に装着されていき、龍を思わせる機械の鎧を纏った仮面ライダー、仮面ライダードライグへと変身した。

 

「さっさとお前らを倒して…竜司の手助けをしないとな」

 

「グルルルル…」

 

その時、気配を感じたドライグが振り向くと唸り声を上げるギガノトサウルスが臨戦態勢のままゆっくり近づいてきた。

 

「…お前もきたのか」

 

 

 

 

 

 

「見つけた!!」

 

「リューマ…俺の敵…ひゃは、ひゃはは…」

 

俺がサラマンダースカルの目の前に着地すると、サラマンダースカルは凶悪な笑みを浮かべて手に持った剣をこちらへと向ける。

 

「殺してやる…俺をコケにする敵はみんな…みんな俺の手で…ひゃははははは!!」

 

狂ったように笑いながら飛びかかるサラマンダースカルに俺はファングクナイを取り出して迎え撃つ。

 

「そんな武器で俺を倒せると思ってるのかぁ!!」

 

「そっちこそ…俺を舐めるなぁ!!」

 

俺とサラマンダースカルの鍔迫り合いが繰り広げられる。サラマンダースカルの巨大な剣に押されかける俺だがリューマ超絶のパワーでなんとか押し返す。

 

「よしっ…このまま…っ!?」

 

サラマンダースカルを押し返した俺はさらに追撃しようとしたその瞬間、俺の体に激痛が走った。

 

(まさか…さっきので傷が開いて…)

 

「ひゃっはぁ!!」

 

「しまっ…っ!!」

 

痛みで動きが止まった瞬間、サラマンダースカルが勢いよく襲いかかってきた。俺は咄嗟に防ぐが力負けした俺は突き飛ばされて地面に倒れる。さらにサラマンダースカルが追撃して傷が開いた箇所を目一杯踏みつけた。

 

「ぐわぁぁぁぁ!!」

 

俺はその痛みに思わず悲鳴をあげてしまう

 

「ひゃははははっ!!どうしたどうしたぁ!!急に動きが悪くなったぞ!!」

 

「くそっ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ!!」

 

「ギャオオオオオ!!」

 

一方その頃、ドライグとギガノトサウルスはサンショウウオの大群を薙ぎ払いつつ互いの刃を振るいながら激闘を繰り広げていた。素早く攻撃を躱しながら果敢に攻めるドライグに対しギガノトサウルスは巨大な尾を振り回して迎え撃った。

 

「くそっ…こんなことしている場合じゃないのに…!!」

 

竜司はまだ万全ではない、先ほどの戦闘の傷がまだ完治していない。本来なら安静にしていなければならないほどの傷がいつまた開いてもおかしくない。だからこそ一刻も早く加勢にいかなければならないのにギガノトサウルスは止まることなく追撃を仕掛けてくる。

 

「グォォォォォ!!」

 

ギガノトサウルスは雄叫びを上げながらドライグを睨みつける。まるで己の強さを見せつけるかのように

 

「なるほど、どうやらお前はかなりの暴れん坊のようだな…」

 

ドライグはギガノトサウルスの猛攻を耐えながら気づく、この恐竜は戦いを愉しんでいる。己の力に絶対の自信を持ち、その力を他の強者に見せつけたいのが伝わってくる。

 

「大したもんだよ…自分のやりたいことに正直で…竜司といいお前といい…俺なんかとはえらい違いだ…」

 

富嶽の命令に従うことしかできない、自分のやりたいことをやれない、そもそも何がやりたいこと何かすらわからない…そんな自分にとって、自分の信念をしっかりと持ち、真っ直ぐ我が道を進む竜司はとても眩しく見える…

 

「そんな彼だからこそ…僕は憧れるんだ!!」

 

「ギャウッ!?」

 

ドライグは勢いよく接近してギガノトサウルスの斬撃を躱していき、間合いを詰め、ギガノトサウルスは驚きの声を上げる。

 

「だから…お前にやられている場合じゃない!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ…」

 

「ひゃはははは!!お前はもう終わりだ!!俺の邪魔をする敵はみんな殺してやる!!」

 

開いた傷のダメージでどんどん消耗してしまった俺はサラマンダースカルにどんどん追い詰められてしまう。

 

「まずい…このままじゃ…っ!?」  

 

俺がサラマンダースカルに気を取られていると死角からサンショウウオの大群が襲いかかってきた。俺は慌てて振り解こうとするが数が多く、傷のダメージも相まって完全に追い込まれてしまった。

 

「くそっ…動けない…!!」

 

「ひゃはっ…死ね…俺の敵…死んでしまえぇぇぇぇぇぇ!!」

 

サンショウウオに抑え込まれて動くことが出来ない俺にサラマンダースカルが剣振り下ろしてトドメを刺そうとする。その攻撃を躱すことは俺には出来なかった。

 

 

 

 

 

その時、凄まじいスピードで接近した誰かがサラマンダースカルを突き飛ばした。

 

「え…っ!?おまえは…!!」

 

俺が目にしたのは俺を庇うように立っている仮面ライダードライグだった。

 

 

「なんで…お前が俺を…」

 

俺はドライグに話しかけようとしたが、先ほどまでのダメージで体力がとうとう限界を迎え、変身が解けて意識が掠れていく。

 

「何も言うな…今はとにかく休め」

 

優しくそう言うドライグの声はどこか聞き覚えのある声のような気がした。

 

「邪魔をしたな…つまりお前も敵…敵だ!!殺す…敵はみんな殺してやる!!」

 

「黙れ」

 

気を失った竜司を寝かせながらドライグはサラマンダースカルに冷たい声でそう言う

 

「この男は…お前のような奴に倒されて良いような男じゃない」

 

『世界一カッコイイ忍者』と言う理想をまっすぐ目指し、多くの人々を救う彼は自分なんかよりよっぽど価値のある人間だ。俺には彼のような夢はない、理想を目指すなんてことは出来ない。だからこそ…

 

「竜司…君の理想は必ず守る!!」

 

『ギガノト!!』

 

そう叫びながらドライグは先ほどギガノトサウルスを激闘の末に倒した際に手にしたギガノトキーを取り出して起動し、腕につけられたダイノコネクターの鍵穴に挿し込む。

 

『ユナイト!!ギガノト!!』

 

するとドライグの右腕に装甲が付与されていき、右手に鋸のような無数の歯が付いた剣を手にした形態、仮面ライダードライグ・ギガノトユナイトへと変身した。

 

「殺す…殺す…敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵コロシテヤルゥゥゥ!!」

 

もはや完全に正気を失ったサラマンダースカルは狂ったように叫びながら剣を振り回してドライグへと襲いかかる。しかしドライグはサラマンダースカルの大振りの一撃を軽々と躱すとその胴体を思いっきり斬りつけた。

 

「無駄だ!!こんな傷簡単に回復して…ぐうっ…ぐわぁぁぁぁ!?」

 

サラマンダースカルは動じることなく即座に再生しようとするが、その傷は全く塞がらず激痛に悶える。

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

「どうなっている…サラマンダースカルの傷が癒えていない…」

 

離れた場所からサラマンダースカルの様子を見ていたヨハネが驚きながら眺めていた。

 

「なるほど…先ほどから妙な音がするあの刀身に秘密があるようだ」

 

天が力強く目を凝らして見ると刀身の鋸のような刃がチェーンソーのように凄まじいスピードで回転していた。その刃がサラマンダースカルの肉体を高速で何度も切り刻み、それによって生じた細かい傷が再生を阻んでいた。

 

「なるほど、ただでさえ高かった奴のスペックがさらに向上している。もう少し観察させてもらおうか」

 

 

 

 

 

「ぐっ…この力…貴様ぁ!!」

 

なかなか癒えない刀傷の激痛に悶えながらもサラマンダースカルは怒りの形相でドライグに叫ぶ

 

「殺す…殺す殺す殺す!!俺をこけにする奴は…みんなみんな敵だぁ!!」

 

叫び声と共に大量のサンショウウオが一斉に襲いかかるがドライグの剣の一振りによって次々と斬り裂かれていく。サンショウウオたちは再生しようともがくが、サラマンダースカル同様に傷が癒えず動けなくなっていた。

 

「もうお前の攻撃は効かない…観念するんだな」

 

「貴様…なかなか良いぞ」

 

その時、ドライグの死角からサーベルタイガースカルが両手の刃を振り下ろして襲いかかってきた。サーベルタイガースカルは両手の刃による連続斬りでドライグへと襲いかかり、ドライグは的確な守りでその猛攻を凌いでいく。

 

「リューマより貴様の方が面白い…ここで最高の死合いを愉しもう!!」

 

「君は…リューマの…彼の強さを何一つわかってない」

 

「何?」

 

ドライグ…神威は知っている…竜司がどうして強いのかを…なぜ彼が多くの猛者を倒し人々を守れるのかを…

 

「お前なんかに…真の強さはわからない!!」

 

『ヒッサツストライク!!』

 

ドライグがドライバーのボタンに触れると刃に凄まじいエネルギーが蓄積される。その膨大なエネルギーに危機を覚えたサーベルタイガースカルは慌てて回避のための行動を取る。

 

「必殺忍法!!草薙剣!!」

 

放たれたドライグの斬撃は全てを斬り刻みながらサーベルタイガースカルとサラマンダースカルへと向かっていく。その攻撃を回避出来ないと察したサーベルタイガースカルは近くにいたサラマンダースカルを掴むと盾のように前へと突き出して身を守った。

 

「なっ…お前…よくもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

斬撃が直撃したサラマンダースカルは断末魔と共に爆散し、煙が晴れると力尽きて倒れる武丸と粉々に砕け散り地面に散らばるスカルキーがあるだけだった。

 

 

 

 

 

「ぐっ…まさか我が…だが面白い…これが仮面ライダーか…!!」

 

危機を脱したサーベルタイガースカルはふらつきながらも撤退して歓喜する。仮面ライダーが宿す恐るべき力に

 

「奴らと戦い続ければ…我の最強の武が完成する…くくく…くはははは!!」

 

   

 

 

 

 

 

 

「ん…あれ…ここは…」

 

「目が覚めたか竜司」

 

俺が意識を取り戻すと、傷だらけの神威が俺をおぶっていた。

 

「そうか…俺…意識を失って…スカルは…?」

 

「心配するな、あの謎の仮面ライダーが倒した」

 

「そっか…それならよかった…」

 

ほっとする竜司に神威は心を痛める。正体を偽り、自身の邪魔をする仮面ライダードライグの正体が自分と知った時、彼はどれほど失望するのか…どんな罵声を浴びせられるのか…

 

「神威もありがとう、お前が介抱してくれたおかげで助かった!!」

 

その言葉にさらに神威は胸が痛くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よくやった神威、それほどの力を秘めたキーを手に入れたのは大きいぞ」

 

任務の報告を終えると富嶽は野心に満ちた笑みを浮かべながら神威を誉めた。

 

「これからだ…これからドライグはさらなる高みへと至る…そうすれば忌々しい神門の一派も凌駕し…儂こそが忍を導く存在となる…くくく…くはははは!!」

 

歓喜の笑みを浮かべながら高笑いする富嶽を見ながら神威は静かに睨む

 

「そんなことはさせない…お前なんかに…竜司の道を阻ませてなるものか…!!」

 

 

 

 

 

「すみません神門様…結局スカルも倒せず何の成果もあげられませんでした…」

 

「貴方が責任を感じることはありません…結果として武丸も捕縛し、被害を最小限に抑えられました、本当にありがとうございます」

 

謝罪する俺にそう言う神門様に俺は申し訳なくなってしまう

 

「そう言えば竜司さん、神威さんには用心してください。彼は富嶽の配下の忍です。富嶽殿はあまり良い噂を聞きませんので…」

 

「大丈夫ですよ、神威は良い奴です!!それに…」

 

俺よりも忍としての高い技量を持ち、俺がピンチの時に支えてくれた彼は心から信頼できる。それに…

 

「なんかさ、あいつって理屈なしに信じたいって思えるんだ。なんて言うか…俺に兄貴がいたらきっと…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、悪忍本部にて

 

「これは本当か?」

 

「はい、何度も検証しましたが間違いありません」

 

渡した資料を読みながら問いかける悪忍頭首の鬼炎に凛は頷く

 

「こいつらが新たな仮面ライダーの適合者ねぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!!炎佐さん、買い物ですか!?お久しぶりです!!」

 

「よぉ、理吉ぃ…なんかふざけた噂を蛇邪に広めてるようだなぁ!!」

 

「え?ちょ…炎佐さん!?待ってお願い許してぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「ちょっと炎佐くん!?どうしたの落ち着いてぇ!?」

 

彼らは知らない

 

鬼炎の持つ資料に自分たちが写ってることを

 

そして

 

ここからさらに過酷な戦いが待っていることを

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