Fate/whitenight 怪物と兵器と人類史と   作:(´・ω・)

11 / 18
マエマテェ
特になし!!

よしそうだな、どうしよう。
糞雑豆知識
ハイン君のキャラは桜ベースだけど
意外とドーナツホールが合っていた。あれ2013の曲だった

それと気分が変わったのでやりたい予定のために



マシュは死にます、マシュが弱すぎるのが悪かった。
ハイン君が弾になる理由がなさすぎる

それはそうと
ラフム語しっかりできているか心配だ


『回帰の獣』

ウル

 

そこかしこに食い散らかされた謎の生物が転がり正直気のいいものでもない。

まるで居もしない自分の子供を友人に食い殺されたような感覚と言うべきか。

 

「被害が大きいな全滅は無いだろうが少なくとも文明そのものの大打撃というべきか、あれだけやってもこれか」

 

ゆっくり歩いて残った生存者を探していると街の中央広場に出た。

そこでは大量の怪我人が横たわりはっきり言って手遅れもいた

 

「......バーサーカー」

「マスター...流石にこれは僕の失態だった」

「キングゥにでも邪魔されたか?」

 

こいつの殲滅速度を現状止めれるやつは一人しかいなかった、故にどのようになったのかも大方見当がつく。

 

「あぁ、それと少し様子がおかしかったんだ」

「様子?」

「『あの謎の生物がキングゥを攻撃した』」

 

なぜだ?

なぜキングゥを聖杯か?

いやまて、そういえば俺はまだこの特異点の聖杯を

 

下手打った。

あの泥の波の内側にいた

虚数にいるティアマト本体をキングゥの聖杯でもってくる気だ。

 

 

「やっぱりあれは一部か、取り敢えず次は無いからさっさと馬車にでもなんにでもいいから壁に逃げろ、タイミングによっては全滅もあるぞ」

「もう手筈は済んでいるよ、今は逐次負傷者と物資を乗せて移動中、後はこの広場にいる兵士三十人と重傷者を残しているだけだ」

 

さて、どうしたものか

本来の計画なら虚数で出られないティアマトに斧と精霊兵装ぶつけて安全に消すつもりだったがどうしよ。

せっかく賭け事に勝ってティアマトの神核疑似獲得して虚数潜航出来るようにしたのに出られたらどうしよ。

 

「めんどくさいことになったな、愛が無いおかげで容赦なくやりたい放題するぞあの獣」

「正直マスターは気づいているのではないかい?『虚数海で殺さないと詰む』って」

「あぁそうだよ、この体だからわかる『ティアマトは生命が存在する限り不死身』だ、大方全ての母だから生物がいれば逆説的自身の存在証明になり、だから『生命の無い』虚数空間で決着つけるつもりだった、そのためにとんでもなき確率の低いティアマトとの接続して、ティアマト消してその霊基使って倒す、これで済ませたかった」

 

生命の無い?

ん?

 

生命の無い

 

「......なぁ、バーサーカー、『冥界』って命無いよな」

「なるほど、それはいいね、彼女なら冥界まで物理的に開けてしまえば後は何とかしてくれるはずさ」

 

問題は出てくる事だ、どう止めようか。

思考を交わそうとするがもう疲弊した回路を休ませる意味でも考えられなかった。

そのため、代わりに一つの答えが出た

 

「バーサーカー、キングゥ探そうか」

「疲れたんだね、でもそれもいいかもしれない、向こうの森の中に消えていったよ」

 

軽くバーサーカーが木に触れると直ぐにまるでわかっているかのように飛び出し、森の中へと消えていった。

 

「はえーよ」

 

直ぐに後を追うように木を蹴ってバーサーカーを追いながら森の奥へ入った。

 

 

大体三十秒だろうか。

直ぐにバラバラに引き裂かれて木にぶちまけられていたキングゥを見つけた。

 

「うーん、マスターこれ死んでる?」

「......いや、まだしがみついてやがる、死ぬ一歩手前でこいつバーサーカーの肉体に馴染んだな、ここら辺の地面一体と無意識に同化して意識だけ上の空だ」

 

 

服の中に手を突っ込むとそこには渡したはずの聖杯がまだそのままで吹っ飛ばされた腕で握られていた。

 

「......なぁ、バーサーカー、今からやること、許すか?」

「僕は許すよ、僕はキングゥという新たな生命の誕生を祝おう、でも彼が許すかは別さ」

 

「ありがとう、決心がついた」

 

そういって自分の腕を切り落としそこから溢れる『泥であり生命の海』をキングゥにぶちまける。

その泥は大地に染み込み少しずつ元の形に復元し始める。

 

「炉心に持っていけ」

 

掴んでいた聖杯を復元した心臓部に捩じ込み取り込ませる。

まだ意識は回復していないが再起動はしたと確認し、腕を再生する。

 

「お前の命の為に人間の腕一本、安いものだな......」

「治るのなら安いさ」

「うるせぇ、帰るぞバーサーカー」

 

再び空を飛び、ウルクへと帰還する。

 

街並みは正に最悪。

もう滅んでるとしか言いようがないくらい悲惨であった。

 

とはいえ、街がだめなだけでウルほど人の被害は少なく、まだ打つ手は残っていた。

 

「ただいまーギル......ってふざけるのも無理か」

「いや、今空気が重くなっていたところだ、そうやって和ましてくれるのも必要であろう。雑種、今すぐ損失分の魔力を回復しておけ、会議は聞くだけでいい」

 

軽くうなずき適当な壁を背もたれに寄り、耳だけを傾ける。

 

「さて、俺の眼ではもっと未来でこの光景が浮かんだ、現実は残酷なものだ、『一騎の脱落』もなく、ゴルゴーンを除く全ての女神の協力を得てもこのような未来になるとはな」

「王様、今戦力として数えられるのは」

「たわけ、そこの雑種以外どうやってティアマトを倒せようものか、エレシュキガルめにいずれ現れる本体を落とすことを提案しても三年はかかると来た、と、なれば雑種の切り札を使うしかあるまい」

「待ってギル!!流石にまだ規模もわからない、いや、少なくとも」

「現状本体の居ないティアマトにマルドゥークの斧は無駄だ、そしてあの攻撃を防ぐことに雑種は魔力を使いもう一撃叩き込むのがやっと、イシュタルめはあんな小娘、そして我の呼んだサーヴァントになにができる?護衛が精々よ」

 

正論でしかない。

アレをしなければウルクは確実に滅んだ。

ティアマト本体出現ももう秒読み

 

そしてグランドクラスは出そうにないと来た。

 

「......さて、カルデア、あの泥は何日でこのウルクを飲み込む」

「ざっと計算して一週間、もう一回だけ藤丸くんがあの爆撃で消し炭にしればそこに4日ってところだ」

「雑種」

「誰があの無数の生物を止めると?」

「もし、マスターが同じことをすれば今度こそ本当のガス欠になるかも知れないとなると手札が切れる、か」

「そういうことだ、もう少し時間があれば対ティアマトの秘密兵器もあったが、壁で手一杯だ」

 

さて、バーサーカーがそろそろうずうずしだす頃か。

もうすこしマシュが絶望に浸っているのを眺めたいがこれ以上は杖からビームが飛んできそうだ。

 

「そうだね、本当にそうだハハハハ」

「エルキドゥさん?」

 

ちらっとこちらを見るバーサーカーに片目だけ閉じて反応する。

 

「そうだねぇ、イシュタル...勿論グガランナはあるよね?」

 

あ、やべ

こいつ

 

「そうでした!!イシュタルさんにはかの有名なグガランナが」

「ハハハハ。そういえばあったなそんなものが、よし今すぐ持ってくるがいい、所詮貴様はグガランナのおまけよ、さぁ」

 

うーんこの

まぁ辛いよな

 

ここまでグガランナに期待されているのに持ってないとか。

あとあの生物うるさいな

 

「ありません」

 

「よし糞女神、今すぐこっちこい、泥に潰えて爆弾にしてやる」

「え」

「はっ......」

「......」

「グッガランぐえっ」

 

 

「ありません、グガランナ」

「????......ねぇ、糞女神、確かにグガランナはあの聖杯戦争で僕とマスターが木っ端微塵にしたさ、でも新しいの用意したよね?」

「ハインr......藤丸に夜這いしたり、遊んだりで夢中で忘れてました」

「そうかそうか、ねぇギル人一人はいる壺持ってきて」

「あぁ、衛兵!!俺の蔵から適当な壺をもってこい!!」

 

 

 

「あ、あの先輩......イシュタルさんの話は本当なのでしょうか」

「まじだよマシュ...あいつすごい強引だから注意しろよ」

「はい...」

 

血抜きもされていない牛のモツ一杯の壺に石板もって漬け込まれた駄女神を置きながらキャンプファイヤーみたいに木材を積み上げるバーサーカーをよそに王様が仕切り直す。

 

「さて、そうなると手がないな......仕方無い、情報が少なすぎる、明日、威力偵察に出掛ける、今宵はこの駄女神でも焼いて灸を据えるとするか」

 

いくら話しても決定的なものがなければ進みはしない。

ぞろぞろと大使館に戻っていくのを横目に組み上げられるイシュタル焼きの壺を覗く

 

「ちょっと待ちなさいよ!!本気!?ねえ本気?!」

「流石に焼きはせぬが月は沈むまでこうしておけ」

「あぁそうだね油を忘れたよ」

 

殺意高いなぁ

 

「ほら、イシュタル、手伸ばせ」

 

流石に見てられなかった。

手を伸ばしゆっくりと引き上げる。

 

上から油をぶっかけられながら。

 

 

「マスター!!着火しよう」

「まぁまぁ、落ち着いて......」

「マスター?」

「ハインリヒ......」

「雑種...流石に我も引くぞそれ」

 

「俺が一番キレたいんだよ!!」

 

腕を裂いてイシュタルの顔面から盛大に泥を浴びせかける。

 

「お前さぁ!お前、お前だよお前、お前!!」

 

壺を逆さにして封印し適当に腕を突っ込んで周辺を補強して泥を流し込む。

なんか騒いでいるがもうしるか

 

「アァァ?!聞こえねえ!!沈め!」

 

「......我が友」

「まぁ、色々あったんだよ、ギル」

「......」

 

そういえば泥って燃えるんだよなたしか。

 

「はい着火」

 

中でさんざん暴れまわったあと無傷のぐったりしたイシュタルを担ぎ、バーサーカーの部屋に入って雑に捨てておく。

 

「マスター、大型のゴミは専用のところに捨ててくれよ」

「サンドバッグにつめるか?」

「いいねぇ、そうだ」

 

急にバーサーカーが布にイシュタルを包んでそこに綿を詰め込む。

 

「糞女神抱き枕」

「これは酷い」

「よしこれを敷いて寝よう」

「絶対寝起き悪い奴だよバーサーカー......」

 

 

 

そのまま眠りにつく。

 

目が覚めたとき、そこは草原だった。

一人の男がいた

一人の兵器がいた

 

二人はその死力を尽くし、殺し合い、そして笑いあった。

あのときの朧気な記憶とは違った。

 

男は新戦術といい無数の門を開けそこからあらゆる宝剣、槍、戟を飛ばした。

兵器はそれ『非効率』と言い、体や地面から生えた鎖が的確に反射、迎撃する。

 

その戦いに気が付けば見とれていた。

楽しそうだった。

全く、『背負っていない』ただ純粋に殴り合いをしているだけだ。

考えてはいない。

 

俺は知っている。

この夢を

あのときはなにも聞こえず

なにも理解できず

ただあの、男の戦いを模倣したにすぎなかった

 

確かに、今見ると非効率だ、狙いも正確だが故に防ぎやすい。

戦いは決した。

 

『無効』勝者なし

でも、これはそれでいいのだろう。

 

 

 

 

 

 

「...寝ながら抱き枕に関節技決めてる......折れてね?」

 

相変わらずの殺意の高さにどこか笑いすら感じ始めるが。

取り敢えず抱き枕を引っ張って中身の女神...いねぇ

 

「気分は最悪だな、なぁ女神様♪」

「......全く、せっかく本体のテクスチャ張ったのに」

「テクスチャ......ねぇ、全く、厄介な奴よ、ただそこにあるだけで何もかもを変える、あぁそれと、右に避けろ」

「?...ってあぶなっ」

「むぅ、マスター」

「今日明日までの関係だ、耐えろ」

 

 

毒牙の生えた腕から振り下ろされる手刀は空を斬り、そのまま壁を切り裂く。

 

「先に行っている、マシュは連れてくるな、あいつはまだ死ぬわけにはいかないからな」

 

窓から飛び降り、魔力を噴射して泥の海へ向かって飛行する。

 

 

海岸線にたどり着くとその先の海底を少しずつ今も泥が侵食し迫ってくる。

 

「6t3xy?」

「......目がないのか?いや違うな、目も耳も鼻も無い、だが、魂は感じ取れるのだな......あぁ、そうだよ」

「6t3xy!! bbg:y f7hms@zw」

 

囲むように謎の生物が回り込みどんどん海の方へ誘導していく。

 

「6t3xy......3;w@m3zaim」

 

「ダレダダレダ カアサンニチカイケドチガウ」

 

なんだあの羽の生えた進化形喋り出した。

それどころか認識できるのか?

 

「t3xy?ipmk?」

「3l5ue t3xyq@ ipmkk0:t@ue」

「チガウ?チガワナイ?ワカラナイ!!」

 

あぁやっぱり誤認しているな、とはいえ、隠しとおす前にか。

 

空から雨のように降り注ぐ鎖や宝石の爆撃で塵も残さず目の前で吹き飛び消滅する。

 

「やっぱり、彼ら、誤認しているようだね」

「あぁ、気を付けろ、あいつら、俺とティアマトを混ぜ込んでみているからお前らを全力で殺しに来るぞほら来た団体様だ」

 

あぁ、空を呑むような。

圧倒的な数が迫ってくる。

 

だが、問題はない。

その塊は二つに裂けそして後ろを追ってくる二人に飛び込み、はたき落とそうと躍起になっている。

だが所詮生物だからだろうか。

 

悲しいな、所詮生き物なのだ。

 

「げぇっ...僕一人狙いか」

「あらあら、残念ね」

「綺麗に貫通させまくって言うことかい?バーサーカー」

「しょうがないなぁ、あまりダメージは負いたくないから本気でいこうか」

 

真後ろだからわからないが急に怪物同士が同士討ちを始めだしたり、破裂し、明らかにおかしな状況に困惑しているのは確認できた。

 

「たとえ、直径マイクロほどの糸でも僕なんだ」

「相変わらずえげつないな......どうやら出てきたか」

 

 

ほんの数百メートル奥

海面にそれはいた。

 

いように巨大な角

星を写したような瞳

水色に近い長い髪。

 

確かに

獣がいた。

 

「さてと、本体引きずり出さねえと倒せないからあの頭吹き飛ばすか」

「まぁ待ちなさい、それに関してはあの無駄にうるさい王様から良いもの貰ったから」

 

そういい、イシュタルが腕をつかんだ瞬間察した。

 

「あぁ、なるほど、何でもありだな...バーサーカー!!」

「さて、補填の仕方は一通り聞いたけど、因みに三画渡すから全部使いなさい、倒すことはできなくてもいいわ」

 

 

「令呪を以てして与える!!今一度その偽りの霊基を砕き、その真の姿を顕現せよ!!重ねて命ずる!!見事この原初の神を殺し人の世界をはじめよう」

 

「了解だ......マスター」

 

残っていた令呪全てを消費し同時にイシュタルから三画の令呪を譲渡してもらい、虚数空間に入り込む

 

 

星を映す無の海

 

そこにあって存在しないもの。

 

そんな無であり有の中にいた。

 

それは巨大であり

壮大であり

禍々しい。

 

 

 

「......Aaaaa!!」

 

視た、視た、視た

 

捉え、量り

 

「起動、令呪......装填、把握」

 

 

手から少しずつ構成されるする一本の巨大な剣がこの世のあらゆる現象を崩壊させ、ねじ曲げる。

剣は七色に光だし、ゆっくりと回路を焼ききってくる。

 

「捕捉完了」

 

 

世界を塗り替え固定化し、そしてティアマトを両断するように切り裂く。

斬ることこそ簡単ではあった

 

 

だが、消すことは難しかった。

 

「A,AAAAAAA!!!!!!!」

 

耐えた

いや、大きすぎた。

 

重すぎた

 

「......時間切れだ」

 

砕け落ちる角や外殻が沈んでいきゆっくりとその巨体が引き上げられる。

これが最大だった。

 

最後のチャンス。

 

『無防備』なティアマトを叩く。

このまま指を加えて見るのか?

 

 

もうなにもできないか?

 

 

「まだ、諦めねぇよ」

 

服を脱ぎ去り鎖をほどく。

魔術回路を無理矢理起動し。

 

出来ない投影を実現させる。

 

 

「まだ殴り足りないんだよ...もうすこし付き合え」

 

作り出す

造り出す

つくりだす

 

 

まだ一撃

もう一撃

 

まだ砕けることは出来ない

だが見逃せない。

 

故に投影する。

 

神の鎖を

人と神を繋げる鎖を

 

無い記憶を掘り起こす

まだ精度をあげられる

記憶はない

だが縁はある。

 

もう頭部は抜けたがまだそのでかい胴体は残っている。

 

「投影開始......」

 

 

一本

また一本

 

鎖がその巨体を留める毎に魔力を奪い続け全身の回路を破壊する。

明らかに無駄かもしれない。

人一人になにができる?

 

何でもできるさ。

 

だが、それ以前に。

 

 

『ただなにも考えず全力でぶつかりたい』

 

これで負ければその程度さ。

 

「......宝具......投影...対象......」

 

探す

探る

記憶を潜って探す

 

最強の

究極の

原典

 

あらゆる武器兵器を超越する

 

究極の一

 

世界から色がなくなる。

音がなくなる

感覚が消滅する。

 

死んだ

 

どうみてもやりすぎた

 

それでいい。

死んでしまえば感覚がなくなる、つまり無敵

 

もっともぐる

 

もっとさぐる

 

 

持ちうる全てを越えるナニか

 

 

「なんだったかな......ワカラナイや、でもキットコレだ」

 

一本の鎖に巻き付けられていた剣のようなナニか。

 

それは剣と言うには刃は丸く

ドリルというには尖っておらず。

 

されど

その三つの層はあらゆる概念

あらゆる世界を

 

切り裂く

 

「投影開始......対象『乖離剣 エア』死ぬなこれ」

 

察した。

死ぬ

 

造れない

 

だがそれで諦めるのか?

死んでもごめんだ

 

数万本の魔術回路を潰し形を造る

数万本の回路潰し機能を造る

数万本の回路を壊し暴走させ形にする。

 

「ハァ...ハァ......不味いな、眼球が壊れた......でも、『自分の位置』ぐらい把握できる............最大出力」

 

魔力を流し、魔力を取り込む

その三層の円筒は別々に回転し無いはずの風を巻き起こす。

 

「フッ......今さら察したか...もう首は出ているため攻撃はできんな......さぁ、現世への回帰の土産に貰うが良い」

 

その荒れ狂う剣を下に突き立て空間をねじ曲げ

巨大な力場を造り出す。

 

打てば死ぬ

それは不味い

だから意思で生きる。

これでいい

 

 

「『是・天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!!」

 

振り下ろす

その一撃は世界を裂く究極の一撃

今できる最大の一撃。

 

いずれ越さねばならない頂点。

 

 

ゆっくりと沈むように重く、浮上する。

本当にもう打つ手は無くなった。

 

ズタズタに引き裂かれた魔術回路を復元する余裕もなく

後はもう、天運まかせだ。

 

ゆっくりと瞳を閉じて泥の海に浮上する。

心臓もゆっくり機能を失い

脳に血が流れなくなる。

 

 

 

 

 

 

死ねない

死んでたまるか

 

まだだ。

 

まだ殺ってないだろ

 

魔力しか無い俺に

魔術なんてちっぽけな俺に

 

こんなところで退場する資格があるか。

 

無い!!

無い!!

 

動きだそう

暴れよう

世界を見よう

 

俺は止まらない

 

暴走した重機関車のように

狂った思考回路を回せ

神代の世界を乗り越える夢を見ろ

肉なった足を固めろ

潰れたをえぐり、作り直せ

 

無限の魔力で生き返る

やってみる

成功するまでやってみる

 

 

「......バーサーカー......ここは?」

 

目が覚めたときそこは暗い天井だった。

全身に傷はなくしかし魔術回路の本数は大幅に減っていた。

 

「僕の部屋さ、今は死にかけのティアマトをどう倒すか模索中さ」

「そうか、それは良かった.....」

「そうか、マスターは『僕の言葉』がわかるんだ......」

「?」

 

ゆっくりと起き上がり背中を壁に着けて、近くにあったリンゴを食べる。

もう、どんな味だったかもわからない。

 

「なぁ、バーサーカー...魔力供給はできているか?」

「一応は...きっとあっちで何かしたのだろうけどここまでするかい?」

「うるせぇ、ただ『全力でぶつかりたい』だけだ」

「なるほど......イシュタルの時と良い、本当にマスターは」

 

のんびりと話し合っているとドアを叩く音が聞こえ

有無を言わさずそれは入ってきた。

 

「......ランサー...ずいぶん遅い登場だな」

 

ある意味当然であった。

こいつ以外だれがイシュタルの本体を持ってこようか。

 

「えぇ、実を言うともう少し遅く来る予定でしたが色々予定が増えたのでマーリンを引きずりながら少し早く来ただけです、因みに皆さんにはマーリンだけが来て、私が来ていることは伏せているので」

「相変わらずで、それで?」

「マスターの令呪に従い、護衛にですよ」

「......透明背後奇襲、聖槍絨毯爆撃、超遠距離聖剣を平気でするランサーも結局騎士って訳か」

「いや、その、それはただ聖杯がほしくて」

「ハハハッ...聖杯欲しさのそこまでできるのは君だけさ、お茶いれてくるよ」

「バーサーカー?また狂化が」

「お茶いれてくるってよ」

「あぁ、なるほど」

 

 

取り敢えず立ち話もなんだから雑に椅子を置き座らせる。

 

「......勝てるか」

「不死のまま殺す、現状それができるのは私だけですからね、恐らくハインリヒがもとに戻るまでの時間稼ぎが彼等には関の山でしょう」

「そうだな、ランサー......」

「全く、止めることはしませんがあまり無理は勧められませんよ」

「そうだな」

 

「は~いシドゥリが作ってくれた軽い夜食だよ~」

 

軽い?

ケーキだろうか

パイというか

 

どいでもいい

軽い?

 

「おい、ランサー、軽いとはなんだ、俺には明らかに宴会でも始めるような量に見えるぞ」

「......いや、その、バーサーカー......私も流石に」

「あぁこれの九割は糞女神の分だから、まぁ食べるけど」

 

駄目だこれ。

麦酒まで出てきた。

 

「......わぁおいしい、冷静に考えればほぼ雑に焼いた魔獣か生の魔獣の肉しか食ってなかった......」

「やはり立地でしょうか...」

「あーうん、イギリスって産業革命辺りも含めて雑というか栄養供給しかみていないというか」

 

 

 

 

「...邪魔するわよ、ねぇ、私の分は」

「あぁ、もう食べたよ」

 

これは酷い

けど、気にすることでもないか。

 

「どういう構造しているのよ...まぁいいわ、明日貰えば良いもの」

 

まぁ良いかですむのかあの量はという疑問は捨て置き、取り敢えず本題を確認する。

 

「で、あの王様どう止めると」

「私が物理的にウルクの穴を開けて母さんを叩き落とす、それだけよ」

「いくらあの死にかけでもそう持つか......」

「でしょうね、まぁ、もう見えているんじゃないかしら、あの金ぴか」

「そうですか、では、私はこれで」

 

そういってランサーが霊体化し、そのままどこかへ消えたあとすぐにイシュタルも離れ、結局二人だけになってしまった。

 

「なぁ、バーサーカー、全てが終わったらさ、どこに行きたい」

 

それはとても軽く、そして自然として出てしまった。

 

「月」

 

同じだった。

本当に

 

「そうか、もう疲れた、明日終わりにしよう」

「勿論、この全てに終止符を打とう......まぁそこまで苦しくもないか」




オマケマテ
無い☆
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。