Fate/whitenight 怪物と兵器と人類史と 作:(´・ω・)
マテ?
キングゥ編はもう少し後
一話で退場されるラスボスかわいそ、因縁的な問題で7章がガチなのが悪かった。
※ハイン君は右側です
至る
到達する
無数に生える魔神の使い
虚数の世界にポツンとあった神殿。
この旅路の果て。
「......さてと、正真正銘これが最後だ、マシュ」
「はい、先輩!!」
「はてさて、君たちはかt」
馬鹿な奴だ。
なぜ『勝つつもりでいる』?
「レフ・ライノール......いや、フラウロス、貴様は節穴だな、いや違うな...貴様は知らなかっただけだ『本当の戦争』と『冠位クラス』のサーヴァントを」
まぁ全員不正召喚だけど!
「全く、ウルクでは散々な目に遭わされた......それにしても小さいものよ......これがかの魔術王の工房ね...穢らわしい」
この神殿を覆うほどの超巨大な舟。
黄金と宝石で作られたその戦艦の名は『マアンナ』
「あーあ、なーるほど、ランサーをこんな目的で」
「先輩?彼女はいったい」
「あんまり見るな、依代のない本物のイシュタルさ」
「なるほ...ど?」
その千をこえる砲台から放たれる砲撃は一撃で全ての魔神を消滅させ道を作る。
「あらかた片付いたわよ、ランサー、ライダー...残りの残党は勝手にしなさい?気が乗ったら助けてあげる」
最後の砲撃と同時に空から二騎のサーヴァントが着地し、ゆっくりと顔を上げる。
「サーヴァントランサーアルトリア・ペンド...まぁ見知った仲ですし良いですよね」
「サーヴァントライダー......『源 義経』昔の縁と人理の危機より助太刀に来た」
「えっ...牛若丸さんですか?!」
まぁそうだな
あんなぽんぽこ小娘がロボだ。
「ん...あぁ、うん...どうやらTENGUに改造される前の私を知っているようだな、止めてくれ、結構あれなんだ」
「......ライダー...俺が貴様のマスターと居たときはもっと片言だっただろ」
「あんな特異な召喚では理性もなくなる...速く行け、この奥の獣は我々では分が悪い、そうだろ、バーサーカー」
「そうだね、じゃあさっさと片付けるか、マスター!!」
「オーケー」
マシュを抱えて一気に神殿の奥まで走る。
正直あんなのの本気の攻撃に巻き込まれたら死ぬ余裕ある。
走る
そしてその一歩手間で新たに無数の魔神が生える。
死にに来たのだろうか?
「先輩、戦闘「突っ走るぞ、ランサーの野郎、誰彼構わず呼びやがった」」
ギリギリの隙間を抜け、またその肉を蹴り飛ばして進む。
一斉にその眼球が光だすが次の瞬間それはすべて塵のように霧散した。
「アーアやってらんねぇ、ランサーに引っ張りあげられたらこれだ......ッタク...まぁいいか、久しぶりに殺しをしようか、綺麗な女性でも素材になる男でもないのが悲しいな、まぁ血は出るか、なぁキャスター?」
「そうだねぇ、こんなのだっけ...まぁいいや、息子のクソダサイセンスなんて気にしないでおくよ、それはそうとしれっと僕を斬らなかったかい?アサシン」
「知らね、触れれば気楽に即死だったのにな、辛い生き方をする」
二人を通り抜けて更に奥へと走る。
「先輩?あの人たちは」
「アサシン『ジャック・ザ・リッパー』、キャスター『ダビデ』、一度は聞いたことぐらいあるだろ」
「...なんと言いますか、皆さん別次元の強さを感じますね」
「当然だ、俺の聖杯戦争ではまともに召喚されたサーヴァントなんてセイバーだけだった、他は全員違法な方法だったさ」
たどり着く。
白い神殿の席に奴はいた。
黄金のような皮膚
腕の筋の中にある無数の瞳
枝のように別れた黄金の角
「...まったく、とんだ長旅だった、なぁ『憐憫』...いや、ソロモンを使う奴だ、それ相応の存在で対応する者...全く」
「敵性反応......無し?」
もう勝っているつもりか。
「第七特異点の始終、見させてもらった、『回帰』を騙る『欲』の獣......貴様には感じ取れるはずだ『この星の未来』が、なぜ止める、何故傍観に徹しない!!」
「......初めははっきり言ってどうでもよかった、あぁ、初めはな?はっきり言うと人の歴史を知れば知るほど絶望する、だからこうやって俺も性に合わん決断をくだそうとしているのだよ」
そっとマシュを下ろし、背中を押す。
「先輩?!これはいったい」
「...今、カルデアは居ないな...下らない盗聴をする女神を除いて三人、いや、二匹と一人か......」
周辺に泥を生み出し、帰りの道を塞ぐ。
「マシュ、はっきり言うとな、人類は結局滅ぶ、そいつが居ようが、居まいが、だからチャンスだ『二度と滅ぶことの無いその獣の世界』か『滅びの見える今の世界』どっちか好きな方を選べ、少なくとも、後者はお前には辛い方だ」
ここまで念を圧しても、変わることはないのだろう。
この少女の色彩はきっと
この世界でしかないのだから。
悲しいとは思わない。
俺はこういうのが好きだった。
どこにでもいるただの人間が絶望に抗い勝利する。
「初めから答えは決まっています。もし、先輩が私ならこう言うのかもしれませんね。『滅び?下らないな、その絶望すら乗り越え人類は新たなステージへ登ることができる!!もしそうでないなら、俺が滅ぼす!人類はお前の玩具じゃない!!俺の玩具だ!!!』と」
「......それが愚かだと気付けなかったか、マシュ・キリエライト」
あぁ本当に愚かだ、俺はあの獣に少し同情しそうだ。
実に愚か
だが、面白い。
あーあ、負けちまったよ俺。
折角色々曲げて一人救ってやろうとしたら跳ねやがった。
「もういい、ならばこれで終わりだ」
光帯が集う
この星の炎が集う。
「今一度力を──」
恐らくなにもしなければ、マシュは蒸発する。
全く、馬鹿な奴だ。
本当に最後まで手を貸さないと死にやがる。
なにせず、ただそこ居れば良かったものを......だから
一度ぐらい、興が乗ってもいいか。
令呪とパスを一度放棄し、全ての魔力を収束する。
「マシュ、俺の契約に乗るか?」
「はいっ先輩!!」
即座に繋げ、供給をする。
宇宙より落ちる光を凪ぎ払い、獣は顕現する。
「何のつもりだ」
「何のつもりだ?それはこちらの台詞になったぞ、『ビースト』、俺はこの一戦限り、『ビーストⅡ』ではなく、『魔術師』として、サーヴァント『マシュ・キリエライト』のマスターとして『敵』である貴様に、本気で敵対するだけだ、わかるよな?俺は貴様を『同じもの』ではなく、『倒すべき敵』と認識した、存分に足掻け、十の指輪も揃っていない貴様に、本気の俺の魔術がどこまで通用するか見物だぞ......さぁソラを見上げるがいい!これよりラムシュトース稀代の魔術を見せようではないか!」
天を描く
星を繋ぐ
揺れる銀河と支える重力
その糸が切れた球体はどうなる?
『衝突』よ
「フフフ...フハハ......フハハハハハハハハ!!星は墜ち、天は砕け、宇宙は燃え尽き、そしてその余波は周囲の星々を動かし、その振り子はいずれ銀河を衝突させる!!死にも狂いで防ぐがいい!!魔術王の影よ!!」
落とす。
何十個もの銀河系その物を落とす。
その衝突から産み出される破壊的火力に耐えられるだろうか。
「マスター!!宝具全力展開します!!」
「あぁ、ではなビースト、貴様もこの魔術には耐えられまい」
兆の隕石が降り注ぐ
奥の惑星が爆発する
超新星爆発を引き起こし
因果率を歪め
大量の魔力と数万の魔術回路を一時的にショートさせる究極の魔術式、俺の一から編み出した唯一無二の最後の独学魔術
まさか、イシュタルのマアンナ沈める時以外に使うつもりがなかったから完璧かは知らない。
「...現代の魔術......侮っていた...いや、違う、私は貴様が『異常』ということを理解しきれていなかった」
「何故生きている!!化物か!!いや化物か!!ならもう一回くれてやるよ!!!」
即座に回路を起動し腕を上げ、展開する。
しかし、奴は動こうとした瞬間に全身にヒビが入り、少しずつ砕け零れ始める。
「......」
ゆっくりと腕を降ろし、マシュの前に立つ。
その獣にはもう、俺のことはいないのだろう。
歩く。
その獣は一歩ずつ、砕けながら
零れながら
尚もこちらに向かって歩く。
「はじめから、勝てぬ戦いと視ていたであろうに......いや、貴様はその先の先を視たのか?」
マシュとの契約を捨て、そのままマシュを来たゲートへ投げ飛ばし、魔力を全力放出する。
その腕が届くぐらい近くまで迫った時、怪物は止まり、こちらを見据える。
「...貴様は強すぎたのだ......我が命、たとえ消滅しようと...貴様だけは」
「そうか、がっかりだ───」
本当にがっかりだった。
だが、その行為に意味はある。
「やっぱり、歪んでるよ、お前の感情」
全力で俺を殴ってその反動で全身の骨格が崩壊し、バラバラに崩れ去る獣を見送った後、来るっと回って、来たところへ戻ろうと歩き出す。
人類なんかどうでもいい。
さぁ、戦いは終わった。
次はどんな旅をしようか。
「ますたぁ♪」
「あ、やべっ」
全力飛行してバーサーカーから離れる。
流石に光速で飛行すれば。
「はい捕まえた」
「バーサーカー...速いよ」
なんとなく察していたさ
すぐにキングゥ共々パスを結び、再び歩き出す。
もはや天に舟は無く、サーヴァントも退去、神殿も崩れ始めた。
「あーあ、下らね、帰るかバーサーカー、キングゥ」
「そうだね、帰ろうかマスター」
「何をちんたら歩いているんだ!早くしないと崩壊するぞ!!」
「キングゥはせっかちだなぁ」
「そういってやるなバーサーカー...」
カルデアに帰還するとそこでは数こそ少ないがまさに勝利祝いの宴会が始まっていた。
皆が皆、勝利に喜ぶ。
今はそれも良いのかもしれない。
いや、いいのであろう、良いからこそのこの時間なのだ。
「......そういえばマシュが居ないな...あぁ空か」
「見に行くかい?」
バーサーカーの言う意味がどっちかは知らないはどっちも野暮でしかないため、軽く断って、医務室に向かう。
そこでは一人の『人』が手袋をとり、金色の指輪を着けてベッドに倒れ込んでいた。
「やぁグランドキャスター...魔術王ソロモン、気分はどうだい」
「......あぁ、最高だけどなにか取り返しがつかない気分だよ、ラムシュトース最後の魔術師...ハインリヒ君」
軽く言葉を交わし、男の隣に座り、九つの指輪を手渡す。
「口止め料、と新たなる旅路の祝いだ『ロマニ・アーキマン』」
「...なら、僕は次の滅びに頑張ろうかな?」
すっと、机の上におかれたイチゴケーキを渡され、それを受け取り、食べる。
クリームが少し甘すぎる気もするが気にはせず食べきって扉の前に立つ。
「精々、俺を失望させるなよ」
「ははは。ずいぶんと難しいオーダーだ」
部屋を出てマイルームに入る。
「......一月か...まぁいいか...やだなぁ、一年も時計塔に戻ってあの権力に溺れた魔術師ですらない何かを見るのは、本当にうっとうしいが」
バッグに色々な道具を詰めて、倉庫からいくつかコート等を取り出す。
流石に二十四時間バーサーカーとキングゥをピアスとかに形状変化で止めておくのはどうかと思うし、普通にイギリス観光もさせたい。
それに少なくとも、時計塔から離しておけば俺が狙われても脊髄反射でゲロビって時計塔が消える何て事もないはず。
別に滅んでもいいけどさ。
寧ろ滅べ、なくなっちまえばいいんだ
扉が開き、閉じることなく開き続ける。
「気に入りました?その時計」
「いいえ、流石にこれは重すぎではないかしら?」
「首にかけるタイプではないので」
そんなこと知らない言いたい顔だ。
そんな少し膨れた頬を突っつきながらカルデアを出る。
空は快晴。
雲ひとつ無い世界の果て。
「...全く」
今ここに、一人の少女の小さな願いが叶い
幕が降りた。
「ねぇ、マスター...実を言うとウルクの帰還から気になっていたんだけど、令呪の形、変わってないかい?」
夜、透き通った星空の下、カルデアの上でねっころがりながらバーサーカーと語り合う。
「...そういばそうだな、なんだこれ、まぁいいだろ、スケジュールとしては一ヶ月だけ時計塔に行ってくるから、それはまでは適当にロンドンで生活していてくれ」
すっ、と腕を掲げ、手の甲を見るとそこには鎖と巨大な二本の角のようなものがある変わった令呪になっていた。
※三段笑い、超質量攻撃、銀河、ビーストですが右側です。
どう見てもラスボスがしそうな攻撃ですが右側です。
そう『右側』......お前のような右側がいてたまるかって感じの右側です。
バビロニアシンボル令呪シーン書き忘れた。まぁいいか