Fate/whitenight 怪物と兵器と人類史と   作:(´・ω・)

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久しぶりの前マテェ

Master ハインリヒ・ラムシュトース(七章後)

契約サーヴァント Berserker エンキドゥ
         BeastⅡ キングゥ

塩基配列 無し(細胞と呼べる細胞が存在せず、同時にそこには何かが存在する)
種族 人間

魔力回路 構成 異常
魔力 質 測定不能
   量 測定不能

魔術属性 アベレージ・ワン、虚数
特性 強化、転換
起源 『回帰』

特技 料理やもの作り
嫌いなもの いしゅ......周りを食い潰して成長する女神、可能性を否定する人
好きなもの 悔いのない選択をする人、い......自分を一切悪と思わず正義と思い込み行動する女神
誕生日3月2日
血液型O型
身長185cm
体重78kg

髪色 黒くなったり銀になったり赤くなったり忙しいやつ
コンセプト 『最善、最高ではないただ最強のマスター』『男版桜』『人が討つべき人』
キーワード 『究極への鍵』『人間の極地』『砕けた宝石』『怪物』

使用魔術(?)

強化
純粋な身体強化、研ぎ澄まされ過ぎた結果、ヘラクレスと同等のステータスを獲得可能、更に一瞬だけの戦闘に割りきってフル出力で行けばアキレウスより直進限定で速く、その一撃は山を砕き、防御無視以外の攻撃を無効にする鉄壁の肉体になる。
尚、バーサーカーのコストが重すぎて最大出力は三分程度しかだせない。
それでもインチキだ

飛行
おかしいよこいつ
魔術師は基本飛べない、まず『魔女』が箒に跨がって飛ぶというように概念ブーストと才能のあーだこーだなのにこいつは気軽に飛ぶ、マッハで飛ぶ、ホバリングも出来る、化け物か?

治癒 こいつにダメージ入るのか?

宝石魔術
控えめにシナジー強すぎるその一
無限の魔力を自己精製する宝石に流してガトリング砲感覚でぶっぱなすヤバさ
どう見てもエメラルドスプラッシュですありがとうございました。

投影魔術
シナジー強すぎ能力その二
何で『手軽に武器を生成』する能力を与えた。
強化と混ぜるだけで『並大抵』のサーヴァント倒せる武器を無制限にポンポン産み出せる糞能力、ゴミ燃費を無限の魔力でねじ伏せ、投影の制限時間も無限に作り直せばいい、何ならはじめから爆弾として運用も可能。

自動刻印〈別名オートマチックウェポンシステム 通称OWS〉
全ての元凶
バーサーカーの知らないバーサーカーの戦法
ク ソ ゲ ー
全魔術師をゴミにした魔術
笑えよ君主
『魔 法 再 現 可 能』
こいつが全てを狂わせた
点と点を線で結ぶやつ
作者の思考回路おかしい
バンラスブレイカー
FGO限定でナーフしろ
酷い言われようだ

簡単に言えばどこでも魔術回路設置&全自動魔術発動魔術
宝石と投影、強化との組み合わせでいたる方向へ飛んでいっては無数の投影武器を射出するガチのファンネル(即死級火力)になる。
それ以外でも地面に投影使って剣山生成が化け物
どんな瞬間契約レベルの魔術でも本人のシングルアクションで連続発動
更に重ねがけや一定間隔発動、熱源反応式、連鎖作動型とやりたい放題。

宝石射出→雑に百本程度投影→強化→射出→敵は死ぬ
これが二十個、三十個四方八方から飛んでくる

簡単に言うと手順が少し増えただけの『王の財宝』の面制圧火力限定の上位互換

家系魔術刻印『支配』
ちゃんとした名称無し、良いの思い付かなかった
代々引き継がれた魔術刻印。
本来は本人の才能依存で共通点は人の支配。
簡単に言えば絶対命令権、刻印を起動し、使用すれば範囲、人数、効力を調整、それに応じた魔力を消費して発動する。
はずだったのだが、彼は昔から家が嫌いでそこまで人間の支配という属性に適合せず、更に聖杯戦争での出来事(運命)を通し、憧れで恋、そして希望だった『星』に引っ張られ歪んだ拡大解釈をして『星であった人の支配』という深層願望が『星の支配』→『宇宙の支配』→『銀河操作』と変質。
範囲、操作惑星数、操作精度に応じて膨大な魔力を消費して一行程で発動可能。

その一撃は隕石を軽く落とし、最大だと銀河系その物をぶつける


身体能力
ちょっとスポーツして鍛えた一般人程度の肉体
目を瞑っても直感で九割当たるエイム
あらゆる物理攻撃を瞬時に確認、摸倣、迎撃する技術と動体視力
顔面吹っ飛ばされても死なず、再生する意志の力
糞雑魚だね(前作基準)

尚、取り込んだ獣の補正により
『生命が存在』する限り不死身
正しい人類史から生まれたサーヴァントの攻撃無効
超怪力による筋力バフ
母体から産まれた生物には特効効果
タイムパラドックス殺害、即死攻撃無効
ちょっとだけ人類の味方をしたくなる気分になる
人類を攻撃しようとすると少しだけダメージが入る


特殊能力

生命の海

控えめにクソゲー
そこでは彼の望む生物を無制限に作り出し、吐き出せる、さらにこの中の命も『生命』判定な為実質彼は常時無敵状態。
それどころか吐き出される無数の泥に飲み込まれた問答無用の『塩基契約』による反転、くそか?

欠点は本来の持ち主と性別が違うため機能は低下している上に吐き出される泥も体の切断面や体を包んだマントは母胎!!という意味不明概念を載せたマントの裏側限定であるため一斉に数百万の化け物は出せず、マントから泥を吐き出し、いちいち大地を汚染してから出す必要がある。


アーカードごっこできそう(感想)


使用魔術礼装
普段着
ただの普段着、バーサーカーかビーストが衣になっているとき限定や魔術が一切関係無いとき専用の服、特に改造点は無く、どことなくドイツ人っぽい服装、サングラスは魔眼対策の特殊加工。(ダサい)


万能型魔術法衣 『ゲッティン』和訳だと女神
いつも着ている礼装
コンセプトは『純粋ゆえに扱いやすく応用の効く究極の局地礼装、整備は知らない』
コートと複数の宝石を張り付けてある所がオススメポイント、帽子も気分でどうぞ
性能としては完璧で魔力を消費してサーヴァントクラスの能力を獲得し、更に対魔力B相当の結界を展開でき、あらゆる必中攻撃を張り付けた宝石と本人の魔力を消費して軌道をそらすことが可能(ふざけんな)。
更に彼だからジェット機レベルで速いだけで、誰でも戦闘ヘリ程度の三次元飛行も可能、魔力消費も低燃費。

戦闘機能もしっかりと搭載され、魔力によるブレードやビーム砲もあって魔力さえあれば誰でも装備して戦闘可能。

おまけ感覚で半径三百メートルの魔力探知と一時間程度のステルス機能、自然治癒魔術機能、保存用のポケット。

服自体も普通の弓矢や鉄砲程度は弾き、魔力を追加で流せば戦艦の砲すら弾き返す無敵の服、量産性もバッチリで特に神代のアイテムやアルビオン限定品も不要、現代でも純度の高い専用の宝石さえあれば一万着程度は作れてお手軽(製作方法はハインリヒ本人しか知らない上に本人しか作れない)


専用礼装『オイサースト』 和訳だと確か究極
彼の真の姿というかラスボス元ネタアイテム。
そのための真の魔術礼装。
普段は着ないで裏側にある。
それは純白をメインにした神々しい金と銀の細工がされた礼装。
しかしその裏側黒く染まっていて愛しかった一人の少女の為の喪服であり
されどそれは無垢なる新たな生物の誕生を祝福する
その胸元にある赤い宝石は常に光を宿し、黄昏と終焉と誕生を観測する
魔力を通せば全ての魔術干渉を無効にし
空を飛べ、あらゆる物理攻撃に耐える。
そして、その真の性能は新たな生命の誕生である。

バーサーカーエンキドゥとの『疑似受肉融合』それによる『究極生命体』への進化の為の礼装でしかない。
別名(赤石付き白ドレス)

究極魔術礼装(あるてぃみっしんぐれーそー)『サクリファイス』
(ただ作者が好きなカードの名前です、深い理由は無し)
究極の魔術礼装、まさに彼の全てを使わせる為だけの礼装。
服装としては特に普通のナチスドイツの親衛隊衣装をモチーフにした服装と表が赤で裏側が銀色のマント。
効果は簡単 『魔力が持つ限り全物理攻撃無効、全デバフ無効、全魔術無効、必中即死無効』そして真の能力 強奪憑依魔術式『サクリファイス』。
はいそうですね、元ネタどうり『そこら辺のサーヴァントを取り込んで肉盾にしつつ戦う、勿論宝具使用可能、他人の体だから無茶可能、肉体はまた敵から奪えばいい』無限の魔力で全ての攻撃を透かして自分は敵や無関係な奴を使って戦闘!!
おまけ感覚で無数にある触手を周辺の生物に刺して操作可能!!勿論自爆コマンドも搭載!!『お前もパイセン!』
控えめに無茶苦茶な能力だがあまりの糞燃費過ぎて本人も扱いきれない。
ついでに作った本人が吐き気を催す邪悪と言い切る模様。


マジックボマー
ただの瓶だが本人的には一番の成功作品。
魔力の質や量を調整して威力、範囲の設定、魔力の流し形によるガスタイプか爆弾タイプかに変更可能。
そしてお安い!!なんと一本ボトル台の三百円!!
火力は最大で街一つ消し飛ばす戦術核レベル。

更に特殊な材料を加えることに『毒ガス』『スタングレネード』『魔術解除』『ペイントボール』『インスタント壁』『火炎瓶』と様々。
そこら辺の石ころにどうこうするよりかは出力も高く汎用性もありいいね。


アルテミスの弩砲
元メインウェポン。
因果逆転必中攻撃は強いは強いが火力不足の悲しみ。
途中からはみんな一定以下の攻撃無効を搭載するせいで話にならない。
一度ぶっぱなせば壊されるかで相手を襲う弾丸でも火力は上がらない。
防御無視覚えてからこい


精霊兵装『名称不明』
詳細不明
ただ太古の精霊が(なんとなく)作り上げた『世界リセット剣』
を何か持ってた妖精が『これ以上行くと根源に落ちて折角マークしたのに回収不能になるからこれもって今すぐ回れ右してお願い(意訳)』とくれたやべーの。
範囲効果指定分の魔力を一気に消費して一撃KO、不死も人類史も何もかもが捕捉可能、消滅可能。
神もORTも菩薩も全部これで殺れる殺った。
なんで無から出てくるのか、なぜ七色に光るのか、なぜあらゆる特殊効果を付与できるのか本人いわく不明。


なげぇ!!ラスボスかこいつ!!!
ラスボス候補だったわ!!
もっと言うとこいつが弱い部類の前作こえーな!!

どういう精神状態で書いたこれ


男の話をしよう

神代と現代

どちらが良いかと聞かれれば現代だ。

 

人は進まなければ何も得るものはない。

過去の上に立ち

無数の屍を踏み越える。

 

だが、別にどうでもいい。

誰でもいいのだ、先へ進むのは。

魔術師は常に過去を求める。

ロストテクノロジーを掘り起こし

ありもしない幻想に捕らわれ

下らない執念に従う。

 

始めに聞かされたり知ることは根源へは行けない。

あぁ下らない、たかが抑止力に止められるのだ。

馬鹿みたいだな? 始めから無駄であり、何もない。

 

金と権力は人を狂わせる。

それは魔術師も同じだった

 

なら滅ぼすか。

今なら簡単だろう

 

 

だが、それは意味がない、ただの自己満足だ。

魔術が滅べばそれはそれで困る。

 

魔術師だって何百年も待てばあいつらの様な奴が現れるかもしれない。

それを否定はできない、もし『魔法』に届きうれば

もし、『根源』を誰もが確認できれば。

 

そんな夢物語も無いわけではない......。

 

...昔、いや、数年前。

奇妙な出会いがあった。

本当にただの出会いだった。

ただ、見てしまっただけだ。

 

 

「......」

 

何となく証拠を消すために入った時計塔のとある廊下。

 

一言で言えば『万華鏡』を持った男。

いや、実物を手にはしていない。

だが、そんなような......気配と言うより感覚がした。

 

どうみてもただのヒゲジジイ...だが、なにか違う。

『そこに居て同時に存在せず、存在せずして存在する』

 

 

何者か知ることはできなかった。

ただ『問えば答え教えてくれる』という、確信はあった。

あのぐちゃぐちゃに溶けた思考回路に答えを出してくれる......そう思えるような、魔術師を遥かに上間る存在ではあった。

あぁ、あれ以来か。

 

 

...くだらない回想だ

思い出す必要もない。

 

結局、一握り以外はすべて無意味だった。

あらゆる時計塔の生徒、君主もできうる限り見たさ、それで誰一人とて、『俺たちには遠くおよばかった』。

誰一人だ。

 

 

本数、量、質、属性、起源、種族、決意

 

 

弱々しかった......なぜあいつが時計塔を捨てたのかは本当に解りやすかった。

『問題外』だ。

 

まず、誰一人とて問題を解く必要のない程度の力。

そこでもうどうでもよかったのだろう。

 

衰退しか先がない、それが魔術師だ。

馬鹿みたいと言えばそれで終わりだ、だが、それで終わっては何もかもが無意味だ。

 

......そういえば。『現代魔術科』は見ていなかったな。

ロードエルメロイ...会ってこそ居ないが......愉快な男であろうな。

わざわざ魔術師に現代を取り込む。

悪くない。

一度会って話がしてみたいが本当に謎の男だ。

意味不明かつ無数の異名

謎に包まれた姿

 

本当にわからん。

 

エルメロイ教室近くを歩いていた何回か見かけるなんか不機嫌な顔のおっさんやランサーに似た顔の少女に尋ねても知らないときた......。

本当に謎過ぎるロードエルメロイもとい『ウェイバー・ベルベッド』

 

名前を間違ったのだろうか...

 

少なくとも、マリーを除けばただの一般魔術師程度にしか見えないはず...はず。

 

 

「......実家...焼いたのまずかったなぁ」

 

今さら帰って何になる?

捨てた家だ、もう知らん...。

 

 

 

血の雨が降り注いだ夜。

運命が終わりを告げた夜。

 

栄華を極めた名門の屋敷は燃えていた。

無数の研究成果

地下にあったホムンクルス

 

全てが炎に包まれ崩れ去る。

串刺しにした毒親を狂った笑顔で微笑みかける。

 

罵声が飛ぶ

怒りを表す

ありもしない愛情を語る。

 

あの女神ほどもない感情で言葉だけを浴びせる屑。

一度でも、『自分』を見て欲しかった。

 

でも、最後のチャンスですら『聖杯』しか見ていなかった。

 

泣きはしない

怒りもしない

ただ、見下す。

そして、切り捨てる。

 

長い歴史?知らない、燃えろ

根源への到達?勝手にしろ亡霊

 

抵抗する気力もない肉をなぶり、ゴミにする。

従うしか脳の無い従者を八つ裂きにし、埋葬する。

 

無駄に生き残った全てのホムンクルスの機能を停止させ、棺桶に詰める。

 

涙はでなかった。

あまりにも下らない。

 

どうでもいい、と切り捨て、閉じていた瞳を開ける。

何千何万何億......増えていったところで意味はない。

 

それ相応の成果がないのであれば無意味だ。

 

「......カルデアは結局悪だ。いよいよ面白くなってきたな...」

 

海洋油田セラフィックスのとある場所。

128人のマスター候補が保管された施設だったかな

 

...別に非人道的行為を否定はしない。

俺は『正義の味方』、『悪の敵』ではないからな。

悪ではあっても裁きはしない

 

たとえ無辜の民でも私は虐殺を平気で出来る。

 

「...黒だったよマスター......」

 

背後の鉄柱から生えたバーサーカーの言葉と同時にため息をつき、帰る準備を始める。

 

「そうか、じゃあ帰るぞ」

「いいのかい?この空間はっきりいって異質だよ」

「だから帰る、今、行動しても無駄だ、もう少し状況が変わったらまた来よう、今はそれより海外旅行だ。次は......アメリカにでもいこうか」

 

一度虚数に入り込み、適当に突き進んでから虚数空間から出る、便利

 

「?」

 

出る場所を間違えたのだろうか、何もないただの海面に出てきてしまった。

 

「......あるぇ?どこにもない...」

 

消えたものは仕方がない。

そう割りきってしょうがなくアメリカに向かって飛行する。

 

 

 

アメリカ。

どうでもいいか魔術師もいるらしいがなんか別物らしいし。

 

それよりもこのジャンクフードの数

控えめにいってこれは大丈夫なのか?

明らかにカロリーの数値がおかしい。

 

「......」

 

明らかにヤバいでかさの具体的に言うとホールのケーキぐらいの大きさでかつ、パティがどう見ても厚さ10cmの厚切りステーキと通常では焼けそうにないパン、そこにどろどろのソースと申し訳程度のキャベツ。

 

バーサーカーだから少し小さく見えるけど...嘘だろってレベルのハンバーガー?を食べるバーサーカーと普通のサイズを食べるだけのキングゥ......ボディは一緒のはずなんだけどなぁ。

 

 

「......喉詰まらせるなよ...」

 

何かもうすごい絵面

店員に氷水のジョッキ三杯と適当にハンバーガーを頼み、少し帽子を深く被って目線を隠す。

椅子にもたれかかり、ゆっくりとまぶたを落とす。

 

人類はいずれこの星を抜けて遠くの銀河の果てに行くのだろう。

だが、遅すぎるのだ、人類は

 

直感で分かる。

 

『出ること』はできても『生存』は不可能だ。

今の『種』では『段階』では星の怪物も遥か数億光年先の侵略者も

 

何の意味もない

 

「......」

 

悲しいかな?

人の可能性は信じたい。

だが、その歩く速度ではどうしようもないのだ。

 

ただ群れるだけの群衆の弱さはよく知っている。

ただ居るだけではいけないのだ。

 

ある程度の危機に瀕してこそ人間は加速度的成長をする

勝手な決めつけやルールが嫌いだ。

法の敷いた『大衆の正義』は『孤高の強者』には不要で無意味だ。寧ろ足枷でしかない。

 

ただ数に傲り怠惰を極める。そこに何の意味がある?

何もない。

あるはずがない。

 

「マスター...おーいマスター、寝てるかい?」

 

妙に脂の乗った手で頭をさわるサーヴァントの声を聞き現実に戻る。

なんか皿がというか増えている気もするがあえて無視だ無視。

 

さっさと店を出てなんとなく自由の女神像のてっぺんに座る。

 

「...なぁ、バーサーカー、キングゥ。現代の人間は、さ...弱い生き物だよね」

「弱い?神代と同等の魔力保持者が弱い?」

「そうだね、あのときもそうだけど、神秘が薄れて少しずつ能力は低下しているね、その上こんな世界の作りじゃ変にスイッチを押せば何度だって滅ぶよ、ギルが現代に生きていたら多分無駄と判断して間引きはするよ。僕だってマスターの変わりに間引きしたい」

 

困惑するキングゥに対してこの鎖さぁ。もうちょっと手心ねぇのか?

 

「...流石にそこまではしないよ......ちょっと全人類殺しあいをしてもらうだけさ。その本質は戦いでしか成長できない連中なんだよ、人間ってのは」

 

身を投げ出し、飛行の魔術ですぐに体勢をとって飛行を始める。

正直、俺らしくねぇな。こんなことして

 

 

 

「......」

 

僕には理解が出来ない。

いや、それはきっと違う。

『測れない』のだ。

 

この記録と記憶と経験を重ね合わせる。

 

「キングゥ...彼にそういう事はよしてくれないか?」

「......それが、為に?」

 

止めようとする奴が外野ではなく、サーヴァントなのが余計に苛立たせる。

何も知らないから否定も出来ない。

だが話もしない。

 

「ただ見ているだけ...それで満足なのか?そんなのでいいのか?!」

「良くないさ、だがもう、マスターは居ないのだよ...どこにも......」

 

いつもこれだ。

本当に腹が立つ。

 

「...しょうがないなぁ。まぁ、その気持ちは僕も理解できる、ここまでなんだかんだの仲だ......キングゥ。少し話をしようか」

 

「......」

 

その重い空気。

いや、恐らくただの勝手に感じているプレッシャーだ。

 

「セイバー大英雄『ヘラクレス』。ランサー騎士王『アルトリア・ペンドラゴン』。アーチャー最古の英雄『ギルガメッシュ』ライダー兵器『源 義経』。アサシン霧の殺人鬼『ジャック・ザ・リッパー』。キャスター巨人殺しの英雄『ダビデ』。そしてバーサーカー天の鎖『エンキドゥ』計七騎にマスターが着いた普通の形さ、まぁ、僕の召喚数分前後でギルが生け贄にされてイシュタルが出てくるはめになったけどね、マスターも吸血鬼、天災、虹の魔眼二つ持ち、時間操作、対概念結界陰陽師、神代魔力保持者、本当に普通の聖杯戦争でやりたい放題さ」

「普通...?」

「...正直、これがラストチャンスだったんだ、マスターがギルみたいにならない為の...ね」

 

 

察した。

いや、引っ掛かっていたものが取れた

 

 

純粋に強すぎたのだ。

自分も周りも。

そして、誰も隣に居なかった。

全てを理解して、苦しんで、それでも、逃げられない。

それぐらいに人の可能性を信じすぎていた。

 

「もうわかったかい?今でこそマスターはこの世界なら最優かもしれない、でも、あの時は横並びだったんだよ...あの時、僕に狂化がなければもう少し綺麗な終わり方だったかもね」

 

 

嘘だ。

そうでなければここまで楽しそうに言うだろうか。

 

「......それが、エルキドゥか...」

 

「...僕はエンキドゥさ、少なくとも今の僕は彼の為の破壊兵器、星の守護者ではないし、神の兵器でもない。ただ、怪物に......災害にならざるえなかった人間の味方さ、それをどう捉えるかは君たちの判断さ。じゃあ、少しだけ語ろうか。僕から見た彼の物語を」




サーヴァント 真名 キングゥ
クラス ビーストⅡ
マスター ハインリヒ・ラムシュトース

ステータス(エルキドゥと同じく割り振り式の為無し)
スキル
自己改造A
獣の権能C

グゥちゃん。
普通ならこいつ一人でだいたい終わらせられる。
それぐらい本来『エルキドゥ』という存在はヤバい。

はずだったんだけどなぁ。

今作だとマスターが後付けで人類悪になりサーヴァントもノリと勢いでただのチート(出禁)枠から冠位へ昇格 控えめにいって前作込みだと中堅以下。
おかしなぁ。
ベースはエルキドゥなのに中堅以下って...

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