バイオハザード~終わりまでのカウントダウン~ 作:特殊作戦群
この日の夜、俺達は子林さんの部屋にいた。玄関口にバリケードを張りドアを施錠もする。気休め程度だが。
「はぁ・・ハァハァ・・・ハァハァ・・」
後ろを振り返り
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
翼と子林さんが六花を見てるが、六花は苦しそうにしており俺達にはワクチンが効いているのかどうかさえ判断は出来ない。もどかしい事だと思い、六花の手を握り
「しっかりしろ・・・乱痴気ウィルスに白旗なんかあげんなよ・・・淋しいだろ、俺や平野を絞めてくれる幼馴染がいなくなんのは・・・」
俺は聞こえてはいないだろうと思いつつも六花に語りかけた。そんな中
「大丈夫・・・絶対六花は戻ってくる・・・」
子林さんは言い
「そうですよ、大丈夫です」
翼も言ってくれた。
「ああ・・・六花を信じよう・・・」
俺は言った。そして夜、俺は寝ずの番を志願し二人には休んで貰うことに
「一ノ瀬君、何かあったらすぐに叩き起してね」
子林さんは言い
「遠慮は無用だから」
翼も言った。そして二人共それぞれ小部屋を出て行く。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
六花を見てM45の弾倉から一発だけ45ACP弾を取り出し
「約束だ・・・もしもの時は・・・一発で楽にしてやるからな・・・」
薬室に装填する。口では「六花を信じよう」と言っておきながら心の端では信じきっていない自分がいた。あの悪魔のウィルスの実態を目の当たりにした人間として最悪の光景ばかりが頭によぎっていた。
「・・・・六花・・・・・」
一言言い彼女の隣に座り横のテーブルにM45MEUを置き彼女手を両手で握り締め見守る。
外は依然としてラクーンの時のような死者が跋扈するこの世の地獄になっている。
「{昔・・・なんかの映画で言ってったな・・・「地獄が満員だと死者が溢れ出てくる」って・・・・}」
その映画のタイトルは思い出せないが今まさにこの様な状況に俺達は置かれている。外からも依然として死者のうめき声が聞こえる。そのまま六花の様子を再チェックする。
何もできないとは本当に虚しいと思っていた。
「{ラクーンを思い出す。}」
外の地獄の光景を見て思う。血の匂いと硝煙と普段の日本では絶対ありえないような光景が広がっているのだから、生き残るも地獄、死ぬのも地獄最後に得するのはアンブレラのみかと思うと腹立たしい事この上ない。しかし今は生き残る事を考えよう。アンブラに対する落とし前をつけさせるのは十分にでもできるのだから。
「一ドルも負けてやらないからな・・・この落とし前・・・」
自分の生まれ故郷を地獄に変えたアンブレラに対し呟くのだった。
次回~仲間を追って~を予定しています。