働きながらの執筆の難しさを実感しました……
ですが、プロットの違和感あった部分を具体的に練り直せたと思います。
今後は一月一つとかは関係なく、かけるときに書くを意識していきます。
闘技場。
人と人が圏内で決闘をして戦い、勝敗を競って掛けをする場所。競馬の人バージョンというべきだろうか。
私がそんな場所に来たのはもちろん、賭け事をするためではない。
というか、子供だからと断られた。多分私、あなたより強いのにね。
不貞腐れた私は、後ろの空いてる席にどさっと座り込んで、左手で揺れるピンク髪をいじりつつ、試合開始を待つ。
私の目的は……
「あら、ごきげんよう。クライン」
「お、ラーク。今日も応援か?」
「一応、コーチしてたから」
私がコーチを努めた、風林火山のメンバーの応援である。コーチを一度した以上、門出を見ておくことは他にやることのない以上は義務でもあるだろう。
「ええ。賭け事も興味はあるけど、断られたわ」
「まぁ、大きくなったらすぐできる。なんなら、俺がかわりにかけてやろうか?」
冗談混じりの言葉に私は笑いながら首を横に振る。
「やめておくわ。お金に興味がないもの」
「ん、そうか。まぁ、またなんかあればいってくれ」
そう言いつつ、ぼんやりとここで起きた昔を振り返る。思い返すのは、この闘技場で戦う英雄二人。
挑戦者は、ボスドロップの黒く強力な剣と青く輝く私の弟子の最高傑作である剣を携えた黒き衣の『二刀流』剣士。
対するは、攻略組の中でも最前線ギルド『血盟騎士団』を率いる団長で私の大親友。私の最高傑作を携えている、ヒースクリフ。
文字通りすさまじい剣閃から描かれる芸術。ふと、昔ヒースクリフ。茅場晶彦が言ってくれた約束を思い出す。
__約束しよう。お礼に私の世界の最高傑作を、特等席で見るといい。
しかし、ヒースクリフはシステムアシストを用いた高速移動で終わらせた……ヒースクリフとしてはこんなものでは追われないのだろう。きっと、さらなる芸術が、彼を待っているのだ。
「……いつ、見せてくれるかわからないけど。きっと見せてよね」
「なにか見たいのか?」
あっ、まずい。
独り言を聞かれた私は、慌てつつ落ち着いて冷静にかえす。
「ええ、私がここに出場したらどうなるかしらね?」
「そりゃあ……逃げ出すんじゃねえか」
「私をなんだと思ってるのよ」
クスクスと笑いながら、クラインとの会話を楽しむ。うん、心地いい。
「お、クライン……と、コーチ!?」
「あら、いらっしゃい。みんな来たのね。」
他の風林火山のメンバーもきた。彼らは、前線組故に私の悪名を知りつつ、それらを表に出さずコーチと慕ってくれている変わった人たちだ。それに関してはリズベットやお兄ちゃんお姉ちゃんも守ってくれている。
……ただ、彼らと私はとある事件から距離を開けている。
「どうしてここに?」
「メンバーの門出をお祝いにね」
「意外っす」
暇つぶしに来ただけではあるから、意外でもなんでもないだろう……
「意外って、心外ね。いや、他の要件もあるのだけど」
「他?」「やっぱり姉さんは姉さんっす」
「姉さんはよして……」
小学生に姉さん呼びはこう、いろいろますいのだけどうん。まぁ、他の用事というのもなんてことはない。
「門出のお祝い兼、対戦相手の応援ね。」
「「「「「「はい?????」」」」」」
矛盾した返事に困惑する風林火山メンバー+クライン。
それをよそに闘技場の幕は開く。
華々しいファンファーレとともに闘技場初参加の前線メンバー……片手剣使いのジャンウーがでてくる。
そして、相対するは……
「借りを返しに来た……本気でいかせてもらうぞ」
「っ……なんだ、この殺気は……!」
風林火山に対して殺気を十二分に放つ
それもそのはずで、前線組にいる風林火山メンバーのジャンウーが闘技場に出ることを知ったとき。40層の借りを返さないかとエイジに提案をしたところいい顔で了承されたのだ。
もちろんエイジの応援に来たユナも一緒に来ていた。ただ、目立つといけないので変装したようだが……エイジの応援のため控室まで行ったので私と別れた形だ。
そんなエイジは、殺る気に満ちた表情で__いや、闘技場とはいえほんとに殺せないからね?うん、でもジャンウーも前線組の一人。そんな簡単に負けるはずは……
そのわずか30秒後。
エイジはさながら蹂躙激のようにど派手に、あっさりとジャンウーをコテンパンにしていった。
ジャンウーの栄誉のためにいっておこう。これはジャンウーが弱いとか私が武器作成スキルで作った剣が強いとか、そういうものでは断じてない。エイジの実力だ。
私は本当に数は少ないが、ときおりエイジとユナと一緒に狩りをすることもある。前に狩りにいった時の動きよりもエイジの剣閃も、位置取りも、立ち回りも格段に進化していた。お兄ちゃんにも迫る勢いだ。きっと、この場で復讐を成し遂げるためにかなり準備と鍛錬を積んでいたに違いない。
きっと、ユナの事件のときのことをかなりエイジは根に持ってたんだろうな。なんとなく想像がつく予想に、私は爽やかに笑っていた。
「名無しの剣士が、前線組の一人に勝っただと……!?」
「大番狂わせだぁ!」
「くそ、かけ負けた!金返せー!!!」
観客も大賑わいだ。ちなみに私はちゃっかりエイジにかけてたので大勝である。えた資金はちゃっかり鼠に落として口封じ代の足しにでもしよう。
「エイジ、仕返しおめでとう……あら」
風林火山の面々とは分かれた。ジャンウーの慰めに行くそうだ。まぁ、私が裏で手を回して借り返しに来てたというかどうかは彼ら次第だ。
そんな私が試合後に遅れて控室へとおめでとうを言いに来たところ……
「「……っ!?」」
二人が抱き合って口づけをしていた。
これは……
「お邪魔してごめんなさいね」
ドアをそっと閉じると、バタバタと中から音が。その後、勢いよくドアが開かれる。
「あ、あの……!」
「いまのはその、ちがくて……!」
真っ赤な顔で大慌てする二人に、私はこらえきれずに大笑い。
「ははは。あなたたち、恥ずかしがる必要なんてないじゃない!エイジ、勝利おめでとう。そして、ふたりとも結婚おめでとう。」
「えっと、その……」
真っ赤な顔で恥ずかしがるユナ。それに対し、エイジは何か覚悟を決めたようにはっきりと私の前に立つ。
「無論だ。彼女は僕が幸せにして見せる」
「エイジ……」
「ふふっ、そう。頑張ってね」
そういって私はその場を離れることにした。エイジも、ユナと一緒に帰っていった。あの様子なら私がいるのは無粋だろう。
「おーい!」
「……なんでいるのよ」
そうして外に出ようとしたところで
「慰めは他のメンバーがやってる。俺は原因を知りたい」
「アルゴあたりから聞いてないの?」
「……なぜ鼠がここででてくる?それすらも、俺はわからねぇんだ」
これは……アルゴよ、事情説明サボったな?とはいえ。たしかあのときは私共々サチのお叱りをうけてたから、仕方ないのかもしれない。ため息をついて、私は原因となった事件を1から説明することにした。
少女説明中…
「……そうか、そんなことがあったか。」
「えぇ。本人もこれで満足そうだったけど、これで大団円……とはいかないものね」
「ま、そこはアイツ次第だな……」
事情を知ったクラインは、特に何か言うこともなく黙っていた。少し悲しそうな目をしていたものの、すぐにいつものキリッとした表情になる。
「俺は、あいつらを……ギルドメンバーを信じてる。だからこそ、もしそれが本当であればもっと早くに謝るべきだ。武士とかの話以前に、そんなん男じゃねぇ」
「私もそう思うわ」
「……俺以外のメンバーと関わらなくなっちまったのも、それが原因か?」
「そうよ、信用できないもの」
事実、一人にヘイトを集めさせ見殺しにしようとしていたのに謝罪の一つもないことに、ユナの友人である私もかなり腹がたったものだ。事実、あの事件から風林火山とのやり取りは必ずクラインを通すようにしているし、不在の時の代理依頼は断っている。クラインは信用できても、風林火山のメンバーの信用は地の底であるからだ。
ギルドメンバーが話しているだろう、と思った私はクライン本人には詳細は話さず『前の依頼で喧嘩したから』と話していた。が……もしかして
「……聞いて、なかったの?」
「わりぃ、ちょっと馬が合わなかったんだ程度に捉えてたぜ。そんな事情なら納得だ。」
案の定、聞いてなかったみたいだ。しかしながら、これに関しては思い返して腹が立つから等という理由で今の今まで話さなかった私も悪い。
私は大きくため息をついて、足をプラプラとさせて肘を付きながらあの事件のことをかたるのであった。
少女説明中…
「そうか、そんなことがあったか。」
「えぇ。本人もこれで満足そうだったし、これで大団円……とはいかないものね」
「ま、そこはアイツ次第だな」
事情を知ったクラインは、特に何か言うこともなく黙っていた。それでいて、しっかりと最後まで話を聞いていた。少し悲しそうな目をしていたものの、すぐにいつものキリッとした表情になる。
「俺は、あいつらを__ギルドメンバーを信じてる。だからこそ、もしそれが本当であればもっと早くに謝るべきだ。武士とかの話以前に、そんなん男じゃねぇ」
「私もそう思うわ」
「俺以外のメンバーと関わらなくなっちまったのも、それが原因か?」
「そうよ、信用できないもの」
事実、一人にヘイトを集めさせ見殺しにしようとしていたのに謝罪の一つもないことに、ユナの友人である私もかなり腹がたったものだ。事実、あの事件から風林火山とのやり取りは必ずクラインを通すようにしているし、不在の時の代理依頼は断っている。クラインは信用できても、風林火山のメンバーの信用は地の底であるからだ。
ギルドメンバーが話しているだろう、と思った私はクライン本人には詳細は話さず『前の依頼で喧嘩したから』と話していた。が……もしかして
「__聞いて、なかったの?」
「わりぃ、ちょっと馬が合わなかったんだ程度に捉えてたぜ。そんな事情なら納得だ。」
案の定、聞いてなかったみたいだ。しかしながら、これに関しては思い返して腹が立つから等という理由で今の今まで話さなかった私も悪い。
「なぁ、頼みがあるんだけどいいか?」
「内容によるわ。友達見捨てた人を許せっていうなら怒るけど」
「違う違う。その人達、友達なら連絡先知ってるか?」
「もちろん」
ユナの歌を聞くためとか、パーティ組んだりとか。私にしては、かなり連絡を取ってる方だろう。
「あいつらとも話をしてくる。もちろん情報屋にもその事件の裏取りを依頼する。もし事実なら、俺らは謝りに行かないといけない。今更、と思われるかもしれねえがけじめはつけるべきだからな」
「彼、かなり怒ってたわ。もしかしたら……殺されるかもしれないわよ」
先程の試合を思い浮かべたのだろう。顔を青ざめるも、すぐに持ち直してクラインは返した。
「でも、俺たちが謝罪することで、相手も納得できるかもしれない。許されなかったとしても、何もしないで終わらせるのは、もっと嫌だ!」
「あなた……ええ、そうね。一応、許可を取ってみるわ」
その後はあっという間であった。許可をとって連絡先をクラインに送ると、すぐさま事実確認。エイジは知らない様子のクラインに怒り心頭であったものの、なんとかユナがなだめて説明をした。私からの連絡も見てくれていたのだろう。
さらに、クラインは事件を引きおこした本人たちにも聞き込みをし事実が発覚。なんと、アルゴや私対面を実現させた。大人だ。
クラインは本人たち共々ユナやエイジに対して誠心誠意の謝罪をした。私とアルゴもその場に居合わせ、事件の説明を怠ったことを謝罪。
これに対し、ユナは二度としないことを約束に受け入れた。エイジは、未だに受け入れがたいようであったが本人が許したことや闘技場の一件でスッキリしたこともあり、渋々といった形であった。これならば、彼の怒りも殺人事件にはならないだろう。