黒尾side
部活が終わり、家へ帰る。
確か今日秋刀魚っつってたよな…。
秋刀魚は俺の好物でもあり、自然と足取りが軽くなる。
黒尾「ただいまー」
「おかえり鉄朗」
碧「おかえり鉄朗ー」
黒尾「…………いや誰!?」
すげーナチュラルに言ってきたけどこの美女誰!?
親父の女!?←
つーか何で名前知ってんだよ!
「実はね…仕事で他の県に行くことになったんだ。」
黒尾「え…」
じゃあ引っ越すってことだよな…
俺は今の仲間で春高に行きたい、けど…
「そこでね、親戚の碧ちゃんに頼もうと思うんだ」
黒尾「碧ちゃん…?」
碧「碧ちゃんでーす」
「鉄朗は今の仲間とやりたい事があるんだろう?
碧ちゃんは20歳だし元々一人暮らしだからね。」
黒尾「え、でも…」
碧「酷いわ!!あたしを1人にするのね!!」
黒尾「はい!?」
碧「趣味もない男もいない仕事しかないあたしを!!
貴方人助けも出来ないの!?寂しい女を放っておくの!?」
黒尾「分かった!分かったから!!」
碧「だって、おじさん。任せといて。」
なんかこの人に上手く乗せられてるような…
ていうか自分の事言ってっけど虚しくねぇのかな…
碧「じゃ、あたし今から母親だから。マームと呼びな」
黒尾「呼び方独特すぎるだろ!つーか2歳しか変わらないし背の方が俺の何倍も…」
そう言って気づいた。この人背が高ぇ…。
今まで女子と話す時は首が痛くなってたけどほぼ目の前。
碧「碧様は184.7センチぞ。」
黒尾「3センチ差だ」
碧「あ、忘れとった。あたし月城碧ね。ん?いや、今は黒尾碧か?」
「結婚はしてないからねぇ」
黒尾「してたら怖いっつの。黒尾鉄朗、よろしく」
「仲が良さそうで良かった!早速だけど明日から行くから!」
そんなに悩んでたのかよ!
仕事忘れかねなかったぞ親父なら!
碧「じゃああたし家の荷物取ってくる〜」
黒尾「あ、俺も着替えたら一緒に行く。」
碧「興味あるの?←」
黒尾「荷物運ぶの手伝う、っつってんの!」
碧「別に少ないしいらないけど…」
黒尾「外暗いし、危ねーだろ」
碧「…確かに魔除けになりそう。」
黒尾「髪を見て言うな、髪を見て!」グリグリ!
碧「頭潰れるァあぁあ、おい、マミーだぞ!」
黒尾「一人称視点ブレブレだろ!」
何だかんだでついて行けばホントに運ぶものが少なかった。
ダンボール1個で済むレベル。
この人生活感ねぇんだな…
碧「ご苦労息子よ。」
黒尾「どこに2歳差の親子がいんだよ。」
碧「ここ。」
黒尾「もーいいデス」
俺明日からこの人と一緒なのか……?
顔だけ詐欺じゃん←
碧「一緒に寝るか息子よ。」
黒尾「寝ません!」