貴方は今日から家族です   作:AO.K

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2話 美人

黒尾side

 

部活が終わり、家へ帰る。

確か今日秋刀魚っつってたよな…。

秋刀魚は俺の好物でもあり、自然と足取りが軽くなる。

 

黒尾「ただいまー」

 

「おかえり鉄朗」

 

碧「おかえり鉄朗ー」

 

黒尾「…………いや誰!?」

 

すげーナチュラルに言ってきたけどこの美女誰!?

親父の女!?←

つーか何で名前知ってんだよ!

 

「実はね…仕事で他の県に行くことになったんだ。」

 

黒尾「え…」

 

じゃあ引っ越すってことだよな…

俺は今の仲間で春高に行きたい、けど…

 

「そこでね、親戚の碧ちゃんに頼もうと思うんだ」

 

黒尾「碧ちゃん…?」

 

碧「碧ちゃんでーす」

 

「鉄朗は今の仲間とやりたい事があるんだろう?

碧ちゃんは20歳だし元々一人暮らしだからね。」

 

黒尾「え、でも…」

 

碧「酷いわ!!あたしを1人にするのね!!」

 

黒尾「はい!?」

 

碧「趣味もない男もいない仕事しかないあたしを!!

貴方人助けも出来ないの!?寂しい女を放っておくの!?」

 

黒尾「分かった!分かったから!!」

 

碧「だって、おじさん。任せといて。」

 

なんかこの人に上手く乗せられてるような…

ていうか自分の事言ってっけど虚しくねぇのかな…

 

碧「じゃ、あたし今から母親だから。マームと呼びな」

 

黒尾「呼び方独特すぎるだろ!つーか2歳しか変わらないし背の方が俺の何倍も…」

 

そう言って気づいた。この人背が高ぇ…。

今まで女子と話す時は首が痛くなってたけどほぼ目の前。

 

碧「碧様は184.7センチぞ。」

 

黒尾「3センチ差だ」

 

碧「あ、忘れとった。あたし月城碧ね。ん?いや、今は黒尾碧か?」

 

「結婚はしてないからねぇ」

 

黒尾「してたら怖いっつの。黒尾鉄朗、よろしく」

 

「仲が良さそうで良かった!早速だけど明日から行くから!」

 

そんなに悩んでたのかよ!

仕事忘れかねなかったぞ親父なら!

 

碧「じゃああたし家の荷物取ってくる〜」

 

黒尾「あ、俺も着替えたら一緒に行く。」

 

碧「興味あるの?←」

 

黒尾「荷物運ぶの手伝う、っつってんの!」

 

碧「別に少ないしいらないけど…」

 

黒尾「外暗いし、危ねーだろ」

 

碧「…確かに魔除けになりそう。」

 

黒尾「髪を見て言うな、髪を見て!」グリグリ!

 

碧「頭潰れるァあぁあ、おい、マミーだぞ!」

 

黒尾「一人称視点ブレブレだろ!」

 

何だかんだでついて行けばホントに運ぶものが少なかった。

ダンボール1個で済むレベル。

この人生活感ねぇんだな…

 

碧「ご苦労息子よ。」

 

黒尾「どこに2歳差の親子がいんだよ。」

 

碧「ここ。」

 

黒尾「もーいいデス」

 

俺明日からこの人と一緒なのか……?

顔だけ詐欺じゃん←

 

碧「一緒に寝るか息子よ。」

 

黒尾「寝ません!」

 

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