黒尾side
碧「つーことでココで授業受けていーすか」
先生「え!?い、やぁ~、ダメでしょ」
そうだそうだ!帰れ帰れ!
先生!アンタは正しい!自信をもて!!
碧「…分かりました。家に帰ってもお父さんもお母さんもいなくて私1人で…っ、うぅ…
ご飯を1人で寂しく食べて路頭に迷うしかないんだわ…っ」
黒尾「飯食って路頭に迷うとか聞いた事ねぇから!」
「黒尾てめぇええ!!母ちゃん泣かせんなよ!!!」(号泣)
黒尾「なんでお前らが泣くんだよ!!どこに泣く要素があった!」
先生「黒尾…お前の隣の席、空いてたよな…」
黒尾「そんな優しそうな顔しないで先生!皆コイツに騙されてる!!」
碧「あ、ありがとうございます…っ!う、うぅ…う、うふふふ」←
黒尾「目を覚ませぇええぇえぇえ!!」
~~そ ん な こ ん な で~~
碧「うわぁ〜懐い〜。」
黒尾「ヨカッタネ」
何で許可降りてんの??え、許可降りんの普通なの??俺がおかしいの??
コイツも何でココで授業受けよーとか思いつくの!?
大学生だろ!?
碧「おいおい青春かよコーコーセー」
黒尾「やめろ小突くな、つーか何が青春だよ」
碧「いやぁ、席が1番後ろで隣りいないって…新手のイジメだろ?」
黒尾「イジメじゃねーし仮にイジメとしてもそれは青春とは言わねーよ!」
碧「も〜、そんな怒鳴んなって。血管キレるぞ」
黒尾「誰のせいだよ…」
ふざけた感じで授業聞くのかと思えば意外にも真剣に聞いている。
大学用なのかノートも出して板書をしてる。
………髪染めてねぇんだな。真っ黒…。
先生「これ解ける人ー」
うっげぇ…あんなん分かるかよ。
数字多すぎだろ。ホントこの先生難しいの作るよな…
f(x)=x^3+x^2-6x-7 が 1111111111111111111(1が19個) で割り切れるような整数xは
0≦x<1111111111111111111 の範囲に3つ存在します。
そのうち1つは私が上げた1000001100110000010ですが、
それでは残りの2つを答えてください。
碧「はーい!」
黒尾「はぁ!?」
自信満々に手を挙げて黒板の前まで行ってチョークを持つその顔はニコニコ笑顔。
ホントに解けんのかよ…!?
碧「(カキカキ…)はい!」
x=1000001100110000010
x=110100000000101100
x=1010011001010000
碧「1と0しかないのは偶然じゃなくて、x^3+x^2-6x-7=0 というのはx^18+x^17+x^16+x^15+...+x^3+x^2+x+1=0 の解をαとして
x=α+α^7+α^8+α^11+α^12+α^18が満たす3次方程式であり、残りの2つの解は
x=α^2+α^3+α^5+α^14+α^16+α^17
x=α^4+α^6+α^9+α^10+α^13+α^15
これに形式的にα=10とすると上の数字を得る!」
先生「か、完璧だ……」
「すっげーー!!!」
黒尾「まさかの勉強出来んの!?」
碧「シツレーすぎねぇ!?」