貴方は今日から家族です   作:AO.K

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5話 はちゃめちゃ

黒尾side

 

碧「つーことでココで授業受けていーすか」

 

先生「え!?い、やぁ~、ダメでしょ」

 

そうだそうだ!帰れ帰れ!

先生!アンタは正しい!自信をもて!!

 

碧「…分かりました。家に帰ってもお父さんもお母さんもいなくて私1人で…っ、うぅ…

ご飯を1人で寂しく食べて路頭に迷うしかないんだわ…っ」

 

黒尾「飯食って路頭に迷うとか聞いた事ねぇから!」

 

「黒尾てめぇええ!!母ちゃん泣かせんなよ!!!」(号泣)

 

黒尾「なんでお前らが泣くんだよ!!どこに泣く要素があった!」

 

先生「黒尾…お前の隣の席、空いてたよな…」

 

黒尾「そんな優しそうな顔しないで先生!皆コイツに騙されてる!!」

 

碧「あ、ありがとうございます…っ!う、うぅ…う、うふふふ」←

 

黒尾「目を覚ませぇええぇえぇえ!!」

 

 

~~そ ん な こ ん な で~~

 

 

碧「うわぁ〜懐い〜。」

 

黒尾「ヨカッタネ」

 

何で許可降りてんの??え、許可降りんの普通なの??俺がおかしいの??

コイツも何でココで授業受けよーとか思いつくの!?

大学生だろ!?

 

碧「おいおい青春かよコーコーセー」

 

黒尾「やめろ小突くな、つーか何が青春だよ」

 

碧「いやぁ、席が1番後ろで隣りいないって…新手のイジメだろ?」

 

黒尾「イジメじゃねーし仮にイジメとしてもそれは青春とは言わねーよ!」

 

碧「も〜、そんな怒鳴んなって。血管キレるぞ」

 

黒尾「誰のせいだよ…」

 

ふざけた感じで授業聞くのかと思えば意外にも真剣に聞いている。

大学用なのかノートも出して板書をしてる。

………髪染めてねぇんだな。真っ黒…。

 

先生「これ解ける人ー」

 

うっげぇ…あんなん分かるかよ。

数字多すぎだろ。ホントこの先生難しいの作るよな…

 

f(x)=x^3+x^2-6x-7 が 1111111111111111111(1が19個) で割り切れるような整数xは

0≦x<1111111111111111111 の範囲に3つ存在します。

そのうち1つは私が上げた1000001100110000010ですが、

それでは残りの2つを答えてください。

 

碧「はーい!」

 

黒尾「はぁ!?」

 

自信満々に手を挙げて黒板の前まで行ってチョークを持つその顔はニコニコ笑顔。

ホントに解けんのかよ…!?

 

碧「(カキカキ…)はい!」

 

x=1000001100110000010

x=110100000000101100

x=1010011001010000

 

碧「1と0しかないのは偶然じゃなくて、x^3+x^2-6x-7=0 というのはx^18+x^17+x^16+x^15+...+x^3+x^2+x+1=0 の解をαとして

x=α+α^7+α^8+α^11+α^12+α^18が満たす3次方程式であり、残りの2つの解は

x=α^2+α^3+α^5+α^14+α^16+α^17

x=α^4+α^6+α^9+α^10+α^13+α^15

これに形式的にα=10とすると上の数字を得る!」

 

先生「か、完璧だ……」

 

「すっげーー!!!」

 

黒尾「まさかの勉強出来んの!?」

 

碧「シツレーすぎねぇ!?」


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