蒼き鋼のアルペジオ もう1人の大和   作:古手雅樹

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第1話 私の名前は・・

長崎県 佐世保市

 

とある1人の女性が海に流れていた

 

その女性は黒髪にところどころ赤いセーラー服

そして・・・本当に大和撫子みたいな感じの人が流れ着いていた

 

それを1人の青年が見つけ家で看病することにしたのであった

 

「しかし・・こんなところで女の子が倒れているとは・・」

 

俺は1人の少女を見てとりあえずお湯を沸かして看病を続けた

 

 

sideout

 

 

sidein 女の子

 

 

 

『右舷被弾!浸水止まりません!』

 

『もう少しだ!持ちこたえてくれ!』

 

《これは・・》

 

周りを見ると見たことのある風景・・いや戦場である。

 

『主砲!敵機に照準!』

 

 

主砲が動き航空機へ照準が合わせられる

 

『主砲!敵機に照準完了!』

 

『撃てぇ!』

 

ズドォン!

 

発射と同時に艦橋に衝撃が来る

 

『がっはっ!』

 

『村山中尉!』

 

その中の1人が大怪我を起こった

 

『左舷にも浸水!このままでは!』

 

『くっ・・大和・・すまない・・総員退艦・・』

 

『はっ!総員退艦!』

 

出ようとした一人の男性が艦長に言った

 

『艦長もお早く!』

 

『私は・・ここに残らせてもらう』

 

『・・艦長・・』

 

『中田君・・あとは・・頼む・・』

 

『はっ!夕賀艦長も・・お元気で!』

 

『ああ・・・さらばだ・・』

 

『・・大和・・私は・・一緒に・・ここで・・』

 

《・・そうなんだ。私あの時・・》

 

それと同時に周りが明るくなり気づくとそこは1つの部屋であった

 

「ここ・・は・・・」

 

「お、気がついたみたいだな。」

 

「あなたは」

 

「俺は夕賀雅人。お前大丈夫か?」

 

「っ!?は、はい。大丈夫・・です」

 

あの時の夢と同じ名前が出てきて吃驚した女の子

 

「そうか。お前名前言えるか?」

 

「私は・・大和・・大和です!」

 

「女の子なのに大和ねぇ・・まぁいいか。とりあえずこれ食っとけ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

看病するために作ったおかゆを受け取る大和

 

「なんか住むところないんだろ?何かしら事情があるだろうし」

 

「いいの・・ですか?」

 

「まぁ問題はないだろ。」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「まぁまぁ。さてと俺はこれから学校に行かなきゃなんねーから。」

 

「学校ですか?」

 

「ああ、俺はこれでも士官学校に通ってんだぜ。しかも艦長候補」

 

「本当なのですか!?」

 

「おうよ。それじゃご飯は冷蔵庫にあるものを適当に作って食ってくれ。

それとあまり外に出ないほうがいいぞ」

 

「は、はい」

 

「それじゃ行ってくるから」

 

そう言って彼は学校に行った

私はその間に作ってくれたご飯を食べようと蓮華を取ろうとしたら

いきなり頭に響くような頭痛が走った

 

「っつ・・・なに・・これ」

 

何かの記憶が流れ込んでくる

それは先ほどの夢とは違いどこかの船に攻撃をしているのであった

 

「この・・記憶は・・」

 

そう言って大和は気絶をしてしまった

 

 

 

 

 

 

 




1月30日修正しました。

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