蒼き鋼のアルペジオ もう1人の大和   作:古手雅樹

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第4話 タカオ襲来

戦闘終了から数分後1回通信を終えて

こっちの船に乗り移った2人の男女が見える

 

「どうも。戦艦大和艦長の夕賀雅人だ。

あっちは戦艦大和のメンタルモデルの大和。」

 

夕賀と大和は敬礼をした。

そのまま敬礼を返したイオナと千早群像であった。

 

「蒼の艦隊伊401艦長、千早群像です。」

 

「イ401のメンタルモデル、イオナ。」

 

「よろしく。とりあえずアオバのメンタルモデルはこっちで預かるから。

なに、ただ看病するだけさ」

 

「そうですか。」

 

「君たちはこれからどうする?」

 

「僕達はあのシャトルの打ち上げを成功することです。」

 

「なるほど、それが君たちの任務か。なら依頼は政府。いいねぇ」

 

「君たちは・・これからどうするんだ?」

 

「俺達は拠点に戻るつもりだ。そちらはどうするのかね?」

 

「僕達はこれから長崎に行くつもりです。できたら一緒に来てくれると嬉しいんですが」

 

「へぇ。それは護衛という名の依頼ですかね?」

 

「・・・」

 

「ジョークだ。人数は多い方がいい。しかも霧の艦隊に対抗できるのは

俺たちだけだから、力合わせて戦ったほうがいい。」

 

「そうか。ありがとう」

 

2人は握手をした

 

「まずは長崎へ行こう」

 

「了解した。大和、進路変更。拠点から長崎に」

 

「了解です」

 

「それじゃとりあえずそっちは潜って長崎に、こっちはこのまま長崎へ行こう」

 

「了解。」

 

「後でクルー達に俺のこと教えておいてやりなよ」

 

「わかってるさ」

 

2人は船に戻った

 

「大和、伊401は味方艦だ。登録しておいてくれ。」

 

「了解です」

 

「んじゃ大和発進だ」

 

「了解しました。戦艦大和、発進!」

 

こうして俺達は長崎へ移動することになった。

1日経過し次の日の昼間、俺達は三大都市の1つ長崎港に着こうとしていた

 

「久しぶりだな・・ここも」

 

「そうですね・・っと言っても私は佐世保なんですけどね」

 

「そうだな。あっちからなんて言ってる?」

 

「えっと・・・このまま進んでも問題はないそうです

後艦長に会いたい人がいるらしいです」

 

「なに?名前は?」

 

「えっと・・あ、上陰龍二郎という人で、統制軍軍務省次官補の人です。」

 

「ん。了解した。ならちゃんとした服を来ていかないとな。」

 

「そうですね。体もしっかり洗っておきましょう。

今の艦長・・ちょっと汗臭いです」

 

「マジで!?・・ちょっとお風呂入ってくる。大和あと頼んだ」

 

雅人は急いでお風呂へ移動し船がつく前にしっかり洗って旧日本海軍提督の制服を着ているが

左の肩には大和と戦艦大和の絵が書いてある。

 

大和と伊401に橋が掛けられ雅人と群像が降りてくる

 

「大和とりあえず警戒、不審な事があったら俺に教えてくれ。」

 

「了解しました」

 

「それじゃ行こうか」

 

「ああ」

 

俺たちが着いたところは1つの部屋

そこに入ると1人の男が座って待っていた

 

 

 

side 上陰龍二郎

 

「やあ。まってたよ」

 

「いえ。一様呼びましたよ。」

 

「ほぉ・・・君が」

 

「戦艦大和艦長、夕賀雅人です」

 

「統制軍軍務省次官補、上陰龍二郎だ。以後よろしく」

 

「どうも」

 

「かけたまえ。ちょっと聞きたいことあるんだけど良いかな?」

 

「はい?」

 

「君はどうやって大和と会ったのかな?」

 

「ああ、それは彼女が海岸で引き上げられていたので

私が救助しました」

 

「へぇ・・」

 

「上陰さん」

 

「ああ、済まなかったね。とりあえずSSTOの任務はご苦労だったよ。千早群像君」

 

「貴方がクライアントの上陰さんですね。もっと早く言ってくれれば

もう少し自軍の被害を抑えられると思いましたが?」

 

「無理を言わないでくれ。霧のジャミングで長距離通信ができないんだ。

そこは察してくれ。それに大人には都合がある」

 

「政治・・ですか・・」

 

「ああそうだ」

 

詭弁(きべん)ですね。ただ回り道をしてるだけでは?」

 

「ふっ・・君のようにやれるわけでもない。汚れ仕事というものもある」

 

「そうですか。それで今回なぜ大和の艦長も?」

 

「ああ、それはな、君たちにもう1回依頼をしたい」

 

「依頼?」

 

「ああ。その理由だが・・先ほど打ち上げられたSSTOが成層圏で撃墜された」

 

「なんだと!?」

 

「・・・」

 

「あれには日本で研究された新兵器振動弾頭のサンプルがあった」

 

「振動弾頭・・」

 

「ああ。君があっちこっちで戦ってる間、私達は何もしないわけにも行かない。

霧の艦隊に対抗すべくいろいろ研究し出来たのがこれだ。これをアメリカに届けて欲しい。

そこの大和と一緒にね。もうこの日本だとそれを生産する国力がない。

だから届けて欲しいのだよ、人類の希望・・最後の希望を」

 

「・・・」

 

「君はどうするのかね?」

 

「俺は別に問題はない。だが俺の条件も飲んで貰えませんかね?」

 

「ふむ・・言ってみたまえ」

 

「この戦艦大和を個人保有にすること」

 

「なっ!?」

 

「ほぉ・・」

 

千早は俺の出した条件に吃驚をしていて

上陰はそれを聞いて平常心でいた

 

「それと守るためには武器が必要だ。武器があってもそこに弾が無ければ撃てない。

だから補給が欲しい。食料と弾薬・・そして拠点を2つ欲しい。

場所は広島にある呉の港中にあるもの全部だ。もう1つの拠点はまだ未定ということで」

 

「ふむ・・・いいだろう、君の条件を飲もう」

 

「ありがとうございます」

 

雅人は敬礼をした

 

「千早群像君はどうするのかね?」

 

「わかりました。その依頼を受けましょう。ですが夕賀艦長と同じように

伊401は青き鋼が所持をするのとあちらと同様に補給を。

あと最後に私たちがやったことを帳消しにして欲しい」

 

「・・・わかった、その条件を飲もう」

 

「ありがとうございます」

 

「新兵器の受け取りは横須賀で受け取ってくれ」

 

「「わかりました」」

 

「では。また会おう」

 

俺たちは船に戻っていった

 

「戦艦大和と伊401、あの2つの軍艦が居れば人類は救われる。」

 

「そうですね。霧の艦隊が人類側に2艦いれば」

 

「だが・・彼らが人類側に味方するかは・・彼ら次第だよ。」

 

「そうですね・・」

 

 

 

 

 

side夕賀雅人

 

 

「お疲れ様でした」

 

「ああ、お疲れさん。

とりあえず俺は1回基地に戻りそこから横須賀に移動する。

伊401の修理もそこで行おう。」

 

「いいんですか?」

 

「構わん。一応俺も雇われの身だ。

アメリカに届けてそこでミッションコンプリートになる。

それに・・この大和は俺の爺ちゃんが乗ってたしな・・」

 

「・・そうなのか」

 

「まぁ気にしなさんな。」

 

「そう・・だな」

 

そこに通信が入る

 

「艦長、アオバ型のメンタルモデルが目を覚ましました」

 

「お。目ぇ覚ましたか。んじゃ行きますか」

 

「ああ」

 

俺たちは大和の医務室に移動する

医務室の扉を開けると

 

「よぉ。目ぇ覚ましたそうだな」

 

「いやーどもども。一応霧の艦隊のアオバと申します以後よろしく」

 

「戦艦大和艦長、夕賀雅人だ」

 

「伊401艦長、千早群像だ。以後よろしく」

 

3人が一様挨拶するとアオバはこんなこと言ってきた

 

「どもども。ちょうど良かったですねお二人に取材をしてもよろしいでしょうか?」

 

「取材?」

 

「ええ。本当なら日本の新聞に興味を湧いて貰おうと思ったんですけど。

そのまま船に攻撃せよの攻撃が出ちゃいまして。アハハハハ」

 

「へぇー。お?それ意外と最新のカメラじゃね?」

 

「お?お気づきになりました?結構いいカメラなんですよ?」

 

「へぇー」

 

「お、おい」

 

「ああすまなかったとりあえずアオバはこの通り命令されてきた。

ということだ。」

 

「ですです。ということでしばらくここにいても良いですかね?」

 

「俺は問題はないけどね」

 

「雅人が良いなら良いんだが」

 

「こいつ悪い奴じゃねぇし。ま、いいじゃないか。

とりあえず制限かかるけど自由に歩き回れるから。」

 

「えへへへ。ありがとうございます」

 

「それじゃとりあえず俺達はこれから横須賀だな」

 

「その前に拠点に行くんだろ?」

 

「ああ、そうだな。広島に向かうぞ」

 

「広島・・ああ、わかった」

 

「大和、拠点に帰投する」

 

「了解しました。拠点に向けて発進します」

 

雅人達は大和の拠点である、広島県瀬戸内海にある呉港に移動した

しかし太平洋に出たとたん台風に巻き込まれた

 

「うひゃーこりゃやべぇなぁ」

 

「しかし航行には支障はありません」

 

「わかってるわ」

 

「・・・・」

 

「大和どうした?」

 

「・・・っ!前方何か来ます!」

 

「んな!?クラインフィールド展開!」

 

「間に合いません!」

 

 

 

ドッカァァァァン!

 

 

 

 

「ぐっ・・被害状況!」

 

「主砲1機中破ですがまだ撃てます

ですが前ミサイル発射管が発射不可です」

 

「くっ・・・」

 

すぐに通信をする

 

『どうした!?』

 

「こちら大和。前方から攻撃を食らった!」

 

『了解した。』

 

すぐに通信をきる

 

「艦首超重力砲ハヤブサを使う。あの目の前の台風をぶっ壊せ!」

 

「了解!エネルギーチャージ開始します!

全エネルギー艦首に充電」

 

「フィールドだけは展開しとけよ」

 

「了解しました」

 

『こちら伊401。援護射撃とかできるか?』

 

「これから超重力砲を使い台風に向けてぶっ放す」

 

『ならこの位置に放ってほしい』

 

「了解。大和!」

 

「了解しました!」

 

「目標に向け超重力砲発射固定!対ショック体制!」

 

「発射10秒前!9!8!7!6!5!4!3!2!1!」

 

「ぶちかませ!」

 

「発射!」

 

 

ギュィィィィィィィ・・・・

 

 

 

ズドォォォォォォォォン!

 

 

ハヤブサは台風の中に入り台風が消え去ると同時に

目標を貫いていた。目標は赤い重巡洋艦タカオの下にある潜水艦であった

 

「あれは・・タカオか・・」

 

「どうしますか?」

 

「・・一応警戒。彼女に接触してみる」

 

「了解」

 

俺達はタカオと接触をした

 

「どうも」

 

「あんたが超戦艦級ヤマトのユニット・・いえ・・艦長だったわね」

 

「ああ。戦艦大和艦長、夕賀雅人だ」

 

「俺は伊401艦長、千早群像だ」

 

「見ての通り、重巡洋艦タカオよ」

 

「タカオさんよ、君はこれからどうする?」

 

「・・・まだ決まってないわよ」

 

「ならお前さんよ明日からでいいから人間という生き物になってみな」

 

「人間に?」

 

「ああそうだ。今さっきお前さん俺達と戦ってどうだった?」

 

「・・・わからない・・だけど沈められると思っていたわ・・」

 

「そうだ。その場合こっちで例えると死ぬということになる。

そっちはコアが生きている限り問題はないが・・人間は1回死んだら

もう生き返れない・・そういう生き物なんだ。だからお前さんよ

1回人間という生き物になってみなさいな。」

 

「人間に・・」

 

「ああ。大和、一旦船をタカオにくっつけて固定。基地へ運ぶ」

 

「了解しました」

 

「いいのか?」

 

「別に問題はないさ。タカオ」

 

「な、なによ」

 

「船は俺たちの基地で置いといてやるから1回人間になってきな」

 

「・・・わかったわよ」

 

「いい子だ」

 

雅人はタカオの頭をなでると直ぐに艦橋へ移動した

 

 

「私も・・あんなユニットを載せれば・・」

 

「ターカーオッ!」

 

「きゃあっ!?あ、アオバ!?なんであなたがここに!?」

 

「あーちょっとね。私しばらくこの船に乗ってるから」

 

「大和に?どうしてよ」

 

「取材だよ取材。まぁタカオも一緒になるからまぁいいかなぁ」

 

「まぁいいわ。でもあんたよく生きて帰ってきたわね」

 

「まぁ私もあの人に助けられたんだけどね」

 

「へぇー・・・」

 

2人は雅人と群像をずっと見ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




スランプ入った^p^

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