やはり俺のGBNはまちがっている。   作:八重垣八雲

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なんとか書き上がりました。
8話目投稿します。


またひとつ比企谷八幡の黒歴史は積み重なる。

必殺技ーーーそう聞いて、諸兄はどういった物を思い浮かべるのだろうか。

 

飛蝗の改造人間が繰り出す飛び蹴りだろうか。それとも、光の国から来た宇宙人が放つ光線だろうか。将又、プリティでキュアキュアな邪悪を浄化する光だろうか。

 

いや、最後のものは正確に言えば必殺技ではなく決め技だが…

 

 

軽く例を挙げただけでも、スラスラと思い浮かぶ。彼、若しくは彼女といえばこの技というように、最早、その人物を表すシンボルとなっていると言っても良い。

 

そんな必殺技であるが、このGBNにもそのシステムがある。

 

諸兄の中には、ガンダムのゲームなのに必殺技?と疑問に思う人もいるだろう。リアルロボットものの先駆けと呼ばれた機動戦士ガンダムである。その戦い方は現実のそれと近いものがあった。

目標を照準にいれ引き金を引く。あとはプログラムに従い機体が攻撃をする。

主役機だろうが量産機だろうがやっていることは同じである。そこに特別性はない。

 

しかし、機動武闘伝Gガンダムという存在により、この定石は壊された。

今までのストーリーとは売って変わって、ガンダムでプロレスをするというスポ根熱血ものに近い作りになっている。ーーー話の本筋や世界設定自体は従来と、もしくはそれ以上に重いものだったが、ここでは割愛するーーー

そんな毛色の違う作品であるから、必殺技などガンガン出てくる。それも一個や二個ではない。ガンダムの数だけ必殺技が存在するぐらいだ。

 

こういった前例があるからか、GBNの必殺技というシステムはすんなりと受け入れられた。

 

しかも、他のゲームの様にただ定められた技を出すというものではない。ダイバー各々の特性にあった必殺技を覚えるのだ。

知人で例を挙げよう。肉弾戦主体のタイガーさんはまるで格ゲー主人公の様な気功波のような技を使う 。反対に、高火力を用いた砲撃を主体とするシャフリさんはエネルギーを収束した強力な砲撃が必殺技になっている。

今まで自分が積み重ねた戦闘スタイルによって変わってくる。まさに自分だけの切り札というものである。

 

 

確かに覚えるのは容易ではない。しかし必殺技を開眼した際には、今までの自分のやり方は間違いではなかった、と言われた気分になる。その感動も一入である。

 

そう、例えそれがどんなに地味であろうとも……

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

その日、俺たちは珍しく採集ミッションを選択していた。

 

ことの発端は、トリナが森林浴をしてみたいと言い出したことからだ。昨日読んだ偏差値低そうな雑誌で特集されていたらしい。

 

「ほら、リアルの森だと虫とかいるんじゃないですかー。でも、GBNならそーゆーのはなさそうじゃないですしー」

 

とか嘗めたことを抜かした。森林浴をしている人に謝れ。

 

ミッションリストを見ていたら、いい感じの森が舞台のものがあったので提案したそうだ。 それに我が妹と、ユイユイも追従する。ネコノもユイユイに押しきられ参加する運びとなった。毎度のことながら、俺に拒否権はないらしい。

 

着いてみると、なんかファンタジー世界の森だった。高さがMSの倍はありそうな木々が立ち並び、深い森を作っていた。メガロフォビアがいたら、失神ものだな。

 

想像していたものとは違っていたが、神秘的な雰囲気を持つ森の姿に女性陣は満更でもないようだ。ミッションの傍ら、木洩れ日の中を歩いたり、深呼吸をしたりする。

 

言い出しっぺのトリナもご満悦のようだ。今も木々の間から生まれる風を浴び、気持ち良さそうに目を細めている。

アバターと相まって、本物の森の妖精(エルフ)に見えてきた。いつもと違う儚げな横顔に、不覚にも胸が高鳴る。ぼぅっと見ていたのに気づいたのか、笑みを浮かべてこちらにやってくる。

 

「なんですか、先輩? はっ!もしかして見惚れていましたか愛しい後輩の姿を目に焼き付けようとしてるんですかそんなことをしなくてもずっと隣にいますから先ずは書類にはんこをしてくださいごめんなさい」

 

……うん、いつものコイツだ。神秘的な美少女などいなかった。

 

思い思いに過ごし満足したところで、フォースネストに帰還しようかと話していると、

 

「いやがったな!」

 

そんな叫びと共に、 清らかな森に似つかわしくないゴロツキ3人組。オークかな?

 

「ヤッキーの知り合い?」

 

ユイユイが俺の耳元に顔を寄せ聞いてくる。近い近いすごく柔らかいーーー

 

「以前、わたしと先輩のイチャイチャタイムを邪魔したゴミムシどもです」

 

ムッと顔をしかめて俺の腕を引っ張り、がっちりホールドしながらトリナが答える。痛い痛いそれなりに柔らかい!

 

「畜生いちゃつきやがって!」

「リア充滅ぶべし!」

「爆発しろ!」

 

悲痛な叫びで思い出す。そういや、いたね。そんな人たち。ていうか、一回限りの 出落ち要員じゃなかったのん?

 

 

「それで、貴方たちはいったい何をしたいのかしら?」

 

頭が痛いのか、こめかみを肉球で抑えながらネコノが尋ねる。

 

「この間は不覚を取ったが!」

「今日はそう簡単にはいかねぇ!」

「とっておきの助っ人をお呼びしたからな!」

「ハーレム主人公気取りの!」

「不埒な野郎に!」

「鉄槌を下す!」

 

一々交互に言うな鬱陶しい。喚く阿呆どもを女性陣が極寒の目で見ている。その様子にビビりながらも、連中の内の一人が「お願いしやす、兄貴」と呼んだ。

 

離れた木の陰からふらりと1人の男が現れた。俯き表情が読めず、どこか不気味である。

 

「兄貴さえいればお前たちなんて敵じゃねぇ!」

 

がなりながら呼び出したドムに乗り込む。こちらも応戦する為に、機体を呼び出し乗り込む。

 

「やっちまいましょう、兄貴!」

 

と、威勢良く言うが、返事はない。

 

「兄貴?」

 

顔を俯かせたままで、機体を出すそぶりもない。他の連中も想定外なのか、兄貴兄貴言うだけでまったく動かない。その隙、うかつだぞ!

 

「「はい、Hitー」」

 

俺とトリナが同時に一体ずつ撃つ。すぐさま爆散し、ポリゴンとなり消えて行く。ごちゃごちゃ言っているが、合意した以上とっくにゴングは鳴っている。ぼぉっとしてるから墜とされる。悲しいけどこれ戦争なのよね。

 

一仕事やり終えたとばかりに軽くため息をつき、口角を歪める。

ちらりと、モニターに映るトリナの顔を見る。 彼女もまた、似たようなふてぶてしい顔を浮かべていた。

長いこと組んでいるから同じような行動をとる。汚い、流石トリナ汚い。

 

「先輩のせいですからね。わたしがこうなったの…」

 

なんか神妙な顔をしてるけど。君、割りと最初から素質あったよ。

 

「責任、とってくださいね」

 

使いどころ間違ってない?その台詞。

 

と、じゃれあっていると、

 

「行くよ!ネコのん、マチちゃん!」

 

いち早くユイユイが行動に移る。普段はアホの子だが、咄嗟の事態でのリカバリーは早い。今も二人を促して攻撃を開始している。

 

木々の合間を駆けながら、ユイユイのモビルサブレがビームを撃ち込んで行く。 漸く我に帰ったドムが打ち返すが、巨大な木が遮蔽物となり有効打を与えられない。

 

「マチもいっくよー」

 

と、金剛カー君に乗った小町ガンダムが樹の上から攻撃を始める。器用にバランスをとり、危なげなく撃ち続けている。

 

ユイユイを狙えばリマチが、リマチを狙えばユイユイが仕掛けてくる。巧みに位置を変えながら、代わる代わる仕掛け追い詰めていく様は、狩を見ているようである。

 

だが、犬や猫ばかり気にしてていいのか?森には怖ーい熊さんも出るぞ。

 

「くらいなさい!」

 

後ろからネコノのパンダッガイさんが距離を詰める。鋭く伸びた爪がそのままドムを貫いた。

腹に穴を開けながらも、まだ消える様子はない。このままではブレイクデカールを使われるーーー

 

しかし、やらせわせんぞ!!とばかりに、上からリマチが、横からユイユイが飛び掛かる。地面へとひき倒し止めとばかりに、牙で、爪でめった刺しにする。

 

いかん…ミューディーの最期を思い出した……

 

哀れな獲物は、絶叫を響かせながら機能停止。ポリゴンとなり消えていった。

 

トラウマにならなきゃいいけど……

 

「あとは貴方だけよ」

 

と、ネコノは黙りを決め込んでいた兄貴とやらに言放つ。やつらがやられている間でも、MSを出す気配はなかった。すると奴は、

 

「ふふふふふ………」

 

と、顔をうつむかせたまま不気味に笑い出す。

 

「何がおかしいのかしら」

 

訝しげにネコノが問いかける。

 

「ふふふふふ……ハハハハハハ………」

 

段々と勢いを増してくる笑い声。この笑い方、どこか聞き覚えがあるーーー

 

「退避しろ!」「ハッハッハッハッハッハーーーーーーーー!!!!」

 

声をあげると同時に、爆発が広がる。

 

「うっわ…目がチカチカします」「一体なんなのかしら」「うぅ…頭うったぁ……」「危なかったよー」

 

……どうやら皆無事のようだ。

 

爆心地を睨み付ける。そこにはブレイクデカールを使用したのか、紫色のエフェクトが立ち上っている。

 

その中心に奴はいた。肥大化した肩より伸びる副腕。ガンダムの顔のような下半身。そして何よりも、その身を包む禍々しいオーラーーー

 

「デビルガンダム…」

 

ガンダムの姿をした化物と名高い機体がいた。

 

全身の突起から触手を伸ばし、あらゆる方向へと向ける。 先端のガンダムヘッドの口腔からビームが照射される。あれだけ雄大に聳え立っていた木も、強化されたビームには耐えられないのか意図も簡単に吹き飛んでいった。厳かな空気に包まれていた森が瞬く間に焼けていった。

 

「ハハハハーーーーーーー!!リア充は世界諸とも滅びろーーーーーーーーーーー!!!!」

 

本家の兄さん張りに高笑いを上げつつも、何か悲しいことを叫んでいる。阿呆なことを言ってるが、しっちゃかめっちゃかにばら蒔かれるビームは脅威である。直撃をくらえば、一溜りもない。

 

奴の攻撃をしのぎながらも、ダメ押しとばかりに反撃をするが、たいした効果はない。当たったとしても、DG細胞の効果で修復されてしまう。

 

「ひどい……」

 

蹂躙されていく森を前に、トリナが悲痛な声を漏らす。デビルガンダムのいる一角は、既に焦土と化していた。

 

…ったく、そんな顔をするんじゃねーよ。

 

「何時までもこうしてたってジリ貧だ。さっさと仕留めるぞ」

 

さも自信があるかのように答える。

 

「しとめるたって… お兄ちゃん、どーすんの?」

「こういった輩の攻略方法は二つある。高火力で一気に焼くか、弱点をピンポイントで衝くか」

 

不安そうに問いかけてきたリマチにそう答える。

 

「それだと、前者は現実的ではないわ」

 

と、ネコノが答える。バスターライフルやサテライトキャノンぐらいの火力があれば可能だが、生憎とこのフォースにはない。それにそんな攻撃をすれば、余波で森が消し飛ぶ。それでは意味がない。

 

「でも、あんなかいじゅーみたいなのに弱点なんかあんの?」

「コックピットを潰す。パイロットがいなけりゃ鉄屑も同然だ」

 

原典でもそうやって倒してたからな。デビルガンダムを止めるためとはいえ、兄ごと討つ。いかん、思い出したら泣けてきた。

 

カッシュ兄弟の最期のやり取りを思い出し感涙していると、女性陣は気持ちが悪いとばかり見ていた。「お兄ちゃん気持ち悪い」違う涙が出てきた。

 

「大丈夫ですか、先輩?」

 

確かに、ここまでビームをばら蒔かれれば、隠れて狙撃するのは難しい。隠れて近づくにも、無数のガンダムヘッドで見付けられるのが関の山だろう。

 

 

 

ーーー普通ならば、だが。

 

これでもワールドランカーである。流石に最上位ランカーとは比べ物にはならないが、それでも相応の腕は持ち合わせているつもりだ。

 

「任せろ。我に策あり、だ」

と、不敵な笑みを浮かべて答えてやる。そんな俺を見て、「似合ってませんよ」へにょりと相好を崩した。

 

俺の策には若干ながら仕込みが必要である。確実性を上げるために、彼女たちには援護を頼んだ。やつの目を逸らすように、四方からビームが飛ぶ。

 

それを合図に機体を疾走らせる。

 

先ずは、粒子撹乱ミサイル。なるべく高い位置を狙い放つ。迎撃しようとガンダムヘッドを向けるが、トリナたちからの援護射撃により阻まれる。

 

ミサイルは空中で炸裂。辺り一面にスモークと粒子をばらまいた。

 

「第1段階完了」

 

ミラージュコロイドシステムを選択する。起動に伴いコロイド粒子が放出される。しかし、機体の透明化はしない。

 

「第2段階完了」

 

これで準備は整った。メインバーニアを全開にふかし、一気にデビルガンダムへと詰め寄る。狙いは奴のコックピット。

 

だが、そんな狙いなど素人でもお見通しである。砲口が俺へと向けられる。

 

狂ったかの様に吐き出されるビーム。援護により僅かだが、数を減らしている。今はそれだけでもありがたい。

 

神経を尖らせ荒れ狂う光の奔流を躱し前へと進む。数十秒程の攻防であるが、俺には遥かに長く感じている。逸る気持ちを抑えつけ、ただその瞬間を待つ。

 

業を煮やしたか、両肩の副腕から特大の粒子弾が放たれるーーーこの瞬間を待っていたんだーっ!

 

ビームが当たる刹那、俺の機体が揺らいだ。まるで幻かの様に消えて行く。

本来、ミラージュコロイドステルスとは、光学迷彩により姿を見えなくするだけであり、MS自体ははそこにいる。端から見れば跡形もなく消し飛んだ様に見えるだろう。現にフォースメンバーからも悲鳴が上がる。

 

目の前でうろちょろしていた蝿が消えたからか、奴は別の標的に目を付ける。

 

「ーーーさせるかよ」

 

呟くと同時にゆらりと姿を表す。場所はデビルガンダムのコックピットの真下。奴からすれば、幽霊でも見た気分だろう。

 

こちらへと手を伸ばすが、今さら慌てても遅い。手にしたシグルダガー、突き刺すことに特化はさたそれを、コックピットへ突き立てる。

 

少しの抵抗の後に、クリアグリーンの刃は装甲を貫いた。激しく降り注いでいたビームの雨が止む。少しの沈黙の後に、機体から爆発が起きる。やがてポリゴンになり消えていった。

 

 

デビルガンダムが消えてもしばらくは呆けていたが、

 

「「「「やったーーーーーーーー!!」」」」

 

と、歓声が上がる。リマチとユイユイは手を取り合い喜び、ネコノですら淡い笑みを浮かべている。笑顔で駆け寄ってくるトリナに、機体をサムズアップさせ呟く。

 

あぁ、やっぱお前は、笑っているほうがいいーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーバッチリ皆に聞かれていた。

 

リマチは「お兄ちゃんやりますなぁ」とニヤニヤしながら囃し立てる。あとでしばく。 ユイユイもきゃーきゃー言いながら手に持ったネコノをぱしぱし叩いている。かわいそうだからやめてあげなよ。迷惑そうな顔をしたネコノは、何をしてるのかしらとばかりに睨んでくる。ほんと、ごめんなさい。

 

言われた本人のトリナは、頬に手を当て赤くなりながらも、時折にへらと相好を崩している。なにそれかわいい。

 

 

と、現実逃避気味に眺めていたが、だんだんと羞恥心が戻ってくる。

 

つーか、何やってんだよ俺… あんなのが許されるのはイケメンだけだ。俺だぞ、俺!俺が言っても気持ち悪いだけだ。何が、お前は笑ってるほうがいい、っだ!あ…思い出したら死にたくなってきた… うぁぁぁ!死にたい!死にたいよぉぉぉぉ!コックピットから出たくないよぉぉぉぉぉぉ!ばかじゃねぇの!ばかじゃねぇの!ぶぁぁぁか!!!!

 

 

はぁ……死にたい………

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

羞恥心に悶えコックピットにこもっていたらリマチに引き摺りだされ、フォースネストへと戻ってきた。

いまだかつてないほど超ご機嫌なトリナは、満面の笑みを浮かべ俺に引っ付いて座っている。近い近い近い温かい柔らかいーーー

 

「そんで、お兄ちゃんは何をやったのさ」

 

若干白けた目をしながらリマチは尋ねてきた。お前も一緒になって散々騒いでただろ。

 

「必殺技を使ったんだ」

「必殺技?」

 

聞き覚えがないからか、ユイユイははてなと首を傾げる。

 

「ダイバー固有の技のことね。Cランクから覚えるのだったかしら」

 

流石はネコペディアさんである。

 

「あぁ、俺の場合は、擬似的に00の量子化を引き起こすものだ」

 

粒子撹乱ミサイルによりばら蒔かれたGN粒子と、ミラージュコロイドの粒子操作が合わさったと言うべきか。

面倒な準備はあるが、数秒間存在があやふやになる。00の量子化により、ミラージュコロイドテレポートが真の意味で成功したといえる技術。俺のステルス性が昇華された必殺技である。

 

「なんかすっごく地味」

「や、実際にやられてみると、かなりえげつないですよ。地味ですけど」

「確かに、いるのにいないという特性は厄介ね。地味だけれども」

「まるでお兄ちゃんみたいだね。地味だけど」

 

「君たち、地味地味言いすぎだからね」

 

便利なんだよ、これ。地味だけど。あ、自分で言っちゃった。

 

「トリナさんも必殺技を持っているのかしら」

 

ネコノがトリナに問い掛ける。

 

「ありますよー。先輩と違って派手なのが」

 

然り気無くdisらないで。いい加減泣くよ。

トリナの必殺技は、超高速で突っ込んで、すれ違い様に爆撃を叩き込んで行くものである。すり抜けてポーズを決めると、背後でド派手な連鎖爆発が起きる、居合い抜きみたいな技である。端から見るとチョーカッコいい。

 

「いいなー。あたしもカッコいい必殺技覚えたいなー」

「まぁ、こればかりは普段の積み重ねで決まるからな」

 

例え地味でも愛着は湧いてくる、筈だ。必殺技習得に燃える彼女たちにそう送る。

 

 

 

 

 

 

 

 

余談だが、その後無事習得した3人の必殺技はどれも派手なエフェクトが伴うものだった。

 

 

ははっ、泣けてきた……




オリジナル必殺技

技名:ファントムレイド

八幡の必殺技。
ばら蒔かれたGN粒子を、ミラージュコロイドの粒子操作で制御をし、機体の存在自体をあやふやにする。 00の量子化により、ミラージュコロイドテレポートが真の意味で発動したといえる技。
この技自体にはダメージを与える効果はない。八幡はこれを利用して一気に懐に飛び込み、シグルダガーを突き立てることで必殺の一撃へと昇華している。

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