あの日見た景色 ~Be My Idol~   作:小早川 リッパー

2 / 2
ゆっくりゆっくり投稿していきたいと思います。
ネタは考えてるんですけどなかなか執筆できない・・・寒いからね仕方ないね


あ、あらすじはないです


第1話「歩き始めた運命」

~数日前~ 

 

 

 

窓から射す光は赤く、夕方ということを示していた。

 

 ここはレッスンルーム。765プロダクションの所有する劇場の中にある。

 

アイドル達が日夜公演に向けてレッスンをしている。

 

「はぁ・・・つ、疲れたわぁ・・・」

 

「おつかれ莉緒ちゃん、最近すごいレッスン頑張ってるわね」

 

「おつかれ歌織ちゃん~、あらドリンクありがと♪」

 

 ドリンクを受け取った莉緒はレッスンルームの端に座る。隣に歌織と呼ばれた女性が座る。

 

 彼女は桜守歌織。百瀬莉緒と同時期に765プロダクションに入ったアイドルで

 

なおかつ同い年のため二人が一緒にいることは多い。

 

「ねえ莉緒ちゃん?最近頑張ってるみたいだけど大丈夫?」

 

「えぇ、大丈夫よ。ありがとねっ」

 

 そう言って彼女は笑う。しかし歌織にはそれが作り笑いということが

 

すぐ分かったが、あえて何も言わなかった。

 

「じゃあそろそろ私は営業があるから・・・莉緒ちゃん、あんまり無理しちゃだよ?」

 

「大丈夫よ、ドリンクありがとね~」

 

 歌織はその場から去る。その表情は曇っていた。ドアを開けると歌織と同身長程の女性がいた。

 

「ごきげんよう、歌織さん」

 

「あら千鶴ちゃん、お仕事終わったの?」

 

 このセレブリティに溢れる女性は二階堂千鶴。歌織や莉緒よりも2歳下のアイドル。

 

二人からよく飲みに連れてかれている。

 

「あちらには莉緒さんがいらっしゃいますわね・・・最近根を詰めすぎてるようで心配ですわ」

 

「うん・・・どうしちゃったのかしら、聞いても何も教えてくれないの」

 

「このみさんとか知っているのではないでしょうか?」

 

「そうね・・・かもしれないわ・・・ってやだ、ごめんなさい千鶴ちゃん。私この後営業があったの」

 

「それはいけませんわ、足を止めさせてしまい申し訳ございません」

 

 そういって歌織は急ぎ足で営業に行った。

 

「さて・・・そろそろ出てきても良いのではなくて?プロデューサー?」

 

 千鶴が廊下の曲がり角の部分を見るとそこにはプロデューサーがいた。

 

「何か莉緒さんに用事でも?」

 

「あるっちゃあるんだが、それはまた後日で。莉緒の様子を見に来たんだよ。

 

あいつ最近頑張ってるからな、飲みにでも誘おうかなって。千鶴さんも来る?」

 

「いえ、わたくしは遠慮しておきますわ」

 

「・・・やっぱり千鶴さんには居酒屋なんかには合わないか・・・ごめん」

 

「え、えぇそうですわね・・・おーっほっほっほっ・・・ゲホッ、ゲホッ・・・では失礼いたしますわ」

 

そう言って千鶴は帰っていった。あたりは先ほどよりも暗くなっていた。

 

 




次はもう少し早く投稿したいですね・・・頑張ります

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。