高嶺の華と路傍の花   作:山本イツキ

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久々に大暴れかまします。


第38輪 秋明菊〜淡い思い〜

 新学期始まって早々、オレたち花咲川高校が向かった先は京都。

 そう、オレたち修学旅行当日を迎えたのだ。

 大学受験を間近に控え、時期があまりにも遅いと感じざるを得ない状況だが、京都にさえしてしまえばもう関係ない。

 生徒たちの目には、普段見ることのない景色が映っているのだから。

 

 

 「以上で注意事項の説明を終わります。各班固まって、迷惑のかからないように心がけてください」

 

 

 せんせーからの挨拶も終わり、事前に組んだ班で人が固まる。

 オレが組んだ奴らはもちろん、アイツらだ。

 

 

 「月島くんは目立つからすぐ見つけられて助かるわ」

 

 「背も大きいからね」

 

 「こう言う時に限っては、ですけど」

 

 「褒めてんだが、貶してんだか」

 

 

 京都に来ても変わらぬ毒舌。

 しかし、その表情はどこか童心のように楽しみに満ちている見えた。

 

 

 「まずはどこか回るんだ?」

 

 「清水寺だよ」

 

 「バスの時間も迫ってるので急ぎましょう」

 

 

 氷川は早足でバス停へと向かい、オレたちも後を追う。

 その最中、白鷺はオレの横に並んで耳打ちするような声で話す。

 

 

 「社長がよく認めたわよね」

 

 「ああ。意外にも、すんなり受け入れたぞ」

 

 

 話は数日前に遡る。

 今回の修学旅行について初めは行かない方向で話は進んでいたそうだが、社長が待ったをかけた。

 

 

 『あの二人はあくまでも学生。その自由を奪う権利は我々にはない』

 

 

 その一言で合議は決着。

 特例という形でオレたちはこの行事に参加することになった。

 これはオレだけが知ることだが、たとえ京都だろうと親父の息のかかった奴らが周囲を常に監視しているという。

 だが、これだけの人混みだ。

 まずこの3人に気づかれることはないだろうが、常に見られて親父に逐一報告されてるとすると迂闊な発言もできやしない。

 揉め事のひとつとて起こすわけにはいかないな。

 

 

 「大人に、学生に、外国人……………やはりここは観光の名所といったところでしょうか」

 

 

 バスの窓から映るその光景に氷川が呟く。

 

 

 「私たち以外にも修学旅行生がいるんだね」

 

 「関西人は血の気の多い奴が大量らしいから、気をつけることだな」

 

 「一番気をつけなければならないのは月島くんじゃないのかしら?」

 

 

 白鷺はそう言い悪戯に笑みを浮かべる。

 

 

 「安心しろ。オレから喧嘩をふっかけることはない」

 

 「面倒ごとに巻き込まれるのはゴメンですよ」

 

 「オレだってゴメンだ」

 

 「でも、奏くんって本当に優しくなったよね」

 

 「あっ?どういう意味だ?」

 

 「へ、変な意味じゃないんだよ?ただ、昔はもっと争いごとを好んでいたように見えたから…………」

 

 

 オレは決して喧嘩や殴り合いが大好きな戦闘狂ではない。

 ただ、暴力こそが他人を屈服できる最高の手段であることはよく知っている。

 どれだけ言葉を並べようが、頭に血が上った奴らはそれを聞き入れようとはしない。

 仲裁に入ったところで結局は手足が出ることになり、結果争いごとが起きるわけだ。

 身についた腕力(パワー)俊敏性(アジリティ)も、そういった中で培われた代物だと言える。

 

 

 「まあ、騒がしいのは嫌いじゃないぜ?」

 

 「やっぱり……………」

 

 「月島くん、もし暴れるような事があれば容赦なく捕縛しますからね」

 

 「おいおい、怖いこと言うじゃねぇか」

 

 

 まさかとは思うがこの旅行中ですらあの首輪を持ってきたとでも言うつもりなのか?

 いや、この女ならやりかねない危うさがあるのは身に染みて理解している。

 オレだって学習はするからな。

 

 

 

 「あと10分もしないうちに到着しそうです」

 

 

 氷川が時計を見てそう告げる。

 

 

 「ふふふ、楽しみだね♪」

 

 「ええ。素敵な思い出を作りましょう」

 

 

 和やかな雰囲気に包まれ、バスは清水寺へと向かう。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 清水寺に最も近いバス停で降りたのはいいものの、ここから徒歩で向かわなくてはならない。

 およそ10分ほどの距離。

 完全な坂道だからか、時間以上に長く感じることになるだろう。

 

 

 「歴史を感じる街並みね」

 

 「ええ。非常に趣があります」

 

 「白鷺と氷川(オマエら)はこういうの好きそうだもんな」

 

 「古くは首都であった平安京は日本の政治・文化の中心だったそうです。応仁の乱や禁門の変などの戦乱や伏見稲荷大社や清水寺といった寺社仏閣も有名ですね。それから──────」

 

 「歴史の授業はもういいから。とっとと行こうぜ」

 

 

 長くなりそうだからと話を切り、坂を登る。

 しかしその道中、やはりバカな奴は現れるもので…………。

 

 

 「キミたちかわいいやん!高校生?」

 

 「そうですけど」

 

 「修学旅行できたんかな?どうや?今から美味しい餡蜜がある店行くんやけど一緒に行かへん?」

 

 「え、えっと…………ふえぇ……………」

 

 「ごめんなさい。私たち、今から清水寺に行くんです」

 

 「清水寺か!ほな、良い穴場があるから教えたるわ!一緒に行こ!」

 

 

 全然食い下がる気配がない関西人のナンパ野郎。

 そばにいた氷川に耳打ちするように問いかける。

 

 

 「アレは "敵" として認識していいんだな?」

 

 「穏便に済ませてください。ただし、()()()()()()()()

 

 「了解(イエスマーム)

 

 

 氷川から条件付きでGOサインが出た。

 オレは絡まれている二人を助けるべく間に割って入る。

 

 

 「待たせたなぁ、二人とも」

 

 「奏くん!」

 

 「あぁ〜?なんや我ぇ!どこぞの馬の骨がでしゃばってくんなや!!」

 

 

 声を荒げるチャラ男。

 

 

 「氷川も心配していたからな。ほらっ、さっさと行くぞ」

 

 「う、うん」

 

 「そうしましょう」

 

 

 まるで相手にしないと言わんばかりに二人を氷川の元へ逃す。

 オレの一連の行動にチャラ男はとうとうブチ切れた。

 

 

 「おいテメェ…………」

 

 

 肩を掴まれるや否や、右頬をグーで殴られる。

 大した威力ではなかったが口の中が切れたようで、溜まった血を吐き出す。

 

 

 「いきなり殴りかかってくるとは…………やはり噂は本当だったか」

 

 

 なんてことを口を拭いながら呟いていると、殴ってきた男がオレの胸ぐらを掴み上げ鋭い眼光で睨み、再度拳を振るう。

 まばらだった人だかりも、今はオレたちに注目が集まっていた。

 

 

 「なに邪魔してくれとんのじゃコラッ!あんまわしのこと舐めとったらいてまうぞ!」

 

 

 関東人は関西人を怖いという印象があるようだが、人を威圧するようなこの口振りからきているんだろう。

 だが、オレにはそんなもの通用しない。

 おちょくるようにニカっと笑ってみせると、男はさらにオレを殴った。

 

 

 「奏くん!」

 

 「ダメよ花音!」

 

 

 止めに入ろうとする松原を白鷺は止める。

 そうだ、それでいい。

 オマエたちはあくまで部外者。

 これはオレの問題なんだからな。

 

 

 「ヘラヘラしよって…………ぶち殺したる!!」

 

 

 男は再度拳を振り上げ、顔面めがけて振り下ろすがオレは額でその拳を受け止める。

 

 

 「…………おいっ、あんま調子に乗るんじゃねぇぞ」

 

 

 先ほどまでの笑顔とは一転、真顔で男にそう告げる。

 

 

 「殺す殺すって連呼するんじゃねェよ。安っぽく聞こえちまう」

 

 「なんやと……………!」

 

 「オマエはオレに三発も拳を入れたんだ。もちろんその報復を受ける覚悟もあるわけだよな?」

 

 「はぁ?なにを言って──────」

 

 

 拳に当てられた拳を掴み、相手の肘に向かって膝蹴りをし鈍い音と共に90度折り曲げる。

 

「ぎゃああああああ!!」

 

 

 悲鳴をあげる男の顔面を掴み、コンクリの地面へとめり込ませた。

 顔の半分以上は埋まり、ピクピクと小さく痙攣するだけで男の悲鳴は止まった。

 

 

 「……………やっべ、やりすぎた……………」

 

 

 その直後、端で一部始終を見ていた氷川に視線を向ける。

 奴は額に手を当てやれやれと言った感じでため息をついていた。

 

 数分もしたら救急車が到着し、男は病院へと搬送されオレは警察から事情聴取をされることとなった。

 実はこの男、数々の女性を襲う強姦魔だったらしく、警察も足取りを追っていたらしい。

 しかし、やり過ぎだと注意を受けオレはすぐに解放された。

 

 

 「全く、あなたという人は……………!」

 

 

 眉間に皺を寄せ氷川。

 どう見てもご立腹だ。

 

 

 「やっぱ一方的にやられるのは好かん。どうせバレるだろうが、担任にチクるなり何なり好きにしろ」

 

 

 投げやりにそう答えるが、止めたのは白鷺だった。

 

 

 「状況が状況だけに仕方なかったんじゃないかしら?ねえ、花音?」

 

 「う、うん。奏くんはなにも悪くないよ!」

 

 「松原さん、彼に一切非がないわけじゃないんですよ?」

 

 「そ、それもそうだね…………」

 

 

 松原の天然ボケで場が和む。

 できることならこの噂が広まり、ちょっかいをかけてくる奴がいなくなればいいんだけどな。

 

 

…………………

 

 

…………

 

 

 

 「ったく、これで何度目だ?」

 

 

 呆れるようにそう呟く。

 流石の氷川も、手の施しようがないとばかりにため息をついた。

 

 

 「月島くんが離れた途端、ああなってしまうんですから」

 

 

 あの後、清水寺に産寧坂、伏見稲荷大社と回ったんだが、絡んでくる輩は後を立たなかった。

 しかも、松原たち女子3人組が孤立している時に限りだ。

 皆、修学旅行で浮かれているのか、それともただ単に発情しているだけなのか。

 しかもそういう奴らに限って短気でオレが介入すると皆怒って殴りかかろうとする。

 そんな奴らをちぎっては投げ、殴り飛ばしては追い払い、その数は有に30を越した。

 

 こうも絡んでくると、狙ってやられているのではないかと勘繰ってしまう。

 

 

 「今日はもう疲れた。とっとと風呂に入って寝る」

 

 「そうですね。もう時間も遅いですし、ホテルへ向かいましょうか」

 

 

 時計の針は18時を示していた。

 幸いなことに、ホテルは目と鼻の先の距離にありすぐにたどり着いた。

 京都ということもあり、和の印象が強いこのホテル。

 いや、旅館と言うべきか。

 中に入れば、ゲームコーナーなどの娯楽施設に加え土産屋も非常に充実していたし、何より晩飯も超絶美味かった。

 さすがは金持ち学校。いいとこ選択しやがる。

 

 そして何よりも気に入ったのが、男子生徒のみ許された広い個室だ。

 

 

 「はぁ、つっかれたぁ……………」

 

 

 真っ先にベットへとダイブし、肩の力を抜く。

 女子生徒に対し圧倒的に人数が少ない男子生徒は、日々の学校生活でそれなりのストレスを抱えている。

 その褒美と言わんばかりの大盤振る舞いだ。

 

 

 「それにしても、京都にまで来て喧嘩三昧とは驚きだ」

 

 

 誰もいない部屋でそう呟く。

 ここ最近は大人しくしていたつもりだったが、根っこはなにも変わっちゃいない。

 殴られた瞬間から、オレの喧嘩スイッチはONとなるのだ。

 改善しようとはしているが、長年染み付いたクセは簡単に拭うことができない。

 力加減は上手くなったはずなんだけどな。

 

 

 「風呂に入らなくちゃだが…………めんどくせぇ、なぁ……………」

 

 

 オレは瞳を閉じ夢の世界へと足を踏み入れた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 目が覚める頃にはすでに夜中を迎えていた。

 眠い目を擦り、廊下へと出る。

 入浴時間は定められておらず、いつでも入っていいシステムになっていたのだが時間によっては男女入るところが逆になっていることがあると聞く。

 看板をちゃんと確かめてから入るようにと告げられたが、そんなヘマをする奴が果たしているのだろうか。

 いや、わざと間違える変態がいるのは違いないが……………。

 

 しばらく歩くと浴場まで辿り着き、まだ入浴が可能なことを確認する。

 

 

 「男は……………左か」

 

 

 看板に従い、暖簾をくぐる。

 明かりはついていたが人の気配は全くなく、貸切なようだ。

 服を脱ぎ扉を開けると幾つもの風呂が設置されていて、さらにはサウナまであるという何とも豪華な作りをしていた。

 

 かけ湯をしてから一番近くにあった露天風呂へと向かっていたその時だった。

 

 

 「……………えっ?」

 

 「……………はっ?」

 

 

 いるはずのない人と真っ正面から向き合う。

 それも最悪なことに、相手はオレのよく知る人物だった。

 

 

 「か、奏………………くん……………?」

 

 

 顔を赤らめ、目をグルグルと困惑させる松原。

 

 

 「何でオマエがここに……………」

 

 

 看板は確かに男風呂だったはずだ。

 なのになぜコイツがここにいるのか、答えはすぐに見つかった。

 

 

 「松原、オマエが来るときここは女風呂だったのか?」

 

 「う………………うん………………」

 

 

 先ほど、時間で男女の風呂が入れ替わると言ったがオレたちはその最悪のタイミングで入浴していたらしい。

 

 

 「わ、わたし………………」

 

 

 背を向け体を隠す松原。

 当然の恥じらいと言えよう。

 女風呂とわかっていたらタオルは持って行くはずないのだからな。

 

 

 「悪気はない。今すぐここを出れば誰にも見つからないだろう」

 

 

 そう促すも、松原は動かない。

 潤んだ瞳でオレを見上げ、小さく呟く。

 

 

 「奏くんなら………………いいよ」

 

 「はあ?」

 

 「私、二人でお話ししたいなって思ってたの……………だから………」

 

 「話したいって、オマエなぁ……………」

 

 

 松原の言いたいことはよくわかったが、ここで話すようなことなのか?

 下手すればオレとは別の男性客に裸を見られる危険性だってあるのに。

 のぼせて判断力が鈍ったか?

 

 

 「今日、守ってくれたし……………背中、流すよ?」

 

 

 何とも突拍子もない提案だ。

 天然なのか、本気なのか。

 オレには奴の思考が読めない。

 

 

 「松原がそこまで言うなら…………受けよう」

 

 

 どうやら、疲れ切ったオレの脳内とまともな判断ができないようだ。

 適当な風呂椅子に腰を下ろし、松原に背を預ける。

 

 

 「じゃあ、お湯かけるね」

 

 

 適度な温度のシャワーがオレの体を濡らす。

 裸の男女がこんなことしてるなんて、はたからみればソー◯と勘違いさせるだろう。

 もうこれ以上顔見知りとは出会いたくないもんだ。

 

 

 「背中、大きいね」

 

 

 松原はそう呟き、小さな手を背中に当てる。

 

 

 「男だからな」

 

 「それに、すごい筋肉…………。わあ、硬いんだね」

 

 「……………おい、洗ってくれるんじゃなかったのか?」

 

 「ああ!ごめんね!」

 

 

 目を瞑るオレの視界にはなにも映っていない。

 わかるのは、松原の声と小さな手の感触だけだ。

 

 

 「オマエ、男の裸は見慣れているのか?」

 

 「えっと……………弟が、いるから」

 

 「なるほどな。通りで落ち着いている訳だ」

 

 「だ、だからって……………恥ずかしくて、死んじゃいそうだよ……………」

 

 「ならここまでしなくてもいいのによぉ」

 

 「でも、奏くんには本当に感謝しているから……………いつも、私たちを助けてくれるのに、私はなにもしてあげられない」

 

 「今こうして背中を流してもらってるわけだからちゃんと恩は返してもらっているぞ」

 

 

 オレが望んだことでは決してないが。

 

 

 「奏くんは、本当に優しいね」

 

 

 微笑むような声でそう口にする。

 

 

 「だから─────千聖ちゃんも好きになったのかな?」

 

 「知っていたのか」

 

 「うん。夏祭りの時、千聖ちゃんから聞いたの。奏くんのことが好き。だから告白したって」

 

 「それで、何で答えたんだ?」

 

 「相談になるよって言ったよ」

 

 「なるほど。オマエらしい回答だ」

 

 「なんで千聖ちゃんの告白に返事をしないの?」

 

 

 二人きりで話したいと言っていたが、本命はこれのようだ。

 オレはありのままの事実を話す。

 

 

 「白鷺の気持ちは知っている。だが、オレは今の関係を壊したくないとも考えてる」

 

 「どういうこと?」

 

 「白鷺の告白にYESでもNOでも答えれば白鷺はおろか、氷川や松原との関係にも影響する。今の良好な関係を自ら壊したくないんだ」

 

 「奏くん…………」

 

 「まあ、そう言うとき声はいいが、悪くいえば、女の気持ちに応えられない根性無し(チキン)野郎ってだけなのかもしれないけどな」

 

 「そんなことないよ。奏くんは、なにも悪くないんだよ」

 

 「オマエはオレに対してはとことん甘いな。氷川なら罵倒の一つや二つ出てもおかしくないんだがな」

 

 

 ケラケラと笑っていると、松原は身体を洗っていた手を止め、オレの耳にそっと手を添える。

 

 

 「私も────────だよ」

 

 

 松原の声は完全に遮られた。

 

 

 「なんだ?何て言ったんだ?」

 

 

 そう問いかけるも、松原からの返事はない。

 そのままシャワーを浴びせ泡を一通り落とし切ると、ようやく声を発した。

 

 

 「こんな感じでどうかな?」

 

 「あ、ああ。サンキューな」

 

 「どういたしまして♪」

 

 「もう用は済んだんだ。さっさと身体乾かしてここから出たほうがいい」

 

 「そ、そうだね!それじゃあ、おやすみなさい!」

 

 「ああ」

 

 

 小走りで松原は去る。

 足音が完全になくなったと同時に、オレはその場から立ち上がり湯船へと浸かる。

 

 

 「アイツ、本当は痴女なのか?」

 

 

 白鷺や氷川がこの場にいたらビンタされるであろう失言をかます。

 だが今回ばかりはアイツが悪い。

 とっとと浴場から出ていけばいいものを………。

 

 

 「………………」

 

 湯気の立ち上る上部を見上げる。

 今オレの脳裏に浮かんでいるのはさっきの松原の話した『私も────────だよ』という言葉。

 

 

 「…………聞こえてんだよ。バカ野郎」

 




作者の性癖を晒してしまった……………

でも、R18的な行為には至ってないからセーフ?


まあ、アウトっちゃあアウトか(パ◯ダ先輩ボイス)
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