ありふれたクラスは世界最凶!【完結】   作:灰色の空

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クラスメイト+α奮闘戦です。


風舞 炎帝 血騎士

 

「うわぁ~何かすっごい数だね」

 

 思わず呆れと感心の両方の声が出てきてしまうのを誰が咎めようか。眼下に広がる魔物の数々、もはや数えるのが馬鹿らしくなってきた。

 

 

 斎藤、中野の両名は光輝の号令のもと直ぐにハイリヒ王国上空まで飛んできたのだ。時間帯は夜、暗闇で少々見えにくい視界ではあるが王都を蹂躙しようとする魔物の数々はそれでもくっきりと姿を現していた。

 

「ウジャウジャとまぁ、まるでゴキブリだな」

 

 同じく呆れたような声を出す中野。その声に恐怖感は無くむしろこういった荒事に手馴れている雰囲気さえあった。

 

「空から強襲した方が手っ取り早いかな?」

 

「止めとけ、天之河が言った通り向かった所で邪魔になる。それに」

 

 視界を正面に向けた中野が見ているその場には空を飛ぶ魔物の数数。西洋の竜だろうか、翼と鱗、そして口から洩れる火が実に幻想的だ。

 

「天之河の感は当たったようだな」

 

 たとえ魔法がある世界と言えども空からの攻撃には対処は難しいのだろうか、そう考えたからこそ空を飛ぶ魔物…ワイバーンの数は多かったのだ。

 

「あれ、魔物だけじゃないよね。騎手もいる」

 

 しかも空に居るのはワイバーンだけでは無かった。比較的装飾が施されたワイバーンのその背に魔人族が乗っているのだ。魔人族の周りには無数のワイバーン、まるで群れの長みたいだった。

 

「恐らく騎手がそれぞれの小隊長って所だろ。となると」

 

「騎手付きを先に倒した方がいいって事?メンドイから全部倒しちゃえばいいんじゃないの?」

 

 例え指揮系統を乱したとしても空に魔物が居る時点で脅威であることに変わりはない。なら全てを叩きのめすまでだ

 

「…ま、その方が早いか。ってうん?」

 

 苦笑した中野は呆れる様にして空の魔物たちを見る、しかし今度は何か訝しそうに平原、ハイリヒ王国の前に広がっているなだらかな草原に目を移した。暗闇で流石に斎藤には視認できなかったが中野には何かが見えているらしかった。

 

「あーそりゃ後釜もあるよな…」

 

「どうしたの?」

 

「ワリィ、ここはお前に頼んでもいいか」

 

「へ!?」

 

 突然の提案に驚けば何やら眉根を寄せてため息をつく中野。

 

「チッと野暮用が出来た。お前ならアレ位平気だろ」

 

「そりゃ、平気だけど…」

 

 2人なので別行動をして早々に空にいる魔物を減らして地上の援護に行こうかと思ったが、どうやらそう問屋が卸さないようだ。中野もどうやら提案を取り下げる気はなさそうであり、一人で相手をしなければいかない。

 

「うん、わかったよ。僕がアレの相手するから中野は先行ってて」

 

「助かる」

 

 そう一言だけ呟くとそのままはるか上空にあっという間に飛んでいく中野。足にロケット噴射の要領で炎を出しているが一体どういう使い方なのか。

 

「アレ絶対火術師の力じゃなさそうだよね…」

 

 自分とは違う事件の謎めいた友人。聞けばどうせはぐらかせられるだろうと思い聞かなかったが一体何者なのであろうか。

 

「まぁいいや。僕は僕の事をやらないと」

 

 深呼吸を一回、そして吹き荒れる風を自分の周囲にまとい、一気に加速する。

 

 

 

「うん?アレは一体…何だっ!?」

 

 魔人族がそれを認識したのと周りにいたワイバーンが崩れ落ちて行ったのはほぼ同時だった。

 

 正体不明の人影、認識できたのはそれだけで後は只の突風。それだけで周囲にいたワイバーン五匹が首を落され滑落して行ったのだ。

 

「へぇ~竜の首って思ったよりも柔らかいんだね」

 

「な、なんだ貴様は!?」

 

 場の状況とは似合わない呑気な声、其処に目を向ければ空に佇む一人の少年。魔人族が驚愕するのも無理は無かった。なにせ古今東西人は空を飛べないのだから。

 

「僕?只の高校生だよ、ちょっとおかしな力を身に着けただけの」

 

 その言葉と共に翳した手から突風が吹き荒れる。普通の人間ではありえない力。すぐに人間族に呼び出された勇者の仲間だと判断し魔法を使う。例えどんな敵が来ようとも戦う意思は折れないのだ。

 

「おのれ!地に落ちよ異端者めが!」

 

「危ないなぁ、そんな出鱈目に撃っちゃ当たる物も当たらないよ~」

 

 攻撃した風の魔法はかすり傷負わせる事無く一瞬で霧散し、やはり変わらない呑気な声を聴いた瞬間、体に浮遊感を感じた。自分の乗っていた灰竜の首が飛んでいったからだ

 

「ちゃんと事故保険に入っているよね?それじゃバイバ~イ」

 

 にこやかに笑う少年の顔。すぐにそれは見えなくなり、流れる景色の後背中からの強い衝撃と共に魔人族は地面に叩き落されたのだった。

 

 

 

 

「これでもまだ一人か…」

 

 魔人族が見えなくなったのを確認して溜息を一つ。やったことは只すれ違いざまに魔物の首を切り落としただけだ。相手が驚いて居る内に対応できたからよかったモノの次はこう上手く行くとは限らない。

 

 何せ相手は生粋の軍人、こちらは只強力な力が使えるだけの高校生なのだから

 

「くたばれ異端者!」

「良くも我らの同胞を!」

 

「うわっと!?もうやってきたの!?」

 

 そんな事を考えていたせいか、突如魔人族の集団に囲まれてしまった。幸いにも魔法の攻撃ばかりなので風に反られて火の玉や風の刃はどこかへ飛んでいく。斎藤が空を飛んでいる以上風が防護壁となっているのだ。

 

「お返しだよっ!」

 

 一気にギアを上げ敵に近づく。相手が反応できないスピードで一気に近づきすれ違いざまに首を刎ねる。

 

「何!?ま、待てっうわった」

 

「空を飛べなきゃ地面に落ちる。まぁ丈夫だし死なないよね」

 

 狙ったのは魔人族では無く空を飛ぶ原因である灰色の竜の首だった。当たり前と言うか首を飛ばせばそのまま魔物は力尽きる訳で魔人族は落下していく。空から落ちれば地球であれば命の保証はないがここはトータス。人の頑丈さは地球の比ではないのだ。

 

「クソッ!総員陣形を取れ!こいつただものではないぞ!」

 

「今更?でもまぁこの空は僕の物だからね、承知しないよっ!」

 

 数は多く、自分一人の孤立無援だ。だがそれでめげるつもりはない、空を飛べる自分しか出来ない事をするために。斎藤は風を纏い空を駆けるのだった

 

 

 

 

 

 

 

「あの程度なら斎藤でも問題ない」

 

 斎藤一人にハイリヒ上空を任せてしまったがあの位の魔族の実力なら問題は無いだろう。少々てこずったとしても時間が掛かるぐらいでありおよそすべての攻撃は斎藤をとらえられることはないだろう

 

 ほんの少しの斎藤と魔人族との戦いからそう判断した中野。魔人族が魔物と魔法だよりだという事を自分の目で確かめてからの判断をしたのだ。

 

(それよりも俺は…まずは明かりか)

 

 ハイリヒ王都上空。そこで近藤は大きな火の玉を作り出す。それはまるで灼熱の太陽の様。照らされるハイリヒ王国にわずかとはいえ明かりがともされる

 

(コレで明かりは良し。後は頼んだぜ皆?)

 

 地上にいる者達の事を考えれば多少の気が引けるのは事実。魔物が町中に流れ込んでおり騎士と魔物の混戦状態の所がいくつかあるからだ。

 

 クラスメイト達はいくら能力が強くても精神は高校生、いざ実戦になっても心が挫ければすぐにお荷物となるのだ。中野はその事をよく知っている。

 何人ものオーヴァードが力を過信し散っていったのをこの目で見ているからだ。同時に力におぼれていくもの達も。

 

 だが中野はあえて手を貸すことはしない。自分自身口下手な所もあるが、選択をしたのは彼ら自身なのだ。ならその心を信じてみるのもまた一つだと中野は考えたのだ。

 

「まぁ危なくなったら誰かが手を出すだろう、なんか見ている奴もいるし」

 

 オマケに誰かがジッとこちらを見ているような感覚さえある。敵意や悪意はないが観察をされているのは間違いがないだろう。

 

(邪魔をしなければ問題は無いがな。さて俺は俺の仕事をするか)

 

 湧き出る炎を使い、ハイリヒ上空を抜け、平原の方に出る。その眼下の光景を見てやはり自分の感は当たっていたのだと悟る

 

 

 

 眼下の平原には数えきれないほどの魔物が集結していたのだ。一万を越えもはや数や種別を数えるのも億劫になるほどだ

 

(東京ドーム何個分だありゃ…つかその数を真っ向から相手しているアイツ等も何なんだ?)

 

 余りの数に溜息が出ると同時に、何故その数が王都まで雪崩れ込んで来ないのか把握する。

 

 波をかき分けるようにして魔物と戦っている人が居たのだ。その数は二名。お互い距離が離れているので恐らく別々にこの数を察知して切り込んでいったのだろう

 

「あれは…メルドか」

 

 そのうちの1人は騎士団長メルド・ロギンスだった。一体いつから戦っていたのか鎧は血と肉片だらけになりもはや赤黒く染まっている。手に持っている大剣は魔物の肉片が巻き付いて異様の一言だった。

 

(流石は騎士団長?…いやいや普通じゃねぇな。あっちの奴も)

 

 残るもう一人、メルドとは遠く離れている場所で戦う金髪の青年だった。遠目での確認だが普通の革鎧を着ている冒険者風の青年だった。…振るう剣で竜巻を起こしていなければだが。

 

 それはアーティファクトだろうか、片刃の鉈を振るう青年の斬撃により次々と直線状の魔物が両断されていくのだ。一度振るう刃で直線状にいたに十匹の魔物がバラバラになっていく。それを続けていくものだから一人で血の雨を降らせているという状況だった。

 

(この世界ヤベェな)

 

 圧倒的な力を持つ二人の奮闘にこの世界の非常識さを覚えつつ、中野は火の塊となって魔物の集団に突撃した。着地と共に大火力の炎を纏う『災厄の炎』を展開させ周りの魔物を消し炭にする

 

「はっ 随分と燃えるゴミだな」

 

 たったそれだけで数秒前までは生きていた魔物が灰も残さず消滅したのを鼻で笑うと同時に魔物の集団へ『焦熱の弾丸』で炎を撃ち放つ。

 

「グギャァ!!??」

 

 炎を浴び体を溶解させていく魔物、本来なら炎を浴びても魔耐が高いため火傷跡一つ残らない皮膚が溶けていくのだ。

 

 初めて感じた死への恐怖と肉が溶けていくという激痛。混乱と恐怖の中、死に物狂いで炎を吐き出す。しかし中野はそんな炎を浴びても微動だにすらしなかった

 

「あん?何だこの哀れな炎は?炎ってのはこう使うんだよ!」

 

『インフェルノ』地獄のごとき業火によって魔物は逃げる間もなく炎に包まれ焼けつくされてしまった。後に残るのは地面の焦げ跡のみ。

 

「は、はは。どいつもこいつも不甲斐ない。俺はゴミ焼却炉じゃねーんだぞ」

 

 中野が繰り出す火が魔物に付着し、燃え上がらせその燃え上がった火がまた別の魔物に飛び火する。ほんの数分で周囲一帯の魔物が火だるまになっていく。中野の火がこの世界でありふれている魔力で出来た火では無くレネゲイドの力による炎である以上消すことが出来ないのだ。

 

 グギャァァ!!

 ギィ…ギギッ…

 

(良いなコレ…昔を思い出す)

 

 炎に包まれ絶命の叫びをあげながら、命を燃やしていく生き物。それは山の火事の様で、ありし日の昔日の光景だった。

 

『炎神の怒り』『終末の炎』『紅蓮の衣』

 

 自身に火を纏い内部から熱を発し炎そのものへと変化していく。手の指先から炎へと変質し徐々に人型の炎へと。

 

 それはまるで『生きている炎』そのものだった。…彼の故郷の狂信者たちが呼び出そうとし、又彼がオーヴァードとして目覚めるきっかけとなった旧支配者へと変貌していくようだった。

 

「んじゃあ…精々抗ってくれよ?全力でな!」

 

 炎の人型が口角を上げる。それは全てを燃やしつくほどの熱量をもって内なる炎を解放させていくのだった。 

  

 

 

  

 

 

 

 ある一族があった。平凡な人よりも高い能力を持つその一族は解放者と呼ばれる者達と親交がある一族だった。一族は解放者たちによって知らされた真実…信仰されるエヒトが偽神であり人を弄ぶ愉快犯であることを知ったのだった。

 

 

 善良で正義感を持ち合わせていた一族は解放者たちと共に神と戦う事を選択した。人として、そして強者としての責務だった。

 

 

 だが一族と解放者たちは神によって敗れる事となった。惨敗であり神に近づく事すらできない徹底的な敗北だった。

 

 

 敗北した解放者たちは反逆者と呼ばれるようになったが一族はそう呼ばれることは無かった。解放者たちの努力によって神の目を欺いたからだった。

 

 解放者たちの努力のお陰で守られて生き延びた一族は友たちを守る事も出来ず、神を倒すことのできない自分たちのか弱い力を呪った。故に強くなる方法を探した。

 

 人として出来る事はすべてやった。魔法を研究し人体の鍛錬を入念に繰り返した。技能を磨き上げ、何度も血反吐の吐く修練をした。

 

 

 だが、それでも神には勝てない。そう断言してしまうほど神との実力の差は大きかったのだ。

 

『我らは如何すればいいのだ?どうすればあの偽神を討ち滅ぼせるのだ?』

 

 一族は必死で考えた。戦力をもっと増やす?駄目だ犠牲が増えるだけだ。修練を続ける?駄目だ限界がある。社会に訴える?駄目だ人の生活に根付いてしまっている。

 

 それもこれもと考えたが神を倒すための策が思いつかない、何より力が足りない。何もかもが足りなかった

 

 鬱屈した思いを抱えながらも一族は考え考え考えて……突拍子もない事を思いついた

 

『魔物のあの固有魔法を取り入れるのはどうだろうか』

 

 即ち魔物を食らうという方法だった。普通に考えれば劇物を口に入れるという手段、自殺行為でしかなかった。だがそんな突拍子もない事を考えてしまうほど神との実力差は明確で手段は何も残されてはいなかった。

 

 始めに魔物の血を一滴、飲み込んだ。すぐに激痛にのたうち回る事になった。魔石という特殊な体内器を持ち、魔力を直接身体に巡らせて驚異的な身体能力を発揮するのが魔物なのだ。魔石を持たない人間にはその体内に循環する魔力が毒となり内側から壊していくものなのだ。

 

 激痛に悶えしながら、ありったけの回復薬と治癒魔法を使い必死に痛みに耐える。数日間続いた激痛が引いた時体に力が張るのを感じたのだ。

 

『成功した…これで強くなれる。これならば人の限界を超えることが出来るのだ!』

 

 今は少量だ。しかし時間をかけじっくりと取り込んでいけばあの神に届き得るだけの力を得ることが出来るかもしれない。無謀で無茶で無計画な即ち魔物の肉を取り込むという人としての禁忌が始まったのだ

 

 そうして、解放者たちが忘れ去られるというほどの永い永い時間をかけ、一族は魔物の肉を取り込むことを子孫代々続けてきた結果…

 

 

 

「どうしたぁ!?俺はまだまだ喰えるぞ!」

 

 口に含んでいた新鮮な魔石を飲み込みメルドは吠えた。周囲の魔物が怖気づくやら向かってくるやら様々な反応を見せる中、メルドは魔物の反応を待たずに特注の大剣を振りかぶり突撃した。

 

 結界が壊れたのを感じ取った瞬間、メルドは平原に大多数の魔物がやってきた事を元来の感で感じ取ったのだ。

 

『万を超える軍勢を留めるには自分が行くしかない』 

 

 指揮系統を副長のホセに丸投げし、以前変な女が露店で売り出していた誰も扱えるものが無いという触れ込みの眉唾大剣『アザンチウム』を手に取りたった一人で魔物の群れに飛び込んだのだ。

 

 力任せに大剣を振るえばそれだけで魔物が肉片となって飛んでいく。単純で圧倒的な暴力が数の不利を無理矢理消し飛ばしていくのだ。

 

「さっさと魔石をよこしやがれ!この畜生共が!」

 

 肉片となった魔物の死骸から魔石を取り上げ口に放り込んではまた魔物に飛びかかる。次は生きている魔物から無理矢理魔石を引きずり出す。

 強硬な皮膚を持つ魔物と言えどもメルドの暴力の前には只の捕食されるだけの生き物でしかなく、抉り込んだ腕が魔物の魔石を引き吊り出す。

 

「マズいなオイ!テメェら畜産動物にも劣る愚図じゃねぇか!」

 

 魔石を摂取するたびにメルドの顔面及び体中に赤黒い線が走る。血の様に赤黒い光を放つそれはメルドが咆哮すれば更なる力をメルドに引き出すのだ。

 

 以前柏木と会話した時メルドはどうしても勝たなければいけない相手が居たときどうするかを聞いたことがある。メルドの答えはこれだった。

 

『誰もが考えないような馬鹿な事をする』

 

 実際には誰もが実践しようと思わない事なのだ。何せ命を削る様な事普通は考えないし思わない。どこからどう考えたって愚かでしかないからだ。

 

 だがメルドの先祖は思いついてしまい実行に移してしまった。そして結果を得て子孫に代々伝わらせてしまったのだ。

 

(つくづく脳筋な一族だな)

 

 メルドは自嘲する。馬鹿な事を思いついてしまった先祖とその意思を脈々と受け継いできた一族とその事に誇りを持ってしまった自分を。

 

 神と戦うためだけに受け継がれてきた力はメルドの代で完全に覚醒してしまったのだ。故にメルドは解放者たちの遺志を継ぐ者(部下達)を密かに集め、来たるべき時を待っていたのだ。

 

(エヒトは姿を現さんか…まぁいい、ひとまずはこれが終わってからだ)

 

 戦うべき相手であるはずの神はまだ姿を現さない。どうせこの戦場をどこかで鑑賞しているのだろう。だがそれは構わない。

 

 神を殺すために磨かれた力を国と人を守るために使うのだ、先祖も納得するだろう。

 

「オイオイオイ!テメェら只の人間一匹も殺せねぇのかよ!それでも魔物かよ!相手してやるからさっさと死力を尽くして掛かって来い!」   

 

 人を守る騎士団長。その意思と信念は騎士の鑑と鳴れども、魔物を食らい雄たけびをあげ命を無慈悲に食らいつくその姿はまるで化け物の様であった。  

 

 

 

 

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