深夜に起きた魔人族の襲撃。それはこれまで長い間王都を守ってきた堅牢な結界を打ち壊し怒涛の進撃で攻めてきた魔人族の優位になる筈だった。
しかし召喚されてきた異世界の少年たちの奮闘により、侵攻は思わぬ形で止まってしまっていた。
空から襲い掛かる筈だった奇襲は斎藤によって無効化され、平原で待機していた後詰めの魔物は三人の猛者によって逆に蹂躙をされていたのだ。
坂上、永山両名が壊れた城壁付近で暴れ回ったおかげで王都に入ってくる魔物は制限されてしまい、野村と辻が作り出したゴーレムたちが町中に散らばり騎士達や兵士達を援護し始めたので、魔人族にとっての一大決戦は思わぬ形で塞がれてしまっていたのだ。
「グァァァアア!!」
しかし、例えどんなに防衛しようとも、つけ入る隙間は存在してしまう。坂上、永山の両名が殺戮を行ない野村のゴーレムがせき止めて騎士たちが奮闘しようにも、どうしても町中に蔓延した魔物全てを始末することは出来なかったのだ。
数十匹の魔物が目指すのは人間族の本拠地である王城だった。そこが人間族の急所であり、魔人族の勝利するために最終戦で攻め落とす場所だった。魔物達は魔人族によってその場所を攻める様に支配されていたのだ。
数々の障害を乗り越え、遂に王城が見えてきた、目の前にある広場を越え城門を突破すれば後は王城の中で殺戮を行うのみ。
魔物たちは我先にと、ピチャピチャと足元の水を跳ね飛ばしながら一直線に進む。
その時だった。
「…こうなると思った」
ややダウナーな声が広場に響いた時、目標まであと少しという中で魔物たちは足を止めてしまった。
言いや止めざるを得なかったのだ。
「グギャァァアア!?」
「ギィィ!?」
足元から鋭い痛みが走ったからだ。慌てて自らの足を見ればそこには引き裂かれズタズタとなった自分の足があった。攻撃の気配は無かったのに突然の負傷に悲鳴を上げる魔物たちに声は只淡々と語りかける。
「いくらアイツらが強くても取りこぼしってのは出てくる。…戦えない人間が魔物と出会ったらそこでそいつは終わりだ」
声はどこか淡白で薄ら寒い冷ややかさを含んでいた。足が無くなったことでもがき苦しむ魔物に近寄る事は無く淡々と言葉を紡ぐのは…近藤礼一だった。
「天之河、確かに女子を守るのは男の役目だ。だがな、
人を守ること頼んできたクラスメイトに肩をすくめる近藤。確かに光輝の言ってることは尤もだが、しかして近藤もまた戦える人間の一人なのだ。
やるべき事をやるのなら近藤は水のあるこの広場で敵を待ち構えているのが役目だと判断したのだ。
「ギュォォォ」
「…うん?ああ、放っておいて悪かったな。じゃあ死ね」
言葉はあっさりとそして一切の慈悲もなく。近藤が告げると突如として噴水が吹き上がる。突然吹き上がった噴水はしぶきをあげ水をまき散らしていくが、変化が起きた。
「グギャ!?」
飛沫の一つ一つが魔物に飛んでいくのだ。それはまるで水の弾丸。圧縮された水が当たったかのように魔物たちにいくつもの風穴を開け魔物たちを殲滅していくのだ。
そして役目を終えた弾丸は…ただの液体へと戻っていった。
「……何なんだよコレ」
顔を歪め悪態をつく。降りかかる噴水の水を拭う事もなく、倒れ伏した魔物を見て、自らの手を見た。そこにあるのはいつもと変わらない手。
それなのに果たして流れている血は自分のものなのだろうか
ギィィイイ!!
ウォォオロオロロ!!
咆哮が聞こえてくる、この広場一帯に広がる水の範囲に魔物が入り込んだことが液体を通じて近藤に知らせてくる。ハッと我に返り迎撃の用意をする。
今自分の得体のしれない力に惑わされている場合ではない。
「ああはいはい、やってやりますよクソッたれ!」
吐き捨てる様な悪態をつき、噴水から流れる水の形を変える。弾丸状にするのではなく、今度は鋭く細長い鋭利な槍の様に。
「投げ槍の技能はないんだがなっ!」
叫び声をあげ水で出来た槍を丁度向かってきた魔物に向かって射出する。撃ちだされた槍は数匹の魔物に命中し魔物の強靭な皮膚を突き破り体を貫いて不格好な串刺し状にする。
「はぁ…数だけは揃えられるから…数撃ちゃまぁ当たるかな」
向かってきた魔物を防げたことで大きく息を吐く。弾丸状の時とは比べて槍の数は少なくそこまで数を揃えられないが、元より液体で出来た槍。多少の時間はかかるがいくらでも補充ができる。
(ほんと…俺は一体どうなってるんだ?)
悪夢から目覚め、死にたくないと叫んだあの時から自身の力が変質をしたように思う。天職は槍術師、槍や長柄の武器を扱うのが上手いただそれだけの天職のはずだったのに、いつの間にこんな曲芸染みた力を身に着けてしまったのだろうか。
一応水魔法の適正はあった。しかしだからと言って本職でもないくせにこんな芸当ができるのはよくよく考えれば余りにも異質でおかしな話だった。
ピチャンピチャン
「またかよ…檜山は何やってんだ」
また聞こえてきた魔物の足音。迎撃の準備をしながらも遊撃をこなしているはずの友人の愚痴を一つ吐く。
檜山が要ればこの異質な力の相談できるのだが、居ないものは仕方ない。
「まぁいいや。…死ぬのも死なせるのも俺は御免だしな」
何にせよあの悪夢の様に死ぬのはまっぴらごめんだ。死なないために近藤は異質な力を利用するのだった。
王都は広い。当たり前の話だが商業地区に住民区、工場地帯に農耕など、城下町であるがゆえに様々な施設がある。となればそこに人が集まるのは実に当然で、発展を繰り広げ都市となるのだ。
「一つ、二つ、三つ」
路地を駆けまわり発見した魔物をすれ違いざまに首を落す。死骸をいちいち確認するつもりはない。一撃確殺、それが檜山の流儀だからだ。
(……やっぱねぇな)
幾つもの路地を駆けまわり、魔物を撃退するうちに疑問に思う点が出てきたのだ。尤もこの戦い全てが檜山からすれば異質なものでしかないが。
「おま゛えぇ! おま゛えぇざえいなきゃ、がおりはぁ、おでのぉ!」
「……?」
何度目かの路地を回り目についた魔物を切り殺した後か何かふと何かデジャブを感じ足を止めてしまった。辺りにあるのは路地裏特有の汚さと濁ったような湿った空気が流れている。
「…ここは」
何の変哲もない路地裏。それなのに壁の一角、血も肉片も付着していないその片隅に目が釘付けになる。
「きざまぁのせいでぇ!」
「あ」
「ころじてやるぅ! ぜっだいに、おま゛えだけはぁ!」
怨嗟と憎悪の声をあげ復讐を誓い、しかし結局は左腕を失くし絶望の表情を浮かべた誰かの死体、逃げて逃げて、結局何も出来ず誰にも看取られなかった、哀れな骸。
「………はぁ」
それが何なのかを思い出した檜山は大きなため息をついた。この世界に来てから溜まってきた違和感を腹の底から何もかもを吐き出す深い溜息だった。
「
出てきたのは諦観と苦笑の入り混じった吐息のような呟きだった。両手に持っていた錬成師南雲ハジメが作った剣を力なくおろす。
「ったく、コレはアレか?俺への嫌がらせか?」
今この現状で魔物の処理をしないのはマズかったが、野村が作ったであろうチョロチョロと動くゴーレム達を遠くで見かけたので今現在自分が何もしなくても問題ないと思ったのだ。
「なぁ、そうは思わないか?」
魔物の撃退よりも優先することがある。そう思った檜山は何処を見るまでもなく問いかけた。
……自分と同じように魔物を殺しまわっていたクラスメイトに。
「…何の話かな?」
「とぼけんなよ。お前、ある程度はこの世界のこと知ってたんだろ」
後ろから聞こえてくる声は可憐な少女の声。しかしそれが偽りであることを檜山は知っていた。本性は自分が思うよりずっと腹黒いクラスの中で一番の可愛いと思う少女。
「…なんでそう思うの」
「イシュタルの糞爺がこの世界のことを話していた時、お前だけ驚いていなかっただろ」
「…よく見ていたね」
「惚れていたからな」
皮肉気に返答すると相手は押し黙ったままになった。もっとも檜山にとってはどうでも良かった、否定しないという事さえわかれば。
「まるで出来の悪い三文小説だ。俺達を呼び出した奴は一体何が目的なんだろうな」
「エヒトの事?」
自分達を召還したと思われていた創造神エヒト。人間族が勝つまでは自分達を日本へ返さないという事になっている愉快犯。だが檜山はそのエヒトを鼻で嗤った。
「ちげぇよ、
創造神エヒトはもういない。驚くべき言葉だが想像通り相手は驚きはしない。逆に真意を図る様に訪ねてきた。
「…何を知ってるの」
「………」
何から話せばいいのか、思い返そうとすると檜山自身頭の中が支離滅裂になる。だから記憶と情報の整理をする様に順番に話し始める事にした、一つ一つ、まるで他人の記録を覗き込んだような自分の記憶を
「最初に違和感を持ったのはあの橋、ベヒモスの時だ。あの時俺はあのベヒモスの野郎に風魔法を当てようとした。あの糞野郎にビビらせられたのがムカついたからな」
思い返すのは始まりのあの時、調子に乗っていた自分のプライドをたやすくへし折った忌々しい魔物との戦い。あの時間違いなく自分は適性のあった風魔法を放つつもりだった。それなのに…
「でも貴方が放ったのは火球で…その火球はハジメ君に当たった」
一瞬首筋が泡立った。相手の殺意が漏れたのだろう。自分よりはるかに技量がある相手だと関心と畏怖と同時にそんな女に惚れられてしまっている南雲ハジメに哀れみを感じながらも 続ける
「あの時、誰かの声が聞こえた。まるで俺がアイツを攻撃するのを笑うかのような…グランツ鉱石を取った時にもだ」
くすくすと笑う声だった。まるで舞台上の劇を楽しんでいるかのような無邪気な声だった。
「そっからだ、この世界、いや俺自身の記憶に妙に違和感が付き纏った。誰かの記憶と混ざり合ったような…そんな違和感」
まるで一度体験したことをもう一度なぞる様な…デジャブと呼ぶには生々しく、自分の記憶と呼ぶには妙にあやふやな、そんな違和感。
「礼一の奴が言ってた。悪夢を見たって」
「近藤君?どんな夢?」
「裏切者のクラスメイトに殺されるっていう奴だ」
やはりこんな会話をしても相手から驚くような気配は微塵も感じられない。どうせ誰かも何が起きていたのかも知ってるのだろう。
「今と同じ時間帯に騎士団に呼び出されて切られて、混乱して居る内に裏切者に刺されて死んだ。…この世界では起こり得なかった事だ」
知ってる記憶では裏切者のせいで騎士団が壊滅しておりクラスメイト達はロクに行動などできなかった。幸運というにはいささか異質だが檜山の知っているクラスメイト達は強さも内面もまるで違うのでそんな事は起きてすらいないが
「同じ人間同じ場所、それなのに違うところが幾つもある。鏡の様に同じでも映った側が俺たちだとは限らない。なぁお前は本当の事を知っているんだろ?」
そう言って振り返る。後ろにいた人物は微笑を浮かべていた、その手に不釣り会いな血と肉片にまみれた大剣を持つ自分が心底惚れて好きだった少女。
「そうだろ、白崎?」
檜山のその言葉に白崎香織は何も答えない、ただ薄く笑っているだけだ。
「斎藤はあんな呑気な阿保じゃなかった。中野は転校生ですらない。近藤は…まぁ能力以外は変わんねぇとしても、天之河はもっと気に入らない奴だった。坂上は只の脳筋だ。全く同じ人間、それなのに性格どころか中身がまるで違う」
そして俺も、と呟く。それぞれが情報として知ってる世界とは違ってまるで違う人間になっていたのだ、寧ろ違いすぎてガワだけが一緒の別人レベルだ。
「俺はもっと馬鹿だった、お前に惚れているだけで何も行動せずただ南雲の奴に嫉妬しているだけのそんな馬鹿だった」
だからあの事件は本来なら故意的に引き起こすものだったのだろう、それが自分の性格が違うから誰かの干渉を受けた
「誰が俺に干渉してきた?エヒト?アレは違う、アイツの人形がこの王都にはどこにも存在しなかった。アレはこんな状況になっても干渉しない筈がない。だからアイツは違う」
エヒトの使徒を名乗る銀髪の美女、それがこの王都のどこにもいなかったのだ。記憶では裏切者である自分たちに干渉してきたため事件を引き起こすことが出来たがここでは影も形も居なかった。
檜山はエヒトの詳細を知らないがそれでもこの異常事態に干渉をしないような神では無かったはずだ。今この場にあの銀の美女が居ない以上エヒトはいないと考えていた。
「…分からねぇことばかりだ。知らない自分の記憶にエヒトじゃねぇ誰か。オマケにあっちじゃいなかった柏木もだ」
肩をすくめる、どうせ言った所で白崎は全てを答えてくれるわけじゃないだろう。それでも自分だけが感じるこの違和感を誰かに言いたかった
「…まぁそうだね、確かに違うところがあるよね」
だが檜山の考えとは違って香織は口を開いた。両手に持つ大剣をまるで元から無かったかのように一瞬で消してしまうと、檜山と同じように肩をすくめた
「貴方が言ってる様に皆性格がどこか違う。ハジメ君はもっと駄目駄目な人だったし光輝君はもっと子供で、恵理ちゃんは色々と手遅れだった。雫ちゃんはあんなに弱い子じゃなかったもん」
淡々とクラスメイトのことを話す香織はどこか淡白な物を感じた。記憶ではもっと感情の起伏があると思ったがこの世界に来てからは随分と淡白でそれで冷酷なように見えた。
「特に柏木君なんていなかった。存在すらなかった。ハジメ君には友達どころか親友なんて誰一人いなかった」
「誰も?」
「そう、誰にも興味を持とうともしない可哀想な男の子」
(……ヒデェ)
意外と意外なハジメと柏木に関しての香織の酷評にある種の憐れみを抱く檜山。いくらなんでも存在しないだとか友達零のボッチだとかは言いすぎではないのかと思ったが口を挟むのは止めた。
今まで淡々としていた香織に変化が起きたからだ。
「でもね、それの何が問題なのかな?」
目がドロリと濁った様なそんな目を香織はしていた。
「皆変わっておかしくなったけど、それの何が不満なの?檜山君はあっちの方が良かった?只々私に執着しかせずに体よく使われていたあっちの方が良かった?」
怒りが混じっているのではないか、そんな言い方だった。やはり香織もあちらの世界の事を知っているのだろう、それにしては随分と事情を知り過ぎている様な気もするが。
兎も角香織に言われたことに対する返答は決まっていた。視線を
「なぁ白崎。ここがどこか知ってるか?」
「汚い路地裏」
歯も着せず率直な香織の物言いに苦笑が出てくる。だがそれでよかった。そのストレートな言い方が実に清々しい
「ははっヒデェ事と言うな。そうだ、このクッソ汚ねぇ路地裏で…俺は死んだんだ」
自分ではない自分の記憶を思い出す。白髪の化け物にゴミの様に投げ捨てられ、その先で魔物に襲われ必死になって抵抗し逃げたことを
「自業自得だ。どんな死に方をしようとそれだけは間違いはねぇ。俺は馬鹿でどうしようもない愚図だった」
左腕を食いちぎられ、手にしていた刃物を取りこぼし、それでも生にしがみつこうと逃げ回り…そしてこの場所で大勢の魔物に体の隅々を生きたまま貪られて死んだ。まるで踊り食いだと自嘲する。
「そんな汚い路地裏で死んだ俺が、ここでは何の因果かお前とこうやって魔物を殺してこの町の人間を守ろうとしている」
死んだ近藤や何も出来なかったクラスメイト達も同じように人を守るために行動しいてる。
「それでいいじゃねぇか。確かにアレは俺だが、俺はアレじゃない、だから俺はここで良い」
「…紛い物の世界でも?」
「ハッ それがどうした」
何も出来なかった者達が誰かのために動いた方がよっぽどいい、たとえそれが偽りだとしてもあちらの世界が本当だとしても、檜山はこちらの世界でよかった。
「俺はここが良い。アイツらと馬鹿をやって粋がることが出来る…ここが良いんだ」
友人が居て馬鹿なクラスメイトが居て、アホみたいな事情に巻き込まれている、それが悪くないと思ったのだ。
「ふふっ」
そんな檜山の独白に香織は珍しく笑った。今まで見せた淡白な笑みでは無く年頃の少女が浮かべる噴き出し方だった
「あんだよ」
「ううん、檜山君カッコよくなったね」
「あ?」
「これも柏木君たちのお陰かな?」
一人でウンウン頷いている香織を見てると何やら顔に熱が溜まって来たような気がするのだ。急に先ほどの言葉が恥ずかしくなり照れて舌打ちをしてしまう
「チッ 何笑ってんだよ」
「いいね、少年だね。うんうんやっぱり男の子はこうじゃないと」
何やら微笑ましい顔をする香織に檜山の顔の熱はどんどん上昇する。だから言葉にもトゲが出てくる。尤も香織には全く聞かなさそうではあるが
「おい、いい加減にしねぇとまた刺すぞ。今度は全力で」
「それはやだな。私刺されるならハジメ君に身体の奥まで何度も刺されたいな♡」
嬉しそうにくねくねとする香織に檜山は盛大な溜息を吐いた。百年の恋が一気に冷めたような気分だった。もうこれは自分の知っている白崎香織ではない、頭がピンク色で執着心が人一倍強い只の変態だ。
「はぁ。 おいもう行くぞ。さっさと死人が出ねぇうちに片を付けないと」
「あ、それについては問題ないよ。私が再生魔法の魔法陣で…っとこれはオフレコだった」
(やっぱりコイツかよ…)
檜山が感じていた違和感、それは路地裏や通りを見てもあるはずの人の遺体が無かったのだ。いくら騎士団が優秀とは言え家屋が壊され人死にがあってもおかしくなかったのだ。
しかし檜山が路地裏や通りを駆け巡っても人の遺体は見つけられなかったのだ、だからこそ違和感を覚えていたのだがどうやら香織が何かをしたらしい。
「あと、さっき檜山君が気にしていた事だけど」
「言うのかよ…」
「柏木君は私の
(訳分かんねぇよ…ほぼ答えになってねぇじゃねぇか…)
嘘は言ってないらしいが檜山には何の事だかさっぱりだ。分かる事と言えば黒幕という存在を香織は知っていてそいつの目的が想定通り娯楽目的だという事か。
「さて、それじゃ行こう檜山君。私たちはあくまでも裏方だけど誰かを助けてはいけないって言われていないからさ」
「へーへー それじゃ一丁やりますか」
こうして元好きだった少女と行動を共する事となった檜山は香織の強さが飛びぬけていることを改めて知り増々溜息が多くなっていったのだった…
知ってる人だけが知ってる話
知らなかったら意味不な話