やはり伝説の餓狼達が俺の師匠なのは間違っているだろうか。   作:佐世保の中年ライダー

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折角ストリートファイターシリーズもクロスさせたので、過去のストーリーもSNKサイドとクロスさせようと思います。


リングの上とリングの下で。

 

 材木座とJrとの闘いの幕は、互いに飛び道具の撃ち合いから始められた。

 Jrがその親父さんより伝授されたであろう、打ち下ろす様に拳を振るい発生させる暴風の如き「メテオショット」とかって春日野先生が放浪の格闘家、永遠の求道者と呼ばれるリュウさんに憧れ身に付け、そして材木座に伝授した「波動拳」だ。

 その二つの飛び道具はリングでぶつかり合い轟音を立てて、若干の余韻を残し消え去った。

 その事態をリンク上の二人は経過観察をする様な事無く次の動作に移るが、リングサイドに陣取る俺達ってか正確には御老体二人はなんだが。

 

 「なっ……波動拳じゃと…!?」

 

 「うむ、あの少年確かに波動拳と言いましたぞ十平衛殿!」

 

 おおっ、やっぱり全米格闘王だったケン・マスターズさんが使っている技だけあってご隠居や十平衛先生も知っていたのか。

 俺も去年リュウさんと手合わせして食らったんだよな、ガードの上からでもすげぇ体力削られたっけな。

 っと、それは置いて、波動拳に何だか衝撃を受けている御二方に俺はそれに付いて話してみる事にした。

 

 「やっぱご隠居も十平衛先生もご存知だったんすね波動拳、あのケン・マスターズさんも使っていた技ですしね、それを春日野先生が材木座に伝授したんすよあれ。」

 

 俺としては御二方が『うむ』とでも呟いてから何かしらのコメントが頂ける物だとおもっていたんだが、その予想はどうにも外れてしまった様だ。

 坂崎のご隠居も十平衛先生も俺の言葉を聞き、少しその表情が苦い物に変わっていたからだ、いや厳密には俺の言葉では無いのかもだが。

 リングサイドで話をする俺達を他所にに飛び道具の撃ち合いから始まった二人の闘いはやがて近接打撃戦となり、ビシビシと肉を打つ鈍い音が響く。

 そんな白熱するリングの上の二人を他所に坂崎のご隠居は春日野先生へと向けて質問を発した。

 

 「お嬢さん、春日野先生でしたな、つかぬ事を聞くがもしや貴殿とあの材木座少年はあの流派の、轟鉄殿と剛拳殿の流派に連なる者なのであろうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 此処で少しリング上の二人の闘いに目を向けてみよう、設定や昔語りも必要な要素ではあるけど折角闘っている奴等が居るんだからそちらも進めないとな、そこの君メタいとか言わないでね。

 ああっとそうだな、展開は取り敢えず波動拳とメテオショットが相殺された段階からとしよう。

 

 「Shitッ!」

 

 「ぬぅッ!?」

 

 波動拳とメテオショットが相殺されていまい二人は忌々しげに呟くが、早急に気持ちを切り替え次のアクションへと移行する、即ち。

 

 「フン、シャアーッ!」

 

 「ぬぉーっ!!」

 

 構えを戻して相手の方へと互いに突進する、近接での打撃戦を選択した様だ。

 身長185CmのJrと178Cmの材木座、この位の体格差だけならば然程のハンデとはなら無いだろうが、アメリカ人のJrは身体的な作りとしてやはり日本人よりも手脚が長い、対して材木座は極端な短足だとか腕のリーチが短いって訳では無いが若干短いって感じだな。

 と言う事はどうなるか、それはイコール二人の打撃の射程距離に反映されるって事だ。

 

 「フンッ、シッ、シッ、シュッ!」

 

 だから、材木座が自分の射程に入ったと判断したJrが先ずは牽制を兼ねての軽いがスピードを重視したミドルキックを連打、これは言わばパンチでは無く蹴りによるジャブのようなノリだろう、そんな物だから多分Jr自身これにはダメージを期待してはいないだろうし、よしんば与えられたらラッキー位の感覚か。

 そして空きあらば其処から怒涛の連撃に持ち込もうって展開を狙ってるのかも知れない、いや多分そうだろう。

 『誰だってそーするおれもそーする、By形兆の兄貴。』だな。

 

 「何のっ!」

 

 自分を鼓舞するかの様にそう口にしながら材木座は、その攻撃を的確に捌く。

 ガードで以ってサイドへのスウェーを駆使してそしてブロッキングでと持てる技術と身体能力を駆使して、Jrにクリーンヒットを与えない。

 

 「やるな、材木座君……。」

 

 「ええ、防御技術はかなりのレベルにある様ね彼。」

 

 「ふうん、やっぱアレかな痛いのが嫌で臆病だから当てられない様にって気持ちが強いんじゃないの、あの太っちょの兄ちゃん。」

 

 左腕を腹部あたりに添え、その左腕に右肘を付き右手を顎に当てて唸るアンディ兄ちゃんと、それを受けて材木座の技術に高評価を下す舞姉ちゃんと、両手を背に回してちょっと生意気にも若干材木座にディスりを入れて私見を述べる北斗丸の不知火流一派。

 てか北斗丸よ、それじゃ材木座が何処ぞのVRMMOアニメの主役の可愛い娘みたいだから表現を変えなさい。

 

 アンディ兄ちゃんや舞姉ちゃんが評価する様に材木座はハッキリ言って防御技術だけじゃ無く、その潜在能力もかなりの物だと俺は思っている。

 春日野先生と出会う前は北斗丸が言う様にリアルファイトじゃ、その臆病さが如実に現れまともに闘えないって欠点があったし、それ故実戦経験の不足から普段の組み手でも少し追い込まれたら攻めや反撃がワンパターン化してしまうからそれを読まれて迎撃されるんだよ。

 

 「シャーッ、シッシッシッ!」

 

 攻め手を変えてのJrの左ジャブの連打、これもまた材木座はパーリングで弾きダメージを受けていない。

 

 「やるナ、ファッツ!だがボウギョばかりじゃ最後はツミだッゼ!」

 

 材木座の防御技術の高さを素直に賞するJrだが、同時に攻め切れない現状に忌々しさも感じているだろう事がその声から伝わる。

 

 「この状況、Jrにはきついかも知れないな、彼のスタイルが父親譲りならば彼の本領は豪快に攻める事にあるだろうからね、しかし材木座君が的確に攻撃をいなしているからその取っ掛かりが掴めないってところだね。」

 

 「でもさ師匠ぉ防いでばかりじゃ始まんないよ、Jrの兄ちゃんがもっと圧力を上げたら太っちょの兄ちゃんの防御も破られるかもだよ。」

 

 不知火流師弟による状況解説も入ったところで、それが聞こえた訳じゃないだろうけどJr自身もこの状況を面白く無いと思ったんだろうな、一旦リセットって感じでJrが構えを変え、そして上体を左右に振り出す。

 それは漫画『はじめの一歩』の主人公幕之内一歩や元ボクシングヘビー級チャンピオン『マイク・タイソン』が使っていたことで有名なウィービングと言う技術た。

 幕之内一歩は漫画で、マイク・タイソンは現実の世界でこの技術を用いてKOの山を築いてきた、そしてJrの親父さんであるバッシュさんもまたそれを用いた必殺技があるが、Jrのそれは親父さんの技とは少し違う様だ。

 

 「フンッ、フンッ、フンッ、フンッ、シュッ、シャッ!!」

 

 基本そのウィービングって技はインファイターが上体を左右に振る事によって相手の攻撃を躱しながらうち懐に接近し攻撃を加えるって使い方をする物だ、親父が録った古いビデオで観たタイソンの試合もそうだし一歩もそうだよな。

 だが、材木座が防御に重きを置いている現状だから相手の攻撃を掻い潜るってよりも、ウィービングによって材木座を揺さぶる事と攻撃を加えるポイントを悟られない様にする為だろうか。

 

 「……ぐっぬっうっ……。」

 

 何とか頑張ってJrの攻撃を辛うじて防いでいる材木座だが、巨体に似合わないJrのウィービングの速度に材木座はかなり辛そうだ。

 

 「フンッ!フンッ!ガァーッ!」

 

 右、左、右とサイドから放たれるJrの拳による虚実織り交ぜた猛攻に材木座はそれ迄の技工を凝らした防御技術を駆使出来ず、ただ防御に追われているって状況に陥ってしまっている、これは材木座にとってかなり拙い事態だろうこのままじゃ何れ材木座のガードはJrの猛撃によりこじ開けられてしまうだろう、どうするよ材木座。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 坂崎のご隠居が少し苦さを醸した声音で春日野先生へ問い掛ける、轟鉄殿と剛拳殿って二人の人物の名とそしてあの流派と。

 

 「シャーッ、シッシッシッ!」

 

 俺が思うにそれってもしかしてリュウさんとマスターズさんの師匠に当たる人なのだろうか、だが春日野先生はリュウさんに憧れ見様見真似で波動拳を習得したって話だし、その師匠の事は知らないんじゃ無いのかってのが今導き出した俺の見解だが。

 

 「坂崎さん私は剛拳さんの弟子ではありませんしその流派の技を誰かに学んだ訳ではありません、何故なら私の技は剛拳さんの弟子であるリュウさんの技を見様見真似で習得した物だからです。

 ですが、ずっと昔私がまだ学生でストリートファイトに明け暮れていた頃に剛拳さんとはお会いした事があります、轟鉄さんと言う方にはお会いした事はありませんけど。」

 

 坂崎のご隠居の問いに春日野先生は静かに答える、てかやっぱり剛拳さんって人がリュウさんとマスターズさんの師匠だったんだな。

 とまあ、リュウさんと春日野先生の繋がりが直接的な師弟とかでは無いって事は皆にもはっきりと周知できたたけど、坂崎のご隠居は春日野先生のその言葉によって驚愕したかの様に目を見開き、数順の間絶句してしまうがやがて我に返り再度春日野先生へと、今度は興奮気味に尋ねる。

 

 「何とッ…それは本当なのかっ、本当に剛拳殿と会われたのか!?」

 

 今にも春日野先生の肩を掴んでガックンガックンと揺さぶりそうな勢いで質問を投げかける坂崎のご隠居、まぁ肩に手を掛けてないから揺さぶりはしないんだけどな。

 そんな坂崎のご隠居の様子に少しばかりタジタジになりながらも、落ち着いてくださいと宥めながら春日野先生は『ええ』と答える。

 その答えを聞き坂崎のご隠居も一言春日野先生へと詫びた後、そうかと小さく呟いた。

 

 「そうか、生きておられたのか剛拳殿は、そうか良かった、これで一つ長年の胸のつかえが降りた心地だ……」

 

 剛拳さんってリュウさん達の師匠の安否を知り、坂崎のご隠居は心底安堵したって事が他者にも伝わる程に、その人と坂崎のご隠居との間にはきっと大切な縁が結ばれていたんだろうな。

 しかし多分何某かの理由できっと長い間会えなかったんだろう、正直俺はそれを聞きたいって好奇心はあるけどこういった事は余り聞かない方が良いかもな。

 『比企谷八幡は(たまには)クーキを読むぜ。』何て心で呟きながらスピードワゴンっぽい雰囲気を出しているつもりだけど、それが上手く行っているのかは知らん。

 

 「何じゃ拓馬よ、お主はあの流派とも親交があったとはな、どれ一つ詳しく話してみぃ。」

 

………何て俺の空気読みは爺様の一言によって台無しだよ、ってか十平衛先生はその剛拳さんとは面識が無いのか、さっきは何だか知ってそうな口ぶりだったと思ったんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウィービングから叩き込まれるJrの連打の前に材木座のガードがまるで風前の灯火であるかの様に崩れかける、拳に打たれる肉の音と材木座の口から漏れる微かな呻き声と、形成された防護壁に押し込まれた材木座の現状からその事が窺える。

 

 「あっちゃ〜っ、あ〜あもうジリ貧だよ太っちょの兄ちゃん、さっきの波動拳って技凄かったからどれだけやれるかオイラ期待したけどこりゃガッカリだったかなぁ。」

 

 その状況を見て北斗丸が漏らした感想は仕方の無い事なのかもだが、材木座との付き合いもそれなりに長くなって来た俺としてはその北斗丸の感想に、僅かばかりの苛つきを感じるのはあまり認めたくは無いが材木座に対して友情的な物を感じているからだろうか、認めたくは無いがな若さ故の過ち位にな。

 

 「そう捉えるのは早計だぞ北斗丸、材木座君の目を見れば分かるだろう……彼の目はまだ諦めてはいないよ。」

 

 「えっ!?」

 

 だがアンディ兄ちゃんは北斗丸のその判断を否、早計と退ける。

 防御の型も崩れ身を丸くしてJrの猛攻を防いでいる材木座、しかし俺の今居る位置からは残念ながら材木座の目は見えないから解らないが、アンディ兄ちゃん達の位置からはそれが確認出来るのだろう。

 

 「アンディの言う通りね、あの子何かを狙っているわ……目もだけどあのガードをよく見なさい北斗丸、Jrに対して左半身を前に出して極端に半身に構えてそして、身を丸めた上で左腕であたまを中心に防御を固めてるでしょう。」

 

 「虚実織り交ぜたJrの連撃に今は苦戦を強いられているけど、材木座君は打たれながらもその攻撃の空きを覗っているんだよ、反撃の一撃を決める為に。」

 

 不知火流師範格二人による不知火流門下生に対する解説が入ったお陰で結衣やいろは、鶴見先生にも状況がお解りいただけた事だろう。

 

 

 

 

 

 波動と呼ばれる気を扱う秘して伝わりし伝説の暗殺拳、それが現代まで伝わり続けていると言う事を十平衛先生は偶々知る機会があったそうだ。

 そしてかつてテレビ中継されたマスターズさんの試合に於いて波動拳を放つマスターズさんの姿にそれが未だ伝えられているって事が真実だったと知ったんだとさ。

 

 「そうですな、あれはワシが不知火道場を訪ねてから二年程が過ぎた頃であったのでワシが十七の時でした。

 十平衛殿やタン殿、そして半蔵殿と出会い気の存在を知ったワシはあれから独学で鍛錬を積み半年程で開眼する事が出来ましたが、まだまだ実戦に於いて使うには技量が足りぬそう思い武者修行で各地を巡りました。」

 

 十平衛先生に問われて語り始める坂崎のご隠居だが、これってもしかしてリュウさん達の師匠との縁だけじゃなくて極限流空手誕生の秘話なのかもだよな!

 そう思うと俺は坂崎のご隠居の話に俄然興味が湧いて来た。

 

 「各地の道場に赴き時に其処の方々とともに汗を流し手合わせをして頂き、またある時は別の場所にて道場破りなどもやっておりましたかな。」

 

 そんな道中、坂崎のご隠居はとある山奥に何気無く足を運ぼうと言う気になったそうだ。

 

 「何かを感じ取ったとでも言えば良いのか、まあ兎に角その山に引かれる様にその山を目指し歩を進め、やがて。」

 

 その山奥にあった物は古びた日本家屋と、そして。

 

 「其処に居ったのが轟鉄殿と剛拳殿そして、後に殺意の波動に取り憑かれてしまったあの男でした。」

 

 

 

 

 

 

 

 言われて北斗丸は材木座の様子をじっと見つめている、アンディ兄ちゃんと舞姉ちゃんの言った事を自分でも確認しているんだろう、こういった所は案外北斗丸も真面目なんだよな。

 

 まぁそれでも小町はやらんがな、それが千葉の兄としての当然の答えだ俺がイケボで有名な三木眞○郎さんなら十年どころか百年早えーんだよって言ってるの世界だ、いや待てそれだとキャラとボイスが変わっちゃうよな。

 

 「うっ……ぐぅぅ…っ…」

 

 反撃して来ない材木座にJrは左右からの拳撃を連打する、防御に徹する材木座だがそれはやはり意図して行っているのだろう、とは言えどやはりそれでも一方的に打たれるのは辛い物がある訳で微かに材木座は呻く。

 

 「本当だ師匠と姉ちゃんの言うとおりだよ、太っちょの兄ちゃん目付きがすげぇ獲物を狙ってるみたいな目だよ、うんこの勝負まだまだお楽しみはこれからって感じだね、あ〜もうオイラもやりたいよぉ!」

 

 材木座の様子に気が付いた北斗丸は楽しいおもちゃでも見つけたかの様な期待に目をキラキラさせはじめる、まるでそれは次は自分も闘うんだとでも言わんばかりだ。

 しかし、残念だが北斗丸よ他の国のパオパオカフェはどうだか知らんけど、この日本の店舗では十五歳未満はリングに上がれないんだよ、本来ならプロボクシングの興行と同じく十七歳以上でとの話もあったのだそうだが、その辺りはマイヤさんや武蔵中原議員が掛け合ってくれて十五歳未満って事で話がまとまったそうだ。

 

 「フンッガァーーッ、いイ加減にツブレろっ、ファッートマンッ!!」

 

 想像以上に粘り強い材木座の防御にいい加減苛つき始めたのかJrは声を荒らげて材木座を罵る、しかも不味いことにそれによりこれ迄の虚実織り交ぜ緩急を付けた打撃が鳴りを潜め強引な叩き付ける様な打撃が目立ち始めた。

 それは、場合によっては確かに有効だと俺も思う、此処からだと判断が付かないがもしかしたらJrにはアンディ兄ちゃん達の様に材木座の目を見る事が出来なくて、なのでもうひと押しで潰せると判断しての事かもだから。

 だが、材木座がJrの猛攻に対して始めから今の様に防御を固めて凌ぎ、一撃を入れる機会を覗っているとなると。

 

 「フンッ!ガーッ!」

 

 まるで頭に血が登り『プッツンオラ』したみたいにフルスイングで拳を叩き付けるJr、まぁスタープラチナと違いその連打は左右のフックでの連打だが。

 

 「ぬぅッ!!」

 

 ズシッと肉を叩く音がより鈍くより重く響く、だがそれに比して打撃速度が落ちている事もここに居る格闘家には理解出来ただろう。

 熱くなり過ぎだぞJr、多分この状況こそが材木座の狙いだったんだよ「ぬぅッ」とか言ってるけどさっき迄の我慢を強いられてる感が無いからな。

 

 「ん!、来る!」

 

 アンディ兄ちゃんがリング上を見上げながら断言する様に呟き、皆が材木座に注目する。

 右のフックで材木座の左側部を叩き、その勢いを利用して、今度は左のフックを身体の回転力を用いて、然しそれこそが。

 材木座がグッと半身に構えたその身を後方へ撚り、前方へと突き出す為に右手を構えられた右手に輝きが微かに宿る。

 そして材木座はJrの左フックに合わせて回転運動を加えた気の輝きが宿った拳を振り抜くべく動き出す。

 

 「我道ォ拳!」

 

 材木座の気を纏ったパンチがJrの左頬へと炸裂し。

 

 「ごふぉっ……!?」

 

 Jrの巨体が大きく後方へと吹き飛ばされ、ダウンを喫してしまった。

 あの日、春日野先生と初めて屋上で出会った日に俺が提案した材木座の我道拳を気弾としてでは無く、気を纏った拳撃として使えばどうかとの意見を材木座は採用してくれて遂に身に付けた様だ。

 まさか本当に身に付けてしまうとはな大したもんだよ、材木座。

 

 




過去のタクマさん使い勝手が良すぎですね、色々利用させてもらいます。
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