やはり伝説の餓狼達が俺の師匠なのは間違っているだろうか。   作:佐世保の中年ライダー

127 / 133
会談を終え、そして。

 

 元全米格闘王、ケン・マスターズさんとの電話での会談?も終わりに近づく。この機会に色々とお聞きしたいッ、やはり留美が言う様に俺は残念な男なのだろうか、その欲求が暴発し俺がケンさんへ尋ねた質問、それは。

 

 「あの、ケンさんッ。質問っすけど青○勝と花中島マ○ルと言う名をご存知ですよね!?」

 

 その俺の放った質問によりこの場が『し〜ん』と漫画ならば背景に書き文字が描かれるかの様な沈黙がこの場に訪れる、てか俺がそうしてしまったんだがな。

 そして『誰、それ?』と、きっと小町以外のみんなの脳裏にはその疑問符が浮かび上がっている事だろうな。言っちゃ何だが当初俺も敢えてそれを尋ねようとは考えて無かったし。

 だが、今回ケンさんと最後に一言と思い咄嗟に出て来たのがコレだよコレ……ホント、救いようが無いレベルでマジ馬鹿じゃねぇの俺。

 

 『………プッ、フハハハ……』

 

 しかしそんな俺の自虐思考を他所にスマートフォンのスピーカーから響き渡るのはケンさんの高らかな笑い声だ。俺の一言により発せられたケンさんの笑声にみんなは先とは別の意味でキョトンとした表情になってしまう。

 そのままケンさんは暫し大きく声を出して笑い続け、そんなケンさんの様子に弟子であるマツダは次第に何やら不安気な顔を見せ始める。

 まぁ自分の尊敬するであろう御人が、理由も解らずに突然こんな風に笑い転げりゃな不安に思うのも已む無しだわな。

 

 「なっ!?どっ、どうしたって言うんスかッ!?一体何が可笑しいんすかケン、師匠ッ!」

 

 殊に弟子であり普段身近に接しているマツダなどにはケンさんの笑い転げる様が異様に感じられているのかも知れんな、だからか今ケンさんに問い掛けるマツダの声には戸惑成分で溢れているんだろう。

 だが、そんなマツダや川崎やその他を他所にケンさんは電話の向うで笑い転げ、やがて一頻り笑って気が済んだかケンさんはそれを治めると一言謝罪を口にして続ける。

 

 『しかしマジかよ八幡、青○の方はまだ『はじめ○一歩』の連載も続いてるみたいだから知っててもおかしくは無いが、マ○ルさんは随分昔に終わったマンガだぜ。それこそお前が生まれる前のな、なのによく解ったな!』

 

 「はぁ、まぁ、そっち方面には多少偏った要らん知識がありましてねぇ。それでマツダの話を聞きゃあ、どう考えても青○対今江の日本ライト級タイトルマッチの精神に訴える技のよそ見ネタと、マサ○さんのセクシーコマンドーのフェイントにより相手に隙を作り攻撃を当てるってネタの複合ネタみたいでしたからね。」

 

 ケンさんが俺の回答を肯定してくれたので、思わず俺は若干ドヤり気味に追加説明を加える。つかまさか本当にケンさんもそっち方面に明るいとは思っても見なかったわ。ちょっと親近感!

 

 「しかも青○勝と花中島○サルって、二キャラの名前が何方もまさるって被ってるし、マジ捻りが効いてますよね。」

 

 『へへッこりゃあ良いや。八幡、どうやらお前とは此方方面の話も出来そうだな。』

 

 さも愉快、ってな感じの弾んだ声でケンさんがそう言ってくたが、全く持って同意だわ。まさか天下の全米格闘王ケン・マスターズがこんなに話せる人だとは想像も出来なかったわな、マシで。

 

 「えっ!?ちょッ……待ってくださいッスよケン師匠ォォッ!」

 

 春日野先生の前で正座で座っていたマツダが、声を荒らげ片膝を着いた状態でその身を浮かす。てか声デカいなオイ。

 

 『何だよショーンいきなりデカい声出すんじゃねえよ、うるせえじゃねえか。』

 

 「いやだってッスよ、ケン師匠俺に言ったじゃないっスか。セクシーコマンドーは日本に古より伝わる伝統的な技だって!?」

 

 電話の向こうのケンさんがマツダの五月蝿さに苦言を呈すと、マツダは反論と確認とを取る様に問い質すのだが。俺は一つ溜め息を吐くとマツダの肩に右手を置き。

 

 「なぁマツダ。古より伝わる伝統的な日本の技名がセクシーコマンドーなんて横文字の時点で可怪しいって思えよ。」

 

 そう突っ込んでやったのだが、日系人だとは言えど日本で暮らしている訳じゃ無いマツダにはそこら辺りの判断は難しいのかもだな。聞く処に依ると日本語って言語は世界でもトップクラスに習得が難しい言語だって話だし。

 閑話休題、俺が言うとマツダは如何にも『ガーン』とか『ズーン』とかの効果音を背景に背負っていそうな位に衝撃を受けたかの様なメッチャ面白……ゲフン、何だか此方が気の毒な気持ちになる表情で途方に暮れている。

 

 『ハハハッ、いやスマンなショーン。だがな確かに俺が話した事の元ネタは日本のマンガからだが、しかしなフェイントや挑発ってのは上手く使えば実戦でかなり有効な手段である事にゃ間違い無いんだぜ。』

 

 「ああそうだな、ケンさんの言う通りだろうマツダ。現に今日のお前と川崎の対戦、お前が採ったフェイントと挑発を使った戦法が有効に働いただろう。」

 

 マツダと川崎との対戦の終盤、マツダが川崎に超必殺技を極めるまで持っていけたのは、マツダが序盤から積極的にフェイントや挑発を繰り返す事で川崎を苛つかせた事が出来たからだ。

 それにより冷静さを失った川崎はマツダに対して大きな隙を作ってしまい、アノえげつない連撃を叩き込まれたんだから。

 

 「……まあそう言われると確かに俺もケン師匠に古の技だって聞いたから、間違い無く使えるだろうって思ったし、実際に一時はサキも冷静さを失ってたから効果はあった訳だよなぁ。」

 

 「ああ、アタシからするとちょっとばかり癪だけどね。」

 

 胸元で腕を組んだ体勢から右手を下顎に添えてマツダは川崎との対戦を思い返す。フェイントや挑発の有用性をマツダ自身が実戦で用いて体感しているし解っちゃいるんだろうが、それでもマツダは今一納得出来ない気持ちなのだろうか。

 

 『なあショーン。お前は俺の闘いを見て俺に憧れて弟子入を希望したんだよな、まあ俺は自分で言うのも何だが天才だからな。そんな俺の派手なパフォーマンスや技にお前の目が行くのも真似をしたがるのも良く解るがな。しかし実力が伴わなくちゃソイツは大怪我の元だ。斯く言う俺やリュウだつて剛拳師匠の元でガキの頃からミッチリ基礎を固めて今に至ってるんだぜ。』

 

 なるほどな、確かにケンさんの技は派手で見栄えが良い。それこそテリー兄ちゃんの技の数々と相通じるモノがあるし、だからマツダがケンさんに憧れるのも理解る(わかる)。斯く言う俺も華麗に豪快に繰り出される兄貴達の闘いと技に憧れているしある意味マツダと俺とは同類と言っても過言じゃ無い、のか?

 

 『それに一応俺はお前のご家族からお前の事を預かってる様なモンだしな。完璧完全は無理にしても、五体満足でよりマシな男にしてお返ししなきゃならないのが俺の義務ってヤツだ。」

 

 「ケン師匠……。」

 

 今の一言、ケンさんのマツダに対する思いを告げた言葉にこの場の雰囲気が柔らかく、そしてとても暖かなものへと自然と変わりゆく。

 

 話を戻して……しかしそんな派手なパフォーマンスや豪快な技は、確りとした基礎って土台が固まってこそ実戦で使えるんであって、それが無けりゃ相手に対して大きな隙を作り返り討ちに遭う結果となるのがオチだ。

 まぁ基礎ってのは格闘技に限らず多岐に渡る汎ゆるモノ、学業から職業その他広範な分野で必須事項なんだがな、だがマツダだって本当はそんな事は重々承知しちゃいるんだろうがな。 

 そして駄目押しって訳では無いんだが、俺は少しばかりネットなどで仕入れた知識をマツダに対して披露する事にした。

 

 「それになマツダ、ケンさんがお前に語ったネタの元になった『はじめの一歩』の○木勝の技のネタだがな、実際に実在するモデルが居るんだよ。それはな、かつて日本に輪島功一さんって世界ジュニアミドル級(スーパーウェルター級)チャンピオンがいたんだが、その人が6度目の防衛戦で件のよそ見のフェイントを使い対戦相手のミゲール・デ・オリベイラ選手に強烈な一撃を叩き込み、そのまま最後までペースを握りKOこそ逃したものの2−0の判定で勝利したって実話もあるんだ。」

 

 俺がそう語ると、何故だかまたしてもこの場に集う皆が沈黙してしまう、マジ何で?

 

 「………」

 

 この奇妙な沈黙に俺のハートが居た堪れなさがマックスハートに加速する、それこそ俺だけ世界を一巡しそうな位にな。

 

 「イヤ、何でみんな急に黙り込むんだよッ。何か言ってくれないとものごっつ居た堪れん!」

 

 それに耐えかねた俺は堪らずその雰囲気を変えるべく、皆に言葉とリアクションを求め軽めに叫ぶ。

 

 「お兄ちゃん、多分だけど皆さん今のでお兄ちゃんの事を結構感心してるんだと思うよ。大体普段のお兄ちゃんってアホなネタばかり言ってるからさ、それがマンガのネタが絡んでるって言っても格闘技の歴史とか話すから。」

 

 俺の嘆きに小町が解答してくれたのだが、俺としてはどうにもその解答には懐疑的にならざるをえんのだが。

 

 「ああ、アタシもマンガとかアニメや特撮とか時代劇のネタばっか言ってるアンタが、割りとマトモな事言ったからビックリしたよやるじゃん比企谷。」

 

 「うん、そう言う事識ってる八幡師匠はカッコいい。」

 

 「はーちゃんかっこいい!」

 

 それを川崎が肯定して、留美が何だか久しぶりに俺の雑知識を聞きカッコいいとか言ってくれたし、けーちゃんは多分留美を真似て言ってくれたんだろうが、嗚呼その天使の一言に俺の荒みそうな心が浄解されそうなんだが、マジヤバい心がぴょんぴょんしそう。

 

 「けっ!何か知らねえけど、コレが日本のリア充とか言うヤツかよ。やってらんねえぜ、まあけどお前の話でフェイント殺法の有用性ってのは理解出来だけどな。」

 

 俺がちょっとだけハッピータイムを味わっているとマツダのマツが悪態を吐きつつも、何だかんだと俺の言を受けいれてくれた。

 男のツンデレ的セリフなんざ要らんのだけど、ケンさんの弟子でもあるしあんまり邪険にも扱えんか。まぁだが案外俺はこのマツダってヤツが嫌いじゃない。だってなリュウさんから話を聞いたからって単身日本まで殴り込んで来る程の肝っ玉の持ち主だし、結果俺とは闘っ(やっ)ちゃいないが川崎との勝負に負けても一切の負の感情なんぞ表さず、笑顔で称賛さえ出来るヤツだからな。

 

 「おう、まぁ俺から言えるのはこのくらいなモンだな、何せお前にはケンさんってドえらい師匠が着いてんだしな、だからケンさんにミッチリ鍛えてもらえよ心身共にな。」

 

 「よっとぉ!へっそんな事お前に言われるまでも無いぜ八幡、俺の師匠は世界一だからな。」

 

 膝立ちの状態から立ち上がるとマツダはそう言いながら俺の前に右拳を突きだし、左手親指で鼻頭を掻きながらそう減らず口を叩く。

 

 「何なら今からでもそれを証明してやっても良いんだぜ!」

 

 その突き出されたマツダの拳に俺も自らの拳を併せる、川崎から受けたダメージは一見すると結構回復している様に見えるが、あれだけの激戦を繰り広げた後のヤツと遣り合うってのも俺の主義に反するし。

 

 「まぁアレだお前も今日は川崎と闘ったしダメージもあるだろうからな。今度、何時かまた会ったときは五分の条件で手合わせしようや。」

 

 だから何時か、それが近い未来か遠い未来かは知らんけど俺達は約束を交わした。

 

 

 

 

 

 それから電話の向こうのケンさんも交え最後の挨拶へ。

 

 『よし、じゃあ今度こそ一旦お別れだなみんな。』

 

 「はい、ありがとうございます。今日は色々話ができて嬉しく思いますケンさん。」

 

 「ケンさん、ありがとうございました。何時かアタシともお手合わせお願いします。」

 

 みんなを代表するって訳でも無いんだろうが、俺と川崎がケンさんに礼と最後の挨拶の言葉を送る。春日野先生を除けば“一応”俺と川崎がこの場での年長者でもあるしな。

 

 『おう、俺もなるだけ速くそっちに行ける様にするからそれまでに更に腕を磨いておけよ、二人共な。それとさくらちゃん、悪いんだが序に後でみんなの写真を送ってくれないか。みんながどんな顔してるのか知っておきたいからな。』

 

 「うん。了解!」

 

 ケンさんは俺達の挨拶に気さくに答礼してくれた、そして春日野先生に対し俺達の写真を求める。まぁ確かに俺達はケンさんの顔を知っちゃいるが(世界的に有名な人だし)ケンさんの方は俺達の顔なんぞ知っちゃいないんだし、これは妥当な要望ってものだな。

 てか春日野先生、俺達に了解も取らずに請け合いましたけどプライベートではサインや写真撮影はお断りしておりまして、などとは言いませんよどんどん撮って下さい。常識的な範疇で。

 

 『よしじゃあ頼んだぜ、さくらちゃん。みんなも長々時間取らせて悪かったな、楽しかったぜありがとう。それじゃあ元気でな!』

 

 ケンさんの最後の言葉、その挨拶の言葉が終わると春日野先生も通話を切りスマートフォンをしまう。

 それを黙って見届ける俺達、その胸中にはケンさんと思い掛けず言葉を交わせた事による何とも爽やかな充足感を感じている。のは俺だけだろうか。

 

 「ケン・マスターズさんか、全米格闘王になったほどの人だから強いって事は知ってたけど、やっぱりそれだけじゃあ無いね。気さくでサッパリとしていて人格的にも尊敬できる人だよね、アンタもそう思わない比企谷?」

 

 川崎もまた俺と同じ思いを抱いたのだろう、静かに微笑を浮かべつつ俺にそう問い掛ける彼女の表情に思わず俺は見惚れてしまった。生憎と鏡でも無きゃ己の目で己の表情を見る事は出来ないが、この僅かに強く高鳴る心臓のビートからきっと俺の顔には紅が差しているだろうと容易に想像がつく。

 

 「はっ!?そっ、そうだな……俺も、アレだ……同感だ。」

 

 此処で黙って一言川崎の言葉に『ああ』とでも頷いて肯定すれば少しは渋い男を演出出来たのかも知れないが、どうにも俺はそう言ったニノ線を張れずバリバリに彼女を意識し吃りながら言葉を発してしまっうのは俺の根が三ノ線だからか、まぁそこはご容赦願いたい。

 

 

 

 

 ケンさんとのスマートフォンを通しての会話も終わり俺達はすっかり忘れていた本日のトレーニングメニューを熟すべく、改めてウォーミングアップを始める。

 マツダとの対戦を終えた川崎も完全快復とはいかないだろうが、かなり復調した様なので軽くトレーニングメニューを熟して行くと言う。

 

 「へぇ、お前達こんなトレーニングやってたんだな、よっ、よっ、よっと。」

 

 そして何故か川崎と対戦した、マツダまでもが俺達と交じりトレーニングに参加している。いやまぁそれは別に構わんのだが、地に座り開脚を行うマツダの姿に俺はちょっとばかり感心していたりする。

 

 「……マツダお前、何気にすげぇなその脚、何気にほぼ水平に開脚してんじゃねぇの。」

 

 俺が今口にした様にマツダはピタリと地に伏し開脚を所謂股割りを行っているんだが、更にその状態から上半身を前方へと伏して腰を左右にユラユラと軽やかに振っている。

 

 「へへっ、そうか?このくらい余裕だぜ、余裕ッ!」

 

 本当にコイツの柔軟性は大したもんだな、やはり川崎の攻撃をアレだけ受けたってのにダメージをあまり感じさせなかったのは、この肉体の柔らかさが有効に働いていたって事だろうな、やっぱり。

 

 「実際大したもんだとおもうんだがな。俺もトレーニングを始めてから随分と身体が柔らかくなったと自分では思うけど、其処までは出来ないからな。」

 

 やっぱり民族的な特性とかもあるんだろうか、マツダに限らず向こうの人って肉体のフレキシビリティがハンパないってイメージがあるんだよな。例えば武術で言うとカポエラの遣い手とか、マイヤさんの試合とか残念ながら観たことは無いけど、その弟子であるボブ・ウィルソンさんとかスゴイ自在に身体が動いてるよな。羨ましいくらいに、まぁ無い物ねだりはしないけど日々の鍛錬で身に付けられるってのならその辺は貪欲に手に入れるけど。

 

 そんな雑談を交えながら暫しトレーニングを続けていると少し離れた場所から次第に此方にガヤガヤと複数人の話し声が近付いて来る気配がする。

 具体的に言うと、この地主さんにお借りしている雑木林公園に登ってくる階段の方から、その聞こえて来る声音の総てを聞き取ることが出来るほどの地獄耳は持ち合わせていないが、それでも幾人かの声が誰のモノかは特定出来た。

 

 俺はその声が聞こえる方へと顔を向けると、やはりと言うべきか。

 

 「おおっ、やはりまだ此処に居った様だな我が盟友達よ、そして我が尊敬する恩師!」

 

 「ヘイッ来タぜハチマン!オォっサキにルミとコマチも一緒カっ!」

 

 つい数日前にパオパオカフェのリングにて対戦して後妙に馬があったのかすっかり意気投合し、今では日米重量級オタクコンビと化し真友仁義(まぶだちじんぎ)している二人のムサっ苦しい二人の男と。

 

 「あっ八幡お疲れ様、川崎さんと。小町ちゃんと留美ちゃんと春日野先生とけーちゃんと、誰?」

 

 そして俺のササクレだった心と身体に癒やしを与えてくださる。存在自体が奇跡であるこの世に降臨されし四大天使のうちの一柱だった。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。