やはり伝説の餓狼達が俺の師匠なのは間違っているだろうか。   作:佐世保の中年ライダー

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高校生活を振り返って その8

 

 高校入学から三週間、昼休みの一時を由比ヶ浜と雪ノ下の二人と週三日程共に昼食と摂り、それ以外の日は一人で過ごす日もあれば、材木座と二人飯を食った後組手をしたりとそれなりに充実したハイスクールライフを送っている。

 安心すべきかどうなのか、ボッチの俺が美少女二人と昼休みを過ごしている事が校内で噂になっている、と言う事も無く…あ〜いやね、確かにこのマイベストプレイスは人通りが少ないとはいえさ、皆無って訳じゃ無いんだよな。

 由比ヶ浜も雪ノ下も人目を十分惹きつけるだけのルックスをしている訳で、ここを通る生徒の幾人かはその視線を彼女達に向けている、それは男女の別なく。

 

 で、あるにも関わらず…だ、これが噂にならないってことは…。

 

 もしかして俺は、彼ら彼女らの視界の中に入っていないのかな?

 そこに居るのに認識されていないのかな、長きに渡るボッチ生活によって何時の間にか能力に目覚めたのか、能力は存在認識の撹乱とか。

 おお、なんか潜入捜査とかスパイ活動とかに特化した能力っぽいな!

 あらま、そう考えたらカッコいいんじゃね!?

 …すまん、現実逃避した…って俺は誰に対して謝ってんの…。

 

 さて本日の昼休みだが、「ヒッキーお昼先に行っててね、あたしちょっと遅れて行くからさ。」と廊下でかち合った由比ヶ浜からお達しがあり、俺は一人ベストプレイスへと来たのだが…。

 そこには既に一人の女子生徒のシルエットが視認できた。

 長く艶のある美しい黒髪を微風に揺らし佇むその姿は、後ろ姿でさえもが一枚の絵画の様に感じられる。

 

 「…よぅ、雪ノ下今日は早いな。」

 

 彼女の背後へ、出来るだけ接近している事を判ってもらえるように、足音を出しながら近づき挨拶をする。

 迂闊に気配を消して近づこうものなら非ぬ疑いを掛けられかねないしな。

 

 「…こんにちは比企谷君、由比ヶ浜さんは一緒では無いのね…所で貴方、挨拶の言葉は確りと使うべきではないかしら。」

 

 なんとも彼女らしさを感じさせる返しの挨拶だが、これが雪ノ下の平常運転なんだとここ数日の付き合いで、俺は理解きた。

 

 「おう、悪りいな…大体が男の挨拶なんてこんな感じたからよ、由比ヶ浜は少し遅れて来るそうだ、さっき廊下で会ってそう言ってた。」

 

 「…そう、分かったわ…。」

 

 さて雪ノ下が分かったのは、挨拶の事か由比ヶ浜が遅れて来ることか…聞き返すのは辞めとこ。

 だって面倒じゃね、基本俺も雪ノ下も口数は多い方じゃないし、雪ノ下は分ってくれてるって言ってんだからそれで良いよね。

 

 

 

 雪ノ下の隣、若干だが由比ヶ浜との距離よりは離れた位置に腰掛けてから俺は弁当箱を取り出し早速食べ始める。

 嗚呼、今日も大変美味である、小町特製の弁当は。

 この弁当を食べられる俺は、正に兄冥利に尽きると言うものだ。

 これはもう俺は一生小町の料理無しでは生きて行けないのかもしれないな。

 …と言っても来年は小町も受験生だからな、あまり負担は掛けられないだろうし、この弁当を楽しめるのは今年度限定だな。

 今年度限定とか言うとなんかプレミアム感がハンパ無いな、小町特製プレミアム弁当か、ネットオークションに出せば相当な落札額になる事間違いなしだ…誰にも売らないけどな。

 それはそうと、由比ヶ浜が居ない今は雪ノ下に対して思っていた疑問を彼女に直接問う良い機会かもしれないな。

 

 「…なあ、雪ノ下…俺の勘違いならすまないんだが、お前に聞きたい事があってな、聞いてもいいか。」

 

 とりあえず聞くだけ聞いてみよう、答えるかは否かは雪ノ下しだいだが。

 

 「何が聞きたいのかしら、身の危険を感じる様な事柄なら拒否させてもらうけれど。」

 

 雪ノ下さん、そんな訝し気な目で見ないでいただきたい、そんな下心に満ちた質問など決して致しませんので、そんな目で八幡の事見ないで!

 

 「あのだな…雪ノ下、お前もしかして何か武術の嗜みが有るんじゃないかと思ってな、それを聞きたかったんだ。」

 

 「…比企谷君、逆に聞くけれど何故貴方はそう思ったのかしら?」

 

 おっと来たか、まぁそう聞き返されるんじゃないかとは少しは思っていたよ、だからその質問に答えるのは吝かでは無いが、雪ノ下よ…質問に質問で返すんなあ!と静かに暮らしたい殺人鬼の様に叫ぶよ俺…ゴメンウソ叫びません。

 

 「…なんてか、あれだなお前の所作とか居すまいとか足運びとかから、そう感じたんだが…違ってたらスマン。」

 

 「…いえ、謝る様な事ではないわ…比企谷君、貴方の見立て通りよ。 私は幼い頃合気道と古武術の手解きを受けたのよ、香澄おば…母の友人であるおば様から、姉と一緒に…。」

 

 雪ノ下はゆっくりではあるが、はっきりと答えてくれた、そしてやはり彼女は武術の経験がある事が解った。

 しかし彼女の最後の一言『姉と一緒に』その一言に何故か俺は雪ノ下がそれを話すべきか躊躇っていた様に感じられたのは、気のせいなのか?

 そう言うデリケートな所はあまり聞き出したりするのは良く無いよな。

 しかし古武術か、なんだか雪ノ下の雰囲気にピッタリなイメージだな。

 

 「でも、貴方はその様に普段私の事を視姦しているのね…。」

 

 …なっ、なんば言いよっとねこん娘はひどか言いがかりばつけんとぉ!

 俺の中にヌンチャク使いの刑事さんが思わず顕現しちまったじゃねえかよ。

 前にネットの動画で見たけど、あの人の動きと技は一見コミカルに見えるけども、当て感が良いのか攻撃の的確さはかなりの物だったな。

 ちょっと口数が多くて五月蝿そうだったけどね。

 

 「…濡れ衣もいい所なんだよなぁ。」

 

 俺の些細な反論を雪ノ下は静かに、そして僅かながらに笑顔を見せて受け流してくれた。

 

 

 

 

 「ハァッ!セイッ…オオッ!」

 

 「フッ!ハッ!」

 

 その翌日である、この日俺は材木座と昼食を摂った後にベストプレイスから移動し校舎裏で組手を行っている。

 

 「うぉりゃあっ!ダダダアッ!」

 

 「フッ!フッ!フンッ!」

 

 交互に攻守を入れ代わり、或いは攻防立ち代わり拳を蹴りを放つ。

 …まぁ、寸止めなんだけどな。

 

 5分程この組手を行い、一旦小休止し俺は材木座に一つ提案と言うか頼み事をしてみた。

 

 「…なぁ材木座、お前んトコの流派には必殺技とか有るのか?」

 

 「うむ、気になるのか八幡よ、無論有るぞ我がサイキョー流にはな、正に必殺の技がな!」

 

 この持って廻すようなウザい話し方にも、多少は慣れては来たがやっぱウザい物はウザいな。

 

 「実はな、今日はミットを持って来てんだよ、なんだったら俺が受けてやるから見せてくんね?」

 

 「おお、そうか見たいのか八幡よ、貴様と我との仲だ、お主の心ゆくまで見るが良いぞ八幡、ぬはははぁ〜っはっはっ!」

 

 あぁ〜うん、ウザいな。

 

 

 

 持参したミットを両手に装着しパンパンと打ち合わせ、装着状態を確認。

 

 「…最初の技は蹴り技でな、八幡よ5メートル程離れてくれ。」と材木座からの要請を受け、離れた位置でミットを構えた。

 

 「最初の技はこれだ!征くぞ必殺の断空脚ッ!」

 

 材木座は力を込めて、空へ飛び上がり前方突進しながら連続蹴りを放った。

 

 「ハッ!セイッ!」

 

 俺の胸元に構えられたミットにその蹴りによる連撃がヒットする。

 その巨体から繰り出されるその技は、突進の速度も加算され、ミットを付けているにも関わらず、その威力を十分に感じさせる重さがある。

 

 「どうであるか八幡!我が断空脚の威力の程は!」

 

 「…ッ、おう十分な破壊力があると思うぞ…マトモに受けたらかなりのダメージを受けるだろうな…。」

 

 「ぬハハハッ、そうであろう!続けて次の技を披露しようではないか!」

 

 次の技は空高く飛び上がりながら放つアッパー、『晃龍拳』と言う技名だそうな。

 なんか、何処かで見た事が有る様な技だな…しかし威力はかなりの物だ、ミットで受けはしたがその威力に弾かれたミットが手から飛ばされてしまったからな。

 近接状態でも対空としても使えそうだな、だがミスった時のスキはデカいな。

 まぁそれは、対空技全体に言える事ではあるんだけどな。

 

 「うむ、昼休みもまもなく終わりの時間が迫っているな、では最後にもう一つだけ、サイキョー流の技を披露しようではないか!」ちなみにミットを構える必要は無いぞとの材木座の言により、俺はサイドへと回って見せてもらう事に。

 

 「…信じられないかもしれぬが、我は気を操れるのだ八幡よ!これから放つのは所謂気弾だ!」

 

 眼鏡の奥の眼をギラリと光らせ、得意げな態度で宣って材木座は構えを取る。

 右手を後方へ引き、瞬間タメを作りサイドから前方へスイングしその気弾は放たれた。

 

 「我道拳!!」

 

 技の名を叫び放たれたその気弾は…だが、ほんの数メートル程進み霧散した。

 

 「……………。」

 

 「どうだ八幡よ、あまりの事に言葉も出ぬであろう!」

 

 「……ああ、うん、そうだね、アハハハ、はあ〜ぁ…。」

 

 最後の最後に、こんな残念なオチがつくとはな、八幡思わず開いた口が塞がんないかと思ったよ。

 気弾なのに近距離でしか使えないよなこの技…。

 まぁ使い方によっては、案外化けるかもだけどだな。

 

 

 

 

 

 

 「と言う訳で本日は特別講師をお迎え出来る事と相成った訳なんだ、良かったな一色。」

 

 バイトの無いこの日は、一色を交えた勉強会だ、その舞台は毎度の事サイゼで有る。

 と言うか元は一色の願いにより一色の受験の為に始める事になったんだが、理系に弱い俺と、受験が終わり遊び呆けてこのままでは落ちこぼれ街道一直線の由比ヶ浜の学力浮上の為の催しとなったのでした、まる。

 

 「なんてったって今年度総武高校入試第一位で新入生代表を努めた逸材だからな、一色この際だから確りとだな、誠に遺憾ではあるが俺と由比ヶ浜では教える事が出来無い数学なんかを重点的に教わると良いんじゃないか…。」

 

 「…あのねいろはちゃん、あたしがゆきのんにお願いしたんだ、ゆきのんならあたしやヒッキーよりもずっと頭良いからさ…えへへ。」

 

 事前に連絡を入れなかったせいか、何だか一色の態度が硬い様に見受けられるんだが、雪ノ下と言うまたとない戦力をこの場に投入出来たんだ、これは僥倖と言うべきだと思うぞ、一色いろはさん。

 これで我がデラーズフリートは確実に星の屑作戦を遂行できると言うのに、どうしてそんな不機嫌なお顔をしているんですかね。

 

 「…ごめんなさい一色さん突然お邪魔して、迷惑だったかしら。」

 

 「……いいえ迷惑なんて思ってないですよ、雪ノ下先輩……。」

 

 雪ノ下の謝罪とお伺いに、口では否定する一色だが、不機嫌の色は消えない。

 何をコイツは怒ってんだろうか、誰か教えてくれないかな。

 おじいさんとアルムのもみの木だったら教えてくれるのかな?

 

 「…いえ、それは良いんです、寧ろ雪ノ下先輩に教えてもらえるのでしたら私としてもバッチコイですよ。」 

 

 おじいさんでも無くてアルムのもみの木でも無くて、御本人が教えてくれました。

 え〜なら何でその様なお顔をしておいでなのですかね。

 

 「だってズルいです雪ノ下先輩、私だってせんぱいの隣に座りたいですぅ!」

 

 はぁ、そういう事ですか…四人掛けのテーブルに、俺と雪ノ下(通路側に俺)その対面に由比ヶ浜と一色(通路側に一色)という配置で座って居るんだが。

 

 「だってせんぱい達は学校で毎日会えるのに、私だけたまにしか会えないんですからココは可愛い後輩に譲って然るべきだと思いますぅ!」

 

 

 

 一色の希望により、席替えが行われ、俺の隣に一色(通路側に俺)その対面に由比ヶ浜と雪ノ下(通路側に由比ヶ浜)という配置に落ち着いた。

 その後各自オーダーを取り、軽く飲食し、お勉強タイムへ突入したのだが、その前にある事実が判明した。

 

 「…その、私はこの様なお店での飲食の経験が無くて、戸惑っていただけなのよ、今日経験をしたのだから次はこの様な失態は犯さないわ。」

 

 顔色を羞恥の赤に染め、俺達と目を合わせずに言い訳をする雪ノ下の姿を、俺達三人は生暖かく見守った。

 雪ノ下がドリンクバーのシステムを知らなかっただけなんだが…。

 

 「あ〜もう!ゆきのんかわいい!」

 

 『雪ノ下大好き由比ヶ浜さん』がそのあふれるゆり属性を発揮し、雪ノ下へ抱着く、すっかり見慣れた光景だが不思議とその光景に飽きが来ないな。

 何なら最近は、雪ノ下の言動から由比ヶ浜の気持ちの昂りを見極め、抱着くタイミングを図ることも出来るまでに成長しつつあると言える、コレならそろそろ俺も『ゆるゆりソムリエ』を自称しても良いだろうな……止めておこう、そんなもの自称した日には自傷になりそうだ…フッ決まったな!

 

 「せんぱい…また変な事考えてますよね、口の端の釣り上がり方が気持ち悪いですよ!」

 

 「…一色さん、気持ち悪いは無いんでは無いかと思いますのですが、少しはせんぱいの繊細なハートを労ってくれても良いんだよ?」

 

 この後輩は、雪ノ下属性を身に着けつつあると思うのは俺の気のせいか…。

 

 「だってお米ちゃんが言ってましたから、せんぱいがにやって口の端を釣り上げて笑っている時は、しょうもない事を考えている時だって。」

 

 相手の進路を予測して事前にレールガンを射出していたのか!

 またしても小町のフレンドリーファイアが俺を捉えた…と言うか一色、お米ちゃんとは小町の事かよ。

 

 

 しかし流石はサイゼだ、俺達が入店して数十分、店内に居る客層はほぼ学生に占められている。

 そして不思議な事に学校では、上手く発動していた俺の気配遮断能力がココでは上手く発動していない様だ。

 店内に入店して来た学生のほぼ全てが初見で雪ノ下、由比ヶ浜、一色の三人に目を留め、しかる後に俺を見て恨みがましい視線を送る『くそ、リア充が見せつけてんじゃねぇよ…』と中には口に出す奴まで居る、しかも女子までがだよ。

 

 「………はぁ〜。」

 

 思わず漏れるため息だけど、仕方ないよなあ、この状況じゃな。

 

 「ヒッキーどうしたの、あんま調子良くない?」

 

 由比ヶ浜に心配をかけてしまったようだな、彼女は良く周囲の人達の空気を読み、気配りをしてくれるんだが…それは彼女の心根の優しさの現れなのだろう。

 だがそれは、過ぎればそれはただの八方美人となって彼女自身にマイナスに働く事があるかも知れない。

 機会があればそれとなく忠告するべきかな、何と言っても由比ヶ浜は俺にとって初めての友達だからな…。

 

 「いやな、覚悟はしていたんだよ、由比ヶ浜も雪ノ下も一色も、三人とも何と言うか所謂見目麗しき女性ってヤツだからな、まぁだから男連中からの嫉妬は致し方無しとは思ってんだが…まさか女子からもそんな目で見られるとはなぁ、なんか俺が居たらお前達に迷惑かけそうだな。」

 

 今現在の俺の思いを吐露してみたら…あぁ、またしても俺は彼女達を不快にさせてしまったようだ、顔を俯かせて表情は見えないんだが、かすかに髪の間から見える耳は…怒りの為か赤く染まっている。

 全く、俺は進歩しないなぁ、これで何度目だ…。

 

 「ヒッキー…」「比企谷君…」「せんぱい…」

 

 僅かながらのタイムラグはあるが、三人がほぼ同時に俺の呼ぶが、何?やっば怒られんのかな…。

 

 その当の本人たち三人達は、ハモった事に驚いたようです。

 微妙な顔をして互いを見合わせて、何やら俺には解らないが、アイコンタクトで意思の疎通を図っているように感じられた、てか凄いな女子それだけで伝わんのかよ。

 

 「せんぱい!ホントにせんぱいは馬鹿なんですか、アホなんですか、間抜けなんですか、八幡なんですか!」

 

 「おい、ちょっと待て一色!馬鹿アホ間抜けと来て最後に俺の名前入れないでくれる!?俺悲しくて泣いちゃうよ?」

 

 なんなんホンマ?一色の奴まで、小町みたいに言いやがって、君達いつの間にそんなに連帯していたのさ、俺だけ蚊帳の外なの八幡ハブられてんの?

 

 「そんな事はどうでも良いんです!良いですか、せんぱいは自己評価が低過ぎなんです!なんですか女子が自分を嫉妬の目で見ているなんて、何を勘違いしているんですか、馬鹿じゃないですか!女子がそんな目で見ているのはせんぱいじゃ無くて私達なんですよ!理解出来ないって眼をしてますね、でも今のせんぱいの状態がどうなっているか思い出して見てください、そうです眼鏡を掛けていますよね、それによってどうなっているか分かりますか?そうですせんぱいが言ってる眼つきの悪い眼がいい感じに緩和されて、悪くないって言うかかなりのイケメンさんに見えるんですよ…そうですここ迄言えば察しの悪いせんぱいにもご理解いただけた事でしょう。」

 

 …凄えな一色良く噛まずにそんだけ言えるな、コイツ早口言葉選手権大会に出場出来んじゃね!?

 

 「つまりは、女子の悪意の眼は俺じゃ無くて…お前達に向いていたって事なのか…。」

 

 「うん、そうだよヒッキー、あたし達もさそう言う視線を感じてんだよ、だけどねヒッキー…そんな知らない人がどんなかなんて、どうだっていいんだ。あたしはこうやって皆で一緒に居る時間が好きだからさ…。」

 

 そんな風に言ってくれるんだな由比ヶ浜も一色も、ったく俺は何を勘違いしていたんだよ。

 自分勝手に判断して、皆を不快にさせてるなんて。

 

 「比企谷君、由比ヶ浜さんが…私の友人がここ迄言っているのよ、私だって…そうねこうして貴方達と過している時間は悪い物では無いと言えるわね。」

 

 雪ノ下もか…そうだな、俺もなんだよな、嘘偽りなく俺もこいつらと過ごす時間は、すっごく居心地が良いと思っていたんだよな。

 

 テリー兄ちゃん、アンディ兄ちゃん、ジョーあんちゃん、舞姉ちゃん、そしてロック…俺漸く見つけた気がするよ、兄ちゃん達以外にさ、一緒に居て悪く無いって思える人達とね、俺はこいつらとの関係を大事にしていくよ。

 由比ヶ浜、雪ノ下、一色、後ホントについでのついでのついで位に材木座も入れとくかな。

 

 けど俺も案外とチョロいのかもな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




高校一年生編はここ迄です。
次回からは高校2年編、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。原作時間軸ですね、そして一応『餓狼MOW』とリンクしている設定です。

捏造設定として公式ではどうなっているか分かりませんが、この作品内では、アンディと舞は結婚している事とします。
アンディ34歳、舞33歳ですからね、所帯をもっていてもおかしく無いでしょう。
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