やはり伝説の餓狼達が俺の師匠なのは間違っているだろうか。   作:佐世保の中年ライダー

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試験前に厄介事が訪れるのか?

 

 この日の本の国に暮らす者ならば、ほぼ総ての人が心からその訪れを心待ちにしていると言っても、決して過言となる事は無いであろうと断言出来る日々。

 

 ゴールデンウィーク、漢字で書くならば黄金週間だ!皆知ってるよね?

 あの日、部室にて初めて俺が一色の事を姓では無く名前で呼んだと認識されたあの日…ご機嫌を損ねた一色とその機嫌を損ねさせた俺に軽蔑の視線と非難の言葉を投げ掛けて来た雪ノ下と由比ヶ浜。

 その三人のご機嫌を回復させる為に俺は…その黄金週間の(バイトの日以外)全てを費やす羽目になってしまった。

 

 「そうですね、ならゴールデンウィークのせんぱいがバイトのない日私とデートしましょう、もっち論せんぱいに拒否権はありませんからね…それとこれからは私の事を一色では無く、いろはって名前で呼んでくださいね、勿論これも拒否権は認めませんからね♡」

 

 と一色が言えば…。

 

 「無粋谷君、その私も黄金週間はスケジュールがタイミング良く空いているのだけれど、そうねその一日を貴方に私のエスコートをする事を許可するわ、光栄に思いなささい。 それから…そうね私の事を雪乃と呼ばせてあげる事も吝かでは無くてよ。」

 

 と雪ノ下から氷の刃を孕んだお声が掛かり…。

 

 「…あのねヒッキー、あたしもヒッキーとデートしたいな!それにサブレもママもヒッキーと会いたがってるし、あたしん家にも遊びに来てよ。それとね、あたしもヒッキーに結衣って呼んでもらいたいな…。」

 

 と由比ヶ浜からも参戦表明がなされ、俺以外の全会一致によりその法案が可決されてしまったのだ…俺の起死回生の牛歩戦術は功を奏さなかった。

 

 民主主義…怖いよぉ!野党は何やってんのさ、てか奉仕部内の野党は俺だけだった…。

 

 一色との…で、デート?は一色様のお慈悲により今回はランジェリーショップへと連行される事は許されたが、その一色様の勅命によりエスコートを仰せつかったのだが…俺にはそんなリア充的な高等スキルなんかある訳が無く、事ある毎に一色様の採点が付けられた、赤点により落第してしまうレベルの点数が付けられたのだ…助けて下さい、アカテン教師の梨本小鉄さん。 

 俺のメンタルはリタイヤだ…←To Be Continuedのマークが最後のコマに書き入れられた気分を俺は味わったぜ…。

 

 雪ノ下に仰せつかった任務は…一言で言い現すならば、猫…その一言に集約されるだろう。

 朝、方向音痴の雪ノ下をタワマンへと迎えに行き、俺の家へ案内しカマクラと戯れる雪ノ下を愛で、ペットショップで仔猫と戯れる雪ノ下を愛で、猫カフェにてお茶をしながら猫達と戯れる雪ノ下を愛で、公園に生息?する猫達と会話する雪ノ下を愛で、自宅以外のすべての場所に於いて俺は男達の嫉妬の視線を浴びまくり、最後に二人で少しだけ書店に寄って印刷のインクの匂いにほんの少しだけ癒やされた気がしたが、そこでもムクつけき野郎共の嫉妬の炎に心焼かれ、失意の帰宅…。

 

 そして最後は由比ヶ浜と…由比ヶ浜とサブレと俺、二人と一匹は由比ヶ浜ん家の近所の公園でまったりと散歩と洒落込んだ、サブレは家のカマクラと違い俺に懐いてくれていて、相手をしていて和めるんだよな、この3日間でこの時が最も心穏やかで居られた時間だった。

 その後『ごめんなさいねヒッキー君、結衣とヒッキー君が成人して結婚する迄にきちんと結衣に家事を仕込んでおくからもう少しだけ待っててね。』とガハママさんの爆弾発言を聞く羽目になってしまったのだ。

 マジかよ…人類(八幡)に逃げ場は無いのか!?ハチマンロボット大戦αなの、てか由比ヶ浜お前は本当にあのガハママさんのお子様なのか…姿形は似ているけどさ。

 

 以上のエピソードの積み重ねにより俺のゴールデンウィーク…黄金週間はダークネスな物になってしまった。

 それは正に鎮魂歌を奏でてもらわなければならないレベル、それだけ俺はダメージを食らってしまったのだ、てかそれって俺死んでんじゃね?

 黄金週間鎮魂歌…ゴールデンウィークレクイエム、終わりが有ったのが唯一の救いか、終わりが有るのが終わりなんだよな…。

 

 あと追記、実はこの三日間、そのすべての日に俺は奴と…材木座とエンカウントしてしまったのだ、彼奴は一体何をやってんだろうな…ラノベ作家目指すんなら連休の時こそじっくり執筆に取り組むチャンスだろうにさ。

 まぁ、それはこの際どうでも良いとして、問題は連休明けのこの学校でだ。

 

 『八幡!貴様見損なったぞぉっ!何なのだあの三日間の貴様の行動は!!

 羨ましいにも程があるぞ!このニセボッチがぁーっ、はっ!まさか貴様我を差し置いて一人だけ大人の階段を登ってしまったのか!!

 貴様のその『先っぽクロマティ』な何を何してしまったのだな、この裏切り者ォォォ!』

 

 等と学校でしかも廊下で絶叫して逃げて行きやがった、てゆうか誰が先っぽクロマティだ!…当然後で材木座には折檻してやったけど、あのセリフを聞いたモブな人達がどんな反応するか、考えろっての!

 そして後俺は断じて先っぽクロマティじゃ無い!

 はぁ、材木座の奴に俺の眼鏡を掛けた顔を見せるんじゃなかったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ〜〜っ…疲れが取れねぇ…。」

 

 ゴールデンウィークが明けて既に一週間が経ち、部室の何時もの席に着席しテーブルに突っ伏して俺が放った最初の一言が正にそれでした。

 ご機嫌いかがでしょうか、比企谷八幡です。

 

 「もう、ホント情け無いですねぇせんぱいは、何で何時までもそんなに枯れ果てちゃっているんですかねぇ。ほらほらせんぱい愛しのいろはちゃんを愛でて、その枯れ木に花を咲かせましょうよ。」

 

 …イヤね、一色さん、俺はそのチミ達を三日間も愛でていたから枯れてしまったんですよ、これ以上君達を愛でていたら俺は枯れるどころか朽ちてしまいますよ。

 

 「ヒッキー大丈夫?もしかしてバイトが辛いの、ちゃんと休んでる?」

 

 由比ヶ浜がたゆんたゆんさせながら(何処とは言わないが)心配そうに、机に突っぷす俺の側へ寄ってくれた…んだけど由比ヶ浜、今の俺にはそのたゆんたゆんは劇薬なんだよ!?お願いだから自覚を持って下さい。

 

 「だけど、サンキューな…ゆ、結衣…ガハマ…。」

 

 俺は突っ伏したままに、左腕を伸ばし由比ヶ浜の頭を撫でた…ああサラサラだなぁ。

 

 「あぅ♡ヒッキー…ちゃんと名前で呼んでよね、ガハマは要らないんだよ…。」

 

 真っ赤なお顔の由比ヶ浜さんのサラサラヘアーの感触が気持ち良すぎて、由比ヶ浜の声に意識が向かない、なので由比ヶ浜が何を言っているのか今の俺には聞こえない。

 

 「あ〜っ、せんぱいせんぱい!ズルいですズルいですぅ!何で結衣先輩ばっかり撫でてるんですか、私も撫でてくださいよ!」

 

 あっ、コラッ一色、机をバンバン叩かないで、響くから頭に響くから!

 音叉の様に響くから、変身しちゃうから紫色の炎に包まれて姿が変わるから!

 …てか本当は一色の方が太鼓の鬼で俺はもしかして魔化魍なのか、そして俺は今一色に清めの音を叩き込まているのかな、まさか一色の本当の名前は一色では無く『一色鬼』なんじゃないだろうな。

 

 「はい!結衣先輩もう充分に堪能しましたよね、交代ですせんぱいから離れて下さい、次は私の番です!」

 

 「そうよ色魔谷君、今すぐ由比ヶ浜さんを解放しなさい!さもないと即刻通報するわよ…そして由比ヶ浜さんはそこから離れて、次は…私の番…。」

 

 「雪乃先輩もドサクサに紛れないで下さい、割り込みは許しませんよ!」

 

 「一色さん貴女私に挑むつもり!?良いわよ、その挑戦受けて立つわ!」

 

 「ゆきのんもいろはちゃんも、駄目だよあたしがまだヒッキーと…」

 

 「由比ヶ浜さんは黙ってて!」

 「結衣先輩は黙って下さい!」

 

 あゝもう喧嘩しなで君達、マジで収拾つかないから、そして雪ノ下、俺は色魔じゃ無いからね。

 本当だよ、何なら歌っちゃうよ。

 

 色魔じゃ無い♪(色魔じゃ無い)

 色魔じゃ無い♪(色魔じゃ無い)

 ホントの事さ♪

 

 奉仕部の修羅場が見れるぞ!

 

 もう見てるんだけどね、ゴメン…少し現実逃避してた。

 だってもう事が此処に至っては、俺にどうこう出来る状態じゃ無いよね。

 誰か助けてくれないかな、現れてくれないのかな救世主、もしも現れてくれたなら…この修羅場から俺を助けてくれたなら、俺が語り継いじゃうから!奉仕部救世主伝説を…。

 ショックで、愛で、空が落ちてもいいから、邪魔する奴を指先一本でダウンさせても構わないからぁ!

 

 

 …そして…

 

 俺が待ち望んでいたその時が来た。

 

 俺の望んだ救世主が現れたのだ。

 

 その救世主の到来を告げたのは、バイブレーション。

 制服のポケットに突っ込んでいた、スマートなフォン。

 ありがとう俺のスマートフォン、俺は君に名前を贈ろう。こんな名前はどうだい!?

 

 スマート・フォン・ローエングラム

 

 何か良くない!銀河の支配者になりそうなので名前じゃない!

 金髪の孺子とかって、門閥貴族の無能な子弟に嫉妬されそうな名前じゃない!

 

 

 はっ!あまりの嬉しさに、又トリップしてしまったぜ…。

 早くポケットから取り出さなきゃね、俺のスマートフォン。

 内心の嬉々とした気持ちを押し殺して俺はスマホをポケットから取り出した。

 スマホのモニターに表示されていたその名前は…あゝやはり神は俺を見捨てなかったんだ、何故なら神はこのスマホのモニターに天使を降臨させてくだされたのだから。

 

 我が、マイスイートエンジェル。

 

 比企谷小町の名がモニターに表示されていたのです。

 

 何をしているだーっ!早くするんだ八幡、早くスワイプするだーっ。

 

 Go八幡!Go八幡!

 

 

 

 『あっもしも〜しお兄ちゃん、小町だよ!』

 

 「…小町ぃ、待ってたよぉ…。」

 

 『どしたのお兄ちゃん?声が震えてるよ、何か悪いもの食べた!?』

 

 「いや、俺は今感謝の気持ちでいっぱいなんだよ、天使の降臨に涙溢れんばかりの気持ちで胸がいっぱいなんだよ。」

 

 『あ〜うん、そう、そんなことよりさお兄ちゃん。』

 

 マジか、そんなこと呼ばわりかよこの天使は…畜生、俺の溢れんばかりの思いを返せ、あゝ大天使コマチエル…貴女は堕天してしまわれたのですか?

 下界の娯楽に触れてコマチエルドロップアウトしてしまわれたのですか…。

 

 『お兄ちゃん達ってさ、もうすぐ試験だから、部活上がり早いって言ってたよね?』

 

 「…あぁ、そうだね、言ってた言ってた、八幡超言ってた。」

 

 『うわ〜な〜にお兄ちゃん、ご機嫌斜めった?』

 

 誰のせいだよ、誰の!

 

 『ま、良いや、お兄ちゃんさぁ、雪乃さんと結衣さんと、後序にいろはさんも一緒でイイけど、サイゼに来て来んないかな。』

 

 ホント小町ちゃんったら一色とウマが合わないんだな、序扱いじゃ流石に一色が可愛そうだろ。

 

 「俺は別に構わんが、後で皆にも聞いとくわ、で、何かあるのか?」

 

 『うん、ちょっと友達から相談受けてね、小町だけじゃきつそうだからお兄ちゃん達にも協力してもらおうと思ったんだ。』

 

 「ほ〜ん、相談ね…けどお前今日予備校無かったっけ?」

 

 『うん、実はさその相談受けたのって予備校の友達なんだ、でね小町も今日は早いからさだからサイゼで待っててよ、良いでしょ?』

 

 予備校の友達ね、本当小町は何処でも友達作れんだな、何処ぞの八幡とは大違いだな。

 

 「はいよ了解、そんじゃサイゼな。」

 

 『ありがとう流石お兄ちゃん、大好きだよ!あ、今の小町的にポイント高っかい〜!』

 

 はいはい高い高い、何処で還元出来んのか解かんないけどな。

 

 『じゃあね〜お兄ちゃん。』

 

 

 ツーツーツーツー。

 

 「ヒッキー、小町ちゃん何だって?相談って言ってたよね。」

 

 おっ!流石は由比ヶ浜、一番最初に切り込んで来てくれたな、助かるわ。

 

 「ああ、何か小町が友達から相談受けたらしくてな、一人じゃ辛いから手を借りたいらしいんだが、皆これから時間あるか?」

 

 皆の都合次第だがどうだろうな、小町もしも駄目だったとしても皆を恨むんじゃ無いぞ、いきなりの話なんだから。

 

 「あたしは良いよ、小町ちゃんにも会いたいし!」

 

 「私も構わないわ、他ならぬ小町さんの相談と言うのなら。」

 

 「お米ちゃんの相談ですか…まぁ別に私も構わないですよ。」

 

 

 (そうか皆サンキューな……。)

 「お前ら揃って暇なんだな。」

 

 「ヒッキー本音と建前が逆になってるよ!」

 

 あらやだマジかよ、またまたうっかり八幡しちゃったよ。

 

 「おっと!こりゃまた失礼、致しましたっと!」

 

 「「「……?。」」」

 

 あっ、クレージーキャッツは通じないのね…。

 

 

 

 

 校舎を出て、俺は伊達眼鏡を装着しダクネス号を押しながら、雪ノ下と由比ヶ浜と一色の三人と連れ立って、小町と合流すべくサイゼへと向う。

 毎度の事ながら、嫉妬に塗れた男達の視線が痛い、本当に気分が滅入ってしまう、だが滅入る原因はそれだけじゃないんだよな。

 

 「…はぁ。」

 

 「比企谷君、貴方は一体何故ため息など吐いているのかしら、仮にも貴方は私達と共に行動すると言う名誉に浴しているのよ、ため息など吐かずに凛としていなさい。」

 

 流石に大した自信だな雪ノ下、お前は常にそうやって事に対して真っ直ぐに見据えて行動しているんだよな、まぁ時としてその自信が過信となって失敗するんだけどな。

 

 「そうだよヒッキー、ゆきのんの言う通りだよ元気に行こうよ!」

 

 「ですですせんぱい、ため息なんか吐いてると幸せが逃げちゃうって言うじゃないですか、だからそうならない様に一緒に幸せになりましょうね!」

 

 三人が三人共、それぞれの為人に則ったセリフで、俺を元気付けようとしているんだが、そのため息の原因は君たちなんだよ。

 

 「まぁ、お前達とこうして歩いている以上、他の男達の嫉妬心を煽ってしまうのは覚悟の上なんだがな。」

 

 「覚悟をしているのなら、何等の問題も無いでしょう、だったら「いや最後まで言わせてくれ雪ノ下。」…解ったわ言ってみなさい。」

 

 「おう、すまん…今言った通り男の悪意はどうでも良いが、問題は女子なんだよ、何で女子に迄俺は悪意を向けられねばならないんだよ、あれか?千葉には百合属性持ちの女子が多いのか!?」

 

 「「「……。」」」

 

 ん?どうしたんだよ三人共、何その人を憐れんだような目は、止めてよねそんな目を向けないで、八幡心がポッキリ逝っちゃうから、メンタルが!ホントマジ止めて。

 

 「せんぱい…。」

 「ヒッキー…。」

 「比企谷君…。」

 

 何、何で君達三人でハモってんのよ、えっ!?俺今から君達に何を言われるのん?

 

 「馬鹿ですよね!」

 「バカだよね!」

 「大馬鹿者ね!」

 

 馬鹿って言われたの、3人揃って…しかも一人はその上に大の字が付いてたよね。

 マジか〜俺って馬鹿だったのか…知らなかったよ、って何でだよ!?

 三人を代表する様に一色がダクネス号を押す俺の前に立ちはだかり、片手を腰に据えて、ちょっと腰を折り俺の胸元にもう片方の手の人差し指を突き付けて不機嫌さを表に出した声音で宣言するかの様に宣った。

 

 「良いですかせんぱい、せんぱいが何を勘違いしていたのか、やっと解りましたよ!せんぱいの言う女子からの悪意って、せんぱいに向けられている訳無いじゃないですか。」

 

 えっ?どういう事…だって俺、明らかに女子にまで悪意を向けられているよ、凄え明らかに嫌悪されている様な視線なんだもんよ、ボッチが視線に敏感とかそんなレベル通り越してるんだよ、あの視線は。

 

 「いい事比企谷君、貴方の言う女子の視線は貴方に向けられているのでは無いのよ、それは…私達に向けられている物なのよ。」

 

 へ?何それ…どういう事だってばさ。

 

 「あのねヒッキー…」

 

 おや、今度は由比ヶ浜が解説してくれるのね。

 

 「ヒッキーには自覚が無いかもだけどさ、眼鏡を掛けたヒッキーは凄いイケメンさんなんだよ…去年初めてヒッキーの眼鏡姿見た時さ、あたしもいろはちゃんもすっごくびっくりしちゃってさ、そんですっごくときめいちゃったんだ…ヒッキーカッコいいって、それでねあの時からあたし達も感じてたんだよ、女の子達のヤナ視線にね…。」

 

 …マジか、一年目にして知る意外な真実ってか。

 

 実感沸かねえ。

 

 でもマジかよ、だとしたら俺は一年もの間三人に嫌な思いをさせていたって事だよな、これからも俺がいたんじゃコイツらを傷付けてしまうって事か。

 

 「せんぱい今、自分が私達と居たら迷惑掛けるとか思ってますね!ハッキリ言いますけど私達、他人の悪意とかどうだって良いんですよ、手を出して来ないなら実害も無いんですからね、それより…せんぱいと居られない事の方がよっぽど辛いですよ。」

 

 一色がそんな風に思っていてくれたのか、それに由比ヶ浜と雪ノ下も…一色の言葉に頷いているし、それが三人の総意なんだな。

 俺は…居て良いんだな、コイツらと一緒に居てもさ。

 

 「…サンキュー…な。」

 

 俺の感謝の言葉、照れくさくってなんか面映い気分だけど、三人共頷いてくれてるし。

 

 「そんな事よりも急ぎましょう。」

 

 「そうだよ、小町ちゃんもう待ってるかも知れないしさ。」

 

 ああ、少し急ぐか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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