やはり伝説の餓狼達が俺の師匠なのは間違っているだろうか。   作:佐世保の中年ライダー

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謹賀新年!


誕生日のサプライズは心に響く。

 

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誕生日のサプライズは心に響く。

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保存日時:2021年01月01日(金) 00:52

 

 

 いろは、結衣、雪乃…三人の暖かな心遣いと、この日集っていただいた皆の心からの祝福の言葉と贈り物に感激した俺の眼からは、知らずの内にひと雫の泪がこぼれ落ちていた…。

 やっべぇ〜っ、何か少し冷静になったらものすっごい恥ずかしいんですけど、なんなの俺ってば何で泣いちゃってんのよ!あり得ないだろう泣くとかさ…。

 はぁ、もう確定だよ絶対にさ、先ずは小町と母ちゃん、それからジョーあんちゃんと舞姉ちゃんは確実に後で俺の事をイジりにくるし、これから先何かある度にこの事を引き合いに出して来るんだろうな。

 ニュータイプでは無い俺にさえ刻が見えるよ、俺はまたしても黒の歴史を築いてしまったんだよ、そうさまさにさコーラを飲むとゲップが出る位確実に!と言えちゃうよ………。

 

 まぁ取り敢えず今は『断腸の思い』と迄は言わないけど、確定された未来の羞恥的で屈辱的なイジラー達からの攻撃に対する反撃方法を考えるのは先送りだ。

 この祝ってもらっている場ではな、等と俺が顎に手を当て脳内でこの状況に対してグジグジと考えていたら。

 

 「おっ、静さんコッチですよ!」

 

 と、ジョーあんちゃんが、陽気でそして歓喜を含んだ声を上げ、まさかなお名前を呼んだ…ウソだろうあんちゃん!?

 

 「あっ、ジョーさん、それに皆さんもすみません遅くなりました。」

 

 時刻はまもなく午後八時、今この場に到着したという事は…我ら学生は休みであるにも関わらず、この時間まで学校でお仕事をなされておられたと言う事なのですね…。

 

 「比企谷家の皆さん本日はお招きありがとうございます、それから比企谷…誕生日おめでとう。」

 

 うちの両親と皆に挨拶を済ますと、その人は俺の肩に手を置き祝福してくれたんだけど…なんてこった、まさか高校生になってこの歳で自分の誕生日に、学校のしかも担任教師が参加するなんて。

 

 「ひ、平塚先生…ありがとうございますっ…てかどうして先生が此処に?」

 

 さっきの親父じゃ無いけど、俺も何だか油の切れたメカの様に後を振り向き先生に礼を述べたんだが、いやホントマジなんで『なんでここに先生が!?』を身を持って体験するなんて思ってもいなかったよ俺。

 

 「いや何ね、一昨日ジョーさんと逢った時に今日の事をお聞きしたのだよ、それで昨日小町君から参加しないかとのお誘いを受けてね、ありがたくお受けしたと言う訳だよ。ぽっ…」

 

 おお、なんと!ジョーあんちゃんと平塚先生は着実に交流を重ねていたと言う訳だったんですね、うんそれはめでたい事だと思いますけどね、ジョーあんちゃん平塚先生共に念願のパートナーを得る事が出来るんだからさ、しかし先生自分で『ぽっ』とか言うのはどうかと思うんですけど…命が惜しいから言わんでおこう。

 

 「…乙女かよ…。」

 

 「ん?何か言ったかね比企谷八幡君、フフフフッ…。」

 

 ほへ?俺また口に出したのか、全く以てこの口は…なんでこうゆるゆるなんだろうか、美少女達による『ゆるゆり』ならば大歓迎なんだが…っていやこの場合口ではなく無くて色々と要らん事を考えてしまう俺の思考の方に問題が?

 

 「…あっ、いいえなんでも、てか恋する女性は皆乙女ですよね…アハ、ハハ、ハハハ…ハァ…。」

 

 「うむ、解れば良いのだよ。」

 

 俺の言い訳に気を良くして平塚先生はそう言ったけど、俺ってば実はあまりよく解ってないんだよな、所謂口からでまかせってか、その場しのぎに言っただけの陳腐な言葉なんだが、平塚先生が何を理解したかとか解釈したのかは不明なんだが、まぁ良いや。

 

 「極限流の皆さんはじめまして、私はこの比企谷八幡君の学校で担任を受け持っております平塚静と申します。

 本日はあの高名な極限流空手の創始者とであるサカザキ前総帥とその門人であり最強の虎と呼ばれるロバート・ガルシア師範及びその奥方であられるユリさんとお会いする事が出来、大変光栄に思います。」

 

 「うむ、ご丁寧な挨拶痛みいる、しかし堅苦しい挨拶はこれ位にして今日は八幡少年の誕生の日を祝おう。」

 

 そのサカザキ全総帥の言葉により祝宴が再開された、ついでと言ってはなんだが、サカザキ前総帥より『サカザキ前総帥等と呼ばれるのも面倒臭いのでな、これからは沙希坊や大志坊の様にわしの事はご隠居とでも呼んでもらいたい』とのお言葉により、俺達も『ご隠居さん』と呼ばせてもらう事になった事を明記しておこう。

 

 

 

 平塚先生がこの会に合流し30分程の時間が過ぎただろうか、俺達が借りたこの会のスペースに舞姉ちゃんと川崎が仕合ったあの時、レフェリー兼リングアナを努めたあの店員さんが「お楽しみのところ失礼致します。」との挨拶と共に一台のノートパソコンを載せたキャスター付のスタンドを運んで来られた。

 

 「…店長、そのパソコンは何なんですか?」

 

 川崎が店員改め店長へ質問、つかこの人此処の店長だったんだ…俺あの時この人の事Gガンのストーカー扱いなんかしちゃったんだけど…スンマセン、心の中で侘びておこう。

 

 「サウスタウンの本店に居られるオーナーから通信が入っていてね…比企谷八幡様よろしいでしょうか。」

 

 川崎の問に答え、次に店長は俺に確認を取る、オーナーと言えばマイヤさんだよな…はてそのマイヤさんが俺に何の用があるんだろう…しかも向こうはまだ早朝と言うにも些か早い時間帯だよな。

 

 「…あっ、はい…!?」

 

 俺の返事を聞き、店長はそのノートパソコンを開く、そのパソコンにはウェブカメラとスピーカーマイクが取り付けられていた。

 そして間もなく、モニターに映像が映し出され、その映像に映っていたのは。

 

 『ヨシ、繋がったか!よう八幡元気にしていたか!?』

 

 モニターの中、二本の指を額付近でシュッと軽く振りながらそう言ったのは…

 其処に居るのは間違い無く、数年前に腰の辺りまで有ったロングな髪を肩の辺りまでバッサリと切った、てかそれでも十分長髪なんだが…。

 

 「…なっ、テリー兄ちゃん!?」

 

 それは紛れも無いあの日俺を救ってくれた、俺にとって一番上の、一番尊敬する兄貴(何かこの言い方だと兄貴達に順列を付けているみたいに感じられてしまうかも知れないが、俺は兄貴達皆等しく尊敬しているんでココを勘違いしないで欲しい)テリー・ボガードその人だった。

 

 『ああ俺だ、元気そうだな八幡『テリー、もう少しモニターから離れないと皆が映らないだろう。』おっとスマン。』

 

 「今の声は…ロックも居るのか!?」

 

 『ああ居るぜ、てか俺だけじゃ無いけどな。』

 

 テリー兄ちゃんがモニターから距離を取った事により、モニター内にパオパオカフェ本店、一号店の店内の様子が幾分か見て取れ、当然今声を発したロックの姿も映っている、そして。

 

 『やあ、八幡誕生日おめでとう、すまないね直接祝ってあげられなくて。』

 

 「アンディ兄ちゃん!?」

 

 「えっ、アンディ!?テリーお兄ちゃん達と一緒だったの!?」

 

 その声に真っ先に反応したのは当然アンディ兄ちゃんの奥さんである舞姉ちゃんだ。

 舞姉ちゃんは反応するとほぼ同時にパソコンモニターの前に移動し、語り掛けた…流石はくノ一だな移動速度が半端ないぜ。

 

 『やあ舞、無事にキングオブファイターズも終了してね、昨夜は皆で兄さんの優勝祝賀会を此処でやっていたんだよ。

 残念ながら北斗丸は三回戦でロックに負けてしまったけどね…。』

 

 『オイラも居るよ、よっ八兄ぃ元気?小町っちゃんは居る!?』

 

 アンディ兄ちゃんを押しのけるように北斗丸の奴が入って来やがった。

 

 「ハイは〜い、小町は此処だよ!元気そうだね、まるくん。」

 

 今度は小町が俺に引っ付きモニターの中の北斗丸に返事をする。

 

 『小町っちゃん、オイラもうすぐ師匠と日本に帰るからさ、そしたらデートしようね!』

 

 北斗丸の奴は小町を見るやいなや早々にとんでも発言をしやがった、こんにゃろまだ小町の事を諦めていないのかよ。

 

 「おいふざけんなよ北斗丸、お前に小町は渡さん!小町の相手は俺とロックよりも強い奴じゃ無きゃ認めんからな!」

 

 『何だよ八兄ぃ!恋愛は自由じゃんかよぉ、オイラ小町っちゃんが大好きなんだから良いじゃん!?』

 

 コイツは初めて会ったその日から何故かやたらと小町に懐いていたんだよな、小町も何かこいつの事を弟みたいに可愛がっていたし。

 

 『そうだな、小町は俺にとっても妹だからな、当然八幡の言う通りだ北斗丸、俺と八幡に勝てないようじゃ小町の事は到底お前には任せられないぜ。』

 

 『ちぇっ、ロック兄ぃまでそんな事言うのかよ…良し決めたオイラ絶対に八兄ぃにもロック兄ぃにも勝ってやるんだからな!』

 

 「はん!返り討ちにしてやる。」

 

 北斗丸の必勝宣言に対し俺はそう返してやる、しかしコイツはアンディ兄ちゃんの弟子で、その将来性をアンディ兄ちゃんも認めている。

 コイツがこれから先、更に本気で修行に打ち込めばきっとかなりの実力者になるだろうな、しかも今回の大会、初出場で三回戦まで進出してるし。

 こいつは俺もうかうかしては居られないって事だな、小町の為にもさ…うん。

 

 「うはぁ〜っ、ショタっ子キマシタワーァァっ!ブハッ…愚ふぇふぇ…。」

 

 人が決意も新たにしていれば、いつの間にかモニターをのぞき込んでいたらしき腐女子さんが、北斗丸の姿に興奮し始めた、見境い無ぇなおい。

 

 『ひぇっ!?誰だよこの姉ちゃん?』

 

 モニターの向こうからでもその腐のオーラが感じ取れたのか、北斗丸は思わず腐女子さんにビビり、後退った…凄えな腐のオーラ。

 バイストン・ウェルに召喚されたなら一体どれ程の聖…否逝戦士になるんだろうか、逝っちゃう戦士で逝戦士な…ブルルッ、いかん想像したら思わず身震いしちゃったぜ。

 

 「あっ、コラ姫菜自重しろし!……はぁけど三人共ちょーカッコいいし…。」

 

 あーしさんがモニターから腐女子さんを引き離し、モニター内でもアンディ兄ちゃんが北斗丸を引き離している。

 やっぱりアンディ兄ちゃんもあーしさんも苦労人気質なんだな、尊敬するぜ二人共。

 なのであーしさんがテリー兄ちゃん達にときめいている事は葉山には内緒にしとくよ、しかし腐女子さんと来たらモニターから離されつつも『愚腐腐、新しいカップリング、ハチホクキマシタワー』等と言っているし…もうどうにかしてくれよ誰か。

 何だよハチホクって!?何時もならハチが後ろに来るのにっ、てか何か凄えゴロが悪いんだけど…。

 

 

 

 ひと騒動あってグダってしまったが、改めて俺達はモニターの向こうのテリー兄ちゃん達との会話を再開した。

 

 『ジョーから聞いたぜ八幡、お前ジョーとかなりいい勝負したんだってな…フッ、成長したな。』

 

 ニカッと笑いテリー兄ちゃんはそう言ってくれた。

 

 『ああ、その仕合い僕も見たかったよ八幡…よくやったね。』

 

 テリー兄ちゃんとアンディ兄ちゃんは俺とジョーあんちゃんが仕合った事を知っていて、まぁテリー兄ちゃんが言うようにジョーあんちゃんが電話ででも話したんだろうけど、その結果を(俺の健闘と言っても良いか)を讃えてくれた。

 

 「ありがとう、テリー兄ちゃん、アンディ兄ちゃん…。」

 

 『コイツは俺もうかうかしてられないみたいだな八幡、まぁ次に闘る時も俺が勝たせてもらうけどな!』

 

 更にロックの奴が祝辞とも挑発とも取れる言い回しで以て、語り掛けてきた。

 

 「ハン、そいつは俺のセリフだぜロック、たった一個勝ち星が多いからってよそんなもん直ぐにでもひっくり返してやるよ。」

 

 俺とロックは互いにモニターを通して右の拳を前へ突き出した、二人してニヤリと笑みを浮かべて…誰だよ俺の場合はニヤリじゃ無くてニタリだろう、とか言う奴は!?

 

 『おいおい二人共、闘りあうなら直接会ってからにしろよな、ところで八幡…お前のガールフレンド早く紹介しろよって、去年からそう言ってんだろう。』

 

 遂にこの時が来たか…高校の入学の日に結衣と友達になり、その日の内に母ちゃんがテリー兄ちゃんに連絡して、何れ紹介しろよと言われてたんだよなぁ。

 

 「おうテリー、この野郎の彼女達皆びっくりする位の可愛娘ちゃん揃いなんだぜ、見て驚くなよ!」

 

 『よう!ジョー、お前もいい人が出来たんだろう…ついでにその彼女も紹介しろよなってか彼女達だって、すると八幡のガールフレンドは何人も居るのかよ、ヘイ!ロックお前コッチ方面じゃ八幡に負けてんじゃ無いかよ!。』

 

 『うっ…うるせぇな、俺は別にそんな事はどうだって良いんだよ!』

 

 テリー兄ちゃんはモニターの向こうでロックの事をウリウリと弄りだした、ロックのヤツ女子に対する免疫、相変わらずみたいだな。

 

 『けどロック、お前だってあの拳法使いの娘とそれなりに話しなんかしてただろう、ガールフレンドをつくるチャンスだぜロック!』

 

 『………うっせ…。』

 

 ほほう、ロックの奴も女子と出会ったのか、しかも拳法使いって事はその娘も今度の大会の出場者だったのか、へぇ。

 

 

 

 

 「えっと、紹介するよ…。」

 

 モニターの前に左から雪乃、結衣、いろは、そして川崎と留美を座らせ、俺との関係を説明。

 

 『いやぁ、コイツは驚いたぜ!まさか三人の女の子に結婚を申し込まれるとはな、しかもジョーの言う通りとびっきりのキューティーガールばかりたぁ…やるじゃ無ぇかよ八幡!』

 

 『しかも、小さな女の子を弟子にしたってのか…フッ良いと思うぜ、誰かに何かを伝えるって事は、そいつによって自分のこれ迄の道程の再確認にもなるし、初心ってヤツを見つめ直す切っ掛けにもなるしな。』

 

 『うん、兄さんと同感だね、八幡しっかりと留美ちゃんに伝えるんだよ、技だけじゃ無い、君がこれ迄に僕達から学んだ物と自分で掴み取った物をね、それから雪乃君と結衣君といろは君、八幡の事をよろしく頼むよ。』

 

 『ああ、俺達の弟の事頼んだぜ、ユキノ、ユイ、イロハ!』

 

 「「「はい!」」」

 

 テリー兄ちゃんとアンディ兄ちゃんから、俺の事を託された三人がにこやかに華やかに、そして元気に返事をする。

 

 『OK!良い返事だぜ三人共、しかしな…う〜んユイとは何処かで会った事がある気がするんだが、ソイツは俺の気のせいか?』

 

 凄えテリー兄ちゃん、朧げとは言え結衣の事を覚えていたんだな、大した記憶力だよ。

 

 「ああテリー兄ちゃん、気のせいじゃ無いよ、あの日の大会で結衣はテリー兄ちゃんに花束を渡した子供達の内の一人なんだぜ、あと此方のいろはもな。」

 

 『OH!マジかよソイツは素晴らしい偶然ってヤツだな!そうだったのかよ俺達はあの日の皆出会っていたんだな!』

 

 素晴らしい偶然か、うん全くその通りだよな、神様なんて物が存在するかなんてどうでも良いけど、もし居るんだとしたら俺はソイツに感謝してやるよ、素晴らしい出会いをありがとうってな。

 

 『ユイ、サンクス!お前と出会えたお陰であの日八幡の心は随分と救われたんだぜ!』

 

 「ふぇっ!?あっ…はい?」

 

 『…うん、君の屈託の無い素直な笑顔が八幡を救ったんだよ。』

 

 テリー兄ちゃんとアンディ兄ちゃんからの言葉に結衣は最初戸惑っていたが、その理由が判り顔を赤く染め…はうぅなんて言っている、全くもう…可愛いじゃ無ぇかよ…。

 

 

 

 『しかし極限流の使い手か、コイツもまた偶然か…ちょっと待ってな、ヘイ!マルコのオッサン起きろよ、日本のお前さんと同じ極限流の門下生が居るぜ!』

 

 へっ…今テリー兄ちゃん何て言った?

 

 マルコのオッサンって、もしかしてあのロドリゲス師範代か!?

 そう言や今回の大会ロドリゲス師範代も参加しいたんだよな!

 それがテリー兄ちゃん達と一緒にパオパオカフェ本店に居るのか、しかもテリー兄ちゃんの祝勝会にも参加してたのかよ。

 

 『ムムムぅ…如何にもワシが、何時も心は錦ゴイ!極限流空手門下生が一人マルコ・ロドリゲスである!』

 

 テーブルにうつ伏せて眠っていたと思われるロドリゲス師範代はテリー兄ちゃんの呼び掛けに、ガバリと身を起こしそう宣言する様に宣ったが、その声には眠気と酔いが混じっている様に見受けられる…テリー兄ちゃん、相当飲ませたな。

 

 「えっ!?マルコ師範代が居るんですか、其処に!?」

 

 川崎がその意外な現実に驚きの声を上げ、更にその声に反応して。

 

 「何やて、其処に居るんかいなマルコの奴!!」

 

 ガルシア師範が立ち上がりモニターの前に陣取り、それに続いてサカザキのご隠居さんとユリさんもモニターを見る。

 

 「おいマルコ!お前其処で何やっとんねん?」

 

 「うむ、マルコよ何なのだその体たらくは…。」

 

 「あちゃー、マルコくんこれお兄ちゃんに知られたら、地獄の特訓コース待ったナシだよ…。」

 

 極限流の御三方に呼ぴ掛けられ、モニターの向こうのロドリゲス師範代の様子は目に見えて、恐怖に駆られている事が見て取れる。

 

 『な、なっ、前総帥にガルシア師範、そしてユリ様まで…何故御三方がその様な場所に!?』

 

 直立不動の姿勢で、ロドリゲス師範代は極限流の御三方に問うた、ロドリゲス師範代は画面の向こうであっても解るくらいに冷や汗をかいている。

 

 

 

 ロドリゲス師範代は今大会、準決勝でテリー兄ちゃんと対戦し敗北、その大会終了後テリー兄ちゃんに誘われ祝勝会に参加し、へべれけになる迄飲まされたとの事だった。

 なので皆さんあまりロドリゲス師範代を叱らないでやって下さい、

 

 「まぁ良い、マルコよ今回の敗北に学び更に精進するのだぞ!」

 

 『押忍!』

 

 ご隠居さんのお言葉にロドリゲス師範代は恐縮しきりながらも返事をし、モニターから下がっでゆく『失礼しました』と一言挨拶をして。

 

 

 

 『しかしまさか極限流の開祖と最強の虎が八幡と出会っていたとはコイツは一体…まるで何処かの誰かに仕組まれでもしたみたいだな。』

 

 挑戦的な眼差しでテリー兄ちゃんはモニターから極限流のお二人を見ている。

 対するお二人も同じ様な眼差しで、テリー兄ちゃんとアンディ兄ちゃんを見返す。

 

 「ほう良い眼をしている…流石はジェフの倅達、そしてタン殿と半蔵殿の弟子と言ったところか。」

 

 『へぇ、アンタ親父だけじゃ無くタン先生や半蔵さんの事も知ってるのかい、格闘の世界ってのは広い様で案外狭いモンなんだな。』

 

 「うむ、まだ極限流を編み出すよりも前のヒヨッコだった頃にな、わしが十五の若き日に、やはりまだ若き半蔵殿とタン殿に挑んで返り討ちにされたわ、フハハハハッ…いやお二方共大した方であったわい。

 そしてジェフもまた、天晴な漢であったぞ倅達よ!」

 

 ご隠居さんのその言葉にテリー兄ちゃんとアンディ兄ちゃんは、とても嬉しそうな表情をしている。

 そりゃあ自分が目標としている人達を高く評価されれば嬉しくもなるよな、俺だってそうだもんな、兄貴達が同じ様に評価されると嬉しいし。

 

 

 

 

 暫し極限流の御三方とテリー兄ちゃん達が語りあい、そして再び俺達がテリー兄ちゃんとアンディ兄ちゃんとロックと話す。

 

 『…て事でな、もしかしたら秋にはそっちに顔を出せるかもしれないんだ、八幡その時迄に今よりもずっと強くなっておけよ、良いな。』

 

 「ああ、当然だよテリー兄ちゃん、ロック!」

 

 俺はもう一度、モニターへ向けて拳を突き出し、モニターの向こうの三人も同じ様に返礼の様に拳を突き出した。

 

 それは再会の約束の印にして、証。

 

 こうして俺の十七回目の誕生日は生涯の記憶に残る程濃密なものとなった。

 秋が来るのが今から楽しみだ、果たしてこの秋はどんな季節になるんだろうかな、その前に近日中には極限流の道場へと足を運ばないと行けないんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




八幡の得意技?スリッピングアウェーですが、必殺技とするならば顔面攻撃限定の当て身技扱いでしょうか。
顔面への打撃攻撃ならばパンチ、キックに拘らず通常技、特殊技、必殺技問わずに有効。

コマンドは←↙↓↘→AorC、コマンド入力成立後三秒間有効、その時間内に顔面への攻撃を受けると発動、ただしそれ自体に攻撃力は無く、発動すると相手はバランスを崩し硬直、その間に技を叩き込む。
尚、相手が顔面攻撃をしないようならば任意のボタンで何時でもキャンセル可。

対サキサキで見せたのは、スリッピングアウェー(←↙↓↘→C)〜特殊技リバーブロー(近立ち↘↘A)〜超必殺技ライジングスピンキック(↓↘→↓↘→BC)

欠点として、顔面以外への攻撃を放たれると、防御しようと打撃を受けようと無効化される。


 
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