やはり伝説の餓狼達が俺の師匠なのは間違っているだろうか。   作:佐世保の中年ライダー

84 / 135
やはり最強の虎の実力が驚異的なのは間違っている。

 

 行ける、イケてるぞ俺! とガルシア師範に対して有効打を連続で撃ち込めた事に内心俺はガッツポーズを決めたい位に心がハイに成りかけている。

 ジャブの二連打から右ストレートと見せかけての左フックと立て続けに当てることができ、続けざまに右でボディへのアッパーを放ち止めにパワーゲイザーをと俺は展開を組み立ているし、それは上手く行きそうだと確信に近い物が俺自身に有る、そして俺は右アッパーのモーションへと入ろうとしていたその時。

 

 「不味い!行くな八幡、そいつは誘いだ!」

 

 ジョーあんちゃんが俺を押し留めようとするの声が道場内に響くが、もう既にその時俺はアッパーを放つモーションに入っていた為に途中で止まることができなかった。

 

 「…………………!?」

 

 其れを俺が理解するのに果たしてどれ位の時間を要しただろうか、俺の右横腹にガルシア師範の拳が突き刺さっていた事を。

 

 「…うっ、グフッ……?」

 

 其れに気が付いたのは、肝臓辺りから感じられる痛みにり堪らず呻き声が口から漏れ出たからだった。

 何故と言う疑問、何時の間にと言う疑問が頭の中を駆け巡るが答えに辿り着けない、いや単純にガルシア師範の拳を当てられたからなんだがそれすらもこの時俺は理解できていなかった。

 

 「捉えたで八幡、どや意想外のノーマークの打撃を受けた感覚は!?普通に打たれるよりもえらい効くやろ!」

 

 其処に聞こえるガルシア師範の声が無情な現実を俺に突き付けたが、俺は腹部を襲う痛みと飛びそうになる意識を繋ぐ事に精一杯でそれどころでは無いし、何よりそのダメージによりよろめき蹈鞴を踏むって状態だ。

 

 「いやぁーっはちくん!?」

 

 「やだぁーハッチン!!」

 

 「八幡君駄目ッ!?」

 

 俺の身を案じ名を呼ぶ、大切な女性達の声さえもが何処か遠くに感じられる。

 

 「せやけど、まだ終らんでぇ!」

 

 ガルシア師範がそう宣告し俺に詰め寄り、そして始まる。

 

 「ハッ、喰らえやッ!」

 

 先程は躱したバックハンドブローが俺に叩き込まれる、それにより俺の身体は空へとふっ飛ばされた。

 

 「うげっ!?」

 

 吹き飛ばされた俺の身体はやがて重力によって落下に転じる訳だが、ガルシア師範がただ黙って落ちて来る俺を見送る訳などなく。

 

 「そりゃ行くでッ、幻影脚!!」

 

 無数の超高速の蹴りが俺の身に襲い掛かる、それにより又しても空へと持ち上げられる俺の肉体に散弾の如く降り掛かる無数の蹴りにより激しい痛みが身体の彼方此方から感じられる。

 肉を撃つ鈍い音が己の耳に響きやがてその音が収まり空へと放り出される俺の身体に更なる追撃が加わる。

 

 「お次はコレや、飛燕疾風脚!」

 

 滑空するかのように飛び迫るガルシア師範の蹴りが空中の俺にヒットし、追加のダメージの痛みに再び襲われる俺だがしかし幸か不幸か(この場合は後者だな)俺はまだ意識を手放していない、だからこそこの痛みに苛まれ居る訳だが。

 

 「ぐはっ……。」

 

 だから本当は此処で俺は気を失っていた方がまだマシだったのかも知れない。

 

 「此処でブレーキングやッ!」

 

 ガルシア師範は飛燕疾風脚にブレーキングを掛けるが俺の身体は未だに空を彷徨ったままで、此処でブレーキングが掛かったと言う事は当然次なる技が俺を目掛けて放たれる訳だ。

 

 「此奴を喰らいや、行くで覇王!」

 

 それは当たり前の如く超必殺技クラスの物になるのは必然で、俺は此処に初めてその技をこの身に直撃で受けることとなった。

 

 「…翔吼拳!!」

 

 空を舞いながら俺は目撃する、我が身に迫る眩く輝く巨大なエネルギーの塊が迫りくる様を、そしてそのエネルギーに飲み込まれてしまう瞬間を。

 

 

 

 

 ……………果たして俺はどれ程の時間意識を失っていたんだろうか、黒岩師範代の声が聞こえて来る。

 

 『大丈夫か比企谷君!?』とそして靄が掛っていた視界が徐々に鮮明になり、練武場を見ると未だガルシア師範が身構えている事からそれはほんの数秒の事だと、多少鈍った頭でも何となく理解出来たのはいいんだが今の気持ちは、いッッッたあーーーーっと大声で喚き倒したい。

 いやマジそれ位痛いんだよ本当に、もしかして俺が一瞬意識を失ったのにも関わらず、目を覚ましたのはこの痛さ故だったんじゃないかってマジで思うわ。

 

 「くっ……っうぅぅッ…はぁはぁ。」

 

 俺は苦痛に小さく呻きながらも何故かよろよろと立ち上がっている、はてこんなにも痛くてもう身体の彼方此方が悲鳴をあげそうなのに俺は何で立とうとしてるんだ。

 

 「どうだね比企谷君、君はもうかなりのダメージを受けているんだ此処で棄権しても構わないんだよ。」

 

 「だっ大丈夫です(マジっすかそれじゃぁ)まだ行けます!(棄権します!)」

 

 はぁ!?ちょっと何言ってんの俺ってヴァ、いやいや何で本音と建前が逆転してるんだよ!?

 俺もう十分にやったよね、もうゴールしてもいいよね?だってパトラッシュ僕はもう疲れたんだ……何だか眠いんだ、いや痛くて眠気も何もあったモンじゃ無いけどね。

 

 「……そうか、此処は君の意気を買おう、だがこれ以上は危険だと判断したら其処で即刻終了とする、解ったね。」

 

 「……っ、うっす!」

 

 いやいやいや危険です黒岩師範代、俺今正にチョー危険ですってば!だから止めてくださいマジ、って言うか俺も何返事なんかしちゃってんのさ!?

 

 「ほうもう立って来よったか八幡、まだもう暫くは掛かるやろ思とったんやけどな、ええ根性や!」

 

 ガルシア師範が先と変わらぬ獰猛な猛虎の如き笑みを“湛えて”立ち上がった俺を“称えて”くれた……。

 滑ったな、うん摩擦係数ゼロもイイところって位に思いっきり滑ったな。

 

 「そいつはどうもっすね……実を言うと本当はもう止めときたいって思っているんすけど……ふう〜っ。」

 

 痛みに耐えながらもポロリと口を吐く俺の本音にガルシア師範が思わずと言った感じでクスリと笑う、俺は其れを見ながらも『痛えなぁ特に背中が』と思いながら自分の立ち位置を確認した。

 どうやら俺はガルシア師範の覇王翔吼拳を受けて道場の壁に激突したらしい、うわっ…マジかよもし此処が道場内では無かったら果たして俺はどれ位の距離をふっ飛ばされていたんだろうか、そう思うと冷や汗どころじゃ済まねえな。しかし同時に分かったこともある、それはやっぱり俺は天才じゃ無かったって事だ。

 だってもし俺が天才だったらふっ飛ばされる瞬間に、審判を務める黒岩師範代をクッション代わりにしてダメージを殺していたから……このネタ解る人居る?

 

 「ハンッ!そう言いながらも立ち上がって来た上にまだ死んじゃおらんそないギラついた眼ぇしとって何言うとんねん自分!?」

 

 マジですか俺ってば、そんなギラついた眼とかって、何か柄じゃ無ぇ〜って感じなんですけどぉ。

 つってちょっと戯けてみたけど(心の中で)実際は俺の中にもあったんだよな、本当に柄じゃ無いんだろうけども『負けたく無い』って感情がさ。

 

 「…あ〜それは多分アレですよ『悔しいけど僕は男なんだな』って感じと『僕は、あの人に勝ちたい』って感じっすかねやっぱ!?」

 

 「イヤ知らんがな、てか何やお前一々何か変なん言わなアカン習性でもあるんかいな?」

 

 さっき迄ギラついた野獣の様な眼で見ていたガルシア師範が、今は何か残念な物を見る様なジトっとした眼で俺を見ている。

 どうやら俺はやっちまったらしい、と思っていたんだが……。

 

 「どや八幡、こんで少しは回復したんちゃうか!?」

 

 ガルシア師範はちょっとだけ俺のダメージが抜けるのを待っていてくれたって訳だったのね、はぁ〜参ったなこりゃ。

 

 「……随分余裕っすね、敵に塩を送るってヤツですか……けどまぁ当然っすよね、何せ俺はガルシア師範の覇王翔吼拳をまともに喰らっちまったし、ダメージアリアリでもうあとひと押しでKOされちまいそうだし……はぁ…。」

 

 ここ迄してもらっちゃもう此処でやっぱ止めときますとか言えないよな、つか俺自身が思ってんだよな止めたくないってさ、ガルシア師範にはネタとして言ったけど本心だったんだよな『僕はあの人に勝ちたい』って思いは!

 

 「ハハッ、何せ俺も久々の本番や、しかも相手が思っとった以上にヤリよるさかいにな、お前となら俺ももっと楽しめるやろからなぁッ!」

 

 再びその目に野獣の光を点してガルシア師範が俺に闘気を放つ、猛虎が再びその爪と牙をおれに突き立てるべく身構える。

 だが果たして俺に、その猛虎に最強の虎に立ち向かえるだけの力が残っているのか、結論を言うとハッキリ言ってそれは残っちゃいない。

 けど、やるしか無いんだよな……だってさ待っていてくれてるんだよ、あの最強の虎がこの俺をだよ。

 ガキの頃は虐められているのに其れに立ち向かう事もできなかった俺が、偉大な兄貴達と出会ってさ、困難に立ち向かえるだけの技と心を仕込んでもらって。

 

 「ふう〜っ……はぁ〜っ……。」

 

 だからさ、ぶっ倒れる迄やらなきゃなんだよ、俺の中にある残り物全部を引っかき集めてその全部を総動員してぶつけなきゃいけないんだよ、ハハッ何か俺今モーレツにめっちゃ熱血してるわ!キングス○ッシャー呼べるんじゃね?って位にさ。

 

 「ガルシア師範、ハッキリ言って俺にはもうガルシア師範とやり合えるだけの力は殆ど残っちゃいないっす。」

 

 正直に俺はガルシア師範にそしてこの場に居る皆に告白する、俺の事を心の底から心配してくれている彼女達と俺を師匠と呼んでくれる小さな女の子と俺をガキの頃から鍛えてくれた兄貴達の一人にも伝わる様にそして。

 

 「だからこっから先俺に何が出来るか解んないっすけど、やるしかないんですよね………。」

 

 その為に俺は自分に暗示を掛ける、それは俺のお得意の昭和ネタ、でもここ一番に口にするには相応しい!?かは解らんが、言ってその境地に自分を追い込むんだよ行くぜ!

 

 「はあーっ……我が身既に鉄なり、我が心既に空なり……天魔伏滅……。」

 

 そして俺の精神は深く深く集中力を増してゆき、もう雑音は耳に入らず。

 その眼は目の前の敵とその動きだけを捉え、その時が来るまで其れだけを追う事に費やす。

 

 深く深く深く深く、集中集中集中…。

 

 

 

 

 ヘヘッ八幡のヤツ最強の虎の超必殺技を喰らいながら立ち上がりやがったか、そう来なくちゃイケ無ぇよな男としちゃよ。

 

 「ハッチン……もういいよ、立たなくてもいいよぉ……。」

 

 「はちくんもう十分です、だからもう止めましょうよ!」

 

 結衣嬢ちゃんといろは嬢ちゃんはその声に嗚咽が混じっていて八幡に止めてくれと懇願しているし。

 

 「八幡君……貴方はもう十分に闘ったわ格上の人を相手に、だからもう此処で止めても何ら恥じる事は無いのよ。」

 

 雪乃嬢ちゃんは気丈に振舞っちゃ居るがよ、その心中は二人と同じで八幡にもうもう闘って欲しくないってアイツが傷付く姿を見たくないって思っている事は語る迄も無ぇよな。

 

 「…嬢ちゃん達にゃ悪いがよ、八幡のヤツは此処で止めやしねぇよ。」

 

 三人の嬢ちゃんの目が俺に集中する、潤んだ瞳に僅かなに輝いちゃいるが悲痛に歪んでいる、まぁその気持ちは解らんじゃ無ぇけどよ。

 

 「彼奴も一端の格闘家になろうとしてんだよな、格闘家として格上のしかも一時代を築いた伝説の男相手に自分がどれだけやれるか試してみたいってよ、なぁ嬢ちゃん達よちょっとばかり酷な事を言うがよ嬢ちゃん達がコレからも彼奴と共に歩んで行こうって思ってんならコレからもこう言う事は何度だってあるかもしれねぇんだ、その度に嬢ちゃん達は今の様な悲痛な思いをする事になるんだぜ、それでも嬢ちゃん達は彼奴に着いて行く気があんのか!?」 

 

 此処で嬢ちゃん達がどうするか、どう思うかそれは俺には分かんねえがよ、願わくばこの娘達には末永く八幡と共にあって欲しい、そう思うのは俺の我儘なのかもしれねえな。

 

 「なぁ雪ノ下、由比ヶ浜、一色、君達が愛した男は格闘家としての道を歩む事を選んだ男なんだよ、それは平和な現代日本に於いて自ら修羅の道に踏み入る事を選んだ、見様によればそれは愚か者にも見えるかも知れないな様な人間だ。

 だが私はそんな愚か者が堪らなく好きなのだよ、そして私はその人に着いて行こうと思っているんだが、まぁ其れを君達に強要するつもりは無いけれどね。

 先程のジョーさんの言葉と同じ事を言うがこれから先も君達は彼と共に在ろうと思うのならば、この様な光景をこれからも目の当たりにすることを覚悟する事だな。」

 

 静さんが俺の言葉に付け加えて彼女達に語ってくれた、そいつは今目の前で惚れた男が傷付く姿を目の当たりにしているまだ少女と呼ばれる年頃の子供達には酷って奴かも知れねえが、教師として一人の女としてそして格闘の道に生きる男と共に在ろうと決意しているが故に言ってやれる事なんだろうな、静さんアンタはマジで最高に良い女だよ。 

 

 「「「っ……。」」」

 

 嬢ちゃん達はまだ心を决めかねているが其れも当然っちゃ当然だな、まぁ良いや時間を掛けてじっくりと考えな嬢ちゃん達、皆まだ若いんだからよ悩んで悩んで悩み抜いて自分の思いに向き合うんだな、それこそが若さってやつの特権の一つなんだからよ。

 おっとそうこうしている間に八幡の奴が遂に練武場に戻って来やがったか、しかもさっき迄とは纏っている雰囲気が大違いじゃねえかよ。

 

 「覚悟は完了ってかよ八幡、ヨッシャあッ行って来い」

 

 こっからが最期の攻防ってヤツだぜ、だからよさっさと決めて嬢ちゃん達の心配を取り除いてやるんだぜ八幡。

 

 

 

 

 

 

 ほう何やよう訳が分からんけど何かえらいカッコ良さ気な事を呟いたかと思とったら八幡の奴急に雰囲気が変わりよった。

 残りの体力ももうあと僅かやしさっきのダメージも残っとる筈やのにえらい気迫を感じるわ、こら迂闊に近寄らんと先ずは遠間から牽制と様子見から入ってみる事にしよかいな。

 せやから俺はバックステップで八幡との距離を離して牽制の技を繰り出す。

 

 「試させてもらうで八幡、龍撃拳!」

 

 俺は八幡に気弾を放つこいつに対する反応で少しは解るはずや、八幡がまだ十分に闘える力が残っとんのか或いはもう既に力の無い死に体なんかがな。

 そらどないすんのや八幡、回避かガードかそれともお前も気弾を撃って相殺すんのか?

 着々と高速で向かい飛ぶ龍撃拳に対して八幡は未だに動かへん、どないしたんや八幡やっぱお前はもうあかんねんか。

 俺は八幡のその様子からそない思うてしもたが、それは早計っちゅうものやった。

 

 「ハッ!!」

 

 迫りくる龍撃拳を八幡はギリギリ迄引き付けてなんと掌打でもって打ち消しよった、ハハハハッ!コイツはオモロイわまだ八幡は多少なりとも力が残っとる。

 

 「せやったらその力全部俺が奪ぼうてやるわッ!」

 

 そう宣告して俺は八幡と打ち合うためにダッシュで距離を詰る、これが最期の打ち合いやそんで速攻で楽にしてやるさかいな八幡。

 

 

 

 

 俺は意気込んで八幡を打撃戦で打ち倒すべく距離を縮めたはいい物の、しかしその肝心の相手八幡がそれに乗って来んかった。

 八幡のやつは自分は攻撃はして来んと俺の攻撃を的確にいなし、躱し、防御しと守りに徹しとる、最初その状況に俺は何や肩透かしを食ろうた気分を味おうたやったけども、次第にその思いは八幡に対する感嘆の気持ちに変わって来てもうたわ。

 

 「シュッ、シュッ、ハッ!」

 

 「………!」

 

 俺の拳も蹴りも師匠の教えの元で学びそんで師匠が行方を晦ましてからは己で鍛錬して来て、更にはライバル達との激闘を繰り返して長い時間掛けて磨いて来たんや。

 其れをこの目の前の小僧は冷静に捌きよる何やぶつぶつと呟きながら俺の技を躱す様はホンマに見事なもんやで、まるで俺のやる事が解っとるかの様に先読みでもしよるんかいな。

 せやけど其れももう長い事無いやろうな、八幡は今極限の状態でこの至近距離から繰り出される俺の攻撃を躱しとるんや、例えどんなに集中力が有ろうとも何れ限界は訪れるもん何や。

 

 「ハッ!セイッ!そっりゃぁ!」

 

 「………!!」

 

 ホンマにオノレは末恐ろしい小僧やで八幡、ようここ迄そないにやってこれたモンやでせやけど其れももう終わりや、気い付いとるか自分の状況っちゅうもんを極度の緊張感に汗だくになっとんねんで、残念やけどもう終いやで。

 

 「ハッ!ハッ!ハアッ!」

 

 俺は三連続後方転回で八幡との距離を取る、それは何時までアイツをもいたぶる様な真似はしたない思うたからや、せやから此処は一思いに覇王翔吼拳で!

 

 「ハアーーー…………!?」

 

 俺は八幡と距離を取り覇王翔吼拳を放つ為に気を集中していたんやが、突然その八幡が動き始めよった、右の拳を高く掲げてその身を斜に構えとる。

 その構えは知っとるで、そいつはお前の師匠、テリー・ボガードの十八番『パワーウェーブ』の構えやな、せやけどな八幡今その技を出すのは失敗やで。

 何でか言うたらその技は地を滑走する様に相手へ向かって行く技や、ちゅう事はジャンプをする事で簡単に回避出来るんやで。

 しかも俺にはジャンプした状態から放てる技が、飛燕龍神脚があるんやで!

 ハンしゃあない技の変更や止めは覇王翔吼拳やのうて飛燕龍神脚で行く事にするで、そんで終いや!

 

 「ハァッ!」

 

 俺はその場から空へと飛翔し飛燕龍神脚を繰り出す為の体勢に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆さんお待ちかね!
ついに始まった最強の虎の逆撃、それに晒される八幡はもはや満身創痍の状態で何時倒れてもおかしくはありません。
ですが八幡はその猛攻を耐えながら起死回生の一撃を狙い、ついにあの技を放つのです。
次回『やはり伝説の餓狼達が俺の師匠なのは間違っているだろうか。』
『比企谷八幡大勝利希望の未来へレディゴー!』
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。