やはり伝説の餓狼達が俺の師匠なのは間違っているだろうか。 作:佐世保の中年ライダー
「さあ皆さん、大変な事になってしまいました。」
俺はパオパオカフェ店内のカウンターバーから一本足の丸いスツールを借りて座り努めて渋い声を造り語るのはこの俺ルパン三世、では無く。
「夜の花火大会を前にパオパオカフェにて食事とデザートを楽しんでいた一行の前に現れたのは、アメリカから夏休みを利用して来日した元キックボクシングスーパーヘビー級チャンピオン、フランコ・バッシュ氏の愛息子フランコJr・バッシュ少年でありました。」
懐から取り出したアイパッチを右目に装着し淡々と話し続ける。
「ジュニア少年は父親から学んだキックボクシングの技を試す為の武者修行の行き先としてこの日本を選び、このパオパオカフェのリングへと上がり幸先よく勝利を収めました、その少年の前に現れたのはかつてサウスタウンに於いて父と共に巨悪と闘った格闘家とその真仲間たちでした。
そしてアメリカに居る友人より聞いた日本に居る、同年代の少年と意気投合したまでは良かったのですが、そこに現れた日本人の少年の知人がどうにもいけ好かない相手だったのです。
そのいけ好かなさに、さしたる意味は無いのかもしれませんがジュニア少年はその男にファイトを申し込み、相手も同意した事により此処に戦いの幕が上がります。」
此処でワンクッション置き、更に続けて俺は語る。
「今日の対戦カードは未来のキックボクシングスーパーヘビー級チャンピオンを目指すフランコJr・バッシュと謎の武術サイキョー流の使い手材木座義輝の巨漢ファイター同士の一騎打ちです。
その勝敗の行方は果たしてどうなる事やら、それは武の神のみが知るのかもしれません。」
そして俺はスツールから立ち上がり、上着を脱ぎ捨て放り投げる、そして。
「お待たせしました、それではパオパオファイトッ!レディーッ、ゴーッ!」
そのセリフと同時に俺は俺は右目のアイパッチを外し、両手を高々と天へと突き上げる。
決まった、俺はパオパオカフェの天井を眺めながらそう心の中で己に喝采を送るが………。
「花蝶ハリ扇!」「上げ面ッ!」
小町が何処からか取り出したハリセンによって鼻っ面をシバかれ、追撃にアンディ兄ちゃんから上げ面を食らう。
「うげろぶぁっ!?」
その衝撃に俺は奇声をあげて堪らずダウンを喫してしまったんだが、解せぬ。
「なっ、
ダウンから上体を起こしておれば問い掛ける、右肩にハリセンを預けメッチャ冷酷な目をした小町と額に手を置き溜息をつくアンディ兄ちゃんをの二人にロック・オンして。
「はぁ……これだからゴミぃちゃんはゴミぃちゃんなんだよ、ホントにさぁ時と場所を選びなよ……はぁ。」
と虫けらを見るような目で冷たく言い放つ小町と。
「八幡、ネタをやるなとは言わない、そのネタによって場の空気を和ませてくれる場合もあるだろうし、だけど小町の言う様に時と場所は選ぶべきだよ、八幡も解っているだろう材木座君の状況。」
優しさの中に威厳を感じさせる声で俺にお説教をたれながら、アンディ兄ちゃんはチラリと材木座の方へと心配げな眼差しを向ける。
「……や、や、や、や、わっ、我、おっ俺は、何をや、や、や、や……。」
うん、俺はこの状況よく知ってるよアンディ兄ちゃん、材木座の奴はきっと新しい技を春日野先生に褒められて有頂天となり銚子の波に、では無く調子に乗ってたところに、Jrから挑戦を受けてその場のノリと勢いで受けて立ったは良いけども、急に材木座元来の弱気の虫が顔を擡げて来てしまって今更ながらにパニクってんだよ。
「いや、だからさアンディ兄ちゃん、材木座の奴がこんなだから俺としては材木座が好きなGガンネタをやってみた訳なんだけど、実際俺と材木座は普段から割とGガンネタ一緒にやってるし、これをやれば少しは緊張感も解れるかと思ったんだけ………。」
何だろう、俺はアンディ兄ちゃんに事に及んだ経緯を話しているんだが、それを聞くアンディ兄ちゃんの表情が次第に薄ら寒いものになって行っている様に感じられて、言葉が途切れてしまったよ。
「はぁぁ、全く……。」
心の底からくたびれたよとでも言いたいかの様な溜息をアンディ兄ちゃんが吐いた、駄目だそアンディ兄ちゃん、そんな溜息なんか吐いてちゃ幸せが逃げていっちゃうぞい。」
「誰のせいだと思っているんだ八幡、もう良いよ……材木座君の事を気遣ったと言うけどそれこそ今は余計なお世話だよ、見て見るんだ八幡。」
アンディ兄ちゃんに促されて俺は材木座を見やると、震え慄き立ち尽くす材木座の真正面から春日野先生が相対していた。
「……せっ先生、わっ我…俺は……」
弱気の虫に支配された材木座はその胸の内を春日野先生へと吐露しようとしているのだろうが、だがその言葉さえもがはっきりとした音声となっていないし。
「怖いんだよね材木座君、良いんだよゆっくりで良いから今君が感じている思いを言葉にしてみて。」
そっと材木座の頬に春日野先生は自らの手を添えるてあげている、俺の位置から見えるのは材木座と春日野先生の横顔だが、その春日野先生の材木座を見つめる横顔は慈愛に満ちているって表現が当てはまるだろうか。
「……先生、俺は……。」
訥々と材木座は春日野先生へ己の心情を語りはじめる。
幼い頃から材木座は俺と同じ様に気が弱く自分に自信が無い上にオタクでコミュ症だった為、人と上手く付き合う事が苦手だったって事。
そんな材木座の状況を見かねたのかどうなのかは定かでは無いが、材木座の母方の親戚に当たる叔父さんでサイキョー流という謎の流派の創始者で格闘家の火引弾さんが材木座に対して武術の手解きを買って出たのだそうな。
「最初は俺、そんなに乗り気じゃ無かったんです……でも叔父御は俺がどんなにトロくさくとも物覚えが悪かろうとも、そんなもの気にするなって何時もニッコリと笑い飛ばして、けど真剣に親身になって教えてくれたんです。」
材木座の語る叔父さん像、それに対して俺は何だかテリー兄ちゃんと近しい物を感じていた。
きっと火引さんって人はテリー兄ちゃんやジョーあんちゃんと同じ様に豪放磊落とか能天気とか陽気とかそんな人柄なんだろうな、そして材木座はそんな叔父さんを尊敬しそんな大人になりたいと叔父さんを目標にしたんだろうな。
「でも叔父御は五年程前に、しばらく旅に出ると行ってそれっきり……。」
元々香港に活動拠点を置いていた火引さんだけに材木座も頻繁に叔父さんと共に修行が出来ていた訳では無かったそうだが、それでも会う度毎に成長して行く材木座の事を火引さんはとても褒めてくれて、次に会うときにはもっと強くなった姿を叔父さんに見せるんだって思いが材木座の鍛錬と格闘技に対すモチベーションとなっていただけに、その会えない日々がどれ程材木座の寂しさを募らせた事だろうか。
もし、俺がその頃兄貴達と会えなくなってしまっていたらと思うと。
「そうなんだ……全くもう火引さんと来たら本当にしょうが無い人だなぁ。
ねえ材木座君、キミも知っているだろうけど火引さんってアレでお人好しで面倒見のいい人だからさ、きっと今頃この世界の空の下で誰かにお節介でも焼いているんだろうね、そう思わない!?」
春日野先生の言葉に材木座の顔にはハッと何かに思い当たったって感じの表情を浮かべ、そして春日野先生に大きく顔を上下に降ってみせる。
「私もそうだったんだよね、ある人に憧れて格闘の世界に飛び込んだ私に火引さんはアレコレとお節介を焼いてくれてね、気の練り方とか海外での過ごし方とか色々ね。
はっきり言ってね火引さんの格闘家としての実力はそれ程の物じゃ無いんだよね、もしかしたらもう今では材木座君の方が上かも知れないよ。
でもね、火引さんってどんなに殴られても倒れても決して心は、ハートは折れる事は無かったんだ心が折れてしまう前に気を失ったりとかは有ったけどね、フフフっ。」
真剣に春日野先生の言葉に聞き入る材木座だったが、苦笑する先生に釣られて一緒に笑ってしまっていた。
これは良い感じじゃないのか、もしかすると今の材木座は上手い具合に緊張が解けたかも知れない、去年から材木座とは週一程で昼練一緒にやってきたが、はっきり言って材木座のフィジカル面での完成度は中々の物だと俺は思っている。
材木座の問題はメンタル面の弱さにつきると俺も春日野先生もそう思っていたし、それに。
「ハイ、先生の言うとおりだと俺も思います、去年から相棒……八幡とトレーニングをする様になって、この間からは先生からも指導してもらって俺もそう痛感しました、サイキョー流の技は不完全な物が多いんじゃ無いかって、八幡からも度々指摘されていた事ですし先生にあの技を教わってからはその思いも尚更てす。」
そうだったな材木座、確かに俺はお前にアレコレと指摘していたっけな。
「じゃあ材木座君はサイキョー流を捨てる?」
核心を突く様に春日野先生は少しキツめの声音で材木座に問い掛ける、この質問への材木座の答え次第では俺も春日野先生も今後の奴との付き合い方を考えなければならないだろう。
どう……答えるよ、材木座。
材木座は暫し黙考するかの様に沈黙し目を瞑り、そしてカッと目を見開き力強く春日野先生へと向き直り告げる。
「……俺は、捨てません!捨てたりなどしませんぞッ、寧ろ俺の、否我のこの手でサイキョー流を更に進化させる所存でありますぞ春日野先生!」
言い切りやがったな材木座、俺もそうだったけどお前もたった一人との出会いで、その人の行動と言葉で変わる事が出来たんだな。
「けどそこはアレだろう、お前の場合は叔父さんとの修行の中で変わらなきゃだったんじゃねえのかよ!?」
ガキの頃から親身になって付き合ってくれた叔父さんの言葉じゃなくて、歳上の女の人の言葉でってのが……なんだかなぁ。
「なあに、いつの世も男を奮い立たせるのは女の存在があればこそであるぞ八幡少年。」
「カーッカッカッカァッ!拓馬の言う通りじゃよ八坊、
ご老体二人が俺のボヤキに突っ込む、まぁ確かにそんな面も男にはあるって俺も思うけどね、更に言えばこの二人の発言だから尚更に説得力がある様な気がするわ、方や亡くなられた奥さんの仇を討つ為に十年に渡りその仇を探し続けた男だし、方やこの世全ての悪ならぬ助平魂の塊を集めた様な爺様だしな。
まぁ終わりよければ全てよし……つかまだ始まっちゃいないけどね。
「けど、此処が材木座にとっての『
夏でも羽織っている暑苦しい材木座のトレードマークと化した感があるコートとゴーグルを外して、ステップを一段一段登ってゆく材木座の後ろ姿を見送る俺達。
そのリングの上には既にバンテージを巻き終えた拳にグローブを装着したJrがコーナーロープに腕を掛けて不敵に登り行く材木座を見つめている。
俺達はJrが闘う姿を見たのはさっきが初めてだがおそらくはアメリカでも実戦経験を積んでいるだろうな、対する材木座はこれが初の実戦な上に本当にメンタルの弱さを克服出来ているのかは未知数だ。
コーナーのトップロープを掴み、勢いを付けて飛び越えリングインを果たす材木座だが、重量級の体重によりマットへの着地音が大きく響く。
「覚悟はキメてキタのか俺ニ、ブッタおされる覚悟をヨっ?」
店内にこだました材木座の着地音がやがて薄れ消る迄タイミングを待っていたのか、Jrは音が消え材木座が立ち上がった瞬間に悪役の様なセリフを吐きやがった。
「うむ、待たせてすまなんだ、異国からの来訪者よ。」
それに相対する材木座は、まるで何処ぞの格闘マンガの主役の様に返答を返すし、本当にどうしちゃったの君達と小一時間ばかり問い詰めてみたい俺ガイル。
「何か、Jr君が悪役で中二先輩がヒーローみたいな感じになってるんですけど、はちくん主役としてはその辺りどう思いますか。」
リング上に佇むJrの態度からいろはがそう思うのも無理も無かろうだ、実際材木座を見るJrの目は相手を舐めきっているって態度だし、これでガムでも噛んでりゃ海外の映画やドラマに出て来そうな解りやすい三下だ。
てか何だよ俺が主役って、今の俺はリングサイドで観戦するだけの脇役だってのに。
「フフフっ、違うのよいろはちゃん、Jrのアレはね遊んでるのよ、ねえ八っちゃんもそう思うでしょう。」
舞姉ちゃんの言う様に俺にもJrが態と悪役を演じていんじゃね、と思わなくも無い。
どういう事ですかと、いろはが俺と舞姉ちゃんに問い掛けるが残念ながら俺には何故態々Jrが悪役っぽく振る舞うのか、その理由の方はどうにもピンと来ないだよな、一体Jrが何を狙ってるのかはハテナだから答えようが無い。
「と言う訳であしからず、まぁ見てればその内解るんじゃね。」
そんな訳で俺はいろはにそう答えリング上の二人に注目する様に促し、また俺自身もそうしようと思っていた矢先に上着のポケットにしまっていたスマートフォンが震え出す、着信は通話では無くメッセージだったから俺はその場で素早くササッと返信を返した。
「スタッフ、コーナーポストとロープを収容し、超電磁フィールドウォール発生装置を用意!」
マイヤさんの掛け声によりスタッフがメカニックルームから操作する事によりリングの四角のコーナーポストとロープを張り巡らせている部分が昇降装置により下がり代わりに超電磁フィールドウォール発生装置が四隅を囲い。
「超電磁フィールドウォール発生!」
マイヤさんがバッと手を艦隊指揮官の様に上方から正面へと振り下ろしながら告げられる、所謂バリアの発動だな。
正方形のリングの四つ角の装置から九十度の角度をつけて二つの方向に放たれる朱色の光が中間地点で両隣の装置から放たれた光と触れあい、やがて目に見え無い透明の防護壁を形成する。
「……これが超電磁フィールドウォールか、まだ本場サウスタウンのパオパオカフェにも導入されていなかったのに、凄い物だねリチャード。」
「フフッ、ありがとうアンディ、だが近日中に他の店舗にも順次導入して行く予定だよ。」
その過程の一部始終を見届けたアンディ兄ちゃんが感嘆の声をあげマイヤさんに称賛の声を送り、対しマイヤさんもこのシステムの他店舗でも順次導入予定だと告げる。
「マジで凄い物だよな、確かサカザキ総帥とロバート師範とロドリゲス師範代が同時に覇王翔吼拳の一点集中砲撃を放っても理論上は余裕で耐えられるんでしたっけ。」
アンディ兄ちゃんへの補足情報としてこのバリアがどれだけの物かを聞いた話だが解説する風を装いマイヤさんに俺は確認を取り、マイヤさんもまたそれを静かに肯定する。
それによりこのシステムがどれ程の物かをアンディ兄ちゃんも理解した様だ、まぁ尤も理系が壊滅的な俺じゃあそのシステムの概要を詳しく深くは説明出来ないんだけどな。
「けど、もしそれを越える力が加えられたらやっぱり光子力研究所のバリアみたいにパリンと割れるのかな……。」
俺が呟いた疑問の声はあまり大きくは無かったから多分誰にも聞こえなかっただろうな。
リングの上の対角線上の二つのサイドに別れ立つJrと材木座、実戦経験があり表面上は余裕があるように見えるキックボクサーのJrと、これが初の実戦となり精神的に脆さがあり其処が現状不安要素と思われるサイキョー流の材木座。
不敵な笑みで、まるでパフォーマンスでも披露する様に軽い柔軟からシャドーを披露するJrと緊張を抑えようと深呼吸を繰り返す材木座、そんな対象的な二人と観客に間もなく試合が始まることが告げられる。
戦いを前にコーナーから一歩だけ歩を進めた材木座が突然何を考えてか…
「フンッ!!」
と大きく声を上げたうえにまさかの、己の両頬を思いっ切り張り手をやりやがった、うわ痛そうなどと言う感想がアチラコチラからチラホラと聞こえてくる。
まぁ貼りての音がメッチャ響いたから皆そう思ったんだろうな、しかし不思議だよな覇王翔吼拳でも破壊出来ないバリアが張られてるのに何で中の音はこちらに聞こえてくるんだろう、まぁ考えちゃ負の様な気がするからこれ以上は考えまい。
「八幡君、財津君は何を……。」
突然の材木座の行動に不思議と思っただろう雪乃がその行動の理由が奈辺にあるのか知りたいのだろう、疑問を疑問のまま残しておくのが嫌いな雪乃だからこその問い掛けだろうか。
「そうだな、言うなればアレだ……一流のスポーツ選手には『スイッチング・ウィンバック』と呼ばれる精神回復法がある!選手が「ジョジョの二部の対ワムウ戦のネタなら結構よ!」……おっ、おう解ったか。」
「でもそうね、財津君が一流かどうかは兎も角、ああやって己の気持ちを切り替えるための行為なのね、そう考えれば合点が行くわね。」
俺のネタを途中で遮る雪乃だったが、使ったネタのチョイスは俺自身間違っちゃいないと自負しているし、雪乃も自らの推察の上でそれが間違ってはいないと納得してくれた、そうだろうともだぞゆきのんさんや。
おっとこんなネタをやっている最中にもスタープラチナ・ザ・ワールドで時が止められている訳では無いので事態は当然進んでいる訳で、もう既にリングの上の二人の紹介も終わり、後はもう十秒もせずに試合の開始が告げられるだろう。
その事はリングの上の二人も理解していて二人は既に構えを取っている、Jrは親父さん譲りのアップハンドガードの構えを、対する材木座は……材木座の構えが夏休み前とは比較にならない程に堂に入った構えとなっていた。
それは、あの人を彷彿とさせる左手を下方へ下げ右腕を顎の辺に添えた。
「似ている、リュウさんの構えに。」
そう、材木座の取る構えが似ていたんだよリュウさんに、そして当然だろうがその構えを材木座に教える事が出来る人と言えば、春日野先生を置いて他に無しだ。
「あの構え春日野先生が教えたんすよね材木座に。」
春日野先生は静かに「うん」と頷くが多くは語らなかった、それは何よりも直ぐに試合が開始されるからであり、或いはそんな事は気にせずに試合を見ろと言っているようだった。
俺は言われる迄もなくリングの上から目を離さず時を待つ、試合開始の告げるアナウンスが皆に伝わりやすかろうと思って。
「フランコJrヴァーサスっ、材木座義輝っ、レディっファアイッ!!」
試合開始告げられ先ずはJrがゆったりとした足取りで数歩前進し右腕を大きく振りかぶる、対して材木座は先の構えを崩し両手を後方へと下げて気合いを込めて気を錬る。
そしてほぼ同時に放たれる二人のオープニングショットであり必殺の技が。
「メテオッショーット!!」
「フン、波動ォ拳!!」
此処に二人の重量級パワーファイター同士の闘いの幕は切って落とされた。