マスターとシャルロットの気ままなFGO生活   作:焼き鳥タレ派

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4:緊急事態発生

「なんじゃあこりゃあ!!」

 

「静かにしてください、ご近所さんに迷惑じゃないですか!

大体、太陽にほえろパロなんて散々使い古されたネタじゃつかみにならないんです。

もっとひねってください、頭を使ってください、センスを見せてください、

前にも言いましたがここはチラシの裏ですけど

このゴミ日記をクリックしてくださった

461名の方々に感謝の気持ちを込めてもっと工夫をしてください!!」

 

「カルデアの近所に誰が住んでるっていうんだい……。

見てくれたまえ、こんなのひでえや、人間のやることじゃねえ……」

 

「確か隣にイエティ狩りをしている猟師さんが。

……え、またFGOですか?見事に皆さんお亡くなりになられてますね。

さっさとコンティニューかリタイアを選んでください」

 

「君はこの惨状を見てなんとも思わないのか!?

君はいつから仲間の骸を見て眉ひとつ動かさぬ冷血女になったんだい!」

 

「サーヴァントは所詮サーヴァントですから。いつかは戦いの果てに散る運命なんです。

私だって、そのくらいの覚悟はできてます」

 

「……キャメロットでダ・ヴィンチさんも言ってたけど、

サーヴァントが使い捨てだとか寂しいこと言うなよぅ。生死を共にする仲間じゃあないか」

 

「マスターはろくに戦いもしないでスマホいじってるだけじゃないですか!

今回は何の文句です?

敵が硬すぎ?フレンドになってくれない?それともロードが待てない?」

 

「前回俺がFGOブルーになったことは話したね。

だが、ようやくやる気を取り戻してバビロニアのメインクエストを進めたはいいが、

そこに崖から這い上がった俺を蹴落とすような仕打ちが待っていたんだ!」

 

「負けるのはいつものことじゃないですか」

 

「違う!悪魔が現れたんだ!奴は順調に旅路を進むかと思われた俺達の前に立ちはだかり、

高笑いを上げながら俺が育て上げた精鋭部隊の命を惨たらしく奪っていった!」

 

「もうすぐ相棒の再放送が始まるんでもったいつけずにさっさとお願いします」

 

「奴の名はケツァル・コアトル!びっくりするぞ、こいつの凶暴さは!」

 

「はいはい、どんだけこっぴどくやられたんです?」

 

「単に攻撃力が高いとか、HPが多いとかならまだ納得も行くさ!

しかし!奴は事もあろうに善属性サーヴァントの攻撃を無効化し、

中庸・悪もダメージを半分にするという反則行為とも言える所業をやりやがったんだよ!」

 

「マスター、リモコンどこですか」

 

「聞きたまえ!君とて無関係ではないのだ!

アサシンだから大丈夫だろうと思った君の攻撃もゼロにされたんだぞ!

よく見たら君は“善”じゃないか。暗殺者だし俺に厳しいからてっきり悪だと思ってたが」

 

「あなたに言われたくはないですよ!

トイレ掃除サボってカルデアのwi-fiでゲームしてる悪いマスターにだけは!」

 

「攻略サイトには悪・中庸属性のアサシンならダメージを与えやすいと書いてあったんだが、

正直うちには奴に対抗できるような悪いアサシンがいない。

呪腕のハサンの宝具がかろうじてLv5になっているくらいだ。

彼を育てようと思うのだが今度は素材が足りない。凶骨がないんだ。

冬木のX-Gでドロップしやすいらしいが何周しても落ちる気配がない。

忘れた頃にようやく1個出てくるくらいさ。なんでだろう」

 

「やっぱり話も聞いちゃいない!ただマスターの運が悪いだけですよ!」

 

「でも、ハサンを一人前にしたってケツァル・コアトルを倒すにはまだまだメンバーが足りない。

優秀なアタッカーをもうひとり、欲を言えば控えにあとひとり欲しい。

この2人に関しては全く当てがない。

ついでに言うと、ある珍しいサーヴァント達は“花嫁”や“水着”と言った

特殊な性質を持っていて、これは奴の防御にひっかからないらしい。

あるわけないだろう。ないないづくしで嫌になるよ」

 

「私もゲーヲタマスターの世話が嫌に……あ、6チャン始まりました」

 

「あいつは人間を愛してるとかのたまっているが、絶対嘘だね。

昔、某ドラマで聞いたんだ。ラテンのリズムは怒りと憎しみのリズムだって。

俺達を殺したいだけに決まってる。

もうどうすればいいのかわからない。途方に暮れてるよ。

あの化物を殺す部隊を育て上げるには膨大な時間がかかりそうだ。

攻略サイトで紹介されていたおすすめサーヴァントは誰もいないし

これからも当たらないだろうからね」

 

「右京さんも紅茶がお好きなんですよね。わかります」

 

「早くも4回目にして心が折れようとしている。

とりあえず明日からわずかな望みを信じてハサン育成に勤しむよ。

シャルロット君ではダメージを与えられないし、

我が部隊最強のナイチンゲール・サンタさん(Lv100)ですら手も足も出ない状況だ。

それでは優秀なマスターの皆さん、しばらくの間さようなら……」

 

「もう、またCM」

 

終わるかな


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