バディファイトif〜臥炎キョウヤに弟がいたら〜   作:楠木東弥

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《灼熱の鉄甲番長 デュエルイェーガー》
ワールド:エンシェントワールド
属性:[竜王番長]
サイズ:3
打:2/攻:10000/防:5000
コールコスト:君のデッキの上から1枚をこのカードのソウルに入れ、ゲージ2を払う。
■君のドロップゾーンにサイズ3のモンスターが5枚以上あるなら、このカードの打撃力+1し、貫通を得る。
■”対抗”:君の手札のサイズ3のモンスター1枚を捨てて良い。捨てたら、このカードをスタンドする!
能力:ソウルガード
『使い手の熱気に呼応するが如く、鉄甲は激しい熱を帯びる』
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悠斗くんのデッキがほぼサイズ3のモンスターで構成されているため、かなりの猛威を震えるモンスター。


第13話 まだ勝負は終わってねぇぇぇぇぇ!!

「来たれドラゴン、舞えよ竜!ダークルミナイズ、ドラゴンズヴァーズィン!」

「爆発的ドラゴンデッキスペシャル!ルミナイズ!超爆ドラ!」

 

確か、爆が作ったドラゴンデッキだから爆ドラだったか。

そして超が付いているという事は、あの時よりも進化してると考えて良いだろう。

まず間違いなく……《ガルガンチュア・パニッシャー!!》は入っているはず。

 

「それでは、バディ〜」

「「「「ファイト!!」」」」

「「オープンザフラッグ!」」

「ドラゴン・ツヴァイ」

「ドラゴンワールド!」

 

先行は僕からか。

じゃあ……まずは小手調べだ。

 

「チャージアンドドロー。センターに《超武装騎竜 ガルガニックフェザー・ドラゴン》をコール!そのままアタックだ」

「ライフで受ける!」

 

牙王のライフが8となり、ターンエンド。

 

★悠斗 ライフ20/手札3/ゲージ:3/センター:《超武装騎竜 ガルガニックフェザー・ドラゴン》

 

「へへっ、行くぜ!ドロー、チャージアンドドロー!ライトに《ヴェノムハルパー・ドラゴン》、レフトに《迅雷騎士団副団長 ゴルディオン・ハルバード》をコール!」

「再び私をコールしてくれた事、感謝いたします。未門牙王」

 

《ヴェノムハルパー》は深紅と銀の外皮に身を包み、身体中から刃が突出している四足歩行のドラゴンだ。

そして《ハルバード》は黄金と白銀の鎧を纏い、斬撃用の短槍を2本構えている。

まぁ、短槍と言ってもそれは《ハルバード》にとってで、人間にとっては十分長槍に分類されるが。

 

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《ヴェノムハルパー・ドラゴン》

ワールド:ドラゴンワールド

属性:[武装騎竜][赤竜]

サイズ:1

打:2/攻:4000/防:1000

■このカードが相手にダメージを与えた時かモンスターを破壊した時、君のデッキの上から1枚をゲージに置く。

『斬撃と毒撃、お好みなのはどちらかね?』

 

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《迅雷騎士団副団長 ゴルディオン・ハルバード》

ワールド:ドラゴンワールド

属性:[武装騎竜][赤竜]

サイズ:2

打:2/攻:6000/防:6000

コールコスト:ゲージ2を払う。

■このカードがセンターに移動した時、相手の場のモンスター1枚を破壊する。

能力:移動

『振るわれしは黄金の双牙——まさしく、疾風迅雷が如く』

 

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「そして装備、《鉄拳 ドラゴナックル》!」

 

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《鉄拳 ドラゴナックル》

ワールド:ドラゴンワールド

属性:[ドラゴン][武器]

打:2/攻:4000

装備コスト:ライフ1を払う。

■このカードが相手にダメージを与えた時、君のデッキの上から1枚をゲージに置き、君のライフを+1する!

■”対抗”:ゲージ1を払って良い。払ったらそのターン中、このカードの攻撃力+2000する!

『君の心が相棒と共にある限り、鉄拳が錆びつく事はない』

 

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《ドラゴナックル》か。

これまた割と厄介で、パックから出にくいカードを。

にしてもあの鉄拳、手の甲あたりに太陽のマークが刻まれているあたり牙王にピッタリだな。

 

「おおっと!早速来ました牙王フォーメーション!牙王選手、初っ端から飛ばしてきたー!」

 

牙王フォーメーション……?

それが何なのかわからないが、今の牙王はそのフォーメーションが組まれているらしい。

 

「《ハルバード》、《ガルガニック》にアタックだ!」

 

手札に防御カードは無く、あっても使う価値はないので大人しく破壊される。

 

「俺と《ヴェノムハルパー》で悠斗先輩にアタック!」

「ライフだ」

 

これでライフが16となり、牙王のゲージが+2される。

ふむ……今の牙王が狙っている事が、なんとなく分かった。

 

「牙王、君はゲージを溜めて《ガルガンチュア・パニッシャー》を打とうとしてる。違うか?」

「おっ、大正解だぜ、先輩」

 

やっぱりか。

おそらく、《ガルガンチュア・パニッシャー》を打ちやすいように爆がゲージを溜めやすいデッキを構築したのだろう。

そのデッキビルドの手腕は、手放しで称賛できる。

ディザスターのデッキビルダー、グレムリンに勝るとも劣らないレベルだ。

 

★牙王 ライフ:8/手札:4/ゲージ:3/ライト:《ヴェノムハルパー・ドラゴン》/レフト:《迅雷騎士団副団長 ゴルディオン・ハルバード》/装備:《鉄拳 ドラゴナックル》

 

「僕のターン。ドロー、チャージアンドドロー。ライトにバディコール、《超越竜王 エーヴィヒカイト》。さらに手札から《幸いの竜 フォーボルカ》を捨て、ゲージ+2。そしてライフ2を払い、《エーヴィヒカイト》の能力発動!」

 

デッキの上から3枚がオープンされる。

1枚目、《紅晶竜 カンパーリ》。

2枚目、《超流星竜 ゼニスレイター》。

3枚目、《緑晶竜 シード・ルー》。

ここは《カンパーリ》をコールしたいところだが、それは出来ない。

なにせあの《ハルバード》の能力で、僕のモンスターは確定で一体破壊される。

 

破壊するモンスターはソウルガードがない奴を選ぶのが普通であり、つまり僕はソウルガードを持つモンスターを選ぶ必要がある。

そして、その条件をクリアするモンスターはこの中でただ一体、《シード・ルー》だけだ。

 

「センターにコール、《緑晶竜 シード・ルー》」

 

《シード・ルー》は、《カンパーリ》と同じく[プリズムドラゴン]だ。

しかし、こちらはあのように見る者を感嘆させるような魅力はない。

それどころか、恐怖を覚える人もいるだろう。

 

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《緑晶竜 シード・ルー》

ワールド:スタードラゴンワールド

属性:[プリズムドラゴン]

サイズ:3

打:2/攻:8000/防:5000

コールコスト:ゲージ2を払い、君のデッキの上から1枚をソウルに入れる。

■このカードが破壊された時、君のライフを+1!

■このカードが攻撃した時、君のライフが7以上なら相手の場のモンスター1枚を破壊する。

能力:2回攻撃/ソウルガード

『自分がどんな過程を経て生まれたのか、我らにもわからないのだよ』

 

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「アタックフェイズ」

「《ハルバード》!センターに移動だ!そして能力発動、《シード・ルー》を破壊!」

「《シード・ルー》の能力発動、ライフ+1だ。そして、《シード・ルー》で《ハルバード》にアタック。さらに能力発動、《ヴェノムハルパー》を破壊」

 

これで《ハルバード》を破壊し、4点を叩き込む。

その予定だったが、牙王は予想以上にやり手だったらしい。

 

「キャスト!《ドラゴエナジー》!」

「おおっと出ました《ドラゴエナジー》!場の[武装騎竜]一体の攻防を+3000させる、圧倒的初見殺しのカードです!そして魔法が使えない悠斗選手!これを防ぐ手段はナッシング!」

「ハハ、やべー。やったなぁ」

 

これは、シンプルに僕のプレイミスだ。

《ヴィー》で攻撃していれば、まだ2回攻撃を持つ《シード・ルー》がいた。

2回攻撃を持つ《シード・ルー》を先に攻撃させてしまった、僕のミス。

いつもならサポート室から注意してくれるソフィアも、今だけはいない。

 

「《ヴィー》で《ハルバード》にアタック。そのままターンエンドだ」

 

★悠斗 ライフ:17/手札:2/ゲージ:1/ライト:《超越竜王 エーヴィヒカイト》

 

「俺のターン!ドロー、チャージアンドドロー!レフトに《ヴェノムハルパー・ドラゴン》をコール!さらにライトにバディコール!《ドラムバンカー・ドラゴン》!」

「やっとオイラの出番だ!暴れるぜ牙王!」

「おう!《ドラム》、悠斗先輩にアタックだ!」

 

《ドラム》がいつぞやのように武器を吹かし、僕に突っ込んでくる。

 

「突貫!ドリル・ラム・バンカー!」

「ぐっ……!」

 

これで、僕のライフは15に。

全部食らったら9か……それは、ちょっとどころじゃなくマズいな。

 

「俺と《ドラム》、《ヴェノムハルパー》で連携攻撃!」

「全部ライフだ!」

 

《シード・ルー》があんなアッサリと破壊されたのが、ここにきて響いてる。

 

★牙王 ライフ:10/手札:2/ゲージ:5/ライト:《ドラムバンカー・ドラゴン》/レフト:《ヴェノムハルパー・ドラゴン》/装備:《鉄拳 ドラゴナックル》

 

僕のターン。

早速ライフ2を払い、デッキの上から3枚をオープンする。

 

「ライトに《神火の騎竜 ローメディウス》をコール。そしてセンターに《魔竜の眷属 デストラクタ》をコール。ライフ2を払い、ツードロー。さらに《魔竜の眷属 ゴライオウ》を捨て、ゲージ+2」

 

これで僕は手札、ゲージ共に3か。

 

「《ヴィー》で牙王にアタック」

「受けるぜ!」

「《ローメディウス》の2回攻撃!」

「それも受ける!」

「《デストラクタ》でアタックだ!」

「ぐっ……!」

 

これで、牙王のライフは3。

ドーン伯爵から口止めされているが……ここで使わなきゃ、僕は勝てない。

だから使う。

 

「ファイナルフェイズ!必殺コール!《ヴィー》をソウルに入れ、センターに《ドラムバンカー・ドラゴン ドリル・ラム・バスターブレイク》をコール!」

「ななななんとぉ!悠斗選手、必殺モンスターなるものを使ってきました!必殺技と思われますが、悠斗選手はモンスターしか使えません!という事は、あれはモンスターなのでしょうか!?ですが、あんなものは見た事がありません!」

 

必殺モンスターは、未だカードの量産化がされていない。

持っているのは、各ワールドの深部に潜った極々少数だけ(まぁ、この《ドラム》は別口だが)

パル子さんがこんな反応をするのも無理はない、か。

 

「いけ《ドラム》!牙王にアタックだ!」

 

牙王の《ドラム》より大きく、より鋭利なドラム・ラム・バンカーが稼働し出した。

辺りに心地の良い重低音を響かせ、赤い炎と白い煙が吹き出し始める。

そして、そのまま勢い良く牙王に向けて飛んで行く。

対抗が使えない牙王にドリルが突き刺さり、呆気なくライフを0にした。

 

「はぁ……はぁ……楽しかったよ、牙王」

 

ゲームエンドを告げるシステムアナウンスが鳴るのを待っていると、別の音がどこかから響き始めた。

ドクン……ドクンと、何かが脈動するような……そう、まるで心臓のような……。

 

「……まだ……だ……」

 

その呟きは、牙王から漏れた。

反対側のファイタースペースに視線を向けると、《ドラム》の衝撃でうつ伏せの状態となった牙王がいる。

この心臓のような鼓動は、牙王が出しているのか。

 

「まだ……終わってねぇ……」

 

そして、牙王は立ち上がる。

フラフラになりながらも、ゆっくりと、確実に。

そして見た。

牙王の心臓に重なるように、赤いオーラで出来た心臓があるのを。

 

「まだ勝負は、終わってねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

あの魔法の名は、《ドラゴン・ハート》。

ライフが0になった時、ライフ1として復活出来る魔法だ。

その魔法で、未門牙王は僕の猛攻から耐え抜いたのか。

 

「ハハ……見事だ、未門牙王。ターンエンド!」




もっと強い復活魔法(《バディトゥギャザー!》)があるのに、わざわざ《ドラゴン・ハート》を使った理由。
俺がバディファイトを始めた理由に繋がるのですが、俺が小学校3、4年の頃、バディファイトの漫画が連載開始しました。
んで、第一話でタスクくんはアニメとは違い、《ガルガンチュア・パニッシャー》を使って牙王くんのライフを0にしたのです。
その時使った復活魔法が、《ドラゴン・ハート》だったんだゾ。
何年も前の事なのに、それはかなり鮮明に覚えていてなぁ。
思わず、使いたくなったのですよ。
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